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002話
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俺が1人で納得していると、ナナが質問してきた。
「他にわからないことある?ボク達が分かる範囲でなら答えれる」
ナナの言葉にチカ達がうんうんと頷く。その目には「力になります!」という意思が宿っていた。
「え、あ、そう?それは嬉しいんですけど…。何から質問すればいいのやら…」
「…さっきから気になっていたのですが、出来れば敬語はやめていただけませんか?『漆黒の堕天使』様と壁があるように感じて寂しいです」
「え?そう?……わかった。敬語はやめる」
チカ達が安堵した表情を見せる。--ふと、俺はチカ達に疑問を抱いた。
(ん?そういえばなんでこんなに流暢に会話が出来るの?ゲームでもテンプレしか話すこと出来なかったはずだぞ?)
俺は疑問を解消するべくチカ達の設定画面を開くことにした。するとそこには驚愕の事実が書かれていた。
(え゛っ!?特殊技能『人工知能』により、会話がスムーズになっている、だと!?そんな設定俺入れてねーぞ??てか、そんなツール無かっただろ!)
疑問が疑問を呼んでしまい、頭の中がこんがらがってしまうが、さらに設定を読み進めていく。
(えーっと?『ユーザーに忠誠心を持ち、ユーザーを裏切る事は決して無い』……。なにそれ?初知りなんですけど…。『設定変更には課金アイテムが必要です』…。それは知ってるよ!!それでチカ達を変更したんだから!)
残りを読み進めていくが、全て知っていることだった。気になったのは『人工知能』と『忠誠心』という言葉。ゲームの設定には書いていなかったものだ。
(うーん……簡単にいうとチカ達は俺のことを主人と思ってるってことか。『人工知能』ってのがざっくりした意味でしか分からんな。まぁ、学習していくってことだろう)
設定画面を見ながらしばらく考えていたら、重大なことに気付く。
(あっ!!俺の名前!変更しとかなきゃやべーな!)
いくら恥じらうことが少ない俺でも、『漆黒の堕天使』なんていう名前を他人の前で連呼されたら死にたくなる。
「やっぱり『漆黒の堕天使』様の様子が変。何か悪いものでも食べたのかも」
「ナナもそう思う?昨日ローリィが作ったご飯が悪かったのかも…」
「ええーっ!?あたしなの?…『漆黒の堕天使』様ぁー!ごめんなさいー!!!」
ローリィがいきなり抱きついてきて涙ながらに謝罪する。柔らかい物が腰に当たり、動揺してしまう。
「ちょっ!ローリィ、離れてくれ!」
俺の言葉に反応することなくローリィは泣き続けている。
「はぁ……。よくわかんないけどローリィのせいじゃ無いよ。だから泣き止んで離れてくれ」
頭を撫でながら、出来るだけ優しく声をかける。俺が怒ってないことに安堵したローリィが泣き止み、離れていく。
(ああ…。弾力のあるのが離れていく…って、そんなこと考えてる場合じゃねーよ!その前にやるべきことあるだろ!)
ローリィが離れたと同時に俺は自分のステータス画面を開き名前変更を選択する。課金アイテムが必要だったのだが、俺は廃課金者。課金アイテムは一通り揃えているのだ。
(さて、これで名前変更出来るようになったけどなんて名前にするかな…。……タクヤ?いやいや、それは無い。本名なんて恥ずかしいだろ)
葛藤すること10分。俺は好きなキャラの名前にすることにした。変更ついでに、チカ達の設定もいじる事にした。--そして、課金アイテムを犠牲にし詳細設定が終わった。
「…よし、これで大丈夫なはず。チカ、俺の名前はなんて言う?」
「『アルス』様ですわ」
「次、ナナ!」
「マスターの名前は『アルス』様」
「最後にローリィ!」
「ご主人様の名前は『アルス』様だよ!」
設定を完璧に出来たことにガッツポーズをする。課金アイテムを沢山使ってしまったが、それぞれ俺を呼ぶときの名称が変わった。他人からどう思われようとも、俺の理想、もとい願望である。バカにする奴は説教だ。
「……ねぇ、『漆黒の堕天使』って奴のこと知ってる?」
つい興味本位でチカ達へ聞いてしまった。『人工知能』とやらがどう働いてるかを確認するためだ。
「『漆黒の堕天使』?ダサい名前ですね」
「生理的に受け付けない名前」
「うーん…センスを疑うね」
チカ達の痛烈な一言に俺の心は砕けてしまった。…大丈夫。もう俺の名前じゃないからセーフ!べ、別に泣いてなんかいないんだからね!
