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第三章 4人、日本とインジスカン王国を行き来する
映画館
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アカツキ伯爵は、また一軒、廃校になった校舎を借りることにした。
パソコン学校用である。
そして、パソコン127台に、プロジェクター4台、プリンター3台をそのパソコン学校に運び込んだ。もちろん、例の発電設備込みで。
で、資金は国から全部出してもらった。アカツキ伯爵にはもうあまり出資できる資金が無かったからである。
そして、日本語学校、英語学校、パソコン学校の講堂に、それぞれ、パソコンとプロジェクターと、部屋全体を包むオーディオ機器を設置した。
理由は、夜間は映画館のように使いたかったからである。
そうして、一つ準備を終えたところで、日本語学校、英語学校の生徒を卒業させた。
もう十分実用レベルに達したと思ったからである。
そして、英語学校の卒業生から一人、優秀な人を先生役にスカウトした。
アカツキ伯爵はこれでもう、英語学校の先生をしなくてよくなった。
パソコン学校の先生は日本側、今はアカツキ領に居る汲広に探してもらった。
自分も人のことは言えないが、忙しいのによくやるなぁと思う。
いや、ホントに。
そして、4人、インジスカン王国の公用語のサーメイヤ語が使えてパソコンに詳しい人を斡旋してもらって先生役をして貰うことにした。
そして、英語学校、パソコン学校の学長にはアカツキ伯爵が就任することとなった。
英語学校の方は第一期を卒業させたので、ノウハウがあり、アカツキ伯爵も、あまり手出しせずとも進むだろうが、パソコン学校の方は、アカツキ伯爵も含めて5人で手探りでの開校となる。
まぁ、今まで他校をやってこられたのだから、何とかなるだろうと腹をくくって挑むことにした。
そして、もう数人、アカツキ領に居る汲広に人材を斡旋してもらった。
映画館用の字幕を作って貰う人である。
映画の配給側の人にはもう話しは通している。
配給会社で作業してもらって字幕を乗せて貰い、その映像データをパソコンで貰い、プロジェクターと音響設備で見てもらう。
アカツキ伯爵にとってはこれ以上の案は出なかった。
そして、日本語学校、英語学校、パソコン学校の生徒をまた新たに募集する。
寮も借りることにした。
これで、外国から来られても、アカツキ領主邸に泊めなくても済む。
それに、これからは学費を取ることにした。寮生活をする人には宿泊代も。
これ以上アカツキ領の私財を回せなくなったからである。
しかし、今までよくもまぁ、私財で回して来られたものである。
新入生の募集は時間がかかるのでそちらはとりあえず、授業の準備をしておいて、先に映画館の方が準備が出来た。
料金関係を整理する人、掃除をする人、中で食べる軽食を売る人。
この世界にはもちろん、映画館というものが無かった。
映像を見せたのは、ジョージ国王が最初ではなかったであろうか。
その後、英語学校のパソコン教室で、貴族に見せたっきり。
ほとんどの人は、映像というものを知らずにやって来るのである。
他館のスタッフも来させた。
こういう風に仕事をするのだと見せる為に。
そうして、第一回目の日本語学校での映画の上映は行われた。
最初に選ばれたのは、疾走感溢れるアクション映画だった。
皆、映画というのを見たことがなく、静かにするというマナーも知らない。
始めこそ、ワイワイギャアギャア騒いでいた観客だったが、徐々に引き込まれ映画の音以外、静かになり、映画に釣られて悲鳴を上げたり、緊迫したシーンでは静かになってつばを飲み込む音さえ聞こえてしまったり、ハラハラドキドキ、皆、集中して見ていた。
アカツキ伯爵は、ウケていると、ほっとした気分になったのである。
そして、観客が映像に引き込まれたまま、最後のエンドロールになり、終わったと伝える為、照明が点いた。しかし、初めての機会、これで終わりなのか分かっていない観客は、あっけにとられていた。
そこで、アカツキ伯爵がスクリーン前に登場し、
「皆さん、楽しんで頂けましたか?これで、本日の上映は終了となります。皆さんここで、映画の感想などを談笑されるも良し、帰るも良し、もう少しこの館は開けておきますので皆様のお好きなようにお使い下さい」
終わったのが分かったのか、一人、二人と拍手が起き、やがて、全ての人が、立ち上がって拍手をしてくれた。
スタンディングオベーションというやつである。
拍手の中、アカツキ伯爵は一礼し、袖に引っ込んだ。
観客は、アカツキ伯爵の言った通り、帰る人もいれば、用意した軽食屋でパンを買って講堂に戻って映画の話しをする人など、様々であった。
ひとしきり盛り上がったところで皆帰り、スタッフで掃除をして戸締まりをして帰った。
次の日は、日本語学校、英語学校、パソコン学校の3校で、また、同じ映画を上映することにした。
噂が噂を呼び、映画は大盛況だった。
ここで2つ皆が学んだ。
シーンに合わせての絶叫はいいが、基本、映画は静かに見るもの。
そして、映画は面白いもの。
悠生はそっと胸をなで下ろした。
8割入場で、採算ギリギリの入場料にしたからだ。
軽食の方も結構採算ギリギリの線を行っている。
