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077話
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♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎
ミレーユ達が王都に帰ってから半月後。孤児院の運営も着々と進み、今では俺達が暇を持て余すぐらいであった。
「…ゼロと散歩してくる」
「私もご一緒しても?」
「ボクも行く」
「あたしもー!!」
キッチンで料理を作っている人に『ちょっと出てきます』と伝え、裏にある馬小屋へと足を運ぶ。俺達が来たのが目に入ったのか、ゼロはムクっと顔を上げ立ち上がる。
「ゼロ、散歩しに行かねぇ?」
「ブルルッ…」
ゼロが嬉しそうに鳴くと、チカ達の馬も立ち上がっていた。そしてそのままゼロに乗馬すると正門目指して進む。
「……あ、そういや俺達専用の馬具を作らないといけなかったな」
ゼロに乗りながらブランさんに言われた事を思い出した。
「そういえばそうでしたね……。ガンテツさんに頼みに行きますか?」
「んー…………」
頼まなきゃいけないのだが、もう正門に向かっちゃってるし………今度で良いかな?
「マスター。ジョブを変更してボク達で作るのはどうだろう?鉱石もマスターが持っているはずだし、自分の好きな形状のを作りたい」
「……あ、それいいな!そうしよう!!」
あそこならゼロ達も思いっきり遊べるし、何より人が少ないはず。水場もあるし、木陰もあるからね。作業には持ってこいの環境だな。ナナの発言に賛成した後、俺達はオアシスへと思いっきりゼロ達を走らせる。ゼロ達も久し振りに全力を出せたのか、結構楽しそうに走っている様に見えた。
休憩を挟む事なくオアシスへと走り、到着した俺達は地面へと降りる。オアシスには俺達以外誰も居なく、好都合であった。
「ゼロ、今からちょっと作業するから呼ぶまで遊んでてくれ」
「ブルルッ!!!」
ゼロから馬具を取り外してそう告げると、ゼロ達は軽快にオアシス周辺を走り出した。
「さてと………。早速作るとするか」
俺の声にチカ達は素早くジョブを変更する。クラフト系のジョブの存在意義が分からんかったが、転生した時には役立つモンだなと再確認した。
「マスター。鉱石を頂戴」
「ん。…………鉱石って言っても色々とあるからなぁ…」
ボックスをソートし、鉱石のリストを出す。『Destiny』においての鉱石の意味合いは武器や防具の強化、作成、装飾、後はアイテム錬成などに使用していた。勿論、鉱石にもレアリティがあり、最高ランクの鉱石には莫大な費用と時間が掛かった。まぁ放置ゲームだから時間はほぼ何日ってレベルだけど、廃課金者の俺には必要ない単語だ。また鉱石は売ることも可能で、金額もレアリティで変動する。しかし、ごく稀に金額が高く付く場合があった。それは『おまけ鉱石』と呼ばれる物--公でには付与鉱石--で、鉱石に何らかの能力が付与されている鉱石だ。これには幅広く種類があり、ステータスを上げるモノも有れば、下げるモノもある。特にレアなのは技が付与されている鉱石だ。
それは何なのかっつーと、分かりやすく言えば僧侶職のキャラが戦士の技を使用出来るって話。『Destiny』は低レベル帯の時にはほぼ武器依存の能力値なのだ。だから火力が足りない時にはそのスキルを使えるし、逆に戦士職が全体回復を使ったり出来る。……まぁクッッッッッソ稀にしかドロップしないけど、ドロップしたらそりゃあ嬉しいもんだ。
…あ、そうそう。まだ『Destiny』の話になるんだけど、『オークション』っていう機能があってね。そこに莫大な価格かあり得ない低価格で出されている場合もある。後者は大抵始めたばかりの人が強化費用欲しさに出すんだけどさ………アレはマジで助かったよ。何せ特殊攻撃スキル+800%だからね。普通に考えたらオークションに出すはずが無い。
