異世界マゼマゼ奮闘記

ぷい16

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第三章 4人、日本とインジスカン王国を行き来する

平和協定ブーム

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 インジスカン王国とウーバルー帝国の終戦は、またたく間に周辺各国へも情報が拡散された。

 そこで、終戦のときに用いられた、日本語教室で、悠生ゆうせいが行った授業をメモに取ったもの、後の世に言う”アカツキ ・ペーパー”の内容が知りたいと、元、日本語教室生に周辺各国から内容を知らせよという注文が殺到さっとうしたのであった。

 それを手にし、読んだ周辺各国首脳陣も感銘を受け、戦争をしない国を目指そうと各国同士、平和協定の打診合戦が起こったのである。

 ところで、話はあの、貴族用の会議室に戻る。


「ユウセイ・フォン・アカツキ男爵、貴公きこうに伯爵の位を授ける。ユウセイ・フォン・アカツキ伯爵と名乗るが良い」

「はっ!ありがたき幸せ」

「…とは言うものの、何故いきなり昇進したのか分からぬであろう」

「はい。正直に言いますと…」

貴公きこうは日本語教室で平和について熱く語ってあろう?それが今回の終戦に大いに役立ってな」

「はぁ」

「おまけに、終戦のお陰で、周辺各国まで、どうも戦争をしない国作りの気運が高まってな」

「はぁ」

「そこで、周辺各国の意識改革、平和をもたらした貴公きこうこうむくいようというのと、」

「はい」

「いずれ、周辺各国の意識改革に功績を残した貴公きこうに何の褒美ほうびければ私が周辺各国に顔が立たなくなるから先手を打ったのだよ」

「はい」

「まぁ、そういうわけだから、貴公きこう功績こうせきに間違いい。遠慮えんりょく受けよ」

「はい。拝命はいめいいたします」


     *


「ただいま」

「お帰りなさい。悠生ゆうせい。それで、会議はどうだった?」


 悠生ゆうせいはステファニアに思いもよらず、伯爵に昇進したことを伝えると、


「それでは大祝いしなくちゃね♪」


 ステファニアはメイドに指示を出した。次の日の夕食は、悠生ゆうせいの昇進祝いとして豪華な食事となった。


     *


 平和協定の方は、双方から打診があったため、各国平和協定締結のため、おおわらわであった。

 インジスカン王国や、ウーバルー帝国も例外でなく、貴族は領地管理期間中の者までかり出されて各国に話し合いのため、出向いて行った。


 そんな中、ウーバルー帝国の終戦協定で結ばれた内容にある、地球とインジスカン王国の周辺各国との良好な関係を促進そくしんという課題をすため、インジスカン王国国王、ジョージ・フォン・インジスカンは、次のような施策せさくを考えていた。


1.日本語学校を、自国民だけでなく、他国の生徒も受け入れる。

2.要請ようせいがあれば、他国民を、掃き出し窓の魔法で地球にれて行くことを許す。


 というものであった。

 ジョージは、手の空いた貴族をみな集めて、上記のような内容で良いかと問うたが、反対意見も出ず、さらに、


3.インジスカン王国の国民で、日本語学校を卒業し、日本語を教える能力を持つ者は、他国で日本語教室や、日本語学校を設立することを促進そくしんする。


 というあんが出された。ここで、悠生ゆうせいがびっくり発言、


「私が言うのも何ですが、日本語は、地球ではマイナーな言語でして、日本との交流を考えれば確かに有効なのですが、英語という言葉を推進された方が他の国との交流が進むかと…」

何故なぜそれを先に言わん!」


 悠生ゆうせいは国王に怒られてしまった。そこで、また話し合いが行われ、結局は次のように決まった。


1.日本語学校を、自国民だけでなく、他国の生徒も受け入れる。

2.将来、地球の他の言葉の教室や学校を設立したときは、日本語学校同様、他国の生徒も受け入れる。

3.要請ようせいがあれば、他国民を、掃き出し窓の魔法で地球にれて行くことを許す。

4.インジスカン王国は、地球の様々さまざまな言語を学ぶことを促進そくしんする。

5.インジスカン王国の国民で、地球の言葉を教える能力を持つ者は、他国でその言葉の教室や学校を設立することを促進そくしんする。


 という内容に落ち着いた。この施策は、”地球の言語を広めるための施策せさく”と呼ばれた。


     *


 日本語教室の元生徒に、中級貴族の3女であったナターシャ・フォン・クラベリンスキーという人物がいた。

 その人物は、日本とインジスカン王国の間に国交が成立するやいなや、実家の援助の元、日本語を学びに単身日本へ渡った。

 しかし、日本へ渡ってすぐに、日本語が地球ではマイナーな言葉だと知り、学ぶ言語を英語に変更し、現在日常会話には不自由しないほど、英語が堪能たんのうになった。

 あとは独学でも英語のスキルアップが望める。それから家族から、”地球の言語を広めるための施策せさく”の話を聞きつけるのであった。
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