大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです

飼猫タマ

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第二章 ハウエバー系 第901辺境惑星 編

64. 作戦会議

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 それにしてもイーグル辺境伯の血筋の女達はヤバい。

 カレンやカトリーヌ、ビクトリアさんで解ってたんだが、やはりというか、ビクトリアさんの娘のエリザベスもヤバかった。
 そして、エリザベスの娘のシスと、次いでに男のコナンもね。

 多分、アンさんを倒してしまったのがいけなかったのだろう。
 特に、アンさんを倒した所を、目の前で見ていたコナンとシスの、俺への懐き方が半端ないのだ。
 何故か、お兄ちゃんと呼ばれてるし。

 カイがよく、「兄貴!」とか言って付きまとってくるけど、やはり、お兄ちゃんと呼んでくれた方が嬉しかったりする。
 それが、コナンやシスみたいな可愛い子達だったりするとね。

「それでは作戦会議ををするわよ!」

 なんか知らんが、お茶会の流れからエリザベスさんが仕切り出す。
 まあ、相手は元グリズリー公爵令嬢のお嬢様で地位も高かった人だし、俺が現在所属する『熊の鉄槌』の元団長で、俺のお婆ちゃんであるエリスの親友という立場から考えて、エリザベスさんが仕切るのは何ら問題無かったりする。

「ハイ!提案です!早速、ウッドペッカー商会のグラスホッパー支店の建築を始めるのが良いと思います!」

 ここで、いきなりサヤが提案する。
 それにしても、ほぼエリザベスさんと初対面の筈なのに、サヤは、妙にエリザベスさんに馴れ馴れしい。
 まあ、カレンやカトリーヌやビクトリアさんと同じ顔だからかもしれないけど。

「エッ?いきなり建設なんか出来るの?」

 これには、流石にエリザベスさんも驚いてるようである。

「それができちゃうんですよね!うちの商会には、伝説のエルダードワーフも所属してますので!」

「えっ?!嘘でしょ!」

 これには、流石のエリザベスさんも驚いている。まあ、さっきも驚いてたのだけど。

「ハイ。実は、そのエルダードワーフの住処って、ここから近いんですよ!種明かしすると、帰らずの森に住んでるんですよね!」

「な……なんですって!?」

 そりゃあ、エリザベスさんも驚くでしょ。
 帰らずの森って、行くと誰も帰ってこないから帰らずの森という訳で、まさかそんな所にエルダードワーフが住んでるなんて、誰も思わないし。
 というか、サヤの奴、世界樹の拠点の事、秘密にしなくて良かったのかよ?
 まあ、サヤは最新鋭AIだから、何か考えがあると思うのだけど。

「じゃあ、今から呼びますね!」

「エッ?今から、エルダードワーフ呼べちゃうの?」

「念話で呼びます!」

「貴方、念話までできるの?」

「当然ですよ!なにせ、僕は高位の妖精ですからね!そして、エルダードワーフも高位のドワーフですから、念話なんか簡単にできちゃいます!ついでに、僕の娘のエリスちゃんとも念話できちゃいますよ!」

「娘って、アナタ、エリスのお母様なの?!」

 エリザベスさんは、念話より、サヤが、エリスのお母さんだという事の方に反応してる。
 まあ、普通、エルフの親が妖精っておかしいもんね。

「フフフフフ。何を隠そう、エリスちゃんは、エルフの王族ハイエルフなんだよね!
 そして、ハイエルフの祖は、私のような高位の大妖精なのです!」

「そ……そうだったの!確かに、エリスは、どんなエルフよりハイスペックだし、エルフ族の遠い祖先は、妖精だと聞いた事があったような……実際、目の前にエリスのお母様の妖精が居るの訳だから、そうなのよね……」

 なんか知らんが、エリザベスさんは無理矢理納得してるようだ。
 完全に、サヤの作り話なのに……
 まあ、サヤが、エリスを最先端遺伝子技術で創り出した訳だから、お母さんという事だけは正しいのだけど。

 そうこうしてると、

 ドンドンドン!

 グラスホッパー家の屋敷を乱暴に叩く音が聞こえてくる。

「お義母さん、見てきます!」

 慌てて、ナナが玄関に見に行く。
 そして、当然というか、なんというか……

「きゃああーー!!」

 玄関から、ナナの悲鳴が聞こえてきたので、急いで玄関に向かう。

 そこには、

「グランドマスター!来てやったぞい!」

「アタイ達は、何をすればいいんだい!」

 エルダードワーフのエルダーと花さんが、当たり前のように、作業用ロボに乗って登場したのだった。
 そりゃあ、普通、技術が劣ったこの世界で作業用ロボ見たら、誰でも驚くよね。

 そしてどうやら、サヤが言うように、世界樹の拠点と、グラスホッパー騎士爵領は、とんでもなく近かったようである。
 だって、サヤが念話してから僅か3分しか経ってないし。

「本当に、エルダードワーフさんのようね……こんな神級アーティファクトを操縦するドワーフなんて、見た事ないし……」

 まあ、本人達を見たら納得するしかないよね。ウッドペッカー領の住民達も、エルダードワーフを間近で見たら、すぐに納得してたし。

 てな訳で、俺は計画通りエルダーと花さんに命令する。

「この場所に、ウッドペッカー商会のグラスホッパー支店を作るから、適当に作っおいてくれ!」

「了解じゃ!」

「任しといて!」

 俺は、2人がやり過ぎるといけないので、キッチリ自重するように釘を刺しておく。

「適当じゃなくて、しっかり作っておいて!この場所は、トップバリュー商会を潰す為の前線基地だから、見た目は普通、中身は本気で作るのが理想ね!」

 なんか知らんが、サヤが、俺の命令を上書きしてしまった。
 だかしかし、この2人にこんな事言って良いのか?
 この2人って、全く自重を知らないエルダードワーフなんだよ。

「ウッドペッカー領みたいにやれば良いんじゃな!」

「見た目だけ、この世界の文明に合わせればいいのね!」

「クックックックッ!ご主人様!ついにリベンジざまぁの時間が始まりますよ!」

 本当に、サヤが何を言ってるか全く解らない。多分、ウッドペッカー商会が世界一の商会になる為には、トップバリュー商会が、相当邪魔なのだろう。

 まあ、兎に角、サヤがとてもヤル気になってる事だけは解ったのだった。

 ーーー

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