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15ライバル
「クライブ、タトゥーが綺麗な男の人がいますよ」
「本当だな、ありゃ同業者だ。ほらっ、客の女にタトゥーを彫ってる」
「クライブ以外のタトゥーアーティストを初めて見ました」
「なかなか良い腕をしている、こりゃこの街では稼げないかもな」
俺はそんなに美形というほど容姿に優れてない。だからああいうモテる男のタトゥーアーティストには客をとられることがあった。銀の髪に青い瞳をした色男だった。現に市場で場所を移して商売していたが、俺のところにくる客よりも、あの色男のほうが多く客をとっていた。タトゥーアーティストの腕では負けないが、客には色男の容姿の方が魅力的なようだ。
「次の街に行くか、ここではあまり稼げないようだ」
「そうですね、クライブの方がタトゥーは見事なのに」
「そのへんの客がタトゥーアーティストの腕を見分けるのは難しいさ」
「なんだか悔しいです、ってこっちに来ましたよ!!」
俺とフォルが市場から引き揚げようとしていると、色男のタトゥーアーティストが俺達のところにやってきた。こちらには何の用もないから、あっちに何か用があるんだろう。
「僕の名前はカフェス、ねぇねぇ彼女。僕と夕食を食べない?」
「私はクライブと夕食を食べますので、貴方の誘いにはのりません」
「そんなこと言わずに、仲良くしようよ」
「うひゃあ!? クライブ助けてください!!」
俺はフォルを抱き寄せて背中に庇った、するとカフェスという色男は面白くなさそうな顔をした。それでも諦める気はないみたいでまたフォルに誘いをかけた。
「これが君の彼氏、同じタトゥーアーティストみたいだけど腕は僕の方がいいよ」
「勝手に言ってろ、俺は顔で稼ぐ気はないんでな」
「そうです、クライブのタトゥーの方が綺麗で魅力的です!!」
「そうかなぁ? せめて名前をおしえてよ、彼女」
「お前に教える気はない、さっさと他の女を誘いに行け」
「どっかに行ってしまえです」
「あっははは、面白いね。君たち」
「俺たちは夕食に行く、行くぞ」
「はい、クライブ」
カフェスという色男は追いかけてこなかった、だから俺とフォルはゆっくりと夕食を食べることができた。そうしていつものように一緒に眠って、翌日になったら俺はこの街を出ていく準備をはじめた。フォルも荷物をまとめて野宿に必要な物をそろえていた。そうしたら俺達のところに役人がやってきた。
「クライブという男、お前に染料泥棒の容疑がかかっている」
「はぁ!? 俺が持っている染料は自分で買ったものだ」
「言い訳は法廷でするといい」
「フォル、ついてこい。お前がいれば安心だ」
はいっと言ってフォルは俺について来た。そうして裁判所で俺の染料は盗んだものじゃないと主張した。するとカフェスとかいうあの色男が現れた。
「はい、僕の染料を盗んだのはあの男です」
「誰がお前の染料を盗んだりするか!! この嘘つきめ!!」
お互いに決定的な証拠に欠けたため、疑わしきは罰せずで俺は無罪になった。このままこの街を出ていくのもなんだか悔しかった俺は、市場で大サービスとすることにした。
「えー。今日はクライブというタトゥーアーティストが皆さんに贈り物をします。『炎』と『水』のタトゥーだったら無料で彫りますよー!!」
俺がそうフォルに言ってみせたら、次から次に客がやってきた。あのカフェスのところの客もこちらにやってきた。俺は『炎』と『水』のタトゥーを彫りながら、さりげなく他のタトゥーの宣伝もした。冒険者の中には『火槍』や『烈火』など攻撃的なタトゥーを有料で彫ってくれと言う者もいた。俺は『炎』と『水』のタトゥーの分の染料は損したが、それ以上に他のタトゥーを彫ってくれと頼む者が多かった。
「ざまあみろ、俺に喧嘩を売るからさ」
