異世界マゼマゼ奮闘記

ぷい16

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第三章 4人、日本とインジスカン王国を行き来する

宣戦布告

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 国交は速やかに行われた。

 大学にサーメイヤ語学科の新設、魔術学部の新設、インジスカン王国の野菜や果物の輸入、そして、武器の輸出と日本国軍を教官としての武器の使用訓練などだ。


 この世界の日本では、20年前の学生運動を皮切りに、改憲運動が活発になり、10年前に自衛隊は日本国軍に昇格している。

 反対勢力は多数いたが、国民世論に後押しされ、反対意見は参考程度にとどまり、多数決で与党の意見が通ったのである。数の暴力と野党はののしったが、議員数をほとんど送れず、与党の足を引っ張るしか仕事をしない、生産性の無い野党には、みな、あきれかえっていたのである。


 サーメイヤ語学科の新設に伴い、サーメイヤ語学会という新たな学会が新設され、そこの初代会長にアントネラが任命された。

 いくらサーメイヤ語教室の人間でも、汲広くみひろやアントネラに語学の理解では勝てなかったのである。

 その学会で、勉強会を主催し、それを各々の学校で教える。教材は汲広くみひろが今までサーメイヤ語教室で作ったものをそのまま使った。サーメイヤ語学科は始まったばかりなのである。


 魔術学部に関しては、日本語教室で魔法に秀でたものが居たため、その生徒が魔法学会の初代会長に就任した。魔法学部はインジスカン王国出身。教師は全員、外国人である。


 インジスカン王国にも、日本語学校ができた。こちらの学長は、ステファニアが担うことになった。

 こちらも、日本の国語辞典、漢字ドリル、漢字の学習帳、、筆記用具が提供されたが、日本語教室の悠生ゆうせいのプリントもそのまま使われた。

 この後、プリント類は学習内容に合わせてステファニアによる改良が成されるのではあるが。


 インジスカン王国の野菜や果物は、日本にいものばかりで、発売当初は売れなかったものの、徐々に売り上げを伸ばし、一大ブームとなった。

 そのため、日本に輸出するために一時インジスカン王国国内でも品薄状態になり、価格が上昇したが、生産者が増えるにしたがって品薄状態は緩和され、日本円を得る一大産業に発展したのである。

 ちなみに、一気に生産が上がったきっかけは、レオニー・ハンサム伯爵が、新しい自領で土地を比較的安く売り、作物農家を多数誘致ゆうちすることによっての功績が多分にあることを付け加えておく。


 志願兵による銃の訓練も行われた。

 志願兵は全員、インジスカン王国兵士であり、ステファニアの掃き出し窓の魔法で日本に送られ、日本国軍の宿舎で寝泊まりをし、模擬弾訓練、実弾訓練、戦術について学んだ。

 こちらにはサーメイヤ語が話せる人材も、日本語が話せるインジスカン王国民もらず、会話が成立しなかったが、汲広くみひろ悠生ゆうせいから提供された教材によって徐々に相手の伝えたい内容が分かるようになり、今では会話も成立するようになった。


 そんな初めてづくしの中、インジスカン王国に宣戦布告をする国が現われた。あの、敵国を作りまくりのウーバルー帝国である。ウーバルー帝国の布告内容は大体以下のようなものでった。


”インジスカン王国は、地球という星の、優れた魔術具を世界に広げようともせず独占し、私腹を肥やし、今や、世界征服を虎視眈々こしたんたんねらっている卑劣ひれつな国家である。

 ウーバルー帝国我々は、その卑劣な奴等やつらの情報網をかいくぐり、地球のとある国との交渉に成功し、その優れた技術を我が物とした。

 先手必勝!やられる前にやる!インジスカン王国の世界征服の準備が終わるまでにこちらから打って出ることにより、世界の平和と安寧を取り戻す、正義の戦いである”


 周辺国は、ウーバルーに世界の平和や安寧を語る資格は無い!とツッコんではみたが、これは、インジスカン王国とウーバルー帝国の間での問題と、静観せいかんすることにした。


「宣戦布告文にもありますが、ウーバルー帝国は、地球の、少なくとも銃を大量に購入していると見て間違いないでしょう」

「その、武器を買った国から教育を受けている可能性すらあります」

「相手の戦闘能力は未知数です。ここは気を引き締めて事に当たりましょう」


 上記はインジスカン王国での軍事会議での発言である。すでに日本へ渡った志願兵はインジスカン王国に引き戻され、銃の扱い方を教わりたい者に、日本で学んだことを教えている最中である。


「危ぶまれていたときは正にせまっている。迷っている時期ではない。ウーバルー帝国の進軍を許すな。インジスカン王国軍、出撃!」


 インジスカン王国国王、ジョージ・フォン・インジスカンのかけ声のもと、インジスカン王国軍も行軍を開始した。開戦はもうすぐである。
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