とまぁ、最後の最後で酷い目にあってしまったが、どうやら俺はゲームのキャラと共に生きる事となった。この世界がどうなっているのかはまだ分からないが、それは後々調べていけば大丈夫だろう。
それよりも、美女を連れて旅をするなんて夢のような出来事だ。2度目の人生、薔薇色に生きていこうと俺は決心するのであった。
♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎
それから俺はチカ達から色々と教えてもらいながら森の中を歩いている。ただ、この世界の名前を聞いたらフリーズしたようにチカ達は答えなかった。その事に疑問を覚えつつも足を進める。
「ご主人様ぁー。あたしお腹すいちゃったー」
チカ達はゲームのキャラではあるが、飲食は不要という訳で無く、普通の人間と同じように行動するということがわかった。
「はいはい。それじゃ、ここら辺で昼食をとるか」
「わーい!あたしお肉がいいなー!」
ちょっと前のチカだったら、今のローリィの言葉遣いに噛み付いてるはずだが、そこは俺が設定変更時に消しておいた。別に不快な気持ちにもならないし、ありのままで話してほしいからね。……設定変更したの俺だけど。
「マスター、ジョブを切り替える。許可が欲しい」
ナナの希望に俺は許可を出す。すると、外見的には変わりがないが、ナナの雰囲気が変わる。
「ローリィ、焚き木を集めてきて欲しい。チカは獲物を。出来ればウサギなどが望ましい」
ナナの指示に従いチカ達が行動を開始する。その光景に俺はなるほどと頷いていた。
『Destiny』の世界ではキャラには元々ジョブが備わっていた。ただ、課金アイテムを使用することで他のジョブを習得するのは可能であった。--札束で殴り合うゲームとはまさにこの事。上位プレイヤーが戦闘職を複数持たせるために課金するのは当たり前だった。しかし、俺みたいな頭のおかしい奴はいなかったであろう。
なぜなら、お気に入りのキャラに全部のジョブを修得させカンストさせるなんて狂気の沙汰だからだ。もちろん、課金額はフリーターにとっては尋常じゃない金額となっている。別に趣味というものも無かったし、初期からやっていたらトータルが馬鹿げた数字になっているということだ。
そんなことを思い出しながら、せっせと食事の準備をしているナナを眺めていた。
「…そんなに見られると恥ずかしい」
少しだけ頬を赤らめるナナに鼻血が出そうになるがグッと堪える。
「…ああ、ごめんごめん。真面目に準備してるから偉いなーって思ってさ」
「…マスターの為なら私達は頑張れる。別に偉くはない」
淡々と話すナナだが耳が赤くなっている。…俺が設定した通りの反応。最高です!!!
