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05厄介な水のダンジョン
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「今じゃゴブリンのゲート一つじゃ、いいとこ二十万だもんな。命を賭けるにはわりにあわない」
「でもこれでダンボールの魔石、売れるじゃん!! どんどん売って部屋を広くしよ!!」
「ちょっと強めのゲートのダンジョンで採れる魔石も含めて売ってしまうか」
ということを朝ご飯を食べてから、俺たちは部屋にある魔石を全部売ってしまうことにした。どうやって運ぼうかと考えていたら、良い魔法を思いついた。
「『魔法の箱』」
「うわっ!? この箱ってなぁに?」
「RPGでいうとお約束のいくらでも物がはいる魔法の箱さ」
「そうなんだ、よーし。どんどんダンボール箱を入れちゃおう!!」
こうして『魔法の箱』に俺の部屋にあった全てのダンボール箱を入れて俺たちは役場の魔石の買い取りカウンターに並んだ、そして俺の番になったら『魔法の箱』からダンボール箱を次々に取り出した。係の人は一瞬驚いていたが、魔石の選別をしてくれてまた俺たちの口座にはお金が入った。
「いちじゅうひゃくせん……って約一億円が入ってるよー!!」
「泥棒には注意しないとな、カードを失くすなよ」
「はわわわ、お金の桁が大きすぎて実感がない!!」
「俺もだ、こんな大金。稼いでも俺には使い道がなぁ」
俺たちは自分たちの手には余る大金に、うーんと頭を悩ませた。そうしているうちに役場のお姉さんが覚醒者証を出してくださいといってきたので渡した、そうしたら俺とささらの覚醒者証に大きくBと印字されていた。
「このBは一体どういう意味ですか?」
「魔石を収めて頂いた方をその質・量に合わせて区別することになりました
「…………そうなんですか」
「ランクはE~Sまでありますから、もっと上を目指して頑張ってくださいね」
俺とささらは顔を見合わせてため息をついた、そうして話し合ったがこれからは魔石は基本的に『魔法の箱』に入れておこう結論づけた。このまま魔石を集め続けてしまうとSなんてきっとあっという間だ、だから緊急で金が必要になった時以外は魔石の換金はしないことにした。
「目立たないって言うのも大変だね、和樹」
「ささら、だが大事なことだ。もしS級の覚醒者になって特別な依頼をとか言われたら面倒だ」
その時俺たちは知らなかった、階級制度ができてからはじめてのB級覚醒者になっていたことを全く知らずにいた。だから俺たちは役場から視線を注がれているのも気がつかずに、のんきにお喋りしながら次のゲートかファストフード店で飯をたべようとしていた。
「マッグのポテトうまうまっ、これだからマッグが止められない」
「その気持ち分かる、定期的に食べたくなるんだよなぁ」
「あっ、ゲート情報を発見。この近くだよ、マッグ食べ終わったら行ってみる?」
「そうだな、って隙を見て俺のポテトまで食べるな!!」
「えへへへっ」
「またそうやって可愛く笑って誤魔化すな」
そうしてマッグで腹を満たしてから、俺たちは携帯で調べたゲートの場所へと行ってみた。すると既に覚醒者が入っていったらしいので、俺たちは様子を見てみようとちょっと食休みすることにした。
「うわぁ!! 助けてくれ、医者を呼んでくれ!!」
するとゲートから一人の覚醒者がずぶ濡れで両足を失くして出てきた、周辺にいた人は集まって救急車を呼びどうにかしようとしていた。俺も自分のと借りたベルトで両足の止血をした、そしてその覚醒者はやがてきた救急車に運ばれていった。
「ねー、和樹。またワニのダンジョンかな?」
「それかそれに近いものだろうが、情報がちょっと足りないな」
「ダンジョンの中にはいってみる?」
