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1-31ネクロマンサーがお願いする
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「その綺麗な体をいただきましょう、『魂移』」
その魔法が発言した途端にユーニーの体はその場に倒れた、その代わりにとても邪悪な生霊が僕に笑いながら近づいてきた、ユーニーの顔が口が耳まで裂けた姿で笑いながら近づいてきていた。でも僕も魔法を唱えていたのは同じだった、さっき3階から飛び降りた時にはソアンが『浮遊』の魔法を使って、二人分の体重をどうにか支え落下速度を完全にではないが落としてくれたのだ。
「自らの体に返れ、『聖なる解呪!!』」
ユーニーの生霊が僕の体に今にも触れそうになった時、僕は邪悪な魔法を解呪する魔法を唱えていた。きゃあああああぁぁぁぁと声にならない悲鳴が聞こえて、ユーニーの生霊は自分自身の体に吸い込まれるようにして消えた。そうしてゆっくりとややぎこちない動きで、ユーニーは自分の体を起こした、そうして僕ににっこりと笑いかけながら言葉を紡いだ。
「あらあら、貴方は魔法が使えないはずじゃなかったのですか?」
「ソアンのおかげで、家族を守る力が欲しくて、今の僕は魔法が使えるようになりました」
「ああ、本当に貴方の体が欲しかったですわ。リタさん」
「ご希望に応えられなくて良かったです、ユーニー」
それからユーニーは往生際が悪く、『飛翔』の魔法で僕らから逃げ出そうとした。空を飛ばれてしまっては、ジーニャスが用意してくれた包囲網を突破するかもしれない。そんなことはさせやしない、ユーニーにはきちんとした法の裁きを受けてもらうのだ。だから僕も『飛翔』の魔法を使って、ソアンを抱きかかえて空へと飛びあがった。そうして逃げていくユーニーを追いながら、ソアンに僕は無茶な頼み事をした。
「ソアン、これからユーニーに体当たりする。地上に近づくと同時に『飛翔』の魔法をとくから、危険だけれど飛び降りてユーニーを思いっきり殴ってくれないか」
「リタ様、お任せください!! 私は必ずやり遂げてみせます!!」
ソアンの力強い返事を聞いて僕は上空から、ユーニーの『飛翔』の魔法に体当たりをした、ユーニーはその衝撃で集中が途切れたのだろう『飛翔』魔法がとけていた。でも『飛翔』の魔法がとけたのは僕とソアンも同じだった、ソアンは僕が言ったとおりにユーニーに向かって落下して、そのまま大剣の横っ腹でユーニーを殴り飛ばした。
ソアンの攻撃でユーニーは激しく地面に叩きつけられた、僕はなんとかソアンは余裕で地面へと降り立った。そして素早くソアンは走ってユーニーを追撃し、もう三度ほど大剣でユーニーを殴り飛ばしていた。そうしながらソアンは泣いていた、その理由はすぐに分かった、ソアン自身がユーニーにこう言っていたからだ。
「リタ様のお体をとろうとしたぶんです!!」
「……ソアン」
「今度はフェーダーさんを、いじめて死なせたぶんです!!」
「そ、ソアン!?」
「そして、これはリタ様に心配をかけた私自身のぶんなのです!!」
「あのちょっともういいから止めてくれ、ソアン!!」
大剣とは鉄の塊のようなものだ、それで何度も殴られてユーニーは気を失っていた。僕はその間にするべきことをすることにした、これから使う魔法は邪悪な面も持ち合わせている魔法で、使える者は少なくとても限られていた。だがユーニーが回復したらまた死霊魔法を使うだろう、僕ではなく誰か他の体を奪おうとするかもしれなかった。だから、僕は良心が痛んだがこの魔法をユーニーに使った。
「ユーニーはもういかなる魔法も使用できなと制約で縛る、『制約』」
これでもうユーニーは全ての魔法が使えなくなった、もちろん特殊な魔法である死霊魔法もそうだった。僕は無事に犯人を捕まえることができてほっとした、ソアンが手際よく気絶しているユーニーを縄で縛りあげていた。ユーニーはもう魔法を使用できない、それに縄で縛られているから動くこともままならなくなった。そうなってからユーニーはようやく気がついた、そうして縄で縛られている自分の状況を理解すると、今度は自分自身を嘲笑うような微笑みを浮かべた。
「あら残念、捕まってしまいました」
「酷い悪事を働いた、だから貴女は捕まったのです」
「いいえ、わたくしにとっては死霊魔法は大事な自由への手段でした」
「死霊魔法はそんなに良いものではありません」
「あらまぁ、何故? 死を克服する誰もが求める素晴らしい魔法ですよ」
「それでもあのフォシルでさえ最期には、とうとうアンデッドになることを選ばなかった」