「おまけ鉱石と通常、どっちが良い?」
リストを見ながらチカ達へと尋ねる。
「「「おまけ鉱石!!!」」」
「だよねぇ……」
そう言いながらボックスから持っているおまけ鉱石を次々と取り出す。どれも厳選した物で自慢のアイテムである。
「んー…………私は『緋緋色金』にしとこうかしら?」
「…ボクもそれにしようとしていた」
「あたしはこの『オリハルコン』にしとくかなー?軽い方がアルも楽だと思うし!」
「合金しなくても良いの?」
「合金だと時間が掛かりますわ。それに失敗する可能性もあるので…」
「あー……そういやそんなシステムがあったな。けど、大丈夫。有償玉持ってっから」
「流石にそれを使わせるのは嫌」
「大丈夫!腐る程ある!」
「ならあたしは良いおまけが付いてるのを合金しよーっと!!」
「ローリィ。少しは遠慮という言葉を知るべき」
「気にすんな。…ぶっちゃけ有償玉なんざこっちじゃ使い所が分からんからな」
「…マスターがそう言うのなら」
渋々納得したナナだったが、俺の本音なんだからしゃーない。…だってさぁ、ガチャとか引けないじゃん?じゃあこの有償玉は何に使えば良いのかって話だ。ボックス拡張も装備枠開放も全てしてるし、何も使い所さんはありませんからね。
リストから取り出した鉱石を並べ、それをチカ達が熱心に吟味する。何だか露天商になった気持ちだ。
「んー………中々アルスに合いそうなおまけは無いですね…」
「ん?呼んだか?」
「い、いえ!あの…その…アルスってのは私の馬の名前で……」
「あ、そういやそうだったな」
「す、すみません……」
「良いよ良いよ。……とりあえず、俺が持ってる鉱石は全部出したからこの中から選んでよ」
「「「………………」」」
チカ達は黙り込み、熱心に鉱石を持っては元に戻すという作業をする。
「マスターは選ばないのか?」
「俺?俺はちょっと試したい事があってな…」
「試したい事とは?」
「いや、この『蜘蛛の魔核』ってのを使おうと思ってな…」
そう言ってからボックスから魔核を取り出す。前に見た時にもこのアイテムは鉱石リストに記載されており、加工しようと思っていた。
「それは強いのか?」
「…どうだろ?下の方にあったからレアリティは低いと思う」
「それだと弱いという事になる」
「…まぁ弱かったら弱かったで別なのを作れば良いさ。ただの興味本位だよ」
もしかしたら加工すると異世界限定とかになるかも知れない。ゲームに少しでも課金した事がある人ならこの気持ちは分かると思うが、期間限定とかそういう謳い文句には弱いんだよ。…まぁ俺の思い過ごしかも知れないけど。
チカ達は各々素材を選び終え、クラフト用の装備一式に交換すると早速加工を始める。ガンテツさんの所みたいに窯が必要かと思っていたが、俺達の場合は要らないみたいだ。チカ達をよぉーく観察していると、魔法でそれらを補っていた。
(…不思議だよなぁ。現実なのに現実では無い光景ってのは)
そんな様子を見ながら俺も魔核と鉄くずを加工するのであった。
ミレーユ達が王都に帰ってから半月後。孤児院の運営も着々と進み、今では俺達が暇を持て余すぐらいであった。
「…ゼロと散歩してくる」
「私もご一緒しても?」
「ボクも行く」
「あたしもー!!」
キッチンで料理を作っている人に『ちょっと出てきます』と伝え、裏にある馬小屋へと足を運ぶ。俺達が来たのが目に入ったのか、ゼロはムクっと顔を上げ立ち上がる。
「ゼロ、散歩しに行かねぇ?」
「ブルルッ…」
ゼロが嬉しそうに鳴くと、チカ達の馬も立ち上がっていた。そしてそのままゼロに乗馬すると正門目指して進む。
「……あ、そういや俺達専用の馬具を作らないといけなかったな」
ゼロに乗りながらブランさんに言われた事を思い出した。
「そういえばそうでしたね……。ガンテツさんに頼みに行きますか?」
「んー…………」
頼まなきゃいけないのだが、もう正門に向かっちゃってるし………今度で良いかな?
