ててにぃ受け

だいふく

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起きたら

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あ…れ?

昨日はおはと連絡をとってて…その後……

記憶が、確か…

昨日の事をよくよく思い出そうと起き上がろうとしたが腕が思い通りに動かない。
更に動かそうとすると金具が当たるような音が部屋に響く。おかしいと思い自分の腕を見るとベッドの柵と腕が手錠で繋がっている。

……テテ何かやった?

普通ではない今の状況。
それは確かに分かるけどなんでこうなっているのかがイマイチ分からず繋がった腕を動かせないままグルグルと考えてるいると部屋の扉が開かれた音がした。


そこには何度か職場で顔を合わしたことのある男が立っていた。

確か名前は…

「なぎ…くん?」

名前を呼ばれた彼はにこりと微笑む。

「名前、覚えててくれたんですねててさん。」


背筋がひやりとした。
彼とは別な別部署で、廊下やエレベーターで顔を合わす程度の関わりだったはずだ。一体なぜ彼が…

「凪くん…ててのこの手錠って、凪くんがしたの?」

彼は綺麗な微笑みを崩さないまま「はい」と答えた。

緊張で喉がなる。次になんと質問しようかと口ごもらせていると凪くんがこちらに近づきベッドへ腰をおろしてきた。

「ててさんが悪いんですよ。あのおはって人あの人と最近よく連絡とってますよね。」

「え…それは……仕事だからね…」

凪くんはてての返事に対して不服そうに「ふーん」と口ずさむ。

「それにしては、仕事以外事もよく連絡してますね?
ててさんには自分がいるのに、どうして、どうしてですか、ててさん。

なぜ……俺でいいじゃないですか」


凪くんが言っていることがよく分からず、フリーズしてしまった。
え?てて…凪くんと付き合ってた?
あと、部署が違うのにどうしてそんなおはとの連絡の事も知ってるの?


「ね、ねぇ凪…くん…
てて、もしして、凪くんとつきあってる…?」

「いいえ、まだ付き合ってませんよ。」

てて、もう分かんない…。

まだ…?脳内の処理が追いつかずに更にグルグルと考えていると凪くんの顔がてての顔に近づてきた。

唇に触れるだけのキスをされ顔が離れる。


今…のは?

え、付き合ってないって言ったよね?
てて、ててがおかしいの?

なんでキスされの…?

更に困惑していると凪くんが髪を撫でてくる。
目線を上に向けると融けるような笑みを浮かべた凪くんが目に入った。


「でもいいんです。
今ここにててさんが居てくれる。

だからあの、おはって人は見逃してあげます。」


鼓動が煩い。
職場でも話しても無い事も知られている。何処まで?一体何処まで知ってるの?

恐怖で呼吸が荒くなる。過呼吸になりかけたその時にカシャンと片腕の金属が外れる音がした。

その音で我に返った。それと同時に身体を抱き寄せられキツく抱きしめられた。


「…ッ、ごめんなさい。ててさん
ててさんを怖がらせない訳じゃなくて、取られたくないんです。

他の誰にも、でも普通に告白しても男だからって断りますよね。
だから…こうするしか無かったんです。」

「他に…方法……無かったの」

「普通に告白して付き合ってくれましたか?」

その言葉に黙るしか出来なかった。
だっててて好きなのは女の子だし…。

「ほら、だからこうするしかないんです」

てての手錠の外れた指に凪くんの指が絡む。
抱き寄せられた身体はベッドへ押し倒され、てての身体の上に凪くんがのしかかる。

耳元で凪くんが「すいません。好きです。」と囁く。

なんだよそれ、そんな風に誤るなら普通に好きって言えよ。振られたってまた告白しに来いよ。なんでこんな、こんな

そんな風に思っていると目からボロボロと涙が溢れだしていた。

「ててさん…」

凪くんの指がてての涙をそっとすくう。
てての中で色んな感情が混ざりあって、凪くんをきっと睨みつけた。

「てて、許さないから。
……でも痛いのも嫌だから。」


蚊の鳴くような声で、せめて優しくしてと伝えると上から嬉しそうな声ではいと聞こえた。
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