大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです

飼猫タマ

文字の大きさ
228 / 264
第二章 ハウエバー系 第901辺境惑星 編

51. カララム王国剣術大会再び

しおりを挟む
 
 俺達は、最新鋭荷馬車に乗って、ウッドペッカー騎士爵領で作られた、美味しい野菜と甘い果物を、カララム王国各地で売りまくり、莫大な財を築く事に成功した。

 まあ、当然だよね。値段は現地の値段に合わせて、味は、数十倍美味しいんだもん。
 売れない訳ない。
 しかも、品種改良して、全て種無しだから、他の者達が、同じ野菜を生産する事は不可能。

 そんな感じで、金儲けが面白過ぎて、約1年間位やってたんだけど、ある日、突然、イーグル辺境伯領から、俺の弟分のカイ・ホークを引き連れて、カレンがやって来たのである。

「ヨツバ居る!  カララム王国剣術大会の季節がやって来たわよ!」

 カレンは、勝手に、屋敷にドカドカ入って来て、偉そうに俺の前までやって来た。
 本当に、屋敷の認識認証に、カレンとカイの認証をしてて良かった。
 やってなかったら、今頃、屋敷の防衛システムが作動して、2人ともこの世に居なかったと思うし。

「兄貴! 凄いです! この御屋敷、物凄いです!」

 なんか知らんが、カイは、俺の屋敷を見て、凄いしか言ってない。

「何言ってんの! 私の護衛騎士のヨツバなら、これぐらい当然よ!」

 何故か知らんが、カレンは、俺なら当然と胸を張って威張ってる。
 多分だが、俺の手柄は、全てカレンの物になってしまうシステムなのかもしれない。

「それより、早く王都に行くわよ! もう、日時が迫って、荷馬車を使って行ったとしても、ギリギリの時間なんだから!」

 確かに、カレンが言うように、カララム王国に行くなら、ギリギリだろう。まあ、普通の荷馬車ならね。

「なら、ウチの領地で作った荷馬車で行くか?普通の馬車の3倍のスピードで走るぞ!」

 俺は、カレンに提案してみる。今更、ケツが痛くなる普通の荷馬車なんかに乗りたくないしね。
 そんでもって、早速、カレンとカイに乗って貰ったんだが、解るよね。

「何?これ?! 凄い!」

「兄貴! 凄いです! また、惚れ直しました!」

 もう、荷馬車の設備1つ1つ見る度に、歓声が上がる。今のこの世界の技術では、到達しない最新設備ばかりだから、こうなっちゃうのは当然なのだけど。

「今、うちの領地には、伝説のエルダードワーフが居るからな! そいつらに作って貰ったんだよ!」

「兄貴! 凄いです! 伝説のエルダードワーフを従わせちゃったんですか!」

「まあな。うちの領地の美味しい果物を食べさせてやったら、相当気に入ったのか、居着いちゃったんだよね……」

 取り敢えず、適当に誤魔化しておく。
 基本、何でもエルダードワーフのせいと言っておけば、何とかなると、俺は、自分の領地の領民を見て学習しているのである。

「やっぱり、ヨツバは私が見込んだ男ね! まさか、エルダードワーフまで、手中に入れてるとは思わなかったわ! この調子で、精進しなさい!」

 何故か、カレンは上から目線。
 まあ、俺はカレンの護衛騎士なので、俺の手柄は、全てカレンの物という考えなのだろう。
 カレンの思考回路って、いつもこんな感じだからね。爺ちゃんのイーグル辺境伯に似て……

 そんな感じで、俺と、カレンと、カイ、それからサヤは、カララム王都に向かったのだ。
 因みに、母さんとエリスは留守番ね。

 というか、うちの母さん、よっぽど、商売するのが楽しかったのか、実は行商に嵌ってるんだよね。
 最新鋭荷馬車は、現在、うちの領地に、10台ほど配備されてるので、エリスを護衛にして、行商を続けるみたい。

「お母さん、ヨツバの為に、たくさんお金稼いじゃうんだから!」

 もう、こんな感じで、張り切ってたりする。
 母さんは、お嬢様で、お金の事などあまり気にして無かったのだが、行商して、直接お客と接する事で、完全に商売に目覚めてしまったのである。

 そして、解るよね。うちの母さんって、めちゃんこ器用なのだ。
 なので、商売もめちゃんこ上手い。

 そんでもって、俺が、剣術大会から帰って来たら、とんでもない事が起こってたんだけど、それは、もう暫く経ってからの話。

 そして、今は、最新鋭荷馬車で、俺達は王都に向かってる最中なんだけど、カレンとカイは、『全く揺れない!』とか、カララム王都への道中、ずっと興奮が収まらなかったのはお約束。

 途中に、グリズリー領に寄って、カトリーヌと、グリズリー公爵家の人達をピックアップ。

 勿論、カトリーヌも、今年のカララム王国剣術大会に出場するつもりのようである。
 そして、小耳に挟んだのだが、去年13歳だったカトリーヌの兄フィリップは、去年、既に有名だった剣鬼カレンが、この大会に出場するという情報を得た時点で、急遽、大会出場を取り辞めたとの事。

 まあ、とても懸命な判断だよね。
 去年の大会は、実力高過ぎたし。
 流石に、公爵家の跡取り息子が、まだスキルも得てない、カレンや俺やカイに、ボコボコにされると格好悪いし。
 ましてや、妹のカトリーヌなんかに負けてたら、恥ずかし過ぎるでしょ!

 フィリップも相当強いんだけど、実際は、妹のカトリーヌの方が相当強いんだよね。
 なにせ、悪役令嬢で聖女様だから。フィリップとは、ポテンシャルが全然違うからね!

