【R18 】必ずイカせる! 異世界性活

飼猫タマ

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113. 本物

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 ズダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ……………!!

「オイ!  クリスティーヌ!
 そいつを早く止めろ!」

 牛田さんが、大賢者サナルを止めるように、必死にクリスティーヌに懇願する。

「仕方がないわね……」

 クリスティーヌの指先に、ビー玉程の土の塊が現れる。

 そして、そのビー玉に魔素をこれでもかと、練り込んでいく。

「これくらいでいいかしら?」

「何でもいいから、アイツに早く撃ち込め!!」

 牛田さんが泣きながら叫ぶ。

「分かったわよ……」

 クリスティーヌが、大賢者サナルを指差すと、ビー玉程の土の塊が大賢者サナルに向けて撃ち出された。

 ドキュン!!

「甘いわよ!」

 大賢者サナルが、土壁を魔法で作り防御する。

 ツキュゥン!!

 クリスティーヌの放ったビー玉程の土の塊は、大賢者サナルが創造した土壁を貫通し、サナルの心臓まで貫通した。

「ウギャァァァァ……!!」

 大賢者サナルの、断末魔がこだまする。

「魔法は質が大事なのよ!
 そんなショボイ土壁なんか、デーモンメイドが護る大奥の鉄壁の扉と比べれば、1枚重ねのトイレットペーパー並の薄さにしか感じないわよ!」

 クリスティーヌはチョットだけ格好良いセリフを言い、ピストルの形をさせた右手の人差し指を、フーッと、吹いた。

 ーーー

 カキン!  カキン!  カキン!

 もう一方の闘い。
 牛神さんと、大剣豪ナナイの闘いは、激しい攻防が続いていたのだが、ふとしたきっかけで戦況が動く。

 ナナイの突きを、牛神さんはトンファーで弾き、ナナイの腹がガラ空きになった所に、牛神さんが渾身の蹴りを入れた。

 ドゴッ!!

「グフッ」

 ナナイはトンファーの攻撃に注意を払っていた為か、突然の蹴りに対処できずに、クリーンヒットを受けてしまう。

 牛神さんは、僅かな隙も逃がさない。
 腹を蹴られて前のめりにお辞儀をしたナナイさんの顔面に、続けて膝蹴りを入れる。

 ブシュー!!

 ナナイさんの鼻から、鼻血が吹き飛ぶ。

 ナナイさんの足がふらつく。

 牛神さんはチャンスと見るや、トンファーでナナイさんを滅多打ちにする。


 バキッ! バキッ! ボコッ! ボコッ! バキッ! バキッ! ボコッ! ボコッ! バキッ! バキッ! ボコッ! ボコッ!

 ナナイさんの顔は、みるみる変形していく。

 バキッ! バキッ! ボコッ! ボコッ! バキッ! バキッ! ボコッ! ボコッ! バキッ! バキッ! ボコッ! ボコッ! カキン! カキン! カキン!!