「俺の為かー。そう言ってもらえると凄く嬉しいよ」
イケボで歯が浮くような台詞を吐く。前の人生だったら電話相手の女性はイチコロだな。
「ナナー!獲ってきたわよ!2匹で足りるかしら?」
繁みの中からチカがウサギのような獲物を持ってくる。……俺が知っているウサギではない事は確かだ。
(ちょっと『鑑定眼』使ってみよう………。なになに?『一角兎』か…。まぁ、ウサギだな)
「充分。足りない時にはマスターに頼んで追加を出してもらうから」
「そう?ならアルス様にはその時が来たら私から頼むわ」
獣について詳しく調べていると、ガサガサと大きな音が聞こえた。
「ただいまー!焚き木はこのくらいの量で足りるー?」
両手一杯に焚き木を持ってきたローリィがナナに尋ねる。
「適量。ここに置いて火をつけて欲しい。その間に下ごしらえは済ませる」
ここで俺はゲームの世界とは違うということを認識させられた。目の前でナナがホーンラビットを捌くのだが、ゲームであったら肉のアイコンが出て終わりであった。しかし、今起きている出来事はリアルに捌いているということだった。
骨を叩く音、肉を裂く音、そして血の臭い。ジョブLvがカンストしてることもあって素早い動きではあったが初めての体験で衝撃を受ける。
「あとは消臭と消滅の魔法をかけて終わり。ローリィ、焚き火の準備は終わった?」
「うん!いい感じに燃えてるよ!」
ローリィの言葉を受け、ナナは魔法をかける。すると、先程までしていた血の臭いと内臓が瞬く間に消えていった。
「調理終了。お好みの焼き加減で食べて。味付けはしてある」
俺が衝撃を受けている間に調理は終わったみたいだ。
(…っておい!いつの間に味付けとかしたんだよ!しかも2匹とも捌かれてるし!早すぎんだろ!)
心の中でツッコミを入れたが、チカ達はそれを疑問に思う事は無かった。むしろそれが当たり前のように平然としている。
「マスター。ここの部分が美味しい。食べて」
ナナが足の部分をくれる。木に刺さった状態だが、なんていうか…うん、生々しい。
「あたしもそれ食べたいー!」
「美味しい部分はマスターが優先」
美味しいって言われても、前世ではウサギなんて食べた事ないよ?
「あー…ありがとう。嬉しいよ」
焚き火の近くに刺して焼き始めるが、焼き加減がわからない。
(しっかり焼いたほうがいいのか?食中毒とかなったらヤバいだろうし…。あーわからん!)
とりあえず、くるくる回しながら満遍なく焼いていくことにする。気分は某狩猟ゲームの気分だ。
「上手。ローリィもマスターを見習って」
「無理無理!あたし『調理師』のジョブはカンストしてないもん!」
「あら?私とナナは全て修得済みだけどローリィは違うのね」
「うん…。『調理師』と『錬金術』だけカンストしてないの…」
「他にわからないことある?ボク達が分かる範囲でなら答えれる」
ナナの言葉にチカ達がうんうんと頷く。その目には「力になります!」という意思が宿っていた。
「え、あ、そう?それは嬉しいんですけど…。何から質問すればいいのやら…」
「…さっきから気になっていたのですが、出来れば敬語はやめていただけませんか?『漆黒の堕天使』様と壁があるように感じて寂しいです」
「え?そう?……わかった。敬語はやめる」
チカ達が安堵した表情を見せる。--ふと、俺はチカ達に疑問を抱いた。
(ん?そういえばなんでこんなに流暢に会話が出来るの?ゲームでもテンプレしか話すこと出来なかったはずだぞ?)
俺は疑問を解消するべくチカ達の設定画面を開くことにした。するとそこには驚愕の事実が書かれていた。
(え゛っ!?特殊技能『人工知能』により、会話がスムーズになっている、だと!?そんな設定俺入れてねーぞ??てか、そんなツール無かっただろ!)
疑問が疑問を呼んでしまい、頭の中がこんがらがってしまうが、さらに設定を読み進めていく。
(えーっと?『ユーザーに忠誠心を持ち、ユーザーを裏切る事は決して無い』……。なにそれ?初知りなんですけど…。『設定変更には課金アイテムが必要です』…。それは知ってるよ!!それでチカ達を変更したんだから!)
残りを読み進めていくが、全て知っていることだった。気になったのは『人工知能』と『忠誠心』という言葉。ゲームの設定には書いていなかったものだ。
(うーん……簡単にいうとチカ達は俺のことを主人と思ってるってことか。『人工知能』ってのがざっくりした意味でしか分からんな。まぁ、学習していくってことだろう)
設定画面を見ながらしばらく考えていたら、重大なことに気付く。
(あっ!!俺の名前!変更しとかなきゃやべーな!)
