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1-13自分を知る
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「フォシルというのはネクロマンサーだったそうなんです」
「それは禁忌に触れる話になる、ソアン。この続きは借りている部屋で話そう」
「はい、リタ様」
「なんだか嫌な予感がしてきた、ソアン」
ネクロマンサーといえば死霊魔法を司る邪悪な魔法使いだ、かれらは命の環を冒涜した行為を得意としていたという、例えば遺体に死霊をつかせてゾンビにしてしまう魔法があったそうだ。もっと高位の死霊としてはリッチなどが有名だから知っていると思う、生前の人格と知性それに強大な能力をもったまま、そうしてアンデッドになる邪悪な魔法使いが多いと森にあった本で読んだ。
ゾンビといえば最近それこそフォシルのダンジョンに出た、まさか500年前の人間が今も生きているとは思わないが、それにしてはゾンビとネクロマンサーとは嫌な符合だ。そのフォシルとやらがアンデッドになって生き延びている可能性はある、だがそれではフォシルのダンジョンがあんなに弱い、脆弱なダンジョンであるはずがないのだ。
「リタ様、眉間の皴が凄いです。今はほらっ、ミーティアさんの歌を楽しみましょう」
「ああ、そうだね。ソアン、そうするよ」
まぁ、僕のまだ考え過ぎかもしれない。ソアンの話を最後まで聞いていないし、情報がきちんと揃ってからじゃないと正しい答えは出ないのだ。
「なんやー、師匠。今日は綺麗なお顔がくもってんなー、なにかあったんかそれって大丈夫なんか?」
「ミーティア、大丈夫だ。ちょっと考えごとがあってね、さて今日の注意するところは……」
「おお、さすがは師匠や、最近な、あたしリュートの腕が上がっとる言われんねん。吟遊詩人としてもな、結構な稼いどるんやで」
「それは良かった、ミーティアの地道な努力のおかげだよ」
「悪いとこが分かるとすぐになおせるねん、前は悪いってことしか分からんかったからなあ」
「そうだね、……どこが悪いのか、まず知らないと治せないよね」
ミーティアの音楽の指導をしながら、僕は自分の病気のことを考えていた。今の僕は心の病気をどうやら患っている、でも以前はそれが分かっていなかったから、治すなんてことを考えてみたこともなかった。でも今はソアンのおかげでそれが分かっている、だったらきっといつか治すこともできるんじゃないかと思いたいんだ。そう必ず治るとまでは思えなかった、でも治せれば良いなとは正直に僕は思った。
部屋に戻ると改めてソアンの話を聞くことにした、お互いに裏庭で水浴びをしてから、ベッドで寝る前にしっかりと話しあった。
「フォシルという魔法使い、ネクロマンサーがいたのは事実のようです。リタ様が調べたように500年ほど前に何十人も人間を殺して、そしてその遺体を儀式に使ったらしいですね。ゲームならただの職業の一つですが、実際にいるとゾワゾワッとするというか、なんというか凄く怖いです!!」
「なるほど、なんとなくこの前のゾンビを思い出して嫌な話だな」
「そうなんです!! それでフォシルという魔法使いと、フォシルのダンジョンが関係してるんじゃないか!! そう思って調べてみたんですけど、そこがどうにも繋がらないんですよ。フォシルというネクロマンサーがいたのは確かですが、彼がダンジョンとどう関係しているのかは分かりません」
「……またあのダンジョンに行ってみようか」
「それは少し危険じゃないでしょうか、でもこの街の初心者の冒険者さんは普通に行っている。だったら今は安全なのでしょうか、この前行った時だけが異常だったのかも。ネクロマンサーがそんなにほいほいっといるわけありませんし、もしいるのなら既に討伐隊が組まれてますよね」
「エルフの世界でも死霊魔法は禁忌だが、それはこの今の人間の国でも同じだ。そんなに危険は無いと思うが、できれば信頼できる仲間と組んで行ったほうがいい」
