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09身分比べ
その言葉を聞いて俺は何かやったっけと思った。普通であれば領主に呼び出されるとなれば大事だ。だが俺にはフォルが一緒にいた、この国の第二王女様を粗末な扱いはできないだろう。そう考えてあえて抵抗せず俺とフォルは領主の館につれていかれた。そうして謁見の間のようなところへ呼び出されたのだが俺とフォルは何もせずに突っ立っていた。すぐに周囲に兵士から平民はこれだからというような視線が向けられた。でも俺も一応は第二王女の夫候補だしな、軽々しく頭を下げて良いのか分からん。
「クライブさん、お願いです。貴方の弟子にしてください!!」
そうして出てきたのがシャラという女だった、平民の服じゃなくドレスを着ているところからしてここの領主の関係者らしい。
「断る、俺はまだ弟子をとる気はない」
「あらっ、私がここの領主の娘でもそんなこといいます?」
やはりこのシャラという女は領主の関係者だった、貴族の女というわけだ。それから領主らしき男が現れてこう言った。
「クライブとやら、私はラング・ブラウン。娘はシャラ・ブラウン。歴とした貴族だ。そこでだ娘の頼みを聞いて欲しい」
「へぇ、聞かないとどうなるんだ」
「頼みを聞いてくれるまで、牢獄で過ごしてもらうことになる」
「俺は何も悪いことはしていない、それなのに牢獄に入れるなんておかしな話だ」
「貴族に対する礼儀を知らんのか」
「俺も一応、貴族以上になる可能性があるんでな。フォル、お前の身分証を見せてやれ」
フォルは素直に頷いて自分の身分証を領主に差し出した、それを見たとたん領主の顔色が変わり言う事にも変化が起きた。
「いや、まさか第二王女フォル・ジェイエ・アンデミオン様のお連れでしたか!?」
「そのとおり、それにクライブは私が気に入っているから夫にする予定だ」
「そ、そうなればクライブ殿は王配!? 失礼しました!! 先ほどの言葉は撤回させて頂きます!!」
「うむ、第二王女として正しい判断だと私は思うぞ」
こうして領主とフォルの話は終った。シャラという女が驚いた顔をしていたが、さすがに第二王女様に逆らう気は無いらしい。これでこの女につきまとわれるのも終わりだ。領主はお詫びにだとか言って領主の館に泊まっていくように言ってきた。俺は身分比べならフォルの勝ちだし、良い食い物が出るならと思って承諾した。俺とフォルはそうして領主の館で晩餐を食べさせて貰った。思った通り良い食い物が出た。そうして俺とフォルは別々の部屋を用意されたが、フォルは豪華な客室から俺の客室に夜這いに来た。これもいつものことだった、俺はフォルを抱きしめて眠りに入った。
「クライブさん、私は諦めませんことよ」
そうしたらシャラという女が夜這いにきやがった、フォルと一緒に寝ていて良かった。俺一人だったらシャラに手をだしたんじゃないかと疑われるところだ。俺もフォルも起きて、そして俺は演技をした。
「可愛いフォル、俺のところに他に夜這いに来た奴がいるよ」
「駄目です、クライブは私の夫です!!」
「どうして一緒に寝てるのよ!?」
「そりゃ、フォルの夫として彼女を可愛がっているからだ」
「そうです、クライブは私の夫だから一緒に寝て何が悪いんです」
「うぅ、酷いわ。私を抱いて貰うはずだったのに!? 第二王女なんてずるいわ!!」
そう叫ぶとシャラという女は出ていった。危なかったフォルと一緒に寝ていなかったら、何を言われるのか分からなかった。フォルはまだ寝ぼけていて俺にだきついて寝言を言った。
「クライブは私の夫ですぅ、ふぁ~」
「ははっ、夫になるかは分からんが。今日はフォルに助けられたよ」
そうして翌日には俺たちは領主の館を出ていくことになった。長居をすると何をされるか分かったもんじゃなかった。シャラという女はそんな俺たちを恨めし気に見ていた。俺は一応、昨日の夜にあったことを言って領主に娘の管理はしっかりして欲しいと頼んだ。領主も頷いてこう言った。
「シャラにはタトゥーアーティストの夢を諦めて貰います、元々婚約者もおりますのですぐにでも結婚させようと思います」
「婚約者がいるのに俺に夜這いにきたのか。まぁいい。さっさと結婚させてやってくれ」
「呆れちゃいますね、クライブ」
「はい、もちろんです。クライブ殿」
「よし頼んだぜ」
「結婚おめでとうとお伝えください」
