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花菜香・風雅の留学と大戦
アハントルト王国への引っ越しと身分証
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「ただいまー」
「薫、お帰り」
「お帰りなさいませ」
「お帰りなさいませお母様」
とある日の夕方、薫が城から帰ってきた。
「あ、二郎、ここ、家族が多いからついでに渡しておくわね」
「渡すって何?」
すると薫は1枚の紙を取り出し、
「辞令、ジロウ・アソウを西方諸国連合軍の魔道士に任ずる」
と、読み上げた。
「謹んで拝命致します」
と、二郎も型どおりに受け取った。
「正式に西方諸国連合軍の魔道士になるってこと?」
「そういうこと。合同練習で手伝ってもらったのに報酬出なかったでしょ?有事の際にはあなたの力は絶対に必要だから正式に所属してもらいたかったの。でも、他の仕事も多くやってるから非常勤で、っていう許可はもらってるわ」
「ありがとう。これで有事の際に動ける大義名分ができて助かるよ」
それから夕食時、
「こうして花菜香や風雅と一緒に食事するのもあとちょっとか」
と、しみじみ薫が言っていると、
「まぁ、俺もいるし、心配するな。任せとけって」
と、二郎が心配するなという。
あと少しで花菜香と風雅はアハントルト王立魔法学校で学ぶため、アハントルト王国の首都、ペンテレストロフにある麻宗邸に引っ越すのである。
「週末はゲートで帰って来ますわ」
「すぐ帰れるから心配ないでしょ」
「本当に帰って来てねー」
風雅の言う通り、すぐに帰ってこれるのである。何なら毎日ゲートで帰って来て夕食をサガンガで摂る生活もできるのである。が、それだとサガンガにいるのと何ら変わらない。アハントルトの空気を知るためにペンテレストロフの屋敷に住むのである。
そして時が経ち、花菜香と風雅はペンテレストロフの屋敷に引っ越し作業をするのであった。ついでに二郎もいくらかサガンガに置いてあった荷物をペンテレストロフの屋敷に持って行くのであった。
引っ越し作業が終わり、リビングでくつろいでいると、二郎は、
「花菜香、風雅、王城へ行くぞ」
「王城へ?」
花菜香も風雅もそんな話は聞いていなかった。
「身分証を作るんだ。ペンテレストロフ市民になった方が動きやすいだろ?」
「分かった」
そして、馬車で王城へ行き、
「身分証を作りたいんだけど」
と、二郎は用件を伝えた。
「それでは2階の貴族用窓口へ行ってください」
そして、2階の貴族用窓口へ行き、
「身分証を作りたい。15人分」
「それではこちらに必要事項を書き込んでください」
「分かった」
「お父様、自分の身分証も作ってらっしゃわなかったのね」
「15人分ってミランダさん以外の全員分じゃねぇか」
そして二郎は用紙に必要事項を書き込み提出した。
「ペンテレストロフ市民でありサンガローニ州アレストロフ市民ですね。分かりました。身分を証明するものはお持ちですか?」
二郎はメダルを取りだした。
「拝見致しました。今から身分証をお作りしますので喫茶スペースでおくつろぎください」
そして喫茶スペースでくつろぐことしばし、二郎は呼ばれた。
「こちらが身分証になります。記載事項に間違いがないかご確認ください」
窓口の横で身分証一つ一つを確認する二郎。そして、
「確認した。記載事項に間違いは無かった。ありがとう」
「また何かご用の際には気兼ねなくお越し下さい」
そして二郎はと子供たちは馬車に乗って自宅へ帰るのであった。
「これが花菜香の分でこれが風雅の分な。無くすんじゃないぞ」
「「はい」」
そして二郎は自分の身分証をアイテムボックスにしまい、
「それじゃぁサガンガに行って身分証を配ってくる」
