41 / 167
第三章 4人、日本とインジスカン王国を行き来する
悪魔の地
しおりを挟む
次に汲広達が訪れたのはゼムリース村という村だった。
ここは、武器、防具、薬屋、金物や、工芸品が有名らしい。
アカツキ伯爵邸のある街であるハーパヤでも、金物は盛んだ。
汲広たちはまず、金物を見て回った。家庭で使う鍋やフライパンやら、中華鍋というのだろうか底へいくに従って直径が小さくなっていく鍋やら、おろし金、包丁、中華包丁のような幅広の菜切り包丁、鍬、鉈、鋸、金ブラシ、ちりとり、スプーン、フォークなど、様々な金物が並んでいる。
こちらの金物屋は、調理道具も扱っているようだ。
景気を聞いてみると、ぼちぼち、領地内外にも売っているようで、村で売れるより、近隣に売る方が多いらしく、そちらの方が売れ行きはいいらしい。
次に、武器・防具屋へ行ってみる。村なので、武器と防具を一緒に売っているらしい。
初級・中級冒険者用の武器や防具が所狭しと並べられており、頼めば高級な武器や防具も売ってくれるらしい。やはりこちらも、村の外で売る方が売れ行きはいいらしい。
次に向かったのは薬屋。
傷薬やら風邪薬、各種毒消し薬、胃腸薬、疲労回復薬、魔力回復薬、大小様々な布に包帯などの清潔な布類など。薬類は薬草メインで作っているらしい。
葉の部分を使うこともあるし、根っこが重要なものもある。あとは、木の皮だとか、樹液も薬になるらしい。
こちらも村の外にも出荷しているらしいが、村の店と、売り上げはトントンらしい。
次に工芸品屋へも足を向けた。木彫りの二角ウサギやら獰猛な熊の木彫り人形やら、大小の竹製の籠やらおひつ、蓑やら笠、茶筒に弁当箱、水筒など様々な商品が並んでいた。
工芸品屋とは言っても、道具屋も兼ねているようだ。売り上げはトントン、こちらはあまり、村の外へは売りに出さないらしい。
次に冶金屋も覗いた。近くに鉱脈があるらしく、坑夫が原料を採ってきて、ここで様々な金属を精製しているらしい。
こちらは7割方村の外へ出荷するらしい。まぁまぁ儲けているそうだ。
宿屋にも行った。一応街と街との中継地点らしいのだが、距離的な関係で、素通りされたり、別ルートを選ばれたりで、規模は大きくない。
しかし、食べていく分には困らない程の収入はあるらしい。今日は、ここで泊めてもらうことにした。平屋で、食堂と客室に分かれている。
夕食時となり、食堂で食べることにした。汲広は、
「ここら辺で、珍しいものはないかな?」
興味本位で聞いてみた。すると、
「黒いドロドロが浮いていまして、時々地面から火が出る危ない地帯がありますよ」
と、面白い情報を教えてくれた。これは、ひょっとして…
「そこはどの辺りだ?」
と聞いてみると、
「村を南西へ真ーっ直ぐ行くとありますが、領主様、危険なので、行かない方がいいですよ」
との返事だった。
「いや、良い資源かもしれん。遠巻きでもいいから一度視察に行かねばならん」
何だかお金の匂いのする地帯である。
「領主様、そこまで言うなら止めはしませんが、くれぐれも用心して下さい」
そして、日程に若干の余裕はあるが、寄り道なので、朝早くに少人数で、その地を訪れることにした。
行ってみて確信した。
「油田だ」
「油田とは何ですか?こんな汚らしい、危険な場所は、さっさと去るに限ります」
「セバスチャン、我が領主邸の電気は何で賄っている?」
「確か、水車と、太陽の光と、ガソリンという危険物に御座いましたか」
「そのガソリンはこういう所でとれるんだよ」
「そういえば、危険物という共通点が…」
「そうだよ、王都邸で使っているプロパンのようなガスもとれるかも知れない。量にもよるが、日本の連中に知らせれば、目の色を変えてとりに来るぞ!」
そして、汲広は、念話を飛ばした。
(おーい、アカツキ伯爵!)
(何だ汲広、こんな朝早くに)
(領地で油田が発見されたから、そちらの調整頼む)
(何!油田があるのか?我が領地内か?)
(そうそう!領地内!での、量は専門家じゃないから分からない)
(とりあえず、地球の技術が無いとただの迷惑な地帯だろうな。分かった。王と会って話してみる)
(それでお願いします。大量の日本円を得る絶好のチャンスだな!)