フォシルのダンジョンは今はジーニャスから話を聞いた、その父である男爵が立ち入り禁止にしていた。フォシルの遺体は供養をされて念のために火葬にされるだろう、彼の集めた死霊魔法の本も全て燃やして消し去ってしまう予定だ。ユーニーにはまだ死霊魔法の恐ろしさが分からないようだった、これから一生を過ごすはずの牢獄か死刑で、そのことを理解することができれば良かった。
「リタさん、どうかわたくしを哀れに思って、ここから逃げるのを見逃してくれないですか」
「そんなことはできない、貴女はそれだけの罪を犯しました」
「もう二度とわたくしは死霊魔法を使いません、どうか孤児で女である私を見逃してください」
「貴女にはもう魔法が使えません、そのように『制約』をかけさせてもらいました」
僕が『制約』の内容を説明した途端、ユーニーは僕への笑顔を消し、今まで隠してきた憎悪の視線を向けてきた。それから叩きつけるように言った、それは彼女の本心からの言葉だった。
「いっそ殺して!! 貴方の手で殺して!!……あの子を、フェーダーをわたくしがどう殺したのか、それを全て聞かせてあげますから」
「結構です、フェーダーさんはお母さんを思いながら死んだ。それで十分です、それが真実なんです」
フェーダーの話を聞かされて動揺して喋れなかった、そんな僕の代わりのソアンがユーニーに返事をした。ユーニーはソアンのことを見て、それから今度はこう言いだした。
「ハーフエルフ、貴女はリタさんよりきっと寿命が短い。それを克服するために、死霊魔法を知りたくありませんか?」
「それも結構です!! 私の父はドワーフです、彼らも長く生きる種族ですから心配はいりません!!」
ユーニーの相手はソアンに任せたほうが良いようだった、そうやっているうちにジーニャスとその部下たち、神殿を囲んで万が一のユーニーの逃亡に備えていた人々がやってきた。ユーニーは彼らにも色々と甘い誘惑の言葉を吐いたが、誰一人その言葉に騙される者はいなかった。そうしてジーニャスに捕まったユーニーは、街にある牢獄へと運ばれていった。
これで正当な裁判が行われて、ユーニーは重い罰を受けるはずだ。火あぶりかそれとも一生を孤独に牢獄で過ごす、重すぎる罰のようだがユーニーがしたことを思えば仕方なかった。僕は犯人のネクロマンサーを捕まえて気が抜けた、それと同時に酷い眩暈がしてきて立っていられなくなった。僕はその場に蹲ってしまった、真っ先にソアンがそんな僕に駆け寄った。
「リタ様!! リタ様!! 大丈夫ですか!?」
「ああ、大丈夫だよ。ソアン」
そう僕にはいずれこうなることが分かっていた、それを覚悟していたし後悔することは何もなかった。僕の体は勝手にガタガタと震え出して、体が冷え切っていくのが分かった。そんな僕にソアンは抱き着いて、どうにか僕の体を温めようとしてくれた。僕は震える手でそんな優しいソアンの頭を撫でた、どうか僕がこれから始まる戦いに勝てますようにと祈った。
「クレーネ草の副作用がきたんだ、ソアン。ごめんね、本当にごめんね」
その魔法が発言した途端にユーニーの体はその場に倒れた、その代わりにとても邪悪な生霊が僕に笑いながら近づいてきた、ユーニーの顔が口が耳まで裂けた姿で笑いながら近づいてきていた。でも僕も魔法を唱えていたのは同じだった、さっき3階から飛び降りた時にはソアンが『浮遊』の魔法を使って、二人分の体重をどうにか支え落下速度を完全にではないが落としてくれたのだ。
「自らの体に返れ、『聖なる解呪!!』」
ユーニーの生霊が僕の体に今にも触れそうになった時、僕は邪悪な魔法を解呪する魔法を唱えていた。きゃあああああぁぁぁぁと声にならない悲鳴が聞こえて、ユーニーの生霊は自分自身の体に吸い込まれるようにして消えた。そうしてゆっくりとややぎこちない動きで、ユーニーは自分の体を起こした、そうして僕ににっこりと笑いかけながら言葉を紡いだ。
「あらあら、貴方は魔法が使えないはずじゃなかったのですか?」
「ソアンのおかげで、家族を守る力が欲しくて、今の僕は魔法が使えるようになりました」
「ああ、本当に貴方の体が欲しかったですわ。リタさん」
「ご希望に応えられなくて良かったです、ユーニー」
それからユーニーは往生際が悪く、『飛翔』の魔法で僕らから逃げ出そうとした。空を飛ばれてしまっては、ジーニャスが用意してくれた包囲網を突破するかもしれない。そんなことはさせやしない、ユーニーにはきちんとした法の裁きを受けてもらうのだ。だから僕も『飛翔』の魔法を使って、ソアンを抱きかかえて空へと飛びあがった。そうして逃げていくユーニーを追いながら、ソアンに僕は無茶な頼み事をした。
「ソアン、これからユーニーに体当たりする。地上に近づくと同時に『飛翔』の魔法をとくから、危険だけれど飛び降りてユーニーを思いっきり殴ってくれないか」