「行ってらっしゃいませ」
そして、サガンガで身分証を配った。
「まぁ、アハントルト王国での身分証ですのね」
赤ちゃんの分はそれぞれ母親に渡した。
「二郎、それじゃぁ2人のことはよろしくね」
「分かった」
二郎はペンテレストロフの屋敷へと戻るのであった。
翌朝、馬車で二郎、花菜香、風雅はアハントルト王立魔法学校にいた。
「それではこちらが花菜香、風雅の学費1年分ね」
「確認します。確かに頂きました。こちらが領収書です」
二郎はアハントルト王国で受け取った侯爵としての給料の中から花菜香と風雅の学費を支払った。
領収書をそれぞれに渡して別の窓口でそれぞれ制服と時間割を受け取る。
「自分がいくら実力があるからといって1クラス上の授業を受けたいと言っても通りません。その分野の初級から受けてもらいますので勘違いなさいませんように」
授業には必須科目と選択科目があり、必須科目はそのコース全員が受けなければならず、選択科目は受けるかどうか選べるが、選択科目も合計で規定点数取らなければ昇級できない。なお、それらを選んで余った時間で他のコースの授業を受けることもでき、選択科目の点数として取り扱われる。
「必須科目は全部受けなくちゃならないでしょ、そして選択科目も全部受けるでしょ、そして、まだ実力が落ちるからアーメイヤス語Ⅰも受けて、ここまでは風雅も一緒よね?
「うん」
「余った時間で私は回復魔法学Ⅰと魔法陣学Ⅰと情報処理Ⅰを取るわ」
情報処理とは言っても地球のように、コンピュータを扱うわけではなく、大量に召喚した魔物に指示を出す等、大量のデータの入出力を要求された場合にどのように処理していくか、要はコンピュータ相手ではなく、自分相手の情報処理の学問である。
「僕は攻撃魔法概論と魔法陣学Ⅰと情報処理Ⅰかな」
「うん。決まりね。じゃぁ、早速提出しましょ。早く出さないと人気の科目は早い者勝ちらしいから」
「うん。じゃぁ行こう」
2人揃って窓口に書類を提出しに行った。思った科目、全部取れるといいな。
「薫、お帰り」
「お帰りなさいませ」
「お帰りなさいませお母様」
とある日の夕方、薫が城から帰ってきた。
「あ、二郎、ここ、家族が多いからついでに渡しておくわね」
「渡すって何?」
すると薫は1枚の紙を取り出し、
「辞令、ジロウ・アソウを西方諸国連合軍の魔道士に任ずる」
と、読み上げた。
「謹んで拝命致します」
と、二郎も型どおりに受け取った。
「正式に西方諸国連合軍の魔道士になるってこと?」
「そういうこと。合同練習で手伝ってもらったのに報酬出なかったでしょ?有事の際にはあなたの力は絶対に必要だから正式に所属してもらいたかったの。でも、他の仕事も多くやってるから非常勤で、っていう許可はもらってるわ」
「ありがとう。これで有事の際に動ける大義名分ができて助かるよ」
それから夕食時、
「こうして花菜香や風雅と一緒に食事するのもあとちょっとか」
と、しみじみ薫が言っていると、
「まぁ、俺もいるし、心配するな。任せとけって」
と、二郎が心配するなという。
あと少しで花菜香と風雅はアハントルト王立魔法学校で学ぶため、アハントルト王国の首都、ペンテレストロフにある麻宗邸に引っ越すのである。
「週末はゲートで帰って来ますわ」
「すぐ帰れるから心配ないでしょ」
「本当に帰って来てねー」
風雅の言う通り、すぐに帰ってこれるのである。何なら毎日ゲートで帰って来て夕食をサガンガで摂る生活もできるのである。が、それだとサガンガにいるのと何ら変わらない。アハントルトの空気を知るためにペンテレストロフの屋敷に住むのである。
そして時が経ち、花菜香と風雅はペンテレストロフの屋敷に引っ越し作業をするのであった。ついでに二郎もいくらかサガンガに置いてあった荷物をペンテレストロフの屋敷に持って行くのであった。
