216 / 286
216. ダンジョンの悲鳴
しおりを挟むスイセイを生き返らせて、少し悪いと感じたので、「何か欲しいものがあるか?」
と、スイセイに聞いてみた。
「グランドマスターのポークビッツが欲しいです!
おケツにブスっと、ぶっ刺して下さい!」
「……」
こいつは、本当に変態ホモ野郎だな。
いや、バイセクシャルだったか……
こんなに変態バイセクシャル野郎だというのに、モフウフの街の女性達に、キャーキャー言われて、大人気だというのが理解に苦しむ所だ。
金髪イケメンは正義なのか。
俺だって【魅了】スキルさえ使えば、スイセイよりモテモテになるのだ!
俺は何を張り合っているんだ……
俺が、いつものように妄想し過ぎて固まっていると、ブリトニーが話しかけてきた。
「ご主人様! ここは私に任せるのニャ!
スイセイ、私がお前の相手をしてやるのニャ!
さあ、パンツを脱いで、お尻を突き出すのニャ!」
「ブリトニーの姉御、優しくして下さいね」
スイセイは、真っ白な可愛らしいお尻をブリトニーに突き出す。
「ブリトニーは、おもむろに剣を抜き、その柄を、スイセイのお尻にぶっ刺した」
「イイ! イイよぉー! 硬くて、凄くイイよぉー!
ブリトニーの姉御、もっと激しく突いてぇー!」
スイセイが気持ちよがっている。
「姫、目隠ししなさい!」
「ハイなのです!」
姫は、初めて会った時に作ってやった白いポンチョの余りで作った、頭のリボン代わりにしている目隠し用のバンダナで、すぐに目隠しをする。
「オラオラ! スイセイ! いい声出すのニャ!」
ブリトニーは、激しく剣の柄を使ってピストン運動させる。
最早、ブリトニーの腕は、高速過ぎて目視する事もできない。
スイセイのケツの穴が、丸くパックリ開いて、中身の赤い内蔵だけが見える。
「イイ! イイ! イイです! ブリトニーの姉御のリズム、凄くイイです!
アッ! アッ! アッ! イク! イク! イクゥーーーーー!」
スイセイは、白目を剥いて昇天してしまった。
1日に2度も昇天してしまうとは……
イキ死にするって、一体ブリトニーの攻撃は、どんだけ凄かったんだ?
「ご主人様、臭くなったので、この剣返すのニャ!」
「ん? エッ?! こ……これって俺のスキルスッポンソードじゃないのか?」
ブリトニーは、まるで汚らわしい汚物のように、スキルスッポンソードを親指と人差し指でつまみ、俺に渡してくる。
「そうだったけ?
でも、もう要らないのニャ。
この剣、とても臭いのニャ!」
なんて奴だ……
借りパクしてた癖に、臭くなったからもう要らないだと!
スキルスッポンソードは、名前はアレだが、始まりの魔女が作ったという、神級中の神級の超レアアイテムなんだぞ!
それ程の物を、スイセイのケツの穴に突っ込むなんて……
この事が、始まりの魔女に知られたら、ブリトニーは始まりの魔女に殺されてしまうんじゃないのか……
というか、ブリトニーに貸した俺も、同罪で殺されるかもしれない……
借りパクされてただけなのに……
ていうか、俺も もうスキルスッポンソードを持ちたくない。
実際、俺が使わなくても、ブリトニーがスキルスッポンソードを使っていたら、【族長】スキルがある俺には、ブリトニーがゲットしたスキルが勝手に入ってくるのだ。
そうだ、もうスキルスッポンソードはブリトニーにあげてしまえ。
スイセイのケツの穴に柄が入っていたと思ったら、もう、あの柄など触りたくないのだ。
「ブリトニー、その剣はお前にやる!
借りパクしてたという事は、その剣が気に入っていたのだろう!
柄を綺麗に消毒して、これから毎日使え!」
「本当にくれるのニャ!
