128 / 128
4-30拒めない富を与える
しおりを挟む
「絶対に手放すな、そうすると豊穣の大地へ繋がるって、……今ならどこと繋がるかしらね」
誰かがそう呟いて息を吐いた、僕とジーニャスは何が起こるか分からないが、それに備えようとして地面にほとんど落ちた。腕輪を投げた方角が一瞬だけ物凄い光を放った、そこに夜なのに太陽が出現したように辺りを照らした。僕とジーニャスはそれを見ていた、腕輪は小さな爆発のような光を起こして消えた。
地面に落ちた衝撃で僕はその光を見ていることしかできなかった、でもそれ以上は何も起こらなかった。しばらく呆然としていたがやがて先にジーニャスが立ちあがった、僕もどうにか体を起こしてマーニャが最期に起こした出来事の結果を見た。そこは人気のない場所で虹色の揺らめきをした入り口が出来上がっていた、確かにかの地と繋がっている気配がした、マーニャの三つの輪は消えてかの地への入り口ができていた。
「これは!? もしかしてダンジョンなのか……」
「安定して異世界と繋がっている、アングルス家の残した遺産がこれか」
「ジーニャス、新しいダンジョンの入り口なのですか?」
「おそらくはな。もう爆発するような気配はない、安定してかの地とこの地を繋いでいる」
「最期の遺産、アングルス家が健在だったなら、ここは豊穣と命の溢れる大地と繋がっていた」
「今はフェイクドラゴンのはびこる地だが、こうやって安定して繋がっていれば、このダンジョンを攻略する者は必ずいる」
ゼーエン家に嫁いでくるはずだったマーニャ、彼女は皮肉なことにゼーエン家に最期に遺産を残した。このまま安定してかの地と繋がっているなら、ここは新しいダンジョンとなってゼーエン家の財産になるのだ。ダンジョンはそれだけで色々なものを生み出す、そこにいる魔物を倒せば血肉や魔石を生み出し続ける、そうこれもまた立派な財産なのだ。
「――!!――――――!!――――タさま、リタ様!?」
マーニャから与えられた新しいダンジョンを見ながら、僕たちは呆然とその場に立ち尽くしていた。やがて時間が経つにつれてソアンたちの声がしてきた、彼女は一番に僕たちのところに駆けてきた。そうして遠慮することがなく僕をまた地面に押し倒した、僕はソアンを受け止めようとしたがその力に勝てなかった。
「リタ様、酷いです!! 置いていくなんて、私もうリタ様と口をききません!!」
「ごめんよ、ソアン。何が起こるか分からなかった、巻き込みたくなかったんだよ」
「知りません、もう聞きません!!」
「ごめん、ごめんなさい。ソアン」
「だからそう卑怯です!! もうリタ様はずるいです!!」
「そうかな、それもごめんよ。ソアン」
僕はまた地面に倒されて今度はソアンを抱えて起き上がった、ソアンは僕の無事をしっかりと確かめても僕から離れなかった。そうして駆けつけてくれたエリーさんやジェンド、ゼーエン家の人たちに新しいダンジョンを見てもらうことになった。エリーさんがとても驚いたように言った、長く生きているドラゴンの彼女でも稀にみる現象だった。
「確かに空間が安定して繋がっている、新しいダンジョンが生まれるところを久しぶりに見ました」
「エリー、危なくないのか?」
「ジェンド、こうして安定して空間同士が繋がっているなら大丈夫よ。下手に刺激しなければ何百年でも、何千年でもこのままこの地に残るでしょう」
「そうか、エリーが危なくないならいい」
「危なっかしいのはジェンド、貴方の方よ。人間がどれだけ大きなことをするか分かったでしょう、この種はとても弱いようで実は強い感情の力を持っているの」
「あの人間は弱いくせに強かった、それに自然に逆らうと怖いのも分かった」
当然のことだが駆けつけてきた人間の中にマーニャはいなかった、誰かが拘束しているのかと聞いたら思いがけない返事がエリーさんからあった。マーニャはあのまま亡くなっていた、ある意味では僕の魔法のせいでもあった。フェイクドラゴンとの急激な融合と、その融合を無理矢理に魔法で正常に戻した、その大きな反動が彼女を襲ったのだ。
「本当に最期のあがきだったのか、彼女は何か言いましたか?」
「豊穣の大地がどうとか、そうよく意味が分からないことを……」
「絶対に手放すな、そう言ってたぞ」
マーニャが最期に残したものは手放したくてもできないものになった、このダンジョンは財産として長くゼーエン家に残り続けるだろうからだ。ジーニャスは難しい顔をしていた、一連のフェイクドラゴン騒動の犯人が亡くなってしまった。それはかつての婚約者でもあった、やっていることは滅茶苦茶だったが最期までマーニャが執着したのがジーニャスだ。