そうやって話し合ったその夜は眠り薬をいつものように飲んだのに途中で目が覚めた、そして僕の腕の中でスヤスヤと眠っている可愛いソアンの寝顔を見ながら、さっきまで話していたネクロマンサーについて少し考えた。だがまだ答えを出せるだけの材料がない、だから温かいソアンの体をしっかりと抱きしめて、僕はそのままでまた眠りについた。ただ一つだけ思いついたことがあった、だから明日の朝ソアンに話すことにした。
だが翌日も僕は残念ながら朝から動けない僕の病気の症状が出た、僕に寝込んでしまう日があるというのが辛い、そんな日はやっぱり駄目なことばかり考えてしまうんだ。僕の病気にソアンをつきあわせてしまっているのが駄目だとか、僕はソアンの真っ当な生き方の邪魔をしてるんじゃないか、そう本気で思ってしまった。だから、ポロっとそんなことを言ってしまうと、そのソアンから思いがけず強く反論された。
「リタ様は私の人生の邪魔なんかしてません!! むしろ推しの幸せを守ることは私の生きがいです!! …………今はただゆっくりと休んでください、私はいつもどおり出かけてきます」
「ああ、ソアン。分かった、僕は休むよ」
そんなこんなで僕は昼まで宿屋のベッドでごろごろとしていた、幸い昼を過ぎると起き上がれるようになったので昼食を食べて体操でもしていた。
「リタ様、ただいま帰りました。これからどうされますか?」
「ああ、ソアン。いつもどおりに、広場で鍛錬をしようと思う」
「はい、私と模擬戦もしましょう」
「ソアンが最近ずっと勝っているからね、僕も負けないようにしたいよ」
そうやって僕とソアンは夕方まで体の鍛錬をした、模擬戦はまたしてもソアンに負けてしまったが、大剣を使うソアンと短剣でほとんど互角に戦えるのだから、僕は今はそれで良いと思うことにした。ちょうど夜になったので宿屋で食事をしながら、僕は昨日の夜中に考えていたことをソアンに言ってみた。
「そうだ、ソアン。一緒にダンジョンに行く仲間だけど、ミーティアはどうだろうか?」
「ああ、ミーティアさんなら信頼できますね。私はとっても良いアイディアだと思います!!」
「そうか、それから詳しいことは……、まずミーティアに承諾を貰わないといけないけどね」
「ミーティアさんは忙しい冒険者ですしね、師匠の頼みなら多分引き受けて貰えるでしょうけど」
「師匠というのはあくまで音楽に関することだけだ、冒険者としてなら向こうは何年か先輩だよ」
「リタ様は頭が固い時があると思いますが、そこが良いところでもあると私は思っています」
ソアンの言葉に自分は頭が固い、つまり思考が柔軟ではない時がある、それを聞いて今度から考え方を見直してみようと思った。それからミーティアに夜の音楽の指導が終わってから、ただの冒険者同士として僕はダンジョンへの同行を頼んでみた。
「ああ、ぷるぷるダンジョンやろ。ええよ、あたし魔法が使えんねん、一応は魔法使いだから役に立つで」
「それじゃあ、とりあえず明日よろしく頼む。もし、行けなくなる場合には朝のうちにすぐに言うよ」
「リタ様はちょっと持病がありまして、当日になって行けない場合があるのです」
「ええよ、ええよ、しばらくは暇やねん。師匠は持病があるんかぁ、体は大事にしいやぁ。それにしても師匠は冒険者としてはまだ初心者やったなぁ、あんまり落ち着いとるからつい忘れてしまうわ」
「そうなんだ、あのダンジョンにもまだ一回しか行ってない」
「私も同じく初心者です、いつものように色々と教えてください。ミーティアさん」
どうやら僕が寝込んでいる日にソアンとミーティアはよく会っているようだった、ソアンはそれから酒場が閉まるまでしばらく、プチ女子会ですと言ってミーティアとだけ話していた。僕は僕以外の人とソアンが仲良くなったことに安心していた、ソアンにもこのくらい……年は130歳くらい違うが、そう精神年齢が近い友達がいてもいいのだ。
プルエールの森では決して叶わなかったことだ、僕は本当に良かったねとソアンにあとでこっそりと伝えた。ソアンはポッとまた頬が赤くなって、恥ずかしいのか小さい声ではいとだけ言ってくれた。
そして翌日は僕の体調は有難いことに良かった、だからミーティアを加えてぷるぷるダンジョン、つまりはフォシルのダンジョンに行ってみた。僕たち以外にも初心者のパーティがうろうろしていたが、そこでまた思いもしなかった人物に出会った。
