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第一章 ヨナン・グラスホッパー編
162. メンヘラ女
しおりを挟む「何なのここは! 贅の限りを尽くしたサラス帝国の王宮より、数百倍豪華なんて!」
なんか、アスカ・トップバリューを匿う羽目になって、現在、アスカ・トップバリューを、俺のカララム王国学園の地下にある地下王宮に連れて来ている。
「お前は、暫く、ここで隠れてろ!」
俺は、冷たくアスカに言い放つ。
「うん! ここにずっと居るーー!
だって、ここ、凄く居心地良さそうなんだもん!」
「いやいやいや。ほとぼりが冷めたら、すぐにサラス帝国に帰れよ!」
「嫌だもん! 私、絶対に帰らない!ヨナン君と、一生一緒に暮らすんだもん!」
なんか、アスカ・トップバリューがおかしくなってしまってる。
一緒に居ると、変なペースにハマりそうなので、俺の腕を掴んで、胸を擦り付けてくるアスカを振り払って逃げてきた。
『あの……ご主人様……僕、思うんですけど、アスカは、ご主人様に惚れちゃったんじゃないんですか?
絶体絶命の場面で、アスカを助けてしまった事により、アスカは、ご主人様の事を、白馬の王子様かなんかと錯覚してしまったと思います。それから、アスカをお姫様抱っこしたのも不味かったですね。
その時のアスカの顔見ました?
完全に、ご主人様にハートを撃ち抜かれて、目がハートマークになってましたから』
「冗談だろ?」
『冗談じゃないですよ! アレは完全にご主人様に惚れちゃってる目をしてましたよ!
僕、アスカをずっと監視してたんで分かるんです!
アレは、完全に本気の目でした!』
「だから、どうしてイキナリそんな事になるんだよ!
アイツ、俺にリベンジザマーしたくて、再び、カララム王国学園に乗り込んで来たんじゃねーのかよ!」
『女心と秋の空とか言うように、女子の心は移ろい易いんですよ!』
「だけれども、イキナリ過ぎだろ! 今迄、死ぬほど憎んでた相手に、ちょっと助けられたくらいで、コロッと落ちるもんなのか?
俺って、アスカの濡れ場の動画を撮った、張本人だぜ?」
『それは、ホストに騙されて、AV出演する羽目になる女子と同じ感じなんじゃないですか?そこまで酷い仕打ちをされたのに、相手を許しちゃう的な……。
キャバクラや風俗で働かせられてるのに、男に貢いでしまうような』
「どんだけアスカは、メンヘラなんだよ!」
『そんな女だから、乙女ゲームにハマっちゃてるんですよ!』
てな感じで、鑑定スキルと言い合いしつつ、俺は何事も無かったように、学園に戻る。
そして、Sクラスの教室に戻ると、すかさず、
「オイ、ヨナンよ! アスカ・トップバリューを、何処へ匿った!」
アレキサンダー君が、鬼の形相で聞いてくる。
まあ、そうなるよね。俺も、そう思ってた。
だから、暫くの間、俺もアスカと一緒に、身を隠す事も考えたが、それは悪手。
堂々と、その日のうちにカララム王国学園に登校してやったのだ。
「陛下が、あのままなら、アスカ・トップバリューを殺してしまいそうだったので、取り敢えず、陛下の頭が冷えるまで、アスカ・トップバリューを、私の方で匿う事にしました」
俺は、平然に言い放ってやる。
「そんなの、普通、その場で殺すだろうが!ワシを目の前にして、あそこまで堂々と侮辱された事など、ワシは一度たりともないのじゃからな!」
「ですが、ここは、カララム王国学園です!カララム王国学園では、学園のルールに従わなくてはなりません。例え、王族であっても、カララム王国学園では、一生徒に過ぎないのですから!」
俺は、正論で攻める。
「じゃとしても、ワシの怒りは収まらん!」
「そしたら、サラス帝国に戦争を仕掛けたらいいんじゃないですか?
鑑定スキルが、ちゃんと、陛下とアスカ・トップバリューの言い争いの動画を録画してますから! それをサラス帝国に送り付けて、宣戦布告したら、カララム王国が一方的に、終戦決定を破った事になりませんし、大義名分も立ちます!」
俺は、そう言うと鑑定スキルに指示して、監視カメラで録画してたアレキサンダー君と、アスカの言い争いを、教室の黒板に大々的に映し出してやる。
まあ、目の前に半透明のステータス画面を出す原理と同じなので、鑑定スキルにとっては、こんな事、お茶の子さいさいなのだ。
「ふむ。これは、よく撮れてるな!」
アレキサンダー君は、ニヤリと笑って、とても悪い顔をする。
どうやら、サラス帝国と戦争するのは決定のようだ。
俺としては、願ってもない展開。
『ご主人様、どう考えても狙ってたでしょ!』
アレキサンダー君が、動画が保存された再生機器を持って、カララム城に行ってしまった後、鑑定スキルが、俺の心を読んで話し掛けてくる。
「まあ、不可抗力で、思わずアスカを匿っちゃったからな! でもこれで、ついでにアスカにもザマー出来るだろ!
俺は、この戦争を利用して、アスカの父親である、トップバリュー元男爵のチ〇コを斬り裂いてやるつもりなんだから!」
『ご主人様も、悪ですね!』
「悪とか言うな! 俺は、アスカとトップバリュー男爵にやられた事を、そのままやり返してるだけだし!」
『ですね! ご主人様は、全然悪くないです!そして、やられた事をやり返すなら、匿ってるアスカをこのまま、地下王宮に監禁し続けて、ご主人様の性〇隷にしちゃうんですよね!』
鑑定スキルが、とても恐ろしい事を言ってきた。
「そ……そんな事、する訳ねーだろ!」
『だけど、アスカは、ご主人様の性〇隷になりたそうな顔をしてましたよ?
基本、あの人、S〇X大好きだし!』
「だとしても、俺は、アスカを性〇隷なんかにしねーんだよ!」
ヨナンは、股間にテントを張りながらも、必死に否定するのだった。
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