いくら恥じらうことが少ない俺でも、『漆黒の堕天使』なんていう名前を他人の前で連呼されたら死にたくなる。
「やっぱり『漆黒の堕天使』様の様子が変。何か悪いものでも食べたのかも」
「ナナもそう思う?昨日ローリィが作ったご飯が悪かったのかも…」
「ええーっ!?あたしなの?…『漆黒の堕天使』様ぁー!ごめんなさいー!!!」
ローリィがいきなり抱きついてきて涙ながらに謝罪する。柔らかい物が腰に当たり、動揺してしまう。
「ちょっ!ローリィ、離れてくれ!」
俺の言葉に反応することなくローリィは泣き続けている。
「はぁ……。よくわかんないけどローリィのせいじゃ無いよ。だから泣き止んで離れてくれ」
頭を撫でながら、出来るだけ優しく声をかける。俺が怒ってないことに安堵したローリィが泣き止み、離れていく。
(ああ…。弾力のあるのが離れていく…って、そんなこと考えてる場合じゃねーよ!その前にやるべきことあるだろ!)
ローリィが離れたと同時に俺は自分のステータス画面を開き名前変更を選択する。課金アイテムが必要だったのだが、俺は廃課金者。課金アイテムは一通り揃えているのだ。
(さて、これで名前変更出来るようになったけどなんて名前にするかな…。……タクヤ?いやいや、それは無い。本名なんて恥ずかしいだろ)
葛藤すること10分。俺は好きなキャラの名前にすることにした。変更ついでに、チカ達の設定もいじる事にした。--そして、課金アイテムを犠牲にし詳細設定が終わった。
「…よし、これで大丈夫なはず。チカ、俺の名前はなんて言う?」
「『アルス』様ですわ」
「次、ナナ!」
「マスターの名前は『アルス』様」
「最後にローリィ!」
「ご主人様の名前は『アルス』様だよ!」
設定を完璧に出来たことにガッツポーズをする。課金アイテムを沢山使ってしまったが、それぞれ俺を呼ぶときの名称が変わった。他人からどう思われようとも、俺の理想、もとい願望である。バカにする奴は説教だ。
「……ねぇ、『漆黒の堕天使』って奴のこと知ってる?」
つい興味本位でチカ達へ聞いてしまった。『人工知能』とやらがどう働いてるかを確認するためだ。
「『漆黒の堕天使』?ダサい名前ですね」
「生理的に受け付けない名前」
「うーん…センスを疑うね」
チカ達の痛烈な一言に俺の心は砕けてしまった。…大丈夫。もう俺の名前じゃないからセーフ!べ、別に泣いてなんかいないんだからね!
とまぁ、最後の最後で酷い目にあってしまったが、どうやら俺はゲームのキャラと共に生きる事となった。この世界がどうなっているのかはまだ分からないが、それは後々調べていけば大丈夫だろう。
それよりも、美女を連れて旅をするなんて夢のような出来事だ。2度目の人生、薔薇色に生きていこうと俺は決心するのであった。
♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎
それから俺はチカ達から色々と教えてもらいながら森の中を歩いている。ただ、この世界の名前を聞いたらフリーズしたようにチカ達は答えなかった。その事に疑問を覚えつつも足を進める。
「ご主人様ぁー。あたしお腹すいちゃったー」
チカ達はゲームのキャラではあるが、飲食は不要という訳で無く、普通の人間と同じように行動するということがわかった。
「はいはい。それじゃ、ここら辺で昼食をとるか」
「わーい!あたしお肉がいいなー!」
ちょっと前のチカだったら、今のローリィの言葉遣いに噛み付いてるはずだが、そこは俺が設定変更時に消しておいた。別に不快な気持ちにもならないし、ありのままで話してほしいからね。……設定変更したの俺だけど。
「マスター、ジョブを切り替える。許可が欲しい」
ナナの希望に俺は許可を出す。すると、外見的には変わりがないが、ナナの雰囲気が変わる。
「ローリィ、焚き木を集めてきて欲しい。チカは獲物を。出来ればウサギなどが望ましい」