「おや、貴方たちもまたこのダンジョンに来たのですか?」
「それは禁忌に触れる話になる、ソアン。この続きは借りている部屋で話そう」
「はい、リタ様」
「なんだか嫌な予感がしてきた、ソアン」
ネクロマンサーといえば死霊魔法を司る邪悪な魔法使いだ、かれらは命の環を冒涜した行為を得意としていたという、例えば遺体に死霊をつかせてゾンビにしてしまう魔法があったそうだ。もっと高位の死霊としてはリッチなどが有名だから知っていると思う、生前の人格と知性それに強大な能力をもったまま、そうしてアンデッドになる邪悪な魔法使いが多いと森にあった本で読んだ。
ゾンビといえば最近それこそフォシルのダンジョンに出た、まさか500年前の人間が今も生きているとは思わないが、それにしてはゾンビとネクロマンサーとは嫌な符合だ。そのフォシルとやらがアンデッドになって生き延びている可能性はある、だがそれではフォシルのダンジョンがあんなに弱い、脆弱なダンジョンであるはずがないのだ。
「リタ様、眉間の皴が凄いです。今はほらっ、ミーティアさんの歌を楽しみましょう」
「ああ、そうだね。ソアン、そうするよ」
まぁ、僕のまだ考え過ぎかもしれない。ソアンの話を最後まで聞いていないし、情報がきちんと揃ってからじゃないと正しい答えは出ないのだ。
「なんやー、師匠。今日は綺麗なお顔がくもってんなー、なにかあったんかそれって大丈夫なんか?」
「ミーティア、大丈夫だ。ちょっと考えごとがあってね、さて今日の注意するところは……」
「おお、さすがは師匠や、最近な、あたしリュートの腕が上がっとる言われんねん。吟遊詩人としてもな、結構な稼いどるんやで」
「それは良かった、ミーティアの地道な努力のおかげだよ」
「悪いとこが分かるとすぐになおせるねん、前は悪いってことしか分からんかったからなあ」
「そうだね、……どこが悪いのか、まず知らないと治せないよね」
ミーティアの音楽の指導をしながら、僕は自分の病気のことを考えていた。今の僕は心の病気をどうやら患っている、でも以前はそれが分かっていなかったから、治すなんてことを考えてみたこともなかった。でも今はソアンのおかげでそれが分かっている、だったらきっといつか治すこともできるんじゃないかと思いたいんだ。そう必ず治るとまでは思えなかった、でも治せれば良いなとは正直に僕は思った。
部屋に戻ると改めてソアンの話を聞くことにした、お互いに裏庭で水浴びをしてから、ベッドで寝る前にしっかりと話しあった。
「フォシルという魔法使い、ネクロマンサーがいたのは事実のようです。リタ様が調べたように500年ほど前に何十人も人間を殺して、そしてその遺体を儀式に使ったらしいですね。ゲームならただの職業の一つですが、実際にいるとゾワゾワッとするというか、なんというか凄く怖いです!!」
「なるほど、なんとなくこの前のゾンビを思い出して嫌な話だな」
「そうなんです!! それでフォシルという魔法使いと、フォシルのダンジョンが関係してるんじゃないか!! そう思って調べてみたんですけど、そこがどうにも繋がらないんですよ。フォシルというネクロマンサーがいたのは確かですが、彼がダンジョンとどう関係しているのかは分かりません」
「……またあのダンジョンに行ってみようか」
「それは少し危険じゃないでしょうか、でもこの街の初心者の冒険者さんは普通に行っている。だったら今は安全なのでしょうか、この前行った時だけが異常だったのかも。ネクロマンサーがそんなにほいほいっといるわけありませんし、もしいるのなら既に討伐隊が組まれてますよね」
「エルフの世界でも死霊魔法は禁忌だが、それはこの今の人間の国でも同じだ。そんなに危険は無いと思うが、できれば信頼できる仲間と組んで行ったほうがいい」
そうやって話し合ったその夜は眠り薬をいつものように飲んだのに途中で目が覚めた、そして僕の腕の中でスヤスヤと眠っている可愛いソアンの寝顔を見ながら、さっきまで話していたネクロマンサーについて少し考えた。だがまだ答えを出せるだけの材料がない、だから温かいソアンの体をしっかりと抱きしめて、僕はそのままでまた眠りについた。ただ一つだけ思いついたことがあった、だから明日の朝ソアンに話すことにした。
