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3. 悪魔B
「アナ先生! 僕はこれから強くなる為にレベル上げをしようと思います!」
「君……いきなり何を言ってるの?
ダンジョンの魔物がレベル上げするなんて聞いた事ないよ!」
「僕には、時間が無いんです!
どうにかして強くならないと、冒険者に殺されてしまうので!
それでは行ってきます!」
「ちょ……ちょっと待ちなさい!
私を置いていく気!
こんな所に1人でいたら、さっき君が殺した悪魔の代わりがダンジョンから生まれて、私は殺されてしまうわ!」
どうやら、このダンジョンは、魔物が殺された場合、ある一定の、時間が経つと代わりの魔物が生み出されるシステムになっているらしい。
「成程……」
俺はフロアーボス部屋に落ちている、多分アナさんや、アナさんの仲間の持ち物を物色する。
その中にロープをがあったので、アナ先生を俺の背中に括りつけてみた。
「これで大丈夫ですね!」
「大丈夫じゃないわよ!
私は手足がないのよ!
敵に襲われてたらどうするのよ!」
「まあ、取り敢えず、頑張ってみましょうか!
何もしなければ、どっちみち死ぬんですから!」
俺はアナ先生の言葉を無視して、フロアーボス部屋の扉を開けた。
暫く歩くと、リザードマンのような魔物が二匹現れた。
俺はさっき覚えた氷魔法を人差し指と中指に発動して脳天を目掛け撃ってみた。
ドキューン!
リザードマンは即死してしまった。
[悪魔Aのレベルがlv.3に上がりました。
悪魔Aはスキル【調教】を取得しました]
「アナ先生! 俺のスキルが上がったようです!
どうやら【調教】スキルを覚えたようです!」
「【調教】スキルですって、それは言葉が喋れる高位の悪魔が好んで使うスキルです!
高位の悪魔は、冒険者を生け捕りにして【調教】してオモチャにするのが趣味なんです!
私は下位の悪魔に捕まってしまったので、手足をもがれ、抵抗できないようにしてオモチャにされてしまっていますけど、【調教】スキルを使えば、そんな事する事なく、忠誠を誓わす事ができるんです!」
「凄い便利なスキルですね!
これさえあれば、女の子と付き合い放題じゃないですか!」
「【調教】スキルは鬼畜スキルと言われています!
悪魔族固有のスキルで、人間で持ってる人は殆どいません!
持っていても、そのスキルを、使った事がバレたら最後、牢屋に入れられてしまいますからね!
もし、君が私に使いたいんだとしても、私は今の時点で君に逆らえないので、使っても無駄ですからね!」
アナ先生に釘を刺された。
【調教】スキルだけは、使われたくないようだ。
「アナ先生には、使う気ありませんよ!
アナ先生は俺の先生ですからね!」
俺はその後、暫くダンジョンを探索し、lv.10までレベルを上げ、【影渡り】スキルというのもゲットした。
「アナ先生……所で帰り道って分かりますか?」
「さあ……」
それから30分程ダンジョン内を歩き回り、目的地のフロアーボス部屋を見つける頃には俺のレベルはlv.13になっていた。
俺はフロアーボス部屋を開ける。
そこには素っ裸のヤラシイい体をした女の悪魔が立っていた。
その悪魔は、俺の背中のアナ先生を見つけた途端、突然、俺に襲い掛かってきた。
どうやらダンジョンで生まれた魔物は、人間を敵と認識するようだ。
どうするか……
多分コイツは、俺が先程殺した悪魔の代わりに出てきた奴に違いない。
コイツを殺しても、暫くしたら次の悪魔が生まれてしまうだろう。
俺は、少し柔らか目の氷をイメージする。
ドキューン!
俺の指先から放たれた氷の弾丸が、悪魔の額に、ヒットしたが、少しよろけただけで、再び襲いかかってきた。
俺は直ぐに、もう少しだけ硬い氷の塊をイメージして悪魔の額を狙い定める。
バンッ!
氷の塊は、悪魔の額に再びヒットし、悪魔を背後に吹っ飛ばした!
悪魔は何とか生きているようだ。
「アナ先生! 【調教】スキルって、どうやって使うんですか?」
俺はアナ先生に質問する。
「【調教】スキルは、サキュバスが使う【魅惑】スキルの下位版だから、ただ使いたい対象を調教してやろうと念じるだけで【調教】スキルは発動する筈よ!」
俺は心の中で念じる。
「(お前は、俺に絶対服従だ!
アナ先生を殺してはならない!
そして、お前は俺の事が大好きになるのだ!)」
「アナ先生! コイツに【調教】スキルを掛けてみました!」
俺はアナ先生を背中から下ろして、襲って来た悪魔に近ずいてみる。
俺達を襲って来た悪魔は、俺の顔を見て顔を真っ赤にしている。
「オイお前! お前は俺に絶対服従だ!」
俺達を襲ってきた悪魔は、コクンと頷く。
言葉は喋れないが、俺の言ってる意味は分かっているようだ。
「アナ先生も殺しちゃ駄目だぞ!」
俺達を襲って来た悪魔は、またコクンと頷く。
「絶対だぞ!」
コクン! コクン!
俺達を襲ってきた悪魔は、必死に頷いた。
「アナ先生、もう大丈夫そうです!」
「そのようね!
それより、君の名前を教えてくれないかな?
悪魔が二匹になったので、名前がないと呼びにくいよね!」
「そうですね! 俺の名前は……」
何故か、自分の名前が覚え出せない。
何でだ……
「すみません……何故か、自分の名前が思い出せないんです……
ここでの俺の名前は悪魔Aらしいんですけど……」
「そしたら君の名前は、今日からエーサクね!
そしてその娘は、ビー子にしましょ!」
俺とビー子は、アナ先生に容易に名前を付けられてしまったのだった。
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