とりあえずその日は新しいダンジョンを見張る人を置いて、そうして長い夜はようやく明けることになった。一人の少女だった女性が亡くなった、最期に遺産を残していずれ僕たちも行く、大きな光の世界へと旅立った。その女性は酷く周囲を傷つけたが最期に財産を残した、それは拒否することのできない大きな財産だった。
その後の調査でゼーエン家は正式にあの場所を新しいダンジョンとして認めた、かの地と繋がっていることも確かめた。そこには果てしなく広がる荒野、安全な体を休めることができる一つの屋敷、それからフェイクドラゴンたちが沢山住み着いている地だった。王家に報告して正式にやがて認められ、そこはマーニャのダンジョンとして開放された。
「師匠、なんでマーニャの名前がついとるん? なんでフェイクドラゴン騒動の犯人が新しいダンジョンなんや?」
「ミーティア、説明すると長い話になるんだ。それにゼーエン家から話すことを禁止された、マーニャの騒動は終わったんだよ」
「なんか意味が分からんわ? 新しいダンジョンで稼げるのは良いことやけど」
「はぁ~、女性は難しいね。僕もそれで困っているよ、ミーティア」
「なんでや師匠? そう言えばソアンちゃん。……かなり怒っとるようやけど、何をしたんや?」
「僕が何をしたというか、守ろうとしたら結果的にソアンを置いていくことになって、それを怒っているんだ」
後日、僕はミーティアから質問攻めにされた。彼女たち普通の冒険者からしたら意味が分からないだろう、昨日まで一緒にいた冒険者の一人がフェイクドラゴン騒動の犯人で、そしてその騒動はよく分からないうちに終わったことになった。犯人が死亡したと小さく報じられて、そうしてマーニャのダンジョンのできた理由は説明されなかった。
本当ならばアングルス家が継ぐべき財産だがもう誰もいない、返せるようなものではないしアングルス家自体がもう残っていなかった。王家からは何故ダンジョンができたのかとゼーエン家は問われた、その問いにゼーエン家は王家にこう答えた。古い遺跡の品をマーニャという冒険者が暴走させた、その結果的に生じたダンジョンだと報告したのだ。
誰も受け継ぐことがいない遺産だった、マーニャ自身でさえ残そうとして残したものじゃなかった。そのマーニャのダンジョンはフェイクドラゴンが多い、だから初心者の冒険者にはとても向かないが、ある程度の実力を持つ者は入っていった。そうして今もゼーエンの街にゼーエン家に富を貰たらしている、フェイクドラゴンの血肉や魔石は身分の上下を問わず富を与えてくれた。
「これでお別れとは、もう会えないわけじゃないけど寂しいね」
誰かがそう呟いて息を吐いた、僕とジーニャスは何が起こるか分からないが、それに備えようとして地面にほとんど落ちた。腕輪を投げた方角が一瞬だけ物凄い光を放った、そこに夜なのに太陽が出現したように辺りを照らした。僕とジーニャスはそれを見ていた、腕輪は小さな爆発のような光を起こして消えた。
地面に落ちた衝撃で僕はその光を見ていることしかできなかった、でもそれ以上は何も起こらなかった。しばらく呆然としていたがやがて先にジーニャスが立ちあがった、僕もどうにか体を起こしてマーニャが最期に起こした出来事の結果を見た。そこは人気のない場所で虹色の揺らめきをした入り口が出来上がっていた、確かにかの地と繋がっている気配がした、マーニャの三つの輪は消えてかの地への入り口ができていた。
「これは!? もしかしてダンジョンなのか……」
「安定して異世界と繋がっている、アングルス家の残した遺産がこれか」
「ジーニャス、新しいダンジョンの入り口なのですか?」
「おそらくはな。もう爆発するような気配はない、安定してかの地とこの地を繋いでいる」
「最期の遺産、アングルス家が健在だったなら、ここは豊穣と命の溢れる大地と繋がっていた」
「今はフェイクドラゴンのはびこる地だが、こうやって安定して繋がっていれば、このダンジョンを攻略する者は必ずいる」
ゼーエン家に嫁いでくるはずだったマーニャ、彼女は皮肉なことにゼーエン家に最期に遺産を残した。このまま安定してかの地と繋がっているなら、ここは新しいダンジョンとなってゼーエン家の財産になるのだ。ダンジョンはそれだけで色々なものを生み出す、そこにいる魔物を倒せば血肉や魔石を生み出し続ける、そうこれもまた立派な財産なのだ。
「――!!――――――!!――――タさま、リタ様!?」
マーニャから与えられた新しいダンジョンを見ながら、僕たちは呆然とその場に立ち尽くしていた。やがて時間が経つにつれてソアンたちの声がしてきた、彼女は一番に僕たちのところに駆けてきた。そうして遠慮することがなく僕をまた地面に押し倒した、僕はソアンを受け止めようとしたがその力に勝てなかった。