作戦成功ニャ! この剣、本当は欲しかったのニャ!
全ての攻撃が会心の一撃になる私には、この剣はピッタリの剣なのニャ!
と、言うか、私の為の剣にしか見えないのね!
普通に敵を倒しまくるだけで、次々とスキルをゲットできるなんて、まるで夢のような剣なのニャ!」
ブリトニーの奴、何を言ってるんだ?
作戦だと、確かにブリトニーは、スキルスッポンソードを、ずっと借りパクしていた。
それを完璧に自分の物にする為に、スイセイのケツの穴に、わざと剣をぶっ刺しただと……
俺は、どうやら、完璧にブリトニーにハメられた様だ。
だからと言って、いまさらスキルスッポンソードには触りたくない……
ブリトニーは、一生懸命、水魔法を使って、スキルスッポンソードの柄を洗っている。
「綺麗になったのニャ!
ご主人様! ありがとうなのね!」
ブリトニーは、そう言ってウインクしてきた。
クッ! 殺してやりたい。
「マスター! ダメなのです!
ブリトニーは家族なのです!」
姫が、俺が僅かに発した殺気に気付いたのか、俺のマントの端ををギュッと握りしめ、ウルウルした目で見つめてくる。
天使だ。天使が降臨した。
美幼女の、上目遣いのウルウルは、ロリコン大魔王の俺には眩しすぎる。
「ああ、そうだな! ゴドウ族はみんな家族だと、俺が言ったのだったな。
家族は大切にしないといけないが、悪い事をしたらしっかり叱るのが、ゴドウ族の長女である姫の役目だぞ!
さあ、姫、今こそ長女の役目を果たすのだ!
ブリトニーに、お仕置きとして、お尻ペンペン100叩きしなさい!」
姫の目は、完全に長女の目付きに変わった。
長女の役割を果たさなくてはという、決意に満ちた目だ。
姫は、両拳を前に持ってきて、なにやらファイティングポーズの様な格好をしている。
そして、次第に姫の周りには、姫特有の赤黒い闘気がゆらゆらと揺らめき始めてきた。
ブリトニーはと言うと、姫のただならぬ様子に、ブルブル震えている。
「姫様! ごめんなさいなのニャ!
ご主人様の、この剣が欲しくて仕方がなかったので、剣の柄をスイセイのおしりの穴に、ぶっ刺す事は仕方が無かった事なのニャ!
私が、スイセイのお尻の穴に剣の柄をぶち込まなければ、一生この剣は、私の物にならずに、ご主人様から借りパクしたままになっていた筈なのニャ!
借りパクは、とっても悪い事なのニャ!
だから私は、借りパクしなくても済むように、合法的に私の物になるように行動に移しただけなのニャ!
だから、私は悪い事など1つもしていないのニャ!」
ブリトニーは支離滅裂で、よく分からない言い訳を、必死になって姫にしている。
「悪い事をした子には、バツを与えるのです!
これは、ゴトウ族の長女としての大切な務めなのです!」
姫が1歩、ブリトニーの側に近付く。
「痛いの嫌なのニャ!」
ブリトニーは叫びながら、全速力で逃げ出した。
ドスン!!
ブリトニーが逃げ出した瞬間、ブリトニーは地面に押し潰される。
姫の18番、重力魔法だ。
「ブリトニー、私から逃げられると思っているのですか?」
姫が冷めた口調で、ブリトニーに話しかける。
「た……助けてニャーー!!
お尻ペンペン100叩き。絶対に嫌なのニャーー!!
私はいたぶるのは好きだけど、いたぶられるのは嫌いなのニャーー!!」
この後、当然の様にブリトニーは姫に捕まり、いつもの様にダンジョン中に、ブリトニーのお尻をペンペン叩かれる音と、ブリトニーの恐怖に満ちた雄叫びと悲鳴が響き渡るのであった。
10
あなたにおすすめの小説
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる