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180. 大事件起こる!
しおりを挟むリーナが張り切って、ミカーワで冒険者活動してるのだが、人族と魔族の確執は深い。
実際、ナナミさんがミカーワの街で野菜売りしてたら、街の魔族に襲われてたしね。
まあ、ナナミさんは人族じゃなくて、ドワーフなのだけど……
そもそも魔族は、人族とドワーフとエルフの違いなど解ってないし……
肌の色と、瞳の色で、魔族か、そうでないかを区別しているのである。
魔王は、どうやら女神が死んでしまった今、人族と争う事を望んでなさそうなのだけど、その他の魔族にとっては、何千年も人族と憎みあって戦争してた訳で、人族とのわだかまりは、簡単には消えないみたいである。
それに人族が住む、肥沃な大地に住みたいという欲求も強いみたい。
確かに、魔物肉ばかりじゃ飽きるしね。
そんな時に、事件が起きたのだ。
元々、人族領と魔族領は、誰でも簡単に渡れる訳てはない。
そう、人族領と魔族領の境目は、ドエラムッキーラの縄張り。
ドエラムッキーラに見つからなければ、すんなり渡れるが、見つかったら確実に食べられちゃう。
まあ、ドエラムッキーラは視認出来るくらい巨体なので、避けて通れば問題ないのだけど、だけれども間違いは起こるもの。
実際、貧しい魔族領から人族領に移住しようとした魔族が、たくさん食べられてるしね。
だけれども知ってるよね。
今、人族領と魔族領の境目。ドエラムッキーラは、ほとんど居ないんだよね。
何故?
それは、俺とリーナが殆ど殺しちゃったから。
そして極めつけは、ナナミさん。
ナナミさんが、人族領の美味しい野菜を魔族に売ったりしたもんだから、魔族の肥沃な人族領への憧れがヒートアップしてしまったのである。
ニンジンやピーマンが食べたいって!
魔族にとっては、子供が嫌いなピーマンだってご馳走様なのである。
それで解るよね。
魔族が大量に、人族領になだれ込んでしまったのである。
そうなると慌てるのが、人族。
魔族の軍団が人族領に攻めて来たと大慌て!
なんか、俺達が知らないうちに、魔族と人族との戦争が起こっていたのである。
俺とリーナが、魔族と人族との戦争に気付いたのは、戦争が起こってから3日目。
魔王が、慌てて俺達に伝えに来たのである。
魔王としても、そもそも軍を動かしてない訳だから分かんなかったとか。
最初は、ちょっとした小競り合いから始まり、次々に、魔族領から魔族が人族領に移動し、3日目にして大々的な戦争になってしまってたとか。
魔族の野菜食べたい欲求が、大爆発してしまったのである。
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