「うわぁ、大儲け」
「本当だな、ありゃ同業者だ。ほらっ、客の女にタトゥーを彫ってる」
「クライブ以外のタトゥーアーティストを初めて見ました」
「なかなか良い腕をしている、こりゃこの街では稼げないかもな」
俺はそんなに美形というほど容姿に優れてない。だからああいうモテる男のタトゥーアーティストには客をとられることがあった。銀の髪に青い瞳をした色男だった。現に市場で場所を移して商売していたが、俺のところにくる客よりも、あの色男のほうが多く客をとっていた。タトゥーアーティストの腕では負けないが、客には色男の容姿の方が魅力的なようだ。
「次の街に行くか、ここではあまり稼げないようだ」
「そうですね、クライブの方がタトゥーは見事なのに」
「そのへんの客がタトゥーアーティストの腕を見分けるのは難しいさ」
「なんだか悔しいです、ってこっちに来ましたよ!!」
俺とフォルが市場から引き揚げようとしていると、色男のタトゥーアーティストが俺達のところにやってきた。こちらには何の用もないから、あっちに何か用があるんだろう。
「僕の名前はカフェス、ねぇねぇ彼女。僕と夕食を食べない?」
「私はクライブと夕食を食べますので、貴方の誘いにはのりません」
「そんなこと言わずに、仲良くしようよ」
「うひゃあ!? クライブ助けてください!!」
俺はフォルを抱き寄せて背中に庇った、するとカフェスという色男は面白くなさそうな顔をした。それでも諦める気はないみたいでまたフォルに誘いをかけた。
「これが君の彼氏、同じタトゥーアーティストみたいだけど腕は僕の方がいいよ」
「勝手に言ってろ、俺は顔で稼ぐ気はないんでな」
「そうです、クライブのタトゥーの方が綺麗で魅力的です!!」
「そうかなぁ? せめて名前をおしえてよ、彼女」
「お前に教える気はない、さっさと他の女を誘いに行け」
「どっかに行ってしまえです」
「あっははは、面白いね。君たち」
「俺たちは夕食に行く、行くぞ」
「はい、クライブ」
カフェスという色男は追いかけてこなかった、だから俺とフォルはゆっくりと夕食を食べることができた。そうしていつものように一緒に眠って、翌日になったら俺はこの街を出ていく準備をはじめた。フォルも荷物をまとめて野宿に必要な物をそろえていた。そうしたら俺達のところに役人がやってきた。
「クライブという男、お前に染料泥棒の容疑がかかっている」
「はぁ!? 俺が持っている染料は自分で買ったものだ」
「言い訳は法廷でするといい」
「フォル、ついてこい。お前がいれば安心だ」
はいっと言ってフォルは俺について来た。そうして裁判所で俺の染料は盗んだものじゃないと主張した。するとカフェスとかいうあの色男が現れた。
「はい、僕の染料を盗んだのはあの男です」
「誰がお前の染料を盗んだりするか!! この嘘つきめ!!」
お互いに決定的な証拠に欠けたため、疑わしきは罰せずで俺は無罪になった。このままこの街を出ていくのもなんだか悔しかった俺は、市場で大サービスとすることにした。
「えー。今日はクライブというタトゥーアーティストが皆さんに贈り物をします。『炎』と『水』のタトゥーだったら無料で彫りますよー!!」
俺がそうフォルに言ってみせたら、次から次に客がやってきた。あのカフェスのところの客もこちらにやってきた。俺は『炎』と『水』のタトゥーを彫りながら、さりげなく他のタトゥーの宣伝もした。冒険者の中には『火槍』や『烈火』など攻撃的なタトゥーを有料で彫ってくれと言う者もいた。俺は『炎』と『水』のタトゥーの分の染料は損したが、それ以上に他のタトゥーを彫ってくれと頼む者が多かった。
「ざまあみろ、俺に喧嘩を売るからさ」
「うわぁ、大儲け」
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