「いや、俺たちが『飛翔』の魔法を使って中に入っても、ワニかもしくは何か他のものに襲われてる人を助けるのは難しそうだ」
「…………助けられないのね」
「水のダンジョンは厄介だからな」
俺たちは結局そのダンジョンには入らず、中にいる覚醒者の健闘を祈った。望みは薄かったが、まだ生きてでてくる可能性もあった。ダンジョンはボスを倒すまでは自由に出入りできるし、危なかったら逃げ出すというのも覚醒者なら選択するべき手だった。
「逃げられなかったか」
そのゲートからは結局のところ他に覚醒者は出てこなかった、かといって中で生き残っている可能性もあるので、中に入って水を全部凍らせるという手段も使えなかった。もし生き残りがいたらこっちが殺人をすることになってしまうからだ、そうやってそのゲートは危険だと放置された。やがて自衛隊の人にも覚醒者がいるのだろう、そういう人たちがダンジョンをクリアしたと聞いた。
「ねーねー、ささらがワニのダンジョンにはいっちゃったら助けてくれる?」
「その時はすぐに助けに行くさ」
「私も、和樹がそうなったら助けてあげる」
「つーか、そもそも一人でダンジョンに入るなよ」
「何があるのかわからないのが今の世界じゃん」
「確かにな」
そういえば今までダンジョンをクリアばかりしていたが、クリアできないダンジョンは一体どうなるのだろうか、そう思ってネットで探してみるとクリアできないダンジョンは崩壊するらしかった。有毒な空気と中に入っていた覚醒者いっぺんに吐き出して消える、だから一度ダンジョンに入ったら何としてでもクリアを目指すべきだった、そうしないと待っているのは有毒ガスによる死だけだ。
「それにしても月曜日は憂鬱だな」
「私は和樹と一緒に通学でご機嫌だよ」
そうやって休日明けに俺たちが学校に向かっている時だった、ゲートが開いて俺たちを飲み込むのを見た。次の瞬間には膝までの水に浸かっていた、俺は慌ててささらを抱いて『飛翔』で宙にのがれた。
「た、助けて!!」
「あたしも助けて!!」
「俺を助けてくれ!!」
「いや、何か動いた!?」
「こんなにいっぺんに助けられない、皆さん一旦はなれてください」
「皆、離れてとりあえず氷の足場を作るから」
そう言ったのだが皆は手をのばして私が、俺がと宙に浮いている俺達から離れてくれなかった。しかたなく俺たちがダンジョンの少し奥に行って、ささらが安全な入り口近くを凍らせた。
「『凍結』」
氷の足場ができたと知るや皆が目の色を変えてそこを目指した、なかには人をおしのけて出口に繋がる氷を目指そうとしている人もいた。
「足場だ、どけっ!!」
「押さないで!!」
「痛い、やめてよ!?」
「子どもが先でしょ!!」
「煩い、関係あるかよ!?」
こうして巻き込まれた一般人が全員ゲートの入り口からでていった、俺は人がいなくなったことを確認してささらに水を全部凍らせて貰った。
「『極大凍結』、全くもう一般人がいるとやりづらいね」
「まぁな、さてダンジョンをクリアするか」
後はこの間と同じだった、巨大なワニのボスがボス部屋で半分凍り付いていた。俺は『飛翔』をコントロールしてるから、ささらにまたやってもらった。
「『氷撃槍』っと」
「お見事、ささらは氷と相性がいいのかな」
俺はボスワニが凍り付いたことを確認して、『飛翔』を解除して二人で氷の地面に下りた、そしてしっかりボスの魔石だけ手に入れた。換金はしないがなんとなく『魔法の箱』に入れておいた。そうして二人で滑る氷の上を楽しみながら帰ろうとしていた時だ、いきなりワニが氷を突き破って俺たちを襲った。俺は反射的にささらを庇って、もう少しで足が食われるところだった、ささらも驚いていたが冷静に魔法で反撃した。
「ささら、大丈夫か!?」
「『凍結』!! ふぅ~、和樹が庇ってくれたから何ともないよ」
「偶々水を凍らせた時に水面近くにいたワニかな」