「リタ様、お任せください!! 私は必ずやり遂げてみせます!!」
ソアンの力強い返事を聞いて僕は上空から、ユーニーの『飛翔』の魔法に体当たりをした、ユーニーはその衝撃で集中が途切れたのだろう『飛翔』魔法がとけていた。でも『飛翔』の魔法がとけたのは僕とソアンも同じだった、ソアンは僕が言ったとおりにユーニーに向かって落下して、そのまま大剣の横っ腹でユーニーを殴り飛ばした。
ソアンの攻撃でユーニーは激しく地面に叩きつけられた、僕はなんとかソアンは余裕で地面へと降り立った。そして素早くソアンは走ってユーニーを追撃し、もう三度ほど大剣でユーニーを殴り飛ばしていた。そうしながらソアンは泣いていた、その理由はすぐに分かった、ソアン自身がユーニーにこう言っていたからだ。
「リタ様のお体をとろうとしたぶんです!!」
「……ソアン」
「今度はフェーダーさんを、いじめて死なせたぶんです!!」
「そ、ソアン!?」
「そして、これはリタ様に心配をかけた私自身のぶんなのです!!」
「あのちょっともういいから止めてくれ、ソアン!!」
大剣とは鉄の塊のようなものだ、それで何度も殴られてユーニーは気を失っていた。僕はその間にするべきことをすることにした、これから使う魔法は邪悪な面も持ち合わせている魔法で、使える者は少なくとても限られていた。だがユーニーが回復したらまた死霊魔法を使うだろう、僕ではなく誰か他の体を奪おうとするかもしれなかった。だから、僕は良心が痛んだがこの魔法をユーニーに使った。
「ユーニーはもういかなる魔法も使用できなと制約で縛る、『制約』」
これでもうユーニーは全ての魔法が使えなくなった、もちろん特殊な魔法である死霊魔法もそうだった。僕は無事に犯人を捕まえることができてほっとした、ソアンが手際よく気絶しているユーニーを縄で縛りあげていた。ユーニーはもう魔法を使用できない、それに縄で縛られているから動くこともままならなくなった。そうなってからユーニーはようやく気がついた、そうして縄で縛られている自分の状況を理解すると、今度は自分自身を嘲笑うような微笑みを浮かべた。
「あら残念、捕まってしまいました」
「酷い悪事を働いた、だから貴女は捕まったのです」
「いいえ、わたくしにとっては死霊魔法は大事な自由への手段でした」
「死霊魔法はそんなに良いものではありません」
「あらまぁ、何故? 死を克服する誰もが求める素晴らしい魔法ですよ」
「それでもあのフォシルでさえ最期には、とうとうアンデッドになることを選ばなかった」
フォシルのダンジョンは今はジーニャスから話を聞いた、その父である男爵が立ち入り禁止にしていた。フォシルの遺体は供養をされて念のために火葬にされるだろう、彼の集めた死霊魔法の本も全て燃やして消し去ってしまう予定だ。ユーニーにはまだ死霊魔法の恐ろしさが分からないようだった、これから一生を過ごすはずの牢獄か死刑で、そのことを理解することができれば良かった。
「リタさん、どうかわたくしを哀れに思って、ここから逃げるのを見逃してくれないですか」
「そんなことはできない、貴女はそれだけの罪を犯しました」
「もう二度とわたくしは死霊魔法を使いません、どうか孤児で女である私を見逃してください」
「貴女にはもう魔法が使えません、そのように『制約』をかけさせてもらいました」
僕が『制約』の内容を説明した途端、ユーニーは僕への笑顔を消し、今まで隠してきた憎悪の視線を向けてきた。それから叩きつけるように言った、それは彼女の本心からの言葉だった。
「いっそ殺して!! 貴方の手で殺して!!……あの子を、フェーダーをわたくしがどう殺したのか、それを全て聞かせてあげますから」
「結構です、フェーダーさんはお母さんを思いながら死んだ。それで十分です、それが真実なんです」
フェーダーの話を聞かされて動揺して喋れなかった、そんな僕の代わりのソアンがユーニーに返事をした。ユーニーはソアンのことを見て、それから今度はこう言いだした。
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「リタ様!! リタ様!! 大丈夫ですか!?」
「ああ、大丈夫だよ。ソアン」
そう僕にはいずれこうなることが分かっていた、それを覚悟していたし後悔することは何もなかった。僕の体は勝手にガタガタと震え出して、体が冷え切っていくのが分かった。そんな僕にソアンは抱き着いて、どうにか僕の体を温めようとしてくれた。僕は震える手でそんな優しいソアンの頭を撫でた、どうか僕がこれから始まる戦いに勝てますようにと祈った。
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