引っ越し作業が終わり、リビングでくつろいでいると、二郎は、
「花菜香、風雅、王城へ行くぞ」
「王城へ?」
花菜香も風雅もそんな話は聞いていなかった。
「身分証を作るんだ。ペンテレストロフ市民になった方が動きやすいだろ?」
「分かった」
そして、馬車で王城へ行き、
「身分証を作りたいんだけど」
と、二郎は用件を伝えた。
「それでは2階の貴族用窓口へ行ってください」
そして、2階の貴族用窓口へ行き、
「身分証を作りたい。15人分」
「それではこちらに必要事項を書き込んでください」
「分かった」
「お父様、自分の身分証も作ってらっしゃわなかったのね」
「15人分ってミランダさん以外の全員分じゃねぇか」
そして二郎は用紙に必要事項を書き込み提出した。
「ペンテレストロフ市民でありサンガローニ州アレストロフ市民ですね。分かりました。身分を証明するものはお持ちですか?」
二郎はメダルを取りだした。
「拝見致しました。今から身分証をお作りしますので喫茶スペースでおくつろぎください」
そして喫茶スペースでくつろぐことしばし、二郎は呼ばれた。
「こちらが身分証になります。記載事項に間違いがないかご確認ください」
窓口の横で身分証一つ一つを確認する二郎。そして、
「確認した。記載事項に間違いは無かった。ありがとう」
「また何かご用の際には気兼ねなくお越し下さい」
そして二郎はと子供たちは馬車に乗って自宅へ帰るのであった。
「これが花菜香の分でこれが風雅の分な。無くすんじゃないぞ」
「「はい」」
そして二郎は自分の身分証をアイテムボックスにしまい、
「それじゃぁサガンガに行って身分証を配ってくる」
「行ってらっしゃいませ」
そして、サガンガで身分証を配った。
「まぁ、アハントルト王国での身分証ですのね」
赤ちゃんの分はそれぞれ母親に渡した。
「二郎、それじゃぁ2人のことはよろしくね」
「分かった」
二郎はペンテレストロフの屋敷へと戻るのであった。
翌朝、馬車で二郎、花菜香、風雅はアハントルト王立魔法学校にいた。
「それではこちらが花菜香、風雅の学費1年分ね」
「確認します。確かに頂きました。こちらが領収書です」
二郎はアハントルト王国で受け取った侯爵としての給料の中から花菜香と風雅の学費を支払った。
領収書をそれぞれに渡して別の窓口でそれぞれ制服と時間割を受け取る。
「自分がいくら実力があるからといって1クラス上の授業を受けたいと言っても通りません。その分野の初級から受けてもらいますので勘違いなさいませんように」
授業には必須科目と選択科目があり、必須科目はそのコース全員が受けなければならず、選択科目は受けるかどうか選べるが、選択科目も合計で規定点数取らなければ昇級できない。なお、それらを選んで余った時間で他のコースの授業を受けることもでき、選択科目の点数として取り扱われる。
「必須科目は全部受けなくちゃならないでしょ、そして選択科目も全部受けるでしょ、そして、まだ実力が落ちるからアーメイヤス語Ⅰも受けて、ここまでは風雅も一緒よね?
「うん」
「余った時間で私は回復魔法学Ⅰと魔法陣学Ⅰと情報処理Ⅰを取るわ」
情報処理とは言っても地球のように、コンピュータを扱うわけではなく、大量に召喚した魔物に指示を出す等、大量のデータの入出力を要求された場合にどのように処理していくか、要はコンピュータ相手ではなく、自分相手の情報処理の学問である。
「僕は攻撃魔法概論と魔法陣学Ⅰと情報処理Ⅰかな」
「うん。決まりね。じゃぁ、早速提出しましょ。早く出さないと人気の科目は早い者勝ちらしいから」
「うん。じゃぁ行こう」
2人揃って窓口に書類を提出しに行った。思った科目、全部取れるといいな。
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