異世界マゼマゼ奮闘記

ぷい16

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第三章 4人、日本とインジスカン王国を行き来する

閑話―岡塚家のインジスカン王国観光―後編

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 領地視察から帰った汲広くみひろたち一行。すると、岡塚家3人はもう起きていた。

 修司しゅうじは、


「あまりぐっすり眠るとこっちの夜に寝られないからね」


 と言っていた。

 すると、ミラトが通りかかり、


「これはこれはアカツキ伯爵様のご家族ですか?私、ここの代官をしておりますミラト・バハーミッツと申します。よろしくお願いします」

「これはご丁寧に。私は汲広くみひろの父、修司しゅうじ、こちらが母の朋子ともこ、それでこちらが妹の朝里あさりです。こちらこそ、これからよろしくお願いします」


 時刻はもう夕暮れ時。家族全員で時間を分けて、それぞれ風呂に入り、夕食にした。母の朋子ともこは、


「美味しいんだけど、こっちの食事は見た目が変わってるわよね」


 とこぼしていた。

 食事を終え、客間へ移り、家族で歓談かんだんした。

 歓談かんだんというか、汲広くみひろがインジスカン王国での立場とかで問い詰められていた。

 そうして、汲広くみひろにとっては風当たりの悪い時間は過ぎ、0時になったところで、


「そろそろ寝ようか」

「そうですね。今なら寝られそうです」


 みな就寝しゅうしんにすることとなった。


   *


 次の日は、午前中は、領地視察に同行してもらった。

 汲広くみひろのちゃんと貴族しているんだぞ!アピールである。

 そして、午後には王都のシンダーグス観光に出かけた。ついでに魔法学校へ寄り、生の魔法を見てもらった。


「おぉー。噂には聞いていたが、人間があんな不可思議な術を使えるとはいまだに信じられん」

「人体の不思議ですねぇ」

「これを見ただけでも来た甲斐かいがあるよ。これだけでも学校で自慢できる」


 それぞれの反応をしていた。

 そして夕暮れ時、アカツキ領の伯爵邸に戻ってこの日のスケジュールは終了した。


「あぁ、楽しかった!」

「明日はどうするんだい?」

「明日は、午前中はアントネラの故郷のカンデラ領のメルタープの街を案内して、その後、この街、ハーパヤの案内かな」

「そうか。楽しみにしているぞ」


 そして、風呂と食事をして、その日は終わりとなった。


     *


 そして、次の日。

 午前中のメルタープ観光である。

 メルタープに着いて、カンデラ子爵ししゃく邸を案内しようとしていたら、屋敷の前に、アントネラの友達のピボット・テーブラーちゃんが待っていた。

 一緒に子爵邸を回る岡塚家の面々とピボットちゃん。案内が終わり、街へ出て行くと、ピボットちゃんの話に火が付いた!


「ここがステファニアちゃんとよくかけっこした通りで…」

「ピボットちゃん、何を言っているの?」

「あ、この通り。ステファニアちゃん、よくここの通りでかく家々にピンポンダッシュかましたわねー。なつかしいわー」

「もう、ピボットちゃんったら」

「そして、ここが、私たちが秘密基地にしていた空き家」

「もうー!全部バラさなくてもいいのにー!」


 恥ずかしい過去を散々さんざんさらされるアントネラであった。

 そして、午後もアカツキ邸で食事を摂り、午後はハーパヤの街をめぐった。

 武器屋に防具屋、薬屋に宿屋。

 どこも異世界を感じさせる場所であった。そして、冒険者ギルドへも立ち寄った。


「ファンタジーの世界よねー」

「異国というか、異世界だな」

「こういう世界もあるんですね」


 様々な意見を言っていた。最後に汲広くみひろが、


「ご近所さんへのお土産とか買う?寄りたい所があったら言って」

「そうだな。もう一度シンダーグスに寄ってくれるか」


 汲広くみひろは掃き出し窓の魔法でシンダークスにつないだ。みな、思い思いの品物をお土産に買っていく。

 ちなみに岡塚家は両替りょうがえしていないので、全て汲広くみひろ持ちである。

 買い物も済ませ、役所で帰国手続きをし、アカツキ領のアカツキ邸で、夕食をとり、帰国の段となった。


汲広くみひろがこちらで色々いろいろしているのが分かった」

「まぁ、ね」

汲広くみひろ、元気でな。たまには顔を見せるんだぞ」

「帰って来たかったらいつでも帰って来ておいで」

「兄ちゃん、元気でね!バイバイ」


 そうして岡塚家一行は帰っていくのであった。


「この家も寂しくなりますね」

「なぁに、領地視察がまだいっぱい残ってるんだ。寂しがっている時間は無いさ」

「そうですね」


 家族と離れて暮らす汲広くみひろとアントネラ。3人が帰って、少し寂しさを感じる二人であった。
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