 ーーー

 面白かったら、応援してね!
しおりを挟む
感想 193

あなたにおすすめの小説

辺境伯家次男は転生チートライフを楽しみたい

ベルピー
ファンタジー
☆8月23日単行本販売☆ 気づいたら異世界に転生していたミツヤ。ファンタジーの世界は小説でよく読んでいたのでお手のもの。 チートを使って楽しみつくすミツヤあらためクリフ・ボールド。ざまぁあり、ハーレムありの王道異世界冒険記です。 第一章 テンプレの異世界転生 第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!? 第三章 高等学校編 さあチート&ハーレムのはじまりだ! 第四章 魔族襲来!?王国を守れ 第五章 勇者の称号とは~勇者は不幸の塊!? 第六章 聖国へ ~ 聖女をたすけよ ~ 第七章 帝国へ~ 史上最恐のダンジョンを攻略せよ~ 第八章 クリフ一家と領地改革!? 第九章 魔国へ〜魔族大決戦!? 第十章 自分探しと家族サービス

没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます

六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。 彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。 優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。 それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。 その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。 しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。 ※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。 詳細は近況ボードをご覧ください。

八百万の神から祝福をもらいました!この力で異世界を生きていきます!

トリガー
ファンタジー
神様のミスで死んでしまったリオ。 女神から代償に八百万の神の祝福をもらった。 転生した異世界で無双する。

異世界で美少女『攻略』スキルでハーレム目指します。嫁のために命懸けてたらいつの間にか最強に!?雷撃魔法と聖剣で俺TUEEEもできて最高です。

真心糸
ファンタジー
☆カクヨムにて、200万PV、ブクマ6500達成!☆ 【あらすじ】 どこにでもいるサラリーマンの主人公は、突如光り出した自宅のPCから異世界に転生することになる。 神様は言った。 「あなたはこれから別の世界に転生します。キャラクター設定を行ってください」 現世になんの未練もない主人公は、その状況をすんなり受け入れ、神様らしき人物の指示に従うことにした。 神様曰く、好きな外見を設定して、有効なポイントの範囲内でチートスキルを授けてくれるとのことだ。 それはいい。じゃあ、理想のイケメンになって、美少女ハーレムが作れるようなスキルを取得しよう。 あと、できれば俺TUEEEもしたいなぁ。 そう考えた主人公は、欲望のままにキャラ設定を行った。 そして彼は、剣と魔法がある異世界に「ライ・ミカヅチ」として転生することになる。 ライが取得したチートスキルのうち、最も興味深いのは『攻略』というスキルだ。 この攻略スキルは、好みの美少女を全世界から検索できるのはもちろんのこと、その子の好感度が上がるようなイベントを予見してアドバイスまでしてくれるという優れモノらしい。 さっそく攻略スキルを使ってみると、前世では見たことないような美少女に出会うことができ、このタイミングでこんなセリフを囁くと好感度が上がるよ、なんてアドバイスまでしてくれた。 そして、その通りに行動すると、めちゃくちゃモテたのだ。 チートスキルの効果を実感したライは、冒険者となって俺TUEEEを楽しみながら、理想のハーレムを作ることを人生の目標に決める。 しかし、出会う美少女たちは皆、なにかしらの逆境に苦しんでいて、ライはそんな彼女たちに全力で救いの手を差し伸べる。 もちろん、攻略スキルを使って。 もちろん、救ったあとはハーレムに入ってもらう。 下心全開なのに、正義感があって、熱い心を持つ男ライ・ミカヅチ。 これは、そんな主人公が、異世界を全力で生き抜き、たくさんの美少女を助ける物語。 【他サイトでの掲載状況】 本作は、カクヨム様、小説家になろう様でも掲載しています。

辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します

潮ノ海月@2025/11月新刊発売予定!
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる! トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。 領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。 アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。 だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう 完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。 果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!? これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。 《作者からのお知らせ!》 ※2025/11月中旬、  辺境領主の3巻が刊行となります。 今回は3巻はほぼ全編を書き下ろしとなっています。 【貧乏貴族の領地の話や魔導車オーディションなど、】連載にはないストーリーが盛りだくさん! ※また加筆によって新しい展開になったことに伴い、今まで投稿サイトに連載していた続話は、全て取り下げさせていただきます。何卒よろしくお願いいたします。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~

宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。 転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。 良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。 例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。 けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。 同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。 彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!? ※小説家になろう様にも掲載しています。

ファンタジーは知らないけれど、何やら規格外みたいです 神から貰ったお詫びギフトは、無限に進化するチートスキルでした

渡琉兎
ファンタジー
『第3回次世代ファンタジーカップ』にて【優秀賞】を受賞! 2024/02/21(水)1巻発売! 2024/07/22(月)2巻発売!(コミカライズ企画進行中発表!) 2024/12/16(月)3巻発売! 2025/04/14(月)4巻発売! 応援してくださった皆様、誠にありがとうございます!! 刊行情報が出たことに合わせて02/01にて改題しました! 旧題『ファンタジーを知らないおじさんの異世界スローライフ ~見た目は子供で中身は三十路のギルド専属鑑定士は、何やら規格外みたいです~』 ===== 車に轢かれて死んでしまった佐鳥冬夜は、自分の死が女神の手違いだと知り涙する。 そんな女神からの提案で異世界へ転生することになったのだが、冬夜はファンタジー世界について全く知識を持たないおじさんだった。 女神から与えられるスキルも遠慮して鑑定スキルの上位ではなく、下位の鑑定眼を選択してしまう始末。 それでも冬夜は与えられた二度目の人生を、自分なりに生きていこうと転生先の世界――スフィアイズで自由を謳歌する。 ※05/12(金)21:00更新時にHOTランキング1位達成!ありがとうございます!

処理中です...