「リタ様、酷いです!! 置いていくなんて、私もうリタ様と口をききません!!」
「ごめんよ、ソアン。何が起こるか分からなかった、巻き込みたくなかったんだよ」
「知りません、もう聞きません!!」
「ごめん、ごめんなさい。ソアン」
「だからそう卑怯です!! もうリタ様はずるいです!!」
「そうかな、それもごめんよ。ソアン」
僕はまた地面に倒されて今度はソアンを抱えて起き上がった、ソアンは僕の無事をしっかりと確かめても僕から離れなかった。そうして駆けつけてくれたエリーさんやジェンド、ゼーエン家の人たちに新しいダンジョンを見てもらうことになった。エリーさんがとても驚いたように言った、長く生きているドラゴンの彼女でも稀にみる現象だった。
「確かに空間が安定して繋がっている、新しいダンジョンが生まれるところを久しぶりに見ました」
「エリー、危なくないのか?」
「ジェンド、こうして安定して空間同士が繋がっているなら大丈夫よ。下手に刺激しなければ何百年でも、何千年でもこのままこの地に残るでしょう」
「そうか、エリーが危なくないならいい」
「危なっかしいのはジェンド、貴方の方よ。人間がどれだけ大きなことをするか分かったでしょう、この種はとても弱いようで実は強い感情の力を持っているの」
「あの人間は弱いくせに強かった、それに自然に逆らうと怖いのも分かった」
当然のことだが駆けつけてきた人間の中にマーニャはいなかった、誰かが拘束しているのかと聞いたら思いがけない返事がエリーさんからあった。マーニャはあのまま亡くなっていた、ある意味では僕の魔法のせいでもあった。フェイクドラゴンとの急激な融合と、その融合を無理矢理に魔法で正常に戻した、その大きな反動が彼女を襲ったのだ。
「本当に最期のあがきだったのか、彼女は何か言いましたか?」
「豊穣の大地がどうとか、そうよく意味が分からないことを……」
「絶対に手放すな、そう言ってたぞ」
マーニャが最期に残したものは手放したくてもできないものになった、このダンジョンは財産として長くゼーエン家に残り続けるだろうからだ。ジーニャスは難しい顔をしていた、一連のフェイクドラゴン騒動の犯人が亡くなってしまった。それはかつての婚約者でもあった、やっていることは滅茶苦茶だったが最期までマーニャが執着したのがジーニャスだ。
とりあえずその日は新しいダンジョンを見張る人を置いて、そうして長い夜はようやく明けることになった。一人の少女だった女性が亡くなった、最期に遺産を残していずれ僕たちも行く、大きな光の世界へと旅立った。その女性は酷く周囲を傷つけたが最期に財産を残した、それは拒否することのできない大きな財産だった。
その後の調査でゼーエン家は正式にあの場所を新しいダンジョンとして認めた、かの地と繋がっていることも確かめた。そこには果てしなく広がる荒野、安全な体を休めることができる一つの屋敷、それからフェイクドラゴンたちが沢山住み着いている地だった。王家に報告して正式にやがて認められ、そこはマーニャのダンジョンとして開放された。
「師匠、なんでマーニャの名前がついとるん? なんでフェイクドラゴン騒動の犯人が新しいダンジョンなんや?」
「ミーティア、説明すると長い話になるんだ。それにゼーエン家から話すことを禁止された、マーニャの騒動は終わったんだよ」
「なんか意味が分からんわ? 新しいダンジョンで稼げるのは良いことやけど」
「はぁ~、女性は難しいね。僕もそれで困っているよ、ミーティア」
「なんでや師匠? そう言えばソアンちゃん。……かなり怒っとるようやけど、何をしたんや?」
「僕が何をしたというか、守ろうとしたら結果的にソアンを置いていくことになって、それを怒っているんだ」
後日、僕はミーティアから質問攻めにされた。彼女たち普通の冒険者からしたら意味が分からないだろう、昨日まで一緒にいた冒険者の一人がフェイクドラゴン騒動の犯人で、そしてその騒動はよく分からないうちに終わったことになった。犯人が死亡したと小さく報じられて、そうしてマーニャのダンジョンのできた理由は説明されなかった。
本当ならばアングルス家が継ぐべき財産だがもう誰もいない、返せるようなものではないしアングルス家自体がもう残っていなかった。王家からは何故ダンジョンができたのかとゼーエン家は問われた、その問いにゼーエン家は王家にこう答えた。古い遺跡の品をマーニャという冒険者が暴走させた、その結果的に生じたダンジョンだと報告したのだ。
誰も受け継ぐことがいない遺産だった、マーニャ自身でさえ残そうとして残したものじゃなかった。そのマーニャのダンジョンはフェイクドラゴンが多い、だから初心者の冒険者にはとても向かないが、ある程度の実力を持つ者は入っていった。そうして今もゼーエンの街にゼーエン家に富を貰たらしている、フェイクドラゴンの血肉や魔石は身分の上下を問わず富を与えてくれた。