こうして俺たちは領主の館を去った。後日、領主の館では豪華な結婚式が行われたそうだ。シャラという女はそれを泣いて嫌がり領主の館から逃亡しようとしたという噂も聞いた。波乱万丈な結婚生活になりそうだったが、俺達にはもう関係ないとまた旅の続きを始めた。そうしたらフォルがこう言いだした。
「クライブ、私とそろそろ結婚しません?」
「クライブさん、お願いです。貴方の弟子にしてください!!」
そうして出てきたのがシャラという女だった、平民の服じゃなくドレスを着ているところからしてここの領主の関係者らしい。
「断る、俺はまだ弟子をとる気はない」
「あらっ、私がここの領主の娘でもそんなこといいます?」
やはりこのシャラという女は領主の関係者だった、貴族の女というわけだ。それから領主らしき男が現れてこう言った。
「クライブとやら、私はラング・ブラウン。娘はシャラ・ブラウン。歴とした貴族だ。そこでだ娘の頼みを聞いて欲しい」
「へぇ、聞かないとどうなるんだ」
「頼みを聞いてくれるまで、牢獄で過ごしてもらうことになる」
「俺は何も悪いことはしていない、それなのに牢獄に入れるなんておかしな話だ」
「貴族に対する礼儀を知らんのか」
「俺も一応、貴族以上になる可能性があるんでな。フォル、お前の身分証を見せてやれ」
フォルは素直に頷いて自分の身分証を領主に差し出した、それを見たとたん領主の顔色が変わり言う事にも変化が起きた。
「いや、まさか第二王女フォル・ジェイエ・アンデミオン様のお連れでしたか!?」
「そのとおり、それにクライブは私が気に入っているから夫にする予定だ」
「そ、そうなればクライブ殿は王配!? 失礼しました!! 先ほどの言葉は撤回させて頂きます!!」
「うむ、第二王女として正しい判断だと私は思うぞ」
こうして領主とフォルの話は終った。シャラという女が驚いた顔をしていたが、さすがに第二王女様に逆らう気は無いらしい。これでこの女につきまとわれるのも終わりだ。領主はお詫びにだとか言って領主の館に泊まっていくように言ってきた。俺は身分比べならフォルの勝ちだし、良い食い物が出るならと思って承諾した。俺とフォルはそうして領主の館で晩餐を食べさせて貰った。思った通り良い食い物が出た。そうして俺とフォルは別々の部屋を用意されたが、フォルは豪華な客室から俺の客室に夜這いに来た。これもいつものことだった、俺はフォルを抱きしめて眠りに入った。
「クライブさん、私は諦めませんことよ」
そうしたらシャラという女が夜這いにきやがった、フォルと一緒に寝ていて良かった。俺一人だったらシャラに手をだしたんじゃないかと疑われるところだ。俺もフォルも起きて、そして俺は演技をした。
「可愛いフォル、俺のところに他に夜這いに来た奴がいるよ」
「駄目です、クライブは私の夫です!!」
「どうして一緒に寝てるのよ!?」
「そりゃ、フォルの夫として彼女を可愛がっているからだ」
「そうです、クライブは私の夫だから一緒に寝て何が悪いんです」
「うぅ、酷いわ。私を抱いて貰うはずだったのに!? 第二王女なんてずるいわ!!」
そう叫ぶとシャラという女は出ていった。危なかったフォルと一緒に寝ていなかったら、何を言われるのか分からなかった。フォルはまだ寝ぼけていて俺にだきついて寝言を言った。
「クライブは私の夫ですぅ、ふぁ~」
「ははっ、夫になるかは分からんが。今日はフォルに助けられたよ」
そうして翌日には俺たちは領主の館を出ていくことになった。長居をすると何をされるか分かったもんじゃなかった。シャラという女はそんな俺たちを恨めし気に見ていた。俺は一応、昨日の夜にあったことを言って領主に娘の管理はしっかりして欲しいと頼んだ。領主も頷いてこう言った。
「シャラにはタトゥーアーティストの夢を諦めて貰います、元々婚約者もおりますのですぐにでも結婚させようと思います」
「婚約者がいるのに俺に夜這いにきたのか。まぁいい。さっさと結婚させてやってくれ」
「呆れちゃいますね、クライブ」
「はい、もちろんです。クライブ殿」
「よし頼んだぜ」
「結婚おめでとうとお伝えください」
こうして俺たちは領主の館を去った。後日、領主の館では豪華な結婚式が行われたそうだ。シャラという女はそれを泣いて嫌がり領主の館から逃亡しようとしたという噂も聞いた。波乱万丈な結婚生活になりそうだったが、俺達にはもう関係ないとまた旅の続きを始めた。そうしたらフォルがこう言いだした。
「クライブ、私とそろそろ結婚しません?」
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