「ストップ!!」

 アンちゃんが、牛神さんと大剣豪ナナイさんの間に大盾をねじ込んで、牛神さんのトンファー攻撃を止めさせた。

「ナナイさんは、もう意識を失っています!
 よって牛神さんの勝利とします!」

 アンちゃんが相撲の行司のように、勝ち名乗りを上げる。

 大剣豪ナナイさんを見ると、立ったまま気を失っていた。

「ウォォォ! 牛神さん凄いぜ!
 何だよ、その武器!
 めちゃくちゃカッコ良くないか?!」

 ヤナトの声に呼応するかのように、モフウフの街、全体からも、一斉に歓声が上がる。

「ウォォォォォォォ!
 あの、存在感が薄い僧侶のおっさん、めっちゃスゲエぞ!」

「オイオイ! 牛魔王達、ギルドランキング2位の『シルバーウルフ』に、2連勝しちゃったよ!」

「 牛魔王達って、あんなに強かったのか!」

「後、1勝したら牛魔王軍の勝ちって事でいいのか?」

「僕たんは決めたのです!
 僕たんは、アンたんと結婚するのです!」

「何気に、アンさんが1番凄いんじゃないのか? 
 普通、あのタイミングで、試合に割って入って止める事などできないぞ!」

「アン様ぁーーー!! 素敵ぃーーー!!」

 モフウフの街の興奮は、収まらない。

「クッ! まさかナナイまで負けるとは……
 アマゼウス、解ってるな! 次は何があっても負けられんぞ!」

 剣帝ガリクソンが、苦虫を噛み潰したような顔をしながら、魔剣士アマゼウスに喝をいれる。

 ーーー

「それでは、第3試合を始めます!
『カワウソの牙』副隊長 剣士スイセイさん。
『シルバーウルフ』魔剣士アマゼウスさん。前に出てきて下さい!」

 アンちゃんが次の選手に、前に出るようお願いする。

「キャー!  スイセイ様よぉーー!
 コッチ向いてぇーー!」

 モフウフの街のあちこちから、黄色い歓声が沸き上がる。

 スイセイは、モフウフでは人気があるようだ。

 整った顔、金髪のサラサラな髪、無駄に爽やかな笑顔。

 モフウフの街の人達は、誰もスイセイがゴキ男爵に調教されて、バイセクシャルになっているとは知らないのだ。

「僕のケツの穴に、そのゴツイ肉棒を突っ込んで!」と、お尻を突き出しながら泣いて求めるスイセイの姿を目撃したら、今、キャアキャア言ってる若い女性達は、一瞬に、ドン引きしてしまうだろう……

「ハハハハ!」

 スイセイは白い歯をキラリと光らせ、爽やかに笑いながら、ギャラリーに向かって手を振る。

「キャァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」

 モフウフの街が、若い女性の悲鳴でヒートアップする。

「オイ、 もうそろそろ始めてもいいんじゃないのか?」

 魔剣士アマゼウスが、アンちゃんに向かってスタートを急かす。

「あ、はい、そうですね!
 それでは、5回勝負の3回戦目、始め!!」

 魔剣士アマゼウスが始まりの合図と共に、イケメン剣士スイセイに斬り掛る。

 スイセイは華麗にジャンプして避ける。

 ピタッ!!

「エッ!!」

 スイセイが避ける途中、空中で動きが止まってしまった。

 魔剣士アマゼウスを見ると、地面に剣を突き刺して、ニヤリと、笑っている。

「オイ! お前!スイセイに 何をしたんだ!」

 ヤナトが、魔剣士アマゼウスに向かって、叫ぶ。

「影をピン留めしたんだよ」

 アマゼウスが、何事でもないように平然と答える。

 地面を見ると、スイセイの影に剣が刺さって、虫がピン留めされたような状態になっている。

「クッ! 体が動かない!」

 スイセイは、必死な顔をして、逃れようとしているが、空中で止まったままだ。

 魔剣士アマゼウスはスイセイの元まで歩いて行き、ちょうど目の前にあるスイセイの股間を、ピンッ! と、指で弾いた。

「アッ!」

 スイセイが、声をあげる。

「キャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!
 スイセイ様ァァァ!!」

 モフウフの街全体から、悲鳴が上がる。

「お前は、この街でかなりの人気者のようだな。
 俺は、お前のような人気者のイケメンが、世の中で1番、大嫌いなんだよ!
 俺がお前に、この街に恥ずかしくて居られなくなる位の、一生モノの辱めを与えてやろう!」

 そう言うと魔剣士アマゼウスは、イケメン剣士スイセイの股間を、連続で指で弾いた。

 ピンッ! ピンッ! ピンッ! ピンッ! ピンッ! ピンッ! ピンッ! ピンッ!

「アッ! アッ! アッ! アッ! イイ!
 イイ!イイ! もっと! もっと!」

 アマゼウスには理解できないかもしれないが、この攻撃はスイセイにとってはご褒美でしかない。

「クッ! 何なんだこいつは……
 喜んでやがる!」

 アンちゃんは、残念な人を見るように、スイセイを見て呆れている。

「キャーーーーー!
 スイセイ様に、なんて事を!」

 遠くから眺めているギャラリーには、スイセイの喘ぎ声が聞こえない為に、魔剣士アマゼウスが、鬼畜な攻撃をしているようにしか見えない。

「こ……こいつには、この恥ずかしい攻撃が効かないというのか……
 ならば、仕方がない!
 俺自身が、これ以上の恥ずかしい攻撃を、敵に対して行ったが無いが、更に凄い恥ずかしい攻撃を、お前にしてやるぞ!」

 そう言って、魔剣士アマゼウスはスイセイのズボンに手をかける。

「や……優しくしてね♡」

 イケメン剣士スイセイが、ニッコリと微笑んだ。

 魔剣士アマゼウスは、この時はまだ、本当の変態の恐ろしさというものを、知る由もなかったのだった。

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