異世界マゼマゼ奮闘記

ぷい16

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第三章 4人、日本とインジスカン王国を行き来する

OSのアップデートは長い

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 アカツキ領主邸の自室に戻ってみれば、アントネラが待っていた。


「アントネラ、今からインターネットするのか?」

「はい。このままでは日本の情報に付いて行けません」


 汲広くみひろはハブを設置し、日本から送ったLANケーブルをハブに挿し、もう一本LANケーブルを出して自分のパソコンに繋いだ。

 パソコンを起動して、そのまま立ち上がるまで放置することにした。そして、


「アントネラ、LANケーブルは僕が引くからパソコンを起動しておいて」

「分かりました」


 アントネラは自室のパソコンを起動する為に自室に戻った。

 汲広くみひろの部屋からアントネラの部屋にLANケーブルを引くのは、電気を通した穴があったため、あまり手間取らずに済んだ。

 アントネラの部屋のパソコンにもLANケーブルをころにはパソコンは起動していた。


「ログインして、まずはセキュリティソフトのアップデートだ」

「はい。分かりました」


セキュリティソフトのアップデートは程なく済み、


「次はOSのアップデートだ」

「はい。分かりました」


 汲広くみひろも自室のパソコンのアップデートを開始する。アントネラの部屋に戻り、


「アップデート、時間がかかりそうだな」

「そのようですね」


 パソコンを見ていても、アップデートの画面が、”1%終わりました”からなかなか進まない。


「こりゃ時間がかかりそうだな。インターネットは明日の朝からにしないか?」

「その方がよろしいようですわね」


 アントネラはパソコンをつけっぱなしにしながら寝室に戻り、汲広くみひろは自室でWi-Fi親機を接続してから寝室へ向かい、睡眠をるのであった。


     *


「おはようアントネラ」

「おはよ汲広くみひろ

 
 二人はそれぞれ自室のパソコンへ向かい、アップデート状況を見る。

 すると、アップデートは終わっており、使える状態になっていた。

 パソコンはログインしてそのまま放置することにした。身支度をしてから、


(アカツキ伯爵、今、大丈夫?)

(問題ない。何だ?)

(日本の僕の部屋に大きめのネットワーク・ハブを設置したので自由に使って下さい)

(この前能力をもらってもう準備したか。早いな。では、使わせてもらう)

(OSのアップデートは時間がかかりますから用心して下さい)

(分かった)

(あと、土のう袋の魔法にネットワーク・ハブとLANケーブルが入ってますので使って下さい)

(用意が良いな。分かった)


 アカツキ伯爵との念話を終え、部屋を出た汲広くみひろはばったりとアントネラと会い、


「アップデート、終わっていたか?」

「はい。終わっていました。やっと使えます」


 同じく、身支度を済ませたアントネラは嬉しそうにそう答えた。

 顔を洗い、食事を済ませ、汲広くみひろは、念のため、発電状況を調べに行った。調べるとは言っても、屋敷内の蓄電状況を知らせるモニタを見るだけである。


(まだ、余裕はありそうだな)


 ハーパヤの街は、電気が引かれるのを今か今かと待っている人がる。

 配線工事も毎日進んでおり、今では半分の世帯まで電気を引けたとか。

 計算上はまかなえる。でも、監視は忘れてはならない。全世帯に配線し終わっても。


 自室に戻ろうとしていた汲広くみひろは、アントネラとバッタリ会い、


「OSのアップデートが終わったら、ソフトのアップデートが待ってたですぅ」

「ハハハ…」


 アントネラはキャラ崩壊するほど落ち込んでいたようだ。

 アップデートは時間がてば終わる。

 汲広くみひろとアントネラは屋敷の庭を少し散歩することにした。


「アントネラは日本に行って変わったな」

「それは、まわりになじまないといけませんから」

「あぁ、そうそう、Wi-Fiも付けたからスマートフォンもインターネットだけなら使えるぞ」

「本当ですか?それでは後で日本からスマートフォンを持って来ます」


 旧領主のハンサム伯爵の趣味だろうか?

 庭には色とりどりの花が咲き乱れている。

 その花をながめ、雑談しながら、ゆっくりと歩く汲広くみひろとアントネラであった。


 そうして、暇を潰し終えた汲広くみひろとアントネラ。

 アントネラは自室へ戻り、汲広くみひろは執事を呼び止めた。


「あぁ、緊急の手紙とか書類は来ていないか?」

「今日は来ていないようで御座ございます」


 汲広くみひろは念のため、執務室へ入って書類を確認した。明日でも大丈夫なようだ。


「そういえば、スマホ」


 アントネラの部屋へ行くと、アントネラはスマホとにらめっこしていた。


「Wi-Fiにつながりませんわ」

「設定するから貸して」


 汲広くみひろはアントネラからスマホをあずかかると、自室へ戻り、Wi-Fiの設定をした。そして、アントネラに部屋へ行き、


「これでつながったと思うけど、どう?」

つながりましたわ!ありがとうございます」


 アントネラの部屋を出た汲広くみひろは、自室へ戻り、日本の自室からスマートフォンを持って来て、自身でWi-Fiの設定をした。すると、


”OSアップデートがあります。更新しますか?”


 との画面が。


(こっちもかぁ)


 疲れる汲広くみひろであった。


 追伸、汲広くみひろは一度、OSアップデートの内容をチェックした。

 その中には”サーメイヤ語の新規追加”というものがあった。

 これで、自作ソフトを入れずにサーメイヤ語が使えるぞ!と喜ぶ汲広くみひろ

 早速、自作ソフトをアンインストールする。

 そして、サーメイヤ語の文書を開いてみた。通知通り、自作ソフトが無くてもサーメイヤ語が使えるようだ。

 言語番号も自作ソフトに合わせてくれているところが嬉しい。

 早速、アントネラの部屋の自作ソフトもアンインストールした。

 サーメイヤ語が使えることを確認した後、アントネラは、


「これで地球でも、サーメイヤ語が認められたんですね」


 と喜んでいた。

 ついでにアカツキ伯爵にもそのことを念話で伝えると、想像以上に喜んでいた。

 何でだ?かくして自作ソフトは不要となった。

 これでまた前進したと喜ぶ汲広くみひろであった。
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