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今、ロイ様の口からとんでもない言葉が出なかったか?いやいや、まさか。
ロイ様は笑顔で俺の手を取りながら頷く。
いや、これは頷き返したらダメなやつだ。
「ロイ様、挿入しなければ良いってことじゃないんですよ?トールが望まないのであればお触りもダメです」
「……挿入はできるだけ我慢するが、お触りは我慢できない。私はトールが気持ち良くなっている所を見たいだけだから許して欲しい」
ミハエル様の忠告にロイ様は拗ねたような口調で反論する。
「何を言ってるんですか、何を!」
思わずロイ様の手を振り払う。
とんでもない会話だ。
まさかとは思うが、ロイ様は俺のことを性的な目で見ている……とでも?
先ほどから、ミハエル様とロイ様が挿入とかお触りとか言っているが頭の中が混乱していて上手く処理できない。
ロイ様は振り払った俺の手をすかさず両手で包む。俺よりも長身なので、視線を合わせるために少し屈むと、慈愛に溢れるような笑みを浮かべながらとんでもないことを言い出す。
「トール、ミハエルには止められたが、どこまでなら良い?私はもちろん無理強いをするつもりはないんだ。トールがどうしても嫌なら触れることも我慢する。信用出来ないなら手を縛ってもいい。……少し、舐めるのはいいか?」
「良いわけないでしょう!」
あまりにも混乱しすぎて、ロイ様に思いっきり突っ込んでしまった。
本当に、俺の知ってるロイ様か?ロイ様はこんなこと言う子じゃなかったのに!
しかも、俺の発言に傷付いた顔してる。だから俺はロイ様の顔に弱いんだって!
「あの、ロイ様、俺、ですよ?触りたいとか、ロイ様がそんなこと……」
「トールだからだ。トールだから触りたい。好きな相手に触れたいと思わない男がいるか?トールは私がいつまでも子供のままだと思っているのか?」
「いや、そんなことは……」
「あの、その話長くなりますよね?」
完全にロイ様に押され、しどろもどろになっている俺にミハエル様がまた助け舟を!ありがたい。
「あちらの方を見て下さい。もう寝そうです」
ミハエル様が指さす方を見ると、国王陛下がうとうとしていた。この流れでよく眠くなるな?いや、国政でお忙しいんだ。そうだ。
「二人のやり取りはもう二人でやって貰えますか?私も暇じゃないんですよ。今日、ロイ様に仕事も増やされましたし。とりあえず、警備の都合上トールはロイ様と共にいる方が安全です。この城で絶対的にトールを守ってくれるのはロイ様だけです。私もそこの陛下も、益のためならどう行動に出るか分かりませんし?トールはロイ様しか頼れませんよ」
え?俺って、とんでもないことになってる?しかも、その状況に陥れた本人しか頼る人いないって、理不尽すぎないか?
「……なんて、早く終わらせたくて追い詰めてみましたが、まぁ、安心してください。私もそこまで悪人じゃないですから、悪いようにはしませんよ。ロイ様を敵に回したくもないですしね。とりあえず、今晩はロイ様の忍耐に期待して、二人でロイ様の自室で今後のことは語り合って下さい」
ミハエル様は笑顔で完全に追い出しにかかり、これまた笑顔のロイ様に手を取られ退室を誘導される。
扉を出る瞬間に笑顔のミハエル様に「大声で叫べば助けるように護衛には言っておきますからねー」と声をかけられ、引き攣った顔で会釈し執務室を退室した。
ロイ様は笑顔で俺の手を取りながら頷く。
いや、これは頷き返したらダメなやつだ。
「ロイ様、挿入しなければ良いってことじゃないんですよ?トールが望まないのであればお触りもダメです」
「……挿入はできるだけ我慢するが、お触りは我慢できない。私はトールが気持ち良くなっている所を見たいだけだから許して欲しい」
ミハエル様の忠告にロイ様は拗ねたような口調で反論する。
「何を言ってるんですか、何を!」
思わずロイ様の手を振り払う。
とんでもない会話だ。
まさかとは思うが、ロイ様は俺のことを性的な目で見ている……とでも?
先ほどから、ミハエル様とロイ様が挿入とかお触りとか言っているが頭の中が混乱していて上手く処理できない。
ロイ様は振り払った俺の手をすかさず両手で包む。俺よりも長身なので、視線を合わせるために少し屈むと、慈愛に溢れるような笑みを浮かべながらとんでもないことを言い出す。
「トール、ミハエルには止められたが、どこまでなら良い?私はもちろん無理強いをするつもりはないんだ。トールがどうしても嫌なら触れることも我慢する。信用出来ないなら手を縛ってもいい。……少し、舐めるのはいいか?」
「良いわけないでしょう!」
あまりにも混乱しすぎて、ロイ様に思いっきり突っ込んでしまった。
本当に、俺の知ってるロイ様か?ロイ様はこんなこと言う子じゃなかったのに!
しかも、俺の発言に傷付いた顔してる。だから俺はロイ様の顔に弱いんだって!
「あの、ロイ様、俺、ですよ?触りたいとか、ロイ様がそんなこと……」
「トールだからだ。トールだから触りたい。好きな相手に触れたいと思わない男がいるか?トールは私がいつまでも子供のままだと思っているのか?」
「いや、そんなことは……」
「あの、その話長くなりますよね?」
完全にロイ様に押され、しどろもどろになっている俺にミハエル様がまた助け舟を!ありがたい。
「あちらの方を見て下さい。もう寝そうです」
ミハエル様が指さす方を見ると、国王陛下がうとうとしていた。この流れでよく眠くなるな?いや、国政でお忙しいんだ。そうだ。
「二人のやり取りはもう二人でやって貰えますか?私も暇じゃないんですよ。今日、ロイ様に仕事も増やされましたし。とりあえず、警備の都合上トールはロイ様と共にいる方が安全です。この城で絶対的にトールを守ってくれるのはロイ様だけです。私もそこの陛下も、益のためならどう行動に出るか分かりませんし?トールはロイ様しか頼れませんよ」
え?俺って、とんでもないことになってる?しかも、その状況に陥れた本人しか頼る人いないって、理不尽すぎないか?
「……なんて、早く終わらせたくて追い詰めてみましたが、まぁ、安心してください。私もそこまで悪人じゃないですから、悪いようにはしませんよ。ロイ様を敵に回したくもないですしね。とりあえず、今晩はロイ様の忍耐に期待して、二人でロイ様の自室で今後のことは語り合って下さい」
ミハエル様は笑顔で完全に追い出しにかかり、これまた笑顔のロイ様に手を取られ退室を誘導される。
扉を出る瞬間に笑顔のミハエル様に「大声で叫べば助けるように護衛には言っておきますからねー」と声をかけられ、引き攣った顔で会釈し執務室を退室した。
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