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第五章 流通革命
業界横断配達業者の新人教育
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時は過ぎ、アントネラが妊娠していることが発覚した。
本当のお祝いは、子供が無事生まれてからと、岡塚家実家でささやかなお祝いの夕食会をするのであった。
そして、運送業界全体の『瞬達便』の講習の日となった。
汲広とアントネラは社会人らしく、スーツを身につけ、会議の後に知らされた今日の会場、隙間運輸の新しいコールセンターへと向かった。
行ってみて、受付で、
「『瞬達便』の講習の講師役をします岡塚夫妻です」
と、声をかけると、
「係の者が参りますので少々お待ちください」
との返事だった。5分程待ち、
「お待たせしました岡塚夫妻ですか?」
「はい」
「隙間運輸で社員教育を担当しています立入喜二郎と申します。よろしくお願いします」
「こちらこそよろしくお願いします」
「とりあえず、会場を下見してもらいましょうか?」
「はい」
立入の先導で、汲広とアントネラは四階へと上がった。
「こちらは再来月に開業予定のコールセンターとなっております。今回、大量にパソコンがある部屋が必要ということでこちらが選ばれました」
建ったばかりの建物のようで、新築独特の匂いがする。
「木瀬運輸さんのソフトは入ってますか?」
「はい。同じものを入れております」
「GPSは人数分用意できてますか?」
「はい。用意済みです」
「パーティションで区切られていないのがいいですね」
「本来はパーティションで区切られているのですが、講習のときには邪魔と聞きましたので、他の部屋に撤去しました」
「それは助かります」
「あと、岡塚夫妻だけでは大人数を回れないだろうということで、木瀬運輸の『瞬達便』メンバーも、講習会に来る予定です」
「それは助かります」
「それでは、二階へ参りましょうか」
エレベーターで二階へと降りる。
「ここは食堂になっておりますが、食事以外にミーティングにも利用してもらいます」
「広々としてますね」
これだけの設備があれば、木瀬運輸のときと同じような講習が可能だろう。
「この建物はまだ準備中で、稼働している部署は、今のところ御座いません。どちらの部屋もご自由にお使いください」
「ありがとうございます」
「ただ、工事中の階も御座いますので、その点はご不便をおかけするかも知れません」
「まぁ、エレベーターを使わず、掃き出し窓の能力で行き来すれば工事関係者と鉢合わせたりしないでしょう」
「掃き出し窓の能力は、まだ人づてにしか聞いたことがありませんのでどんなものか早く見たいですね」
時間となり、二階の食堂には人があふれかえっていた。
配達員100名と、ナビゲータ100名、総勢200名ともなると、大所帯である。
「岡塚夫妻、マイクをお渡ししておきます。館内放送で、二階と四階に声が聞こえるようにするものです。密談のときにはスイッチをお切りください」
立入からピンマイクが渡される。とりあえず、服に付けておく。朝礼が始まる。
「運送業界のエースの諸君、今、これから、『瞬達便』の技術講習を行います」
一通り、立入から説明がされる。
次に汲広の挨拶だ。
「掃き出し窓の能力は、今現在、私と、アントネラの独占状態にあります。与えることもでき、奪うこともできます。不都合が起きて奪われることが無いよう、倫理に則って、節度ある利用を常に心がけてください」
それから、『瞬達便』に必要な能力を汲広とアントネラが手分けして授けて回った。
そして、練習である。
ここは現場ではないので館内の説明は利用するところしかしない。
そして、講習が始まった。
練習は、木瀬運輸のときと同じである。
初日は、合格ラインの者が2割、1ケタが2割、成功しなかった者が6割だったが、日にちを経るごとに合格ラインの者が5割、1ケタが5割と変わり、最終的には全員が合格ラインに達した。
合格ラインに全員が達してもあと1週間練習した。全員が合格ラインをキープできた。そして終礼。
「今日めでたく全員が1週間、合格ラインをキープし続けた。これで現場に混乱無く出ることができるであろう。君達のこれからの活躍を期待している」
講習を受けた皆が、講習を合格して各自現場へ戻っていく。