「マスター。ジョブを変更してボク達で作るのはどうだろう?鉱石もマスターが持っているはずだし、自分の好きな形状のを作りたい」
「……あ、それいいな!そうしよう!!」
あそこならゼロ達も思いっきり遊べるし、何より人が少ないはず。水場もあるし、木陰もあるからね。作業には持ってこいの環境だな。ナナの発言に賛成した後、俺達はオアシスへと思いっきりゼロ達を走らせる。ゼロ達も久し振りに全力を出せたのか、結構楽しそうに走っている様に見えた。
休憩を挟む事なくオアシスへと走り、到着した俺達は地面へと降りる。オアシスには俺達以外誰も居なく、好都合であった。
「ゼロ、今からちょっと作業するから呼ぶまで遊んでてくれ」
「ブルルッ!!!」
ゼロから馬具を取り外してそう告げると、ゼロ達は軽快にオアシス周辺を走り出した。
「さてと………。早速作るとするか」
俺の声にチカ達は素早くジョブを変更する。クラフト系のジョブの存在意義が分からんかったが、転生した時には役立つモンだなと再確認した。
「マスター。鉱石を頂戴」
「ん。…………鉱石って言っても色々とあるからなぁ…」
ボックスをソートし、鉱石のリストを出す。『Destiny』においての鉱石の意味合いは武器や防具の強化、作成、装飾、後はアイテム錬成などに使用していた。勿論、鉱石にもレアリティがあり、最高ランクの鉱石には莫大な費用と時間が掛かった。まぁ放置ゲームだから時間はほぼ何日ってレベルだけど、廃課金者の俺には必要ない単語だ。また鉱石は売ることも可能で、金額もレアリティで変動する。しかし、ごく稀に金額が高く付く場合があった。それは『おまけ鉱石』と呼ばれる物--公でには付与鉱石--で、鉱石に何らかの能力が付与されている鉱石だ。これには幅広く種類があり、ステータスを上げるモノも有れば、下げるモノもある。特にレアなのは技が付与されている鉱石だ。
それは何なのかっつーと、分かりやすく言えば僧侶職のキャラが戦士の技を使用出来るって話。『Destiny』は低レベル帯の時にはほぼ武器依存の能力値なのだ。だから火力が足りない時にはそのスキルを使えるし、逆に戦士職が全体回復を使ったり出来る。……まぁクッッッッッソ稀にしかドロップしないけど、ドロップしたらそりゃあ嬉しいもんだ。
…あ、そうそう。まだ『Destiny』の話になるんだけど、『オークション』っていう機能があってね。そこに莫大な価格かあり得ない低価格で出されている場合もある。後者は大抵始めたばかりの人が強化費用欲しさに出すんだけどさ………アレはマジで助かったよ。何せ特殊攻撃スキル+800%だからね。普通に考えたらオークションに出すはずが無い。
「おまけ鉱石と通常、どっちが良い?」
リストを見ながらチカ達へと尋ねる。
「「「おまけ鉱石!!!」」」
「だよねぇ……」
そう言いながらボックスから持っているおまけ鉱石を次々と取り出す。どれも厳選した物で自慢のアイテムである。
「んー…………私は『緋緋色金』にしとこうかしら?」
「…ボクもそれにしようとしていた」
「あたしはこの『オリハルコン』にしとくかなー?軽い方がアルも楽だと思うし!」
「合金しなくても良いの?」
「合金だと時間が掛かりますわ。それに失敗する可能性もあるので…」
「あー……そういやそんなシステムがあったな。けど、大丈夫。有償玉持ってっから」
「流石にそれを使わせるのは嫌」
「大丈夫!腐る程ある!」
「ならあたしは良いおまけが付いてるのを合金しよーっと!!」
「ローリィ。少しは遠慮という言葉を知るべき」
「気にすんな。…ぶっちゃけ有償玉なんざこっちじゃ使い所が分からんからな」
「…マスターがそう言うのなら」
渋々納得したナナだったが、俺の本音なんだからしゃーない。…だってさぁ、ガチャとか引けないじゃん?じゃあこの有償玉は何に使えば良いのかって話だ。ボックス拡張も装備枠開放も全てしてるし、何も使い所さんはありませんからね。
リストから取り出した鉱石を並べ、それをチカ達が熱心に吟味する。何だか露天商になった気持ちだ。
「んー………中々アルスに合いそうなおまけは無いですね…」
「ん?呼んだか?」
「い、いえ!あの…その…アルスってのは私の馬の名前で……」
「あ、そういやそうだったな」
「す、すみません……」
「良いよ良いよ。……とりあえず、俺が持ってる鉱石は全部出したからこの中から選んでよ」
「「「………………」」」
チカ達は黙り込み、熱心に鉱石を持っては元に戻すという作業をする。
「マスターは選ばないのか?」
「俺?俺はちょっと試したい事があってな…」
「試したい事とは?」
「いや、この『蜘蛛の魔核』ってのを使おうと思ってな…」
そう言ってからボックスから魔核を取り出す。前に見た時にもこのアイテムは鉱石リストに記載されており、加工しようと思っていた。
「それは強いのか?」
「…どうだろ?下の方にあったからレアリティは低いと思う」
「それだと弱いという事になる」
「…まぁ弱かったら弱かったで別なのを作れば良いさ。ただの興味本位だよ」
もしかしたら加工すると異世界限定とかになるかも知れない。ゲームに少しでも課金した事がある人ならこの気持ちは分かると思うが、期間限定とかそういう謳い文句には弱いんだよ。…まぁ俺の思い過ごしかも知れないけど。
チカ達は各々素材を選び終え、クラフト用の装備一式に交換すると早速加工を始める。ガンテツさんの所みたいに窯が必要かと思っていたが、俺達の場合は要らないみたいだ。チカ達をよぉーく観察していると、魔法でそれらを補っていた。
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