「私も怖いからあとは和樹の『飛翔』で帰ろう」
そうしてささらをお姫様抱っこして、俺は『飛翔』を使って入り口まで帰った。暫くするとゲートは閉じて消えてしまった。
「油断大敵だな」
「でもこれでダンボールの魔石、売れるじゃん!! どんどん売って部屋を広くしよ!!」
「ちょっと強めのゲートのダンジョンで採れる魔石も含めて売ってしまうか」
ということを朝ご飯を食べてから、俺たちは部屋にある魔石を全部売ってしまうことにした。どうやって運ぼうかと考えていたら、良い魔法を思いついた。
「『魔法の箱』」
「うわっ!? この箱ってなぁに?」
「RPGでいうとお約束のいくらでも物がはいる魔法の箱さ」
「そうなんだ、よーし。どんどんダンボール箱を入れちゃおう!!」
こうして『魔法の箱』に俺の部屋にあった全てのダンボール箱を入れて俺たちは役場の魔石の買い取りカウンターに並んだ、そして俺の番になったら『魔法の箱』からダンボール箱を次々に取り出した。係の人は一瞬驚いていたが、魔石の選別をしてくれてまた俺たちの口座にはお金が入った。
「いちじゅうひゃくせん……って約一億円が入ってるよー!!」
「泥棒には注意しないとな、カードを失くすなよ」
「はわわわ、お金の桁が大きすぎて実感がない!!」
「俺もだ、こんな大金。稼いでも俺には使い道がなぁ」
俺たちは自分たちの手には余る大金に、うーんと頭を悩ませた。そうしているうちに役場のお姉さんが覚醒者証を出してくださいといってきたので渡した、そうしたら俺とささらの覚醒者証に大きくBと印字されていた。
「このBは一体どういう意味ですか?」
「魔石を収めて頂いた方をその質・量に合わせて区別することになりました
「…………そうなんですか」
「ランクはE~Sまでありますから、もっと上を目指して頑張ってくださいね」
俺とささらは顔を見合わせてため息をついた、そうして話し合ったがこれからは魔石は基本的に『魔法の箱』に入れておこう結論づけた。このまま魔石を集め続けてしまうとSなんてきっとあっという間だ、だから緊急で金が必要になった時以外は魔石の換金はしないことにした。
「目立たないって言うのも大変だね、和樹」
「ささら、だが大事なことだ。もしS級の覚醒者になって特別な依頼をとか言われたら面倒だ」
その時俺たちは知らなかった、階級制度ができてからはじめてのB級覚醒者になっていたことを全く知らずにいた。だから俺たちは役場から視線を注がれているのも気がつかずに、のんきにお喋りしながら次のゲートかファストフード店で飯をたべようとしていた。
「マッグのポテトうまうまっ、これだからマッグが止められない」
「その気持ち分かる、定期的に食べたくなるんだよなぁ」
「あっ、ゲート情報を発見。この近くだよ、マッグ食べ終わったら行ってみる?」
「そうだな、って隙を見て俺のポテトまで食べるな!!」
「えへへへっ」
「またそうやって可愛く笑って誤魔化すな」
そうしてマッグで腹を満たしてから、俺たちは携帯で調べたゲートの場所へと行ってみた。すると既に覚醒者が入っていったらしいので、俺たちは様子を見てみようとちょっと食休みすることにした。
「うわぁ!! 助けてくれ、医者を呼んでくれ!!」
するとゲートから一人の覚醒者がずぶ濡れで両足を失くして出てきた、周辺にいた人は集まって救急車を呼びどうにかしようとしていた。俺も自分のと借りたベルトで両足の止血をした、そしてその覚醒者はやがてきた救急車に運ばれていった。
「ねー、和樹。またワニのダンジョンかな?」
「それかそれに近いものだろうが、情報がちょっと足りないな」
「ダンジョンの中にはいってみる?」
「いや、俺たちが『飛翔』の魔法を使って中に入っても、ワニかもしくは何か他のものに襲われてる人を助けるのは難しそうだ」
「…………助けられないのね」
「水のダンジョンは厄介だからな」