開店早々諦めずに済む。
こうして、インジスカン王国王都、シンダーグスに、新たな文化ができたのであった。
パソコン学校用である。
そして、パソコン127台に、プロジェクター4台、プリンター3台をそのパソコン学校に運び込んだ。もちろん、例の発電設備込みで。
で、資金は国から全部出してもらった。アカツキ伯爵にはもうあまり出資できる資金が無かったからである。
そして、日本語学校、英語学校、パソコン学校の講堂に、それぞれ、パソコンとプロジェクターと、部屋全体を包むオーディオ機器を設置した。
理由は、夜間は映画館のように使いたかったからである。
そうして、一つ準備を終えたところで、日本語学校、英語学校の生徒を卒業させた。
もう十分実用レベルに達したと思ったからである。
そして、英語学校の卒業生から一人、優秀な人を先生役にスカウトした。
アカツキ伯爵はこれでもう、英語学校の先生をしなくてよくなった。
パソコン学校の先生は日本側、今はアカツキ領に居る汲広に探してもらった。
自分も人のことは言えないが、忙しいのによくやるなぁと思う。
いや、ホントに。
そして、4人、インジスカン王国の公用語のサーメイヤ語が使えてパソコンに詳しい人を斡旋してもらって先生役をして貰うことにした。
そして、英語学校、パソコン学校の学長にはアカツキ伯爵が就任することとなった。
英語学校の方は第一期を卒業させたので、ノウハウがあり、アカツキ伯爵も、あまり手出しせずとも進むだろうが、パソコン学校の方は、アカツキ伯爵も含めて5人で手探りでの開校となる。
まぁ、今まで他校をやってこられたのだから、何とかなるだろうと腹をくくって挑むことにした。
そして、もう数人、アカツキ領に居る汲広に人材を斡旋してもらった。
映画館用の字幕を作って貰う人である。
映画の配給側の人にはもう話しは通している。
配給会社で作業してもらって字幕を乗せて貰い、その映像データをパソコンで貰い、プロジェクターと音響設備で見てもらう。
アカツキ伯爵にとってはこれ以上の案は出なかった。
そして、日本語学校、英語学校、パソコン学校の生徒をまた新たに募集する。
寮も借りることにした。
これで、外国から来られても、アカツキ領主邸に泊めなくても済む。
それに、これからは学費を取ることにした。寮生活をする人には宿泊代も。
これ以上アカツキ領の私財を回せなくなったからである。
しかし、今までよくもまぁ、私財で回して来られたものである。
新入生の募集は時間がかかるのでそちらはとりあえず、授業の準備をしておいて、先に映画館の方が準備が出来た。
料金関係を整理する人、掃除をする人、中で食べる軽食を売る人。
この世界にはもちろん、映画館というものが無かった。
映像を見せたのは、ジョージ国王が最初ではなかったであろうか。
その後、英語学校のパソコン教室で、貴族に見せたっきり。
ほとんどの人は、映像というものを知らずにやって来るのである。
他館のスタッフも来させた。
こういう風に仕事をするのだと見せる為に。
そうして、第一回目の日本語学校での映画の上映は行われた。
最初に選ばれたのは、疾走感溢れるアクション映画だった。
皆、映画というのを見たことがなく、静かにするというマナーも知らない。
始めこそ、ワイワイギャアギャア騒いでいた観客だったが、徐々に引き込まれ映画の音以外、静かになり、映画に釣られて悲鳴を上げたり、緊迫したシーンでは静かになってつばを飲み込む音さえ聞こえてしまったり、ハラハラドキドキ、皆、集中して見ていた。
アカツキ伯爵は、ウケていると、ほっとした気分になったのである。
そして、観客が映像に引き込まれたまま、最後のエンドロールになり、終わったと伝える為、照明が点いた。しかし、初めての機会、これで終わりなのか分かっていない観客は、あっけにとられていた。
そこで、アカツキ伯爵がスクリーン前に登場し、
「皆さん、楽しんで頂けましたか?これで、本日の上映は終了となります。皆さんここで、映画の感想などを談笑されるも良し、帰るも良し、もう少しこの館は開けておきますので皆様のお好きなようにお使い下さい」
終わったのが分かったのか、一人、二人と拍手が起き、やがて、全ての人が、立ち上がって拍手をしてくれた。
スタンディングオベーションというやつである。
拍手の中、アカツキ伯爵は一礼し、袖に引っ込んだ。
観客は、アカツキ伯爵の言った通り、帰る人もいれば、用意した軽食屋でパンを買って講堂に戻って映画の話しをする人など、様々であった。
ひとしきり盛り上がったところで皆帰り、スタッフで掃除をして戸締まりをして帰った。
次の日は、日本語学校、英語学校、パソコン学校の3校で、また、同じ映画を上映することにした。
噂が噂を呼び、映画は大盛況だった。
ここで2つ皆が学んだ。
シーンに合わせての絶叫はいいが、基本、映画は静かに見るもの。
そして、映画は面白いもの。
悠生はそっと胸をなで下ろした。
8割入場で、採算ギリギリの入場料にしたからだ。
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こうして、インジスカン王国王都、シンダーグスに、新たな文化ができたのであった。
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