だが翌日も僕は残念ながら朝から動けない僕の病気の症状が出た、僕に寝込んでしまう日があるというのが辛い、そんな日はやっぱり駄目なことばかり考えてしまうんだ。僕の病気にソアンをつきあわせてしまっているのが駄目だとか、僕はソアンの真っ当な生き方の邪魔をしてるんじゃないか、そう本気で思ってしまった。だから、ポロっとそんなことを言ってしまうと、そのソアンから思いがけず強く反論された。
「リタ様は私の人生の邪魔なんかしてません!! むしろ推しの幸せを守ることは私の生きがいです!! …………今はただゆっくりと休んでください、私はいつもどおり出かけてきます」
「ああ、ソアン。分かった、僕は休むよ」
そんなこんなで僕は昼まで宿屋のベッドでごろごろとしていた、幸い昼を過ぎると起き上がれるようになったので昼食を食べて体操でもしていた。
「リタ様、ただいま帰りました。これからどうされますか?」
「ああ、ソアン。いつもどおりに、広場で鍛錬をしようと思う」
「はい、私と模擬戦もしましょう」
「ソアンが最近ずっと勝っているからね、僕も負けないようにしたいよ」
そうやって僕とソアンは夕方まで体の鍛錬をした、模擬戦はまたしてもソアンに負けてしまったが、大剣を使うソアンと短剣でほとんど互角に戦えるのだから、僕は今はそれで良いと思うことにした。ちょうど夜になったので宿屋で食事をしながら、僕は昨日の夜中に考えていたことをソアンに言ってみた。
「そうだ、ソアン。一緒にダンジョンに行く仲間だけど、ミーティアはどうだろうか?」
「ああ、ミーティアさんなら信頼できますね。私はとっても良いアイディアだと思います!!」
「そうか、それから詳しいことは……、まずミーティアに承諾を貰わないといけないけどね」
「ミーティアさんは忙しい冒険者ですしね、師匠の頼みなら多分引き受けて貰えるでしょうけど」
「師匠というのはあくまで音楽に関することだけだ、冒険者としてなら向こうは何年か先輩だよ」
「リタ様は頭が固い時があると思いますが、そこが良いところでもあると私は思っています」
ソアンの言葉に自分は頭が固い、つまり思考が柔軟ではない時がある、それを聞いて今度から考え方を見直してみようと思った。それからミーティアに夜の音楽の指導が終わってから、ただの冒険者同士として僕はダンジョンへの同行を頼んでみた。
「ああ、ぷるぷるダンジョンやろ。ええよ、あたし魔法が使えんねん、一応は魔法使いだから役に立つで」
「それじゃあ、とりあえず明日よろしく頼む。もし、行けなくなる場合には朝のうちにすぐに言うよ」
「リタ様はちょっと持病がありまして、当日になって行けない場合があるのです」
「ええよ、ええよ、しばらくは暇やねん。師匠は持病があるんかぁ、体は大事にしいやぁ。それにしても師匠は冒険者としてはまだ初心者やったなぁ、あんまり落ち着いとるからつい忘れてしまうわ」
「そうなんだ、あのダンジョンにもまだ一回しか行ってない」
「私も同じく初心者です、いつものように色々と教えてください。ミーティアさん」
どうやら僕が寝込んでいる日にソアンとミーティアはよく会っているようだった、ソアンはそれから酒場が閉まるまでしばらく、プチ女子会ですと言ってミーティアとだけ話していた。僕は僕以外の人とソアンが仲良くなったことに安心していた、ソアンにもこのくらい……年は130歳くらい違うが、そう精神年齢が近い友達がいてもいいのだ。
プルエールの森では決して叶わなかったことだ、僕は本当に良かったねとソアンにあとでこっそりと伝えた。ソアンはポッとまた頬が赤くなって、恥ずかしいのか小さい声ではいとだけ言ってくれた。
そして翌日は僕の体調は有難いことに良かった、だからミーティアを加えてぷるぷるダンジョン、つまりはフォシルのダンジョンに行ってみた。僕たち以外にも初心者のパーティがうろうろしていたが、そこでまた思いもしなかった人物に出会った。
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