「これでお別れとは、もう会えないわけじゃないけど寂しいね」
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラス最底辺の俺、ステータス成長で資産も身長も筋力も伸びて逆転無双
四郎
ファンタジー
クラスで最底辺――。
「笑いもの」として過ごしてきた佐久間陽斗の人生は、ただの屈辱の連続だった。
教室では見下され、存在するだけで嘲笑の対象。
友達もなく、未来への希望もない。
そんな彼が、ある日を境にすべてを変えていく。
突如として芽生えた“成長システム”。
努力を積み重ねるたびに、陽斗のステータスは確実に伸びていく。
筋力、耐久、知力、魅力――そして、普通ならあり得ない「資産」までも。
昨日まで最底辺だったはずの少年が、今日には同級生を超え、やがて街でさえ無視できない存在へと変貌していく。
「なんであいつが……?」
「昨日まで笑いものだったはずだろ!」
周囲の態度は一変し、軽蔑から驚愕へ、やがて羨望と畏怖へ。
陽斗は努力と成長で、己の居場所を切り拓き、誰も予想できなかった逆転劇を現実にしていく。
だが、これはただのサクセスストーリーではない。
嫉妬、裏切り、友情、そして恋愛――。
陽斗の成長は、同級生や教師たちの思惑をも巻き込み、やがて学校という小さな舞台を飛び越え、社会そのものに波紋を広げていく。
「笑われ続けた俺が、全てを変える番だ。」
かつて底辺だった少年が掴むのは、力か、富か、それとも――。
最底辺から始まる、資産も未来も手にする逆転無双ストーリー。
物語は、まだ始まったばかりだ。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜
KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞
ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。
諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。
そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。
捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。
腕には、守るべきメイドの少女。
眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。
―――それは、ただの不運な落下のはずだった。
崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。
その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。
死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。
だが、その力の代償は、あまりにも大きい。
彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”――
つまり平和で自堕落な生活そのものだった。
これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、
守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、
いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。
―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
自力で帰還した錬金術師の爛れた日常
ちょす氏
ファンタジー
「この先は分からないな」
帰れると言っても、時間まで同じかどうかわからない。
さて。
「とりあえず──妹と家族は救わないと」
あと金持ちになって、ニート三昧だな。
こっちは地球と環境が違いすぎるし。
やりたい事が多いな。
「さ、お別れの時間だ」
これは、異世界で全てを手に入れた男の爛れた日常の物語である。
※物語に出てくる組織、人物など全てフィクションです。
※主人公の癖が若干終わっているのは師匠のせいです。
ゆっくり投稿です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる