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しおりを挟む「お前、リリアーヌを虐めているらしいな」
「虐めですの?誰が、誰を、何の為に?」
「お前が、リリアーヌを、俺の寵愛をお前ではなくリリアーヌが受けているのに嫉妬して」
頭が痛くなってきました。殿下は遂に幻覚・幻聴の症状に襲われる様になったのでしょうか。
「誰が言っていたのですか?」
「リリアーヌと俺の取り巻き達だ」
ご自分の友人を取り巻き達というのは、ちょっと頂けませんね。
まぁ、今に始まったことではないですが…
「取り巻きとは何ですの?」
お嬢様が首を傾げて殿下にそう質問した。
お嬢様、『取り巻き』とはお金や権力のある人の機嫌を取り、自分に得がある様に動く人達の事です。今は殿下がいらっしゃる為、ただの使用人の私は発言ができないので後で教えますね。
「セルにジョス、それからメオンとフェルバン達の事だ」
「そうなのですね。教えて下さりありがとうございます殿下。もう一つ質問があるのですが、私はどの様な嫌がらせをリリアーヌ様にしたのでしょうか?」
「今更しらを切るつもりか?リリアーヌに暴言を浴びせたり、噴水に突き落としたり、教師に言ってリリアーヌの教材を準備させなかったり…言い出したらきりがない」
はぁ、どれもお嬢様はやって無いですね…執事としてそして護衛として、四六時中お嬢様の側にいる私が言うんだから間違い無いですよ。
第一、お嬢様が殿下からの寵愛を望んでいるわけないんですけどね…
「そうでしたか。私リリアーヌ様とはクラスも違いますし、直接言葉を交わした事すら無いのですが…」
その通りです。お嬢様は、リリアーヌ様と一度も話した事ないので暴言を浴びせるのは不可能です。まぁ、何を言っても殿下は聞き入れてくれないんですけどね…
「えぇい、うるさい。リリアーヌも言ってたんだお前にやられたって‼︎ 国の大切な人材を己の醜い嫉妬で苛める奴など、王妃に向いてるわけない。とっとと婚約破棄を受け入れろ」
貴方の方がよっぽどうるさいですね…
はぁ、こんな奴ほっといてもう帰りませんかお嬢様。
「うーんと、そうなると私は未来の王妃様を虐めたことになるんですのよね?婚約破棄以前に、立派な罪人になるのではないでしょうか…その場合、罰はどうなりますの?」
お嬢様、何を聞いているんですか…
『だって気になっちゃったんだもん』って顔してますね。はぁ、まぁお嬢様は完全に無罪ですし別に構いませんよ。
「この国にはどんな罪人も処刑まではしませんから、永遠に牢に入るか国外追放のどちらかになりますのよね?どっちになるのです」
お嬢様、そんなキラキラした目で殿下に詰め寄らないでください。あといくらお嬢様が可愛いからって、頬を赤くしないで下さい殿下。気持ち悪いです。
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