汲広もアントネラも頑張って育てた甲斐があったと胸をなで下ろしたのだった。
本当のお祝いは、子供が無事生まれてからと、岡塚家実家でささやかなお祝いの夕食会をするのであった。
そして、運送業界全体の『瞬達便』の講習の日となった。
汲広とアントネラは社会人らしく、スーツを身につけ、会議の後に知らされた今日の会場、隙間運輸の新しいコールセンターへと向かった。
行ってみて、受付で、
「『瞬達便』の講習の講師役をします岡塚夫妻です」
と、声をかけると、
「係の者が参りますので少々お待ちください」
との返事だった。5分程待ち、
「お待たせしました岡塚夫妻ですか?」
「はい」
「隙間運輸で社員教育を担当しています立入喜二郎と申します。よろしくお願いします」
「こちらこそよろしくお願いします」
「とりあえず、会場を下見してもらいましょうか?」
「はい」
立入の先導で、汲広とアントネラは四階へと上がった。
「こちらは再来月に開業予定のコールセンターとなっております。今回、大量にパソコンがある部屋が必要ということでこちらが選ばれました」
建ったばかりの建物のようで、新築独特の匂いがする。
「木瀬運輸さんのソフトは入ってますか?」
「はい。同じものを入れております」
「GPSは人数分用意できてますか?」
「はい。用意済みです」
「パーティションで区切られていないのがいいですね」
「本来はパーティションで区切られているのですが、講習のときには邪魔と聞きましたので、他の部屋に撤去しました」
「それは助かります」
「あと、岡塚夫妻だけでは大人数を回れないだろうということで、木瀬運輸の『瞬達便』メンバーも、講習会に来る予定です」
「それは助かります」
「それでは、二階へ参りましょうか」
エレベーターで二階へと降りる。
「ここは食堂になっておりますが、食事以外にミーティングにも利用してもらいます」
「広々としてますね」
これだけの設備があれば、木瀬運輸のときと同じような講習が可能だろう。
「この建物はまだ準備中で、稼働している部署は、今のところ御座いません。どちらの部屋もご自由にお使いください」
「ありがとうございます」
「ただ、工事中の階も御座いますので、その点はご不便をおかけするかも知れません」
「まぁ、エレベーターを使わず、掃き出し窓の能力で行き来すれば工事関係者と鉢合わせたりしないでしょう」
「掃き出し窓の能力は、まだ人づてにしか聞いたことがありませんのでどんなものか早く見たいですね」
時間となり、二階の食堂には人があふれかえっていた。
配達員100名と、ナビゲータ100名、総勢200名ともなると、大所帯である。
「岡塚夫妻、マイクをお渡ししておきます。館内放送で、二階と四階に声が聞こえるようにするものです。密談のときにはスイッチをお切りください」
立入からピンマイクが渡される。とりあえず、服に付けておく。朝礼が始まる。
「運送業界のエースの諸君、今、これから、『瞬達便』の技術講習を行います」
一通り、立入から説明がされる。
次に汲広の挨拶だ。
「掃き出し窓の能力は、今現在、私と、アントネラの独占状態にあります。与えることもでき、奪うこともできます。不都合が起きて奪われることが無いよう、倫理に則って、節度ある利用を常に心がけてください」
それから、『瞬達便』に必要な能力を汲広とアントネラが手分けして授けて回った。
そして、練習である。
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そして、講習が始まった。
練習は、木瀬運輸のときと同じである。
初日は、合格ラインの者が2割、1ケタが2割、成功しなかった者が6割だったが、日にちを経るごとに合格ラインの者が5割、1ケタが5割と変わり、最終的には全員が合格ラインに達した。
合格ラインに全員が達してもあと1週間練習した。全員が合格ラインをキープできた。そして終礼。
「今日めでたく全員が1週間、合格ラインをキープし続けた。これで現場に混乱無く出ることができるであろう。君達のこれからの活躍を期待している」
講習を受けた皆が、講習を合格して各自現場へ戻っていく。
汲広もアントネラも頑張って育てた甲斐があったと胸をなで下ろしたのだった。
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