(そうだな。量にもよるがな)
(それでは速報は以上です)
(良いものを見つけてくれてありがとう)
(いえいえ、休みを無くしてこちらに来た甲斐があったな)
(全くだ)
念話を終えた汲広とアカツキ伯爵、双方は興奮していた。交渉次第では、劣勢だったインジスカン王国が、逆に、日本側が頭を下げて外交する時代が来るやも知れぬと。
ここは、武器、防具、薬屋、金物や、工芸品が有名らしい。
アカツキ伯爵邸のある街であるハーパヤでも、金物は盛んだ。
汲広たちはまず、金物を見て回った。家庭で使う鍋やフライパンやら、中華鍋というのだろうか底へいくに従って直径が小さくなっていく鍋やら、おろし金、包丁、中華包丁のような幅広の菜切り包丁、鍬、鉈、鋸、金ブラシ、ちりとり、スプーン、フォークなど、様々な金物が並んでいる。
こちらの金物屋は、調理道具も扱っているようだ。
景気を聞いてみると、ぼちぼち、領地内外にも売っているようで、村で売れるより、近隣に売る方が多いらしく、そちらの方が売れ行きはいいらしい。
次に、武器・防具屋へ行ってみる。村なので、武器と防具を一緒に売っているらしい。
初級・中級冒険者用の武器や防具が所狭しと並べられており、頼めば高級な武器や防具も売ってくれるらしい。やはりこちらも、村の外で売る方が売れ行きはいいらしい。
次に向かったのは薬屋。
傷薬やら風邪薬、各種毒消し薬、胃腸薬、疲労回復薬、魔力回復薬、大小様々な布に包帯などの清潔な布類など。薬類は薬草メインで作っているらしい。
葉の部分を使うこともあるし、根っこが重要なものもある。あとは、木の皮だとか、樹液も薬になるらしい。
こちらも村の外にも出荷しているらしいが、村の店と、売り上げはトントンらしい。
次に工芸品屋へも足を向けた。木彫りの二角ウサギやら獰猛な熊の木彫り人形やら、大小の竹製の籠やらおひつ、蓑やら笠、茶筒に弁当箱、水筒など様々な商品が並んでいた。
工芸品屋とは言っても、道具屋も兼ねているようだ。売り上げはトントン、こちらはあまり、村の外へは売りに出さないらしい。
次に冶金屋も覗いた。近くに鉱脈があるらしく、坑夫が原料を採ってきて、ここで様々な金属を精製しているらしい。
こちらは7割方村の外へ出荷するらしい。まぁまぁ儲けているそうだ。
宿屋にも行った。一応街と街との中継地点らしいのだが、距離的な関係で、素通りされたり、別ルートを選ばれたりで、規模は大きくない。
しかし、食べていく分には困らない程の収入はあるらしい。今日は、ここで泊めてもらうことにした。平屋で、食堂と客室に分かれている。
夕食時となり、食堂で食べることにした。汲広は、
「ここら辺で、珍しいものはないかな?」
興味本位で聞いてみた。すると、
「黒いドロドロが浮いていまして、時々地面から火が出る危ない地帯がありますよ」
と、面白い情報を教えてくれた。これは、ひょっとして…
「そこはどの辺りだ?」
と聞いてみると、
「村を南西へ真ーっ直ぐ行くとありますが、領主様、危険なので、行かない方がいいですよ」
との返事だった。
「いや、良い資源かもしれん。遠巻きでもいいから一度視察に行かねばならん」
何だかお金の匂いのする地帯である。
「領主様、そこまで言うなら止めはしませんが、くれぐれも用心して下さい」
そして、日程に若干の余裕はあるが、寄り道なので、朝早くに少人数で、その地を訪れることにした。
行ってみて確信した。
「油田だ」
「油田とは何ですか?こんな汚らしい、危険な場所は、さっさと去るに限ります」
「セバスチャン、我が領主邸の電気は何で賄っている?」
「確か、水車と、太陽の光と、ガソリンという危険物に御座いましたか」
「そのガソリンはこういう所でとれるんだよ」
「そういえば、危険物という共通点が…」
「そうだよ、王都邸で使っているプロパンのようなガスもとれるかも知れない。量にもよるが、日本の連中に知らせれば、目の色を変えてとりに来るぞ!」
そして、汲広は、念話を飛ばした。
(おーい、アカツキ伯爵!)
(何だ汲広、こんな朝早くに)
(領地で油田が発見されたから、そちらの調整頼む)
(何!油田があるのか?我が領地内か?)
(そうそう!領地内!での、量は専門家じゃないから分からない)
(とりあえず、地球の技術が無いとただの迷惑な地帯だろうな。分かった。王と会って話してみる)
(それでお願いします。大量の日本円を得る絶好のチャンスだな!)
