【R18】童貞のまま転生し悪魔になったけど、エロ女騎士を救ったら筆下ろしを手伝ってくれる契約をしてくれた。

飼猫タマ

文字の大きさ
3 / 97

3. 悪魔B

しおりを挟む
 
「アナ先生! 僕はこれから強くなる為にレベル上げをしようと思います!」

「君……いきなり何を言ってるの?
 ダンジョンの魔物がレベル上げするなんて聞いた事ないよ!」

「僕には、時間が無いんです!
 どうにかして強くならないと、冒険者に殺されてしまうので!
 それでは行ってきます!」

「ちょ……ちょっと待ちなさい!
 私を置いていく気!
 こんな所に1人でいたら、さっき君が殺した悪魔の代わりがダンジョンから生まれて、私は殺されてしまうわ!」

 どうやら、このダンジョンは、魔物が殺された場合、ある一定の、時間が経つと代わりの魔物が生み出されるシステムになっているらしい。

「成程……」

 俺はフロアーボス部屋に落ちている、多分アナさんや、アナさんの仲間の持ち物を物色する。

 その中にロープをがあったので、アナ先生を俺の背中に括りつけてみた。

「これで大丈夫ですね!」

「大丈夫じゃないわよ!
 私は手足がないのよ!
 敵に襲われてたらどうするのよ!」

「まあ、取り敢えず、頑張ってみましょうか!
 何もしなければ、どっちみち死ぬんですから!」

 俺はアナ先生の言葉を無視して、フロアーボス部屋の扉を開けた。

 暫く歩くと、リザードマンのような魔物が二匹現れた。

 俺はさっき覚えた氷魔法を人差し指と中指に発動して脳天を目掛け撃ってみた。

 ドキューン!

 リザードマンは即死してしまった。

 [悪魔Aのレベルがlv.3に上がりました。
 悪魔Aはスキル【調教】を取得しました]

「アナ先生! 俺のスキルが上がったようです!
 どうやら【調教】スキルを覚えたようです!」

「【調教】スキルですって、それは言葉が喋れる高位の悪魔が好んで使うスキルです!
 高位の悪魔は、冒険者を生け捕りにして【調教】してオモチャにするのが趣味なんです!
 私は下位の悪魔に捕まってしまったので、手足をもがれ、抵抗できないようにしてオモチャにされてしまっていますけど、【調教】スキルを使えば、そんな事する事なく、忠誠を誓わす事ができるんです!」

「凄い便利なスキルですね!
 これさえあれば、女の子と付き合い放題じゃないですか!」

「【調教】スキルは鬼畜スキルと言われています!
 悪魔族固有のスキルで、人間で持ってる人は殆どいません!
 持っていても、そのスキルを、使った事がバレたら最後、牢屋に入れられてしまいますからね!
 もし、君が私に使いたいんだとしても、私は今の時点で君に逆らえないので、使っても無駄ですからね!」

 アナ先生に釘を刺された。
【調教】スキルだけは、使われたくないようだ。

「アナ先生には、使う気ありませんよ!
 アナ先生は俺の先生ですからね!」

 俺はその後、暫くダンジョンを探索し、lv.10までレベルを上げ、【影渡り】スキルというのもゲットした。

「アナ先生……所で帰り道って分かりますか?」

「さあ……」

 それから30分程ダンジョン内を歩き回り、目的地のフロアーボス部屋を見つける頃には俺のレベルはlv.13になっていた。

 俺はフロアーボス部屋を開ける。

 そこには素っ裸のヤラシイい体をした女の悪魔が立っていた。

 その悪魔は、俺の背中のアナ先生を見つけた途端、突然、俺に襲い掛かってきた。

 どうやらダンジョンで生まれた魔物は、人間を敵と認識するようだ。

 どうするか……

 多分コイツは、俺が先程殺した悪魔の代わりに出てきた奴に違いない。

 コイツを殺しても、暫くしたら次の悪魔が生まれてしまうだろう。

 俺は、少し柔らか目の氷をイメージする。

 ドキューン!

 俺の指先から放たれた氷の弾丸が、悪魔の額に、ヒットしたが、少しよろけただけで、再び襲いかかってきた。

 俺は直ぐに、もう少しだけ硬い氷の塊をイメージして悪魔の額を狙い定める。

 バンッ!

 氷の塊は、悪魔の額に再びヒットし、悪魔を背後に吹っ飛ばした!

 悪魔は何とか生きているようだ。

「アナ先生! 【調教】スキルって、どうやって使うんですか?」

 俺はアナ先生に質問する。

「【調教】スキルは、サキュバスが使う【魅惑】スキルの下位版だから、ただ使いたい対象を調教してやろうと念じるだけで【調教】スキルは発動する筈よ!」

 俺は心の中で念じる。
「(お前は、俺に絶対服従だ!
 アナ先生を殺してはならない!
 そして、お前は俺の事が大好きになるのだ!)」

「アナ先生! コイツに【調教】スキルを掛けてみました!」

 俺はアナ先生を背中から下ろして、襲って来た悪魔に近ずいてみる。

 俺達を襲って来た悪魔は、俺の顔を見て顔を真っ赤にしている。

「オイお前! お前は俺に絶対服従だ!」

 俺達を襲ってきた悪魔は、コクンと頷く。

 言葉は喋れないが、俺の言ってる意味は分かっているようだ。

「アナ先生も殺しちゃ駄目だぞ!」

 俺達を襲って来た悪魔は、またコクンと頷く。

「絶対だぞ!」

 コクン! コクン!

 俺達を襲ってきた悪魔は、必死に頷いた。

「アナ先生、もう大丈夫そうです!」

「そのようね!
 それより、君の名前を教えてくれないかな?
 悪魔が二匹になったので、名前がないと呼びにくいよね!」

「そうですね! 俺の名前は……」

 何故か、自分の名前が覚え出せない。
 何でだ……

「すみません……何故か、自分の名前が思い出せないんです……
 ここでの俺の名前は悪魔Aらしいんですけど……」

「そしたら君の名前は、今日からエーサクね!
 そしてその娘は、ビー子にしましょ!」

 俺とビー子は、アナ先生に容易に名前を付けられてしまったのだった。
しおりを挟む
感想 17

あなたにおすすめの小説

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました! 【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】 皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました! 本当に、本当にありがとうございます! 皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。 市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です! 【作品紹介】 欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。 だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。 彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。 【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc. その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。 欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。 気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる! 【書誌情報】 タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』 著者: よっしぃ イラスト: 市丸きすけ 先生 出版社: アルファポリス ご購入はこちらから: Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/ 楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/ 【作者より、感謝を込めて】 この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。 そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。 本当に、ありがとうございます。 【これまでの主な実績】 アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得 小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得 アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞 第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過 復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞 ファミ通文庫大賞 一次選考通過

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~

ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。 食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。 最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。 それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。 ※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。 カクヨムで先行投稿中!

最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした

新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。 「もうオマエはいらん」 勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。 ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。 転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。 勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)

欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します

ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!! カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

処理中です...