ナナの指示に従いチカ達が行動を開始する。その光景に俺はなるほどと頷いていた。
『Destiny』の世界ではキャラには元々ジョブが備わっていた。ただ、課金アイテムを使用することで他のジョブを習得するのは可能であった。--札束で殴り合うゲームとはまさにこの事。上位プレイヤーが戦闘職を複数持たせるために課金するのは当たり前だった。しかし、俺みたいな頭のおかしい奴はいなかったであろう。
なぜなら、お気に入りのキャラに全部のジョブを修得させカンストさせるなんて狂気の沙汰だからだ。もちろん、課金額はフリーターにとっては尋常じゃない金額となっている。別に趣味というものも無かったし、初期からやっていたらトータルが馬鹿げた数字になっているということだ。
そんなことを思い出しながら、せっせと食事の準備をしているナナを眺めていた。
「…そんなに見られると恥ずかしい」
少しだけ頬を赤らめるナナに鼻血が出そうになるがグッと堪える。
「…ああ、ごめんごめん。真面目に準備してるから偉いなーって思ってさ」
「…マスターの為なら私達は頑張れる。別に偉くはない」
淡々と話すナナだが耳が赤くなっている。…俺が設定した通りの反応。最高です!!!
「俺の為かー。そう言ってもらえると凄く嬉しいよ」
イケボで歯が浮くような台詞を吐く。前の人生だったら電話相手の女性はイチコロだな。
「ナナー!獲ってきたわよ!2匹で足りるかしら?」
繁みの中からチカがウサギのような獲物を持ってくる。……俺が知っているウサギではない事は確かだ。
(ちょっと『鑑定眼』使ってみよう………。なになに?『一角兎』か…。まぁ、ウサギだな)
「充分。足りない時にはマスターに頼んで追加を出してもらうから」
「そう?ならアルス様にはその時が来たら私から頼むわ」
獣について詳しく調べていると、ガサガサと大きな音が聞こえた。
「ただいまー!焚き木はこのくらいの量で足りるー?」
両手一杯に焚き木を持ってきたローリィがナナに尋ねる。
「適量。ここに置いて火をつけて欲しい。その間に下ごしらえは済ませる」
ここで俺はゲームの世界とは違うということを認識させられた。目の前でナナがホーンラビットを捌くのだが、ゲームであったら肉のアイコンが出て終わりであった。しかし、今起きている出来事はリアルに捌いているということだった。
骨を叩く音、肉を裂く音、そして血の臭い。ジョブLvがカンストしてることもあって素早い動きではあったが初めての体験で衝撃を受ける。
「あとは消臭と消滅の魔法をかけて終わり。ローリィ、焚き火の準備は終わった?」
「うん!いい感じに燃えてるよ!」
ローリィの言葉を受け、ナナは魔法をかける。すると、先程までしていた血の臭いと内臓が瞬く間に消えていった。
「調理終了。お好みの焼き加減で食べて。味付けはしてある」
俺が衝撃を受けている間に調理は終わったみたいだ。
(…っておい!いつの間に味付けとかしたんだよ!しかも2匹とも捌かれてるし!早すぎんだろ!)
心の中でツッコミを入れたが、チカ達はそれを疑問に思う事は無かった。むしろそれが当たり前のように平然としている。
「マスター。ここの部分が美味しい。食べて」
ナナが足の部分をくれる。木に刺さった状態だが、なんていうか…うん、生々しい。
「あたしもそれ食べたいー!」
「美味しい部分はマスターが優先」
美味しいって言われても、前世ではウサギなんて食べた事ないよ?
「あー…ありがとう。嬉しいよ」
焚き火の近くに刺して焼き始めるが、焼き加減がわからない。
(しっかり焼いたほうがいいのか?食中毒とかなったらヤバいだろうし…。あーわからん!)
とりあえず、くるくる回しながら満遍なく焼いていくことにする。気分は某狩猟ゲームの気分だ。
「上手。ローリィもマスターを見習って」
「無理無理!あたし『調理師』のジョブはカンストしてないもん!」
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