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第二章 ハウエバー系 第901辺境惑星 編
75. 既成事実
しおりを挟む「ご主人様!ナナちゃん!ご飯ですよ!」
俺とナナは、サヤの声で目を覚ます。
どうやら俺は、昨日、ナナとサヤと添い寝したと言うのに、一瞬で寝てしまったらしい。
まあ、サヤもナナも、全く他人のような気がしないので、安心して熟睡してしまったのだろう。
そして、目を覚ますと同時に、焼いたパンの匂いと、コーヒーの香りが匂ってくる。
これは久しぶりの、サヤが作った朝食かも。
グレイ時代、人間の朝食を食べたいと駄々を捏ねて、10年待たされて朝食を食べた以来の、久々のサヤ手作りの朝食である。
「どうです?凄いでしょ!」
サヤが、ドヤ顔をしてエッヘンとする。
「だな。今回は、朝食作るのに10年かからなかったな」
「あの時は、麦を作ったり、現地人に教育したりと大変だったんです!
そりゃあ、完全に1からだった訳ですから、普通に10年ぐらい掛かっちゃいますよ!」
サヤは、必死になって言い訳する。
そんな俺とサヤの宇宙船トークを、ナナは、何の話だろうと頭を捻っている。
「兎に角、冷めないうちに食べて下さいよ!もうすぐ、コナン君とシスちゃんがぶっ倒れそうですから!
それまでに、朝食食べて、歯を磨いて、着替えて下さい!」
サヤが、まるでお母さんのように命令してくる。
「というか、あいつらまだ、屋台開いてたのかよ?!」
「ご主人様、コナン君とシスちゃんを舐めてません。
あの2人って、もっともイーグル辺境伯の血が濃ゆいんですよ!
お金儲けに目覚めてしまった2人は、簡単には止まりませんよ!」
「やべぇな。イーグル辺境伯の血筋の人達って……」
「そんなのカレンさんと、カイ君見てたら知ってるでしょうが!」
「まあ知ってたけど、それでもだよ」
「兎に角、とっとと朝食食べて下さい!もう、本当に、コナン君とシスちゃんは限界なんです!」
「ああ。解ってんよ!」
俺とナナは、朝食を口にかっ込み、急いで着替えて、コナンとシスの元に行ってみると、
「アッ! ヨツバ兄ちゃん……もう、僕、限界かも……体は動くけど、瞼がどうやっても落ちてきちゃうんだ……」
「私も、限界だよ……何度も、爪楊枝で、手をチクチク刺してるんだけど、睡魔だけは倒せなくて……」
コナンとシスは、相当ヤバい。シスなんか、手の甲に、爪楊枝で刺した後が、生々しく残ってるし、それから、睡魔は倒す相手じゃないしね……
というか、コナンなんか、俺を見て安心したのか、寝落ちしてしまってるし。
逆に、シスは、根性でまだ起きている。
「ヨツバお兄ちゃんと、一緒に寝るまでは、決して寝れない……」
何、その根性?シスも、エリザベスさんに、俺と寝るように厳命されてる訳?
「ほらほら、さあさあ、シスちゃんをお姫様抱っこして、ベットルームに案内してあげて下さいよ!」
またまた、サヤが、俺を急かしてくる。
サヤは、どんだけ、イーグル辺境伯の血筋の女の子達の味方なんだよ……
まあ、俺ももう、イーグル辺境伯の女の子達の扱い方はなれたもんで、ベットルームに連れて行くのだけど。
「ハイ!さあさあご主人様!シスちゃんと添い寝してあげて下さい!」
「えっと、これでいいか?」
「ハイ!完璧です!これで、シスちゃんの作戦コンプリートです!
ほら、もうシスちゃん、幸せそうにスヤスヤ寝てしまってますよ!」
「本当に、これだけで良かったのかよ?」
「ハイ。ご主人様と添い寝するという事が、イーグル辺境伯の血筋の女の子達にとって、重要な事ですから!
貴族の世界では、未婚の女子が、男子の部屋に2人っきりで、長時間一緒に居たら、既成事実のできあがりですからね!
もう、女子が、部屋に居る間に、男子に乱暴されたと言ったら、決して言い逃れできませんから!
それなりの家柄の人間なら、責任取って結婚するのが義務というものなんです!」
「俺の場合、部屋に一緒に居るだけでなく、ベットの中にも一緒に入った訳だから、絶対にアウトで、責任取って、シスと結婚しないといけないという事かよ!」
「ですです。因みに、今回はナナちゃんともご主人様は、結婚しないと行けませんよ!一緒の布団で寝た訳ですから!
因みにに、僕とも一緒に寝たので、ご主人様は、僕とも結婚しないといけませんからね!」
「俺は、どれだけの女の子達と、結婚しないといけないんだよ!」
「それは、僕が認めた女の子達、全員とですよ!
僕が嫌いな女の子とは、絶対に結婚させませんから!
例えば、アスカ・トップバリューとか!
まあ、妾とかセフレとかなら、ギリギリ認めますけど、結婚だけは遠慮して下さい!
あの女だけは、生理的無理なんてす!
ご主人様に、あんな事や、こんな事、口では言えない酷い事した事を、僕は決して許してないんですから!」
なんか知らんが、サヤは、勝手に怒りの頂点に達したのかプンプンである。
「俺って、そんなにアスカ・トップバリューに酷い事されたか?というか、全く面識無いんだけど?」
「それでもです!異世界悪役令嬢もの日本の記憶を持ったヒロインなんて、ロクなもんじゃないって、相場が決まってるんですよ!」
「それは、確かにだな……」
俺は、サヤに言われて、妙に納得したのは、多分、異世界転生ラノベの読み過ぎだからだろう。
ーーー
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