72 / 249
新しい生活
国交の正式樹立
しおりを挟む
二郎が深い森を抜けて、森の先の人と交流し、タンザナティア王国という国と、国交を樹立するために動き出した。
同じく、二郎が険しい山を抜けて、その先に住む人たちを交流し、ジルベチア王国という国と国交を樹立するために動き出した。
タンザナティア王国に滞在していた使節団が、近々サガンガに戻ってくるという。逆に、タンザナティア王国から来ていた使節団も帰りの準備をしている。
使節団が互いに本国に帰ると、母国の役人との話し合いが行なわれ、通貨換金レートなど、国と国との間の取り決めの草案を互いに作り、役人同士の話し合いが行なわれ、すり合わせが行なわれ、互いに納得したところで国王同士が国交樹立の取り決めの調印式をして、晴れて国交が結ばれる手はずとなっている。
使節団さん、時間をかけてタンザナティア王国を見に行ったんだからいい仕事して下さいよ。
ちなみにまだ通貨換金レートも決まっていないのに商人が来て物の売り買いがされているが、そのお金で金を買うと何グラムか、それが自国の通貨ではいくらだからという、金本位も換算で支払いをしているらしい。
そうして、タンザナティア王国の使節団は帰り、それから数日経ってタンザナティア王国に行っていたサガンガの使節団が帰って来た。
これから国交を樹立するための細々とした話し合いが行なわれるのである。
それから1ヶ月後、ジルベチア王国の使節団が国に帰り、その数日後、ジルベチア王国に行っていたサガンガの使節団が帰って来た。
それくらいになると、サガンガの役人と、タンザナティアの役員同士で取り決めを詰めるために会談が行なわれるようになった。
ちなみに、この頃になると、麻宗家では、エテラーシアとヨーネスティンの2人は、お腹が大きくなっており、安定期に入っている。
約2ヶ月の交渉の末、双方同意が得られたので、国王同士の調印式となった。
宮廷魔道士にはあまり関係ないかと思っていたが、サガンガのアバン王を、タンザナティアの王城へ送っていく仕事を仰せつかったため、無関係ではいられなかった。
サガンガとタンザナティアでは言葉が違う。言葉を学んできた使節団の人間が、双方違いないか確認した後、王が著名をする。
これで、サガンガと、タンザナティアは正式に国交が樹立された。
その後、遅れていたジルベチアとの役人同士の話し合いが行なわれた。
約2ヶ月の交渉の末、双方同意が得られたので、国王同士の調印式となった。
サガンガのアバン王をジルベチアの王城へ送り、使節団を交え、書類に間違いがないか確認を取った後、王が著名をする。
これでサガンガとジルベチアは正式に国交が樹立された。
タンザナティアとの間とジルベチアとの間に国交が樹立されると、ますます外国から王都へ品物が入るようになった。しかし、二郎たちは現地で買い物をする。
数日後、二郎は謁見の間へ呼ばれた。中に入るとズラリと貴族が待ち構えている。二郎はほど良い位置で片膝を付き、頭を垂れていると、
「二郎よ、面を上げ」
二郎は顔を上げた。
「二郎よ、タンザナティア王国と、ジルベチア王国、両国との国交がなされたのはお主の功績が大きい。よって、褒美を遣わす。領地をやる。そして、正式に公爵として振る舞うことを許そう」
「ありがたくちょうだい致します」
貴族から「おぉー」という声が聞こえた。これで、名実ともに、二郎は公爵となった。
「以上だ」
もらった領地はクアレシスという領地で、前にもらったアレストバートのお隣、元々クアレシスもアレストバートも王族直轄地で、クアレシスの一部をアレストバートという名前でもらったという経緯がある。これを機に、アレストバートをクアレシスが吸収して元に戻すこともできるのではないかと考えたが、しばらくはこのままで行くことにした。
そうこうしていると、エテラーシアが産気づいた。麻宗邸に医師が呼ばれ、お産の準備に入った。
二郎は何も出来ない。一緒に付いている薫に、生まれたらすぐに知らせてくれとお願いして二郎は仕事に向かった。
その日の夕方、エテラーシアは男の子を出産した。
数日後、今度はヨーネスティンが産気づいた。
1日苦しんだ末、ヨーネスティンも、無事、男の子を出産するのであった。
同じく、二郎が険しい山を抜けて、その先に住む人たちを交流し、ジルベチア王国という国と国交を樹立するために動き出した。
タンザナティア王国に滞在していた使節団が、近々サガンガに戻ってくるという。逆に、タンザナティア王国から来ていた使節団も帰りの準備をしている。
使節団が互いに本国に帰ると、母国の役人との話し合いが行なわれ、通貨換金レートなど、国と国との間の取り決めの草案を互いに作り、役人同士の話し合いが行なわれ、すり合わせが行なわれ、互いに納得したところで国王同士が国交樹立の取り決めの調印式をして、晴れて国交が結ばれる手はずとなっている。
使節団さん、時間をかけてタンザナティア王国を見に行ったんだからいい仕事して下さいよ。
ちなみにまだ通貨換金レートも決まっていないのに商人が来て物の売り買いがされているが、そのお金で金を買うと何グラムか、それが自国の通貨ではいくらだからという、金本位も換算で支払いをしているらしい。
そうして、タンザナティア王国の使節団は帰り、それから数日経ってタンザナティア王国に行っていたサガンガの使節団が帰って来た。
これから国交を樹立するための細々とした話し合いが行なわれるのである。
それから1ヶ月後、ジルベチア王国の使節団が国に帰り、その数日後、ジルベチア王国に行っていたサガンガの使節団が帰って来た。
それくらいになると、サガンガの役人と、タンザナティアの役員同士で取り決めを詰めるために会談が行なわれるようになった。
ちなみに、この頃になると、麻宗家では、エテラーシアとヨーネスティンの2人は、お腹が大きくなっており、安定期に入っている。
