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しおりを挟むメニーナは隣国のお姫様であり、次期女王様です。貿易を拡大する為に隣国に伺った時、気が合いまして将来隣国の宰相にしたいとずっと言われていたのですがやっとなれる時が来ました。
隣国では男女関係無く兄弟達の中で一番優秀な方が次期国王陛下、女王になるみたいで、その際宰相や大臣などの役員は自分で選ぶみたいなんです。男女も国も関係なく、なんなら元が凶悪な罪人だとしても関係なく選べるみたいで素敵な制度ですわよね?
それにあちらの国では身分関係なく、また男女関係なく結婚も出来ますし最高ですわ。
「……エルミーユ~迎えに来たよ~」
「ギェー!ギェー‼︎」
これから過ごす隣国の生活に想いを馳せていると、私を呼ぶ声と元気な鳥の鳴き声が聞こえた。
どうやらメニーナ達がもう迎えに来てくれたようだ。
「私が小鳥さんに頼んで殿下との婚約破棄の内容を伝えてから半日も経ってないのに、少々早すぎなのでは?」
ちょっと離れているメニーナに聞こえるように窓に向かって叫びながらそう聞いた。
叫ぶのはこの国では淑女のする事じゃ無いって怒られるけど、もう今日からは自由だ。
「知ってるでしょ?私の相棒は優秀だからね!」
綺麗で長い銀髪をたなびかせながら、メニーナは大きな男の方達が5、6人は乗れるほど大きな鷲のルク君にまたがりながらドヤ顔で私にそう言った。
コンコン
ガチャ
「ジルです。急用ですので失礼いたします。」
何やら慌てた様子のジルが入ってきた。
まぁ大方中庭からメニーナ達が見えたから私を呼びに来たんだろうけど、丁度よかったわ。
「ジル、丁度良かったわ。こっちに来てくれるかしら?」
私はジルの手を取り引っ張るようにして、窓に向かい出窓の縁に上がった。
「ちょっ、お嬢様…危ないですから……」
ジルが慌ててるけど今は無視します。
「という訳ですので国王陛下、今までありがとうございました。お母様とお父様も準備が出来次第連絡くださいませ、必ずお迎えに参りますので…」
言いながら窓を開け一歩後ろに下がる。
勿論ジルと繋いだ手は離さない。
「それではさようなら」
お母様とお父様の事は後で必ず迎えに行きます。それまでしばしお待ち下さいませ!
窓から落ちると言ってもすぐ下にいるメニーナ達が受け止めてくれるので、怪我などはしません。ルクの毛がふかふかで良かったです。
さてと…
「ねぇジル、#2年・・__#早まっちゃったけど私と結婚してくれる?」
急に飛び降りて混乱してるジルに私はそう言って抱きついた。
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「エルミーユを我が国に迎える事ができて本当に良かったよ……」
「ふふふ、恐れ入りますわ。」
エルミーユの国外追放から2年が経ちアルジョン国への侵略も無事終わった。そのおかげで我が国は莫大な土地と資金を手に入れる事ができた。
「仮にも元アルジョン国の民だろうに…」
私がそう呟くとエルミーユは決まって頬を膨らます。
「私を捨てた国に未練なんかありませんわ!それにこの子がより暮らしやすい国にする為に出来ることは何でもしますの」
大きくなった自分のお腹を愛おしそうに撫でながら、そう言ったエルミーユの顔はとても幸せそうだった。
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後書き
ここまで読んでくださった皆様ありがとうございます。
この作品の連載中、前の作品を見に来てくださった方やコメントも初めて頂けて本当に嬉しかったです。
また新しい作品と前の作品の続きで皆様にお会いできます様に。ここまで本当にありがとうございました。
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