(そうだな。量にもよるがな)
(それでは速報は以上です)
(良いものを見つけてくれてありがとう)
(いえいえ、休みを無くしてこちらに来た甲斐があったな)
(全くだ)
念話を終えた汲広とアカツキ伯爵、双方は興奮していた。交渉次第では、劣勢だったインジスカン王国が、逆に、日本側が頭を下げて外交する時代が来るやも知れぬと。
0
あなたにおすすめの小説
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
毒舌アイドルは毒の魔物に転生する。
馳 影輝
ファンタジー
毒舌を売りにして芸能界で活躍できる様になった。
元々はアイドルとしてデビューしたが、ヒラヒラの衣装や可愛い仕草も得意じゃ無かった。
バラエティーの仕事を貰って、毒舌でキャラを作ったらこれがハマり役で世間からのウケも良くとんとん拍子で有名人になれた。
だが、自宅に帰ると玄関に見知らぬ男性が立っていて私に近づくと静かにナイフで私を刺した。
アイドル時代のファンかも知れない。
突然の事で、怖くて動けない私は何度も刺されて意識を失った。
主人公の時田香澄は殺されてしまう。
気がつくとダンジョンの最下層にポイズンキラーとい魔物に転生する。
自分の現象を知りショックを受けるが、その部屋の主であるリトラの助言により地上を目指す。
ダンジョンの中で進化を繰り返して強くなり、人間の冒険者達が襲われている所に出くわす。
魔物でありながら、擬態を使って人間としても生きる姿や魔王種への進化を試みたり、数え切れないほどの激動の魔物人生が始まる。
五十一歳、森の中で家族を作る ~異世界で始める職人ライフ~
よっしぃ
ファンタジー
【ホットランキング1位達成!皆さまのおかげです】
多くの応援、本当にありがとうございます!
職人一筋、五十一歳――現場に出て働き続けた工務店の親方・昭雄(アキオ)は、作業中の地震に巻き込まれ、目覚めたらそこは見知らぬ森の中だった。
持ち物は、現場仕事で鍛えた知恵と経験、そして人や自然を不思議と「調和」させる力だけ。
偶然助けたのは、戦火に追われた五人の子供たち。
「この子たちを見捨てられるか」――そうして始まった、ゼロからの異世界スローライフ。
草木で屋根を組み、石でかまどを作り、土器を焼く。やがて薬師のエルフや、獣人の少女、訳ありの元王女たちも仲間に加わり、アキオの暮らしは「町」と呼べるほどに広がっていく。
頼れる父であり、愛される夫であり、誰かのために動ける男――
年齢なんて関係ない。
五十路の職人が“家族”と共に未来を切り拓く、愛と癒しの異世界共同体ファンタジー!
異世界もふもふ食堂〜僕と爺ちゃんと魔法使い仔カピバラの味噌スローライフ〜
山いい奈
ファンタジー
味噌蔵の跡継ぎで修行中の相葉壱。
息抜きに動物園に行った時、仔カピバラに噛まれ、気付けば見知らぬ場所にいた。
壱を連れて来た仔カピバラに付いて行くと、着いた先は食堂で、そこには10年前に行方不明になった祖父、茂造がいた。
茂造は言う。「ここはいわゆる異世界なのじゃ」と。
そして、「この食堂を継いで欲しいんじゃ」と。
明かされる村の成り立ち。そして村人たちの公然の秘め事。
しかし壱は徐々にそれに慣れ親しんで行く。
仔カピバラのサユリのチート魔法に助けられながら、味噌などの和食などを作る壱。
そして一癖も二癖もある食堂の従業員やコンシャリド村の人たちが繰り広げる、騒がしくもスローな日々のお話です。
底辺から始まった俺の異世界冒険物語!
ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。
しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。
おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。
漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。
この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
企業再生のプロ、倒産寸前の貧乏伯爵に転生する
namisan
ファンタジー
数々の倒産寸前の企業を立て直してきた敏腕コンサルタントの男は、過労の末に命を落とし、異世界で目を覚ます。
転生先は、帝国北部の辺境にあるアインハルト伯爵家の若き当主、アレク。
しかし、そこは「帝国の重荷」と蔑まれる、借金まみれで領民が飢える極貧領地だった。
凍える屋敷、迫りくる借金取り、絶望する家臣たち。
詰みかけた状況の中で、アレクは独自のユニーク魔法【構造解析(アナライズ)】に目覚める。
それは、物体の構造のみならず、組織の欠陥や魔法術式の不備さえも見抜き、再構築(クラフト)するチート能力だった。
「問題ない。この程度の赤字、前世の案件に比べれば可愛いものだ」
前世の経営知識と規格外の魔法で、アレクは領地の大改革に乗り出す。
痩せた土地を改良し、特産品を生み出し、隣国の経済さえも掌握していくアレク。
そんな彼の手腕に惹かれ、集まってくるのは一癖も二癖もある高貴な美女たち。
これは、底辺から這い上がった若き伯爵が、最強の布陣で自領を帝国一の都市へと発展させ、栄華を極める物語。
神様の忘れ物
mizuno sei
ファンタジー
仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。
わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる