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01森での出会い
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避ける暇もない出来事だった。俺が森の中を歩いて次の街へ向かっていたら、崖の上からいきなり俺の頭の上に高級そうな馬車が降ってきやがった。
「くそっ!? 『疾風』!!」
とりあえず俺にその時できたことは『疾風』の魔法を使って、高級そうな馬車をなるべく壊さないように風のクッションを作ることだけだった。バキバキグワッシャンと凄い音がしたが、おかげで俺は高級そうな馬車に潰されずに済んだ。
「これって慰謝料請求してもいいよなぁ」
次の瞬間には俺は思考を切り替えて、高級そうな馬車の残骸をあさってみた。するとどう考えても高そうなドレスを着た金髪にあとでわかったが青い瞳の少女が中で倒れていた。侍女らしき者もいたが、こちらは落ちた衝撃で死んでいた。俺が侍女に向かって成仏してくださいと祈っていると、高そうなドレスを着た少女が目をさました。
「ここは? マリー!! 死んじゃったの!?」
「ここは森の中だよ、お嬢さん。そしてその侍女はどうみても死んでいる」
俺はこれは慰謝料は貰えそうにないなぁと少女を放っておいて旅を再開することにした。するとその少女から俺は縋りつかれた。
「お願い!! 私を連れていって、助けてくれないと私殺されるわ!!」
おいおい、これはどう考えても面倒事だ。高級そうな馬車といい、高そうなドレスを着た少女といい、絶対に後で面倒になるやつだ。でも少女の俺にすがりつく力は強く振りほどけそうになかった。仕方なく俺は高そうなドレスを着た少女を連れて行くことにした。そのままだと目立つので高そうなドレスは脱いでもらい、俺の服で着れそうなものを渡した。
「私はフォル、あなたは?」
「…………クライブ」
「綺麗な黒髪に赤い瞳ね、特に瞳が羨ましいわ」
「はいはい、フォルとやら。急がないと街に辿り着けない。急いで先に進むぞ」
俺は少女を抱え上げると普段ならやらないが『疾風』を使い、風に背を押してもらって飛ぶように走っていった。少女は粗末な俺の服を着てしっかりと俺にしがみついていた。そうしてなんとか夜までに街に辿り着いた、少女の身分証が無かったが通行料を二倍払うことで話がついた。そして適当に食料と少女の服を買うと、宿屋を決めて二人部屋に入った。
「それじゃ、聞きたくないけど教えてくれ。食べながらでいい、あんた何者だ?」
「私はフォル・ジェイエ・アンデミオン、名前で分かると思うけどこの国の第二王女よ」
「ますます関わりたくないと思ってきた、あっこの肉のパイは美味いな」
「助けてくださってありがとう、匿ってくれてそれもありがとう」
「庶民に向かって礼が言えるだけいい王女様だな。どうして殺されかけた」
「それはこれのせいよ」
そう言うと少女は服を下着の下を残して脱いでしまった。そこにはタトゥーが刻まれていた。燃え盛るような『業火』と聖別を意味する『神聖』だ。まぁまぁなタトゥーだがタトゥーアーティストの俺に言わせると失敗作だ。あちこち筋彫りが曲がっているし、ボカシも綺麗にはいってない。
「彫らせるタトゥーアーティストを間違えたな、それではろくに使えないだろう」
「ええ、そのとおりよ。お姉さまに薦められたタトゥーアーティストだったけど酷い腕だったわ」
「王女として使えないタトゥーになったから始末されることになったのか?」
「おそらくそうよ、あのままあの場所にいたら助けにきた者を装って殺されていたわ」
「それでフォルはどうしたいんだ?」
「腕の良いタトゥーアーティストを見つけて、タトゥーを彫りなおして欲しいわ。腕のいいタトゥーアーティストなら一度彫ったタトゥーも消せると聞いてるわ」
そこで俺は迷った、自分がその腕の良いタトゥーアーティストだと名乗りでるかどうかだ。でもこれはどう考えても厄介事だ。できれば庶民の俺としては巻き込まれたくない。