約2ヶ月の交渉の末、双方同意が得られたので、国王同士の調印式となった。
宮廷魔道士にはあまり関係ないかと思っていたが、サガンガのアバン王を、タンザナティアの王城へ送っていく仕事を仰せつかったため、無関係ではいられなかった。
サガンガとタンザナティアでは言葉が違う。言葉を学んできた使節団の人間が、双方違いないか確認した後、王が著名をする。
これで、サガンガと、タンザナティアは正式に国交が樹立された。
その後、遅れていたジルベチアとの役人同士の話し合いが行なわれた。
約2ヶ月の交渉の末、双方同意が得られたので、国王同士の調印式となった。
サガンガのアバン王をジルベチアの王城へ送り、使節団を交え、書類に間違いがないか確認を取った後、王が著名をする。
これでサガンガとジルベチアは正式に国交が樹立された。
タンザナティアとの間とジルベチアとの間に国交が樹立されると、ますます外国から王都へ品物が入るようになった。しかし、二郎たちは現地で買い物をする。
数日後、二郎は謁見の間へ呼ばれた。中に入るとズラリと貴族が待ち構えている。二郎はほど良い位置で片膝を付き、頭を垂れていると、
「二郎よ、面を上げ」
二郎は顔を上げた。
「二郎よ、タンザナティア王国と、ジルベチア王国、両国との国交がなされたのはお主の功績が大きい。よって、褒美を遣わす。領地をやる。そして、正式に公爵として振る舞うことを許そう」
「ありがたくちょうだい致します」
貴族から「おぉー」という声が聞こえた。これで、名実ともに、二郎は公爵となった。
「以上だ」
もらった領地はクアレシスという領地で、前にもらったアレストバートのお隣、元々クアレシスもアレストバートも王族直轄地で、クアレシスの一部をアレストバートという名前でもらったという経緯がある。これを機に、アレストバートをクアレシスが吸収して元に戻すこともできるのではないかと考えたが、しばらくはこのままで行くことにした。
そうこうしていると、エテラーシアが産気づいた。麻宗邸に医師が呼ばれ、お産の準備に入った。
二郎は何も出来ない。一緒に付いている薫に、生まれたらすぐに知らせてくれとお願いして二郎は仕事に向かった。
その日の夕方、エテラーシアは男の子を出産した。
数日後、今度はヨーネスティンが産気づいた。
1日苦しんだ末、ヨーネスティンも、無事、男の子を出産するのであった。
0
あなたにおすすめの小説
「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~
あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。
彼は気づいたら異世界にいた。
その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。
科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)
大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います
町島航太
ファンタジー
2022年2月20日。日本に住む善良な青年である泉幸助は大学合格と同時期に末期癌だという事が判明し、短い人生に幕を下ろした。死後、愛の女神アモーラに見初められた幸助は魔族と人間が争っている魔法の世界へと転生させられる事になる。命令が嫌いな幸助は使命そっちのけで魔法の世界を生きていたが、ひょんな事から自分の死因である末期癌はアモーラによるものであり、魔族討伐はアモーラの私情だという事が判明。自ら手を下すのは面倒だからという理由で夢のキャンパスライフを失った幸助はアモーラへの復讐を誓うのだった。
間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。
間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。
多分不具合だとおもう。
召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。
そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます
◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
コミカライズもスタートしています
毎月最初の金曜日に更新です
お楽しみください!
文字変換の勇者 ~ステータス改竄して生き残ります~
カタナヅキ
ファンタジー
高校の受験を間近に迫った少年「霧崎レア」彼は学校の帰宅の最中、車の衝突事故に巻き込まれそうになる。そんな彼を救い出そうと通りがかった4人の高校生が駆けつけるが、唐突に彼等の足元に「魔法陣」が誕生し、謎の光に飲み込まれてしまう。
気付いたときには5人は見知らぬ中世風の城の中に存在し、彼等の目の前には老人の集団が居た。老人達の話によると現在の彼等が存在する場所は「異世界」であり、元の世界に戻るためには自分達に協力し、世界征服を狙う「魔人族」と呼ばれる存在を倒すように協力を願われる。
だが、世界を救う勇者として召喚されたはずの人間には特別な能力が授かっているはずなのだが、伝承では勇者の人数は「4人」のはずであり、1人だけ他の人間と比べると能力が低かったレアは召喚に巻き込まれた一般人だと判断されて城から追放されてしまう――
――しかし、追い出されたレアの持っていた能力こそが彼等を上回る性能を誇り、彼は自分の力を利用してステータスを改竄し、名前を変化させる事で物体を変化させ、空想上の武器や物語のキャラクターを作り出せる事に気付く。
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる