【R18 】必ずイカせる！ 異世界性活

４. 44マグナム

　
　スッキリした！

　暴れん坊将軍もお辞儀している。

　白い液体が手に付いてしまったので、木にこすりつけた。

　ジャージのズボンを戻し、幼女と猫耳娘の様子を伺う。

　猫耳娘は、餓狼族にいたぶられてフラフラの状態だ。

　餓狼族の族長がそれを見て、良い頃合と判断したのか前に出てきた。

「姫様には触れさせないぞ！」

　猫耳娘は気勢を上げたが、既に動く事もできない。

　まずいぞ！

　遂《つい》に族長が動きだした。

　猫耳娘に、あんな事やこんな事をやるつもりだ！

　見ればわかる。

　何故なら族長は、巨大なマグナムをおっ立てているのだ！

　猫耳娘の方を見てみると、朦朧として焦点が定まらないような状態だ。

　このままではあの巨大なマグナムが、猫耳娘に撃ち込まれるのは数分もかかるまい。

　なすがままよ!!

　スキルスッポンソードを装備し、餓狼族の族長の前に躍り出た。

「俺が相手だ！
　その卑猥なナニを切り落してやる!!」

　実際、餓狼族の族長の前に出て見るとそのデカさと威圧感に圧倒される。

　特にナニの太さと長さをみると自信をなくしてしまう。

　気を取り直せ俺！

　ナニのデカさが全てじゃない！

　ソープ嬢は、ナニがデカい男が来るとゲンナリするという記事をネットで見たではないか。

　清潔で剥《む》けてて、短小のナニが1番嬉しくて楽だと……

　俺のナニはそれにガッチリ一致する。

　フフフフ…

　俺の方がソープ嬢には喜ばれるのだ！

　なんとか気を取り直す事に成功し、改めて餓狼族の族長と対峙する。

　落ち着け俺。

　俺には剣豪スキル【一撃】がある。

　これさえヒットすれば、餓狼族の族長といえども一撃で倒すことができる筈。

　族長が倒されれば、子分の餓狼族も逃げて行くだろう。

　餓狼族の族長は、既に臨戦態勢だ。

　四つん這いになり、体を低くして、いつでも飛びかかれる体勢をとりながら、ドスの効いた唸り声を発している。

　俺も同じように低く構え、腰に付けているスキルスッポンソードの鞘に左手を添え、柄を右手で強く握り、いつでも【一撃】を発動させられるように居合いの構えをとる。

　これで居合いの構えは良いはずだ。

　俺は数多のラノベの主人公のように、前の世界でたまたま剣道をかじってはいない。

　そもそもおかしすぎるだろ！

　引き篭もりなのに、剣道をかじってるなんて！

　普通の引き篭もりは、俺のように家から出ず、エロゲーをしながら、へその下のあたりにあるドス黒い刀の鍛錬に勤《いそ》しんでいる筈だ！

　取り敢えず俺には【一撃】がある。
　これさえあればなんとかなるだろう。

　そして俺は餓狼族の族長に向かって【一撃】を放《はな》った！

　…筈だ……

【一撃】が発動しない！

　ま…まさか回数制限があるのか？

【聖級結界】がMPを消費しなかったので、他のスキルも同様だと思っていたが、違うのか…

　確かに、強力なスキルや魔法がlv.1で好きなだけ使えるなんて出来すぎている。

　急いで【一撃】の使用頻度を鑑定してみると、｛lv.1のスキル発動回数は1日１度｝とある。

　ぬ…ぬかった……

　俺が動揺していると、lv.11の餓狼族が襲いかかってきた。

　咄嗟にスキルスッポンソードで応戦したが、簡単にかわされてしまった。

　なんで俺は剣道をかじってなかったんだ！

　異世界に転移できるとわかってたら、剣道習いにいってたのに…

　再びlv.11の餓狼族が、コイツは大したことがないと思ったのか襲いかかってきた。

　急いでスキルスッポンソードを左手に持ち替え、右手の指先に炎をイメージし餓狼族に向かって魔法を発動させる

　ドッカン!!

　lv.11の餓狼族は木っ端微塵に吹っ飛んだ！

　やった！

　このままやれる！

　次は、餓狼族の族長に向かって発動しようとしたが、炎は出てこない。

　しまった今度はMP切れか！

　攻撃されると固まってた餓狼族の族長は、次の攻撃が来ない事に気付いたのか、怒りの表情をさせて反撃してきた。

　ヤバい!!

　俺と猫耳娘と幼女を囲むように【聖級結界】を発動させた。

　ドスン

　餓狼族の族長は【聖級結界】の透明な壁に盛大にぶつかり、何が起こったのかと頭を左右にブンブン降っている。

　助かった……

　もう少し【聖級結界】を出すのを遅れていたら、先程の冒険者風の男のように、内臓をムシャムシャ食べられている所だった……

　餓狼族達は、様子を見るように聖級結界の周りをグルグル回っている。

　時折、体当たりしたりしてるが聖級結界はびくともしない。

【一撃】が使えるようになるまで、ここで一夜を過ごすしかないか……

　猫耳娘と、ダークエルフの幼女の方をみてみると、

「我等に近付くな!!」

　猫耳娘に怒鳴られた。

　エッ？

　なんだ？

　ここは、
『助けてくれて有難うございます。奴隷の為助けて貰ったお礼を支払う事ができないので、私の体で払わして下さい』
　と言われる所ではないのか？

「あの…助けてあげた人に向かって、その態度はないんじゃないの？」

「嘘を言うな！ 欲情している匂いをプンプン発しておきながら、よくそんなセリフを吐けるな!!
　特にお前の股間のあたりと、右手から強烈なイカ臭い匂いを発しているぞ！」

　なんだと？そこまで鼻が利くのか、もしかして 俺が木陰でシコシコしていた事も感づいてたのか?!

　俺は猫耳娘と幼女を助ける為に、仕方がなく木陰でオナニーしていたのに…これでは完全に変態じゃないか…

　これは自分の部屋でオナニーしてた時、突然母親がドアを開けて、何も言わずにそのまま黙ってドアを閉められた時と同じ程の気恥しさだ。

　そんなに怖い顔でみないでくれ……

　仕方がなかったんだ……

　そんないやらしい格好と肉体をしているお前が悪いんじゃないか……

　俺だって、さくらんぼや、あそこがチラチラ見えなかったら欲情しなかったんだ……

　微妙な空気が流れる…

　いたたまれない。

　チラッと猫耳娘のほうを見たら、幼女ぎゅっと抱きしめながら、俺に対して鋭い殺気を放ってくる。

　この空間から逃げ出したい…

　いっその事、聖級結界を解除して、餓狼族の餌食になった方が良いのではないかと思えてくる。

　は～死んでしまいたい…

　ん…そうだ！ そう言えば、スペシャルスキル【魅了】を獲得してたな！

　もしかしたら何か起こるかもしれないぞ！

　そして俺は【魅了】を使った。