「お願い、どうか私を腕の良いタトゥーアーティストに会わせて」
「くそっ!? 『疾風』!!」
とりあえず俺にその時できたことは『疾風』の魔法を使って、高級そうな馬車をなるべく壊さないように風のクッションを作ることだけだった。バキバキグワッシャンと凄い音がしたが、おかげで俺は高級そうな馬車に潰されずに済んだ。
「これって慰謝料請求してもいいよなぁ」
次の瞬間には俺は思考を切り替えて、高級そうな馬車の残骸をあさってみた。するとどう考えても高そうなドレスを着た金髪にあとでわかったが青い瞳の少女が中で倒れていた。侍女らしき者もいたが、こちらは落ちた衝撃で死んでいた。俺が侍女に向かって成仏してくださいと祈っていると、高そうなドレスを着た少女が目をさました。
「ここは? マリー!! 死んじゃったの!?」
「ここは森の中だよ、お嬢さん。そしてその侍女はどうみても死んでいる」
俺はこれは慰謝料は貰えそうにないなぁと少女を放っておいて旅を再開することにした。するとその少女から俺は縋りつかれた。
「お願い!! 私を連れていって、助けてくれないと私殺されるわ!!」
おいおい、これはどう考えても面倒事だ。高級そうな馬車といい、高そうなドレスを着た少女といい、絶対に後で面倒になるやつだ。でも少女の俺にすがりつく力は強く振りほどけそうになかった。仕方なく俺は高そうなドレスを着た少女を連れて行くことにした。そのままだと目立つので高そうなドレスは脱いでもらい、俺の服で着れそうなものを渡した。
「私はフォル、あなたは?」
「…………クライブ」
「綺麗な黒髪に赤い瞳ね、特に瞳が羨ましいわ」
「はいはい、フォルとやら。急がないと街に辿り着けない。急いで先に進むぞ」
俺は少女を抱え上げると普段ならやらないが『疾風』を使い、風に背を押してもらって飛ぶように走っていった。少女は粗末な俺の服を着てしっかりと俺にしがみついていた。そうしてなんとか夜までに街に辿り着いた、少女の身分証が無かったが通行料を二倍払うことで話がついた。そして適当に食料と少女の服を買うと、宿屋を決めて二人部屋に入った。
「それじゃ、聞きたくないけど教えてくれ。食べながらでいい、あんた何者だ?」
「私はフォル・ジェイエ・アンデミオン、名前で分かると思うけどこの国の第二王女よ」
「ますます関わりたくないと思ってきた、あっこの肉のパイは美味いな」
「助けてくださってありがとう、匿ってくれてそれもありがとう」
「庶民に向かって礼が言えるだけいい王女様だな。どうして殺されかけた」
「それはこれのせいよ」
そう言うと少女は服を下着の下を残して脱いでしまった。そこにはタトゥーが刻まれていた。燃え盛るような『業火』と聖別を意味する『神聖』だ。まぁまぁなタトゥーだがタトゥーアーティストの俺に言わせると失敗作だ。あちこち筋彫りが曲がっているし、ボカシも綺麗にはいってない。
「彫らせるタトゥーアーティストを間違えたな、それではろくに使えないだろう」
「ええ、そのとおりよ。お姉さまに薦められたタトゥーアーティストだったけど酷い腕だったわ」
「王女として使えないタトゥーになったから始末されることになったのか?」
「おそらくそうよ、あのままあの場所にいたら助けにきた者を装って殺されていたわ」
「それでフォルはどうしたいんだ?」
「腕の良いタトゥーアーティストを見つけて、タトゥーを彫りなおして欲しいわ。腕のいいタトゥーアーティストなら一度彫ったタトゥーも消せると聞いてるわ」
そこで俺は迷った、自分がその腕の良いタトゥーアーティストだと名乗りでるかどうかだ。でもこれはどう考えても厄介事だ。できれば庶民の俺としては巻き込まれたくない。
「お願い、どうか私を腕の良いタトゥーアーティストに会わせて」
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