俺たちは結局そのダンジョンには入らず、中にいる覚醒者の健闘を祈った。望みは薄かったが、まだ生きてでてくる可能性もあった。ダンジョンはボスを倒すまでは自由に出入りできるし、危なかったら逃げ出すというのも覚醒者なら選択するべき手だった。
「逃げられなかったか」
そのゲートからは結局のところ他に覚醒者は出てこなかった、かといって中で生き残っている可能性もあるので、中に入って水を全部凍らせるという手段も使えなかった。もし生き残りがいたらこっちが殺人をすることになってしまうからだ、そうやってそのゲートは危険だと放置された。やがて自衛隊の人にも覚醒者がいるのだろう、そういう人たちがダンジョンをクリアしたと聞いた。
「ねーねー、ささらがワニのダンジョンにはいっちゃったら助けてくれる?」
「その時はすぐに助けに行くさ」
「私も、和樹がそうなったら助けてあげる」
「つーか、そもそも一人でダンジョンに入るなよ」
「何があるのかわからないのが今の世界じゃん」
「確かにな」
そういえば今までダンジョンをクリアばかりしていたが、クリアできないダンジョンは一体どうなるのだろうか、そう思ってネットで探してみるとクリアできないダンジョンは崩壊するらしかった。有毒な空気と中に入っていた覚醒者いっぺんに吐き出して消える、だから一度ダンジョンに入ったら何としてでもクリアを目指すべきだった、そうしないと待っているのは有毒ガスによる死だけだ。
「それにしても月曜日は憂鬱だな」
「私は和樹と一緒に通学でご機嫌だよ」
そうやって休日明けに俺たちが学校に向かっている時だった、ゲートが開いて俺たちを飲み込むのを見た。次の瞬間には膝までの水に浸かっていた、俺は慌ててささらを抱いて『飛翔』で宙にのがれた。
「た、助けて!!」
「あたしも助けて!!」
「俺を助けてくれ!!」
「いや、何か動いた!?」
「こんなにいっぺんに助けられない、皆さん一旦はなれてください」
「皆、離れてとりあえず氷の足場を作るから」
そう言ったのだが皆は手をのばして私が、俺がと宙に浮いている俺達から離れてくれなかった。しかたなく俺たちがダンジョンの少し奥に行って、ささらが安全な入り口近くを凍らせた。
「『凍結』」
氷の足場ができたと知るや皆が目の色を変えてそこを目指した、なかには人をおしのけて出口に繋がる氷を目指そうとしている人もいた。
「足場だ、どけっ!!」
「押さないで!!」
「痛い、やめてよ!?」
「子どもが先でしょ!!」
「煩い、関係あるかよ!?」
こうして巻き込まれた一般人が全員ゲートの入り口からでていった、俺は人がいなくなったことを確認してささらに水を全部凍らせて貰った。
「『極大凍結』、全くもう一般人がいるとやりづらいね」
「まぁな、さてダンジョンをクリアするか」
後はこの間と同じだった、巨大なワニのボスがボス部屋で半分凍り付いていた。俺は『飛翔』をコントロールしてるから、ささらにまたやってもらった。
「『氷撃槍』っと」
「お見事、ささらは氷と相性がいいのかな」
俺はボスワニが凍り付いたことを確認して、『飛翔』を解除して二人で氷の地面に下りた、そしてしっかりボスの魔石だけ手に入れた。換金はしないがなんとなく『魔法の箱』に入れておいた。そうして二人で滑る氷の上を楽しみながら帰ろうとしていた時だ、いきなりワニが氷を突き破って俺たちを襲った。俺は反射的にささらを庇って、もう少しで足が食われるところだった、ささらも驚いていたが冷静に魔法で反撃した。
「ささら、大丈夫か!?」
「『凍結』!! ふぅ~、和樹が庇ってくれたから何ともないよ」
「偶々水を凍らせた時に水面近くにいたワニかな」
「私も怖いからあとは和樹の『飛翔』で帰ろう」
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