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勉強とこの世界の把握
二郎の動揺と、進む話し
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次回から正月モードの毎日更新を終え、通常の週2回更新に戻ります。
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時はエミールが、初めてヘクディーに会いにいった頃くらいまで遡る。
エミールが新大陸を発見した。
しかし航路はまだ無い。
この情報を、二郎がニムテズ大陸各国王族に知らせ、各国の王は、集まって話し合うことになった。
「ジロウ君、君の息子のエミール君が、新大陸を見つけたという情報から皆、集まったのだが、それは本当かね?」
「それでは皆様集まりましたので、順を追ってご説明させていただきます」
二郎は、もう何回も使っている投影の魔法で、動画付きで説明を始めた。
<i608929|30713>
「これがその大陸の地図です。面積はこの大陸と同じくらい、この大陸との距離は、近いところでおよそ4千km、この大陸には4つの国があり、その国の名は、ダダグッド聖神国、ナサスティア王国、ザガントリア王国、そしてスペニシア王国です」
各国の王は「おぉー」と、声を上げる。
「それでは次に、各国の王、ダダグッド聖神国では代表は大統領ですが、順に動画でご紹介しましょう」
二郎は、集まった王たちに、自分の知り得た情報を伝えるのであった。
そして、一通り説明が終わったところで、
「しかし、航路が無いんじゃ結局、行けないだろ?それなら有ったって無くったって一緒じゃ無いか」
ザッテリーニ連邦国大統領が、そんなことを言い出す。すると二郎が、
「その点に関しましては、確かに船での行き来はまだ確立されていませんが、エミールと、私、妻のミランダが、ゲートの魔法で一度彼の地を踏んでおります。ゲートの魔法は、あちらのバーハーグト大陸では一般的かどうかはまだ分かりませんが、我々は、西方諸国連合魔道士団を中心に、使える者が多いです。ここで見なかったことにするも良し、ゲートを使って交流を持つも良し、今の段階ではこちらが交わるかどうかの鍵を握っている次第です」
「ふむ、そういうことですか」
一同黙って考え出す。
そして、
「先ほどの地図を写させてもらえますかな?それからそれなりの責任のある文官と魔道士をペアであの大陸に、それぞれの国が別々のところに派遣して、交易を持つにふさわしい土地か調べさせ、その結果を持ってまた集まるというのはどうですかな?」
「それはいいのぉ」
「うむ。他にいい案は無いじゃろ」
そこで二郎が、
「この案に賛成の方は挙手願います」
この案に決まったので、大都市を中心に、各々の国がどこを担当するか、話し合いがもたれるのであった。
それから2週間ほど経った。
派遣した調査部隊はまだ現地におり帰っていない。
しかし、王たちは再び集まるのであった。
「…うちの息子、エミールが、バーハーグト大陸の一国、ザガントリア王国の王の一人娘に恋をされ、結婚し、ザガントリア王国の王太子になることが決定致しました」
二郎は苦虫を噛み潰した様な顔をしながらそう、集まった王の前で告白するのであった。
「私の孫が、知らぬ国の王太子になるのかね?」
「ジロウ君、どういうことかね?」
二郎は、エミールが神託を受けだしたという話しから、こちらの魔術とはまた違う魔術を練習しだしたこと、バーハーグト大陸の巫女が神託を受け、あちらでは『御使い様』と崇められていること等々、エミールについて話し出した。
「そして、そのマームダラ教の宣教師たち、12人が、この大陸で布教を始めました」
そう、締めくくった。
黙る王たち。
沈黙が場を支配する。
「う、うちの孫が他所の国の王になるだけでなく、我々全員を代表する、その、『星の王』というのになるのかね?」
「スキカ様の話では、神界ではその様に動いているとの話しです」
「話しは分かった。一旦持ち帰らせてくれ」
「分かりました」
そして、この会は、その日は一旦解散となり、その夜、
王たちは空を飛んでいた。
「我はスキカ、神の一柱である」
見ればニムテズ大陸の王が勢揃いしている。
「皆もジロウ・アソウに話は聞いていよう。我が同じ事をなぞるわけではないが、細かい説明が必要であろう。その話をする故、皆、心して聞く様に」
そして、スキカによる細部の説明が初まり、
「以上じゃ。それでは質問を受け付けるぞ」
そして各国から質問が始まった。
そして、相互理解と成すべき目標を指し示された国王たちは、
「いざ進め、国を任された王たちよ!」
スキカの扇動を受け、動き出すのであった。
そして、
「ニムテズ大陸各国、バーハーグト大陸各国、それぞれの国王全員と、マームダラ教代表による、第1回目の会議を行ないたいと思います」
ニムテズ大陸と、バーハーグト大陸の代表が一堂に集まる第1回目の会議が開催されるのであった。
司会は二郎、補佐に薫、参加者には各国国王・大統領の他に、エミールとヘクディーの姿があった。
2人は4才には見えず、もう10才くらいの大きさになっていた。
そして話される、ニムテズ大陸と、バーハーグト大陸、各国交流の話し、マームダラ教、マダラーウ教の今後、スキカ他、神の話し、他の大陸が発見されたとき、どう動くか、そして、
「我々議会の議長をエミール・ザガントリア君、副議長をヘクディー・ザガントリア君にし、緊急時にはこの2名が各国の王・大統領に成り代わり、判断し、国を動かすことができるものとしたいと思いますが、異議のある者は居ますか?」
「「「「「「異議なし!」」」」」」
「異議無しと判断します。よって、全会一致でこの両大陸代表会議は、議長をエミール・ザガントリア君、副議長をヘクディー・ザガントリア君に、そして緊急時には各国の王・大統領と同じ権限を与えるものと決定致しました」
こうして、まずはニムテズ大陸とバーハーグト大陸にて代表になることが決まるのであった。
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時はエミールが、初めてヘクディーに会いにいった頃くらいまで遡る。
エミールが新大陸を発見した。
しかし航路はまだ無い。
この情報を、二郎がニムテズ大陸各国王族に知らせ、各国の王は、集まって話し合うことになった。
「ジロウ君、君の息子のエミール君が、新大陸を見つけたという情報から皆、集まったのだが、それは本当かね?」
「それでは皆様集まりましたので、順を追ってご説明させていただきます」
二郎は、もう何回も使っている投影の魔法で、動画付きで説明を始めた。
<i608929|30713>
「これがその大陸の地図です。面積はこの大陸と同じくらい、この大陸との距離は、近いところでおよそ4千km、この大陸には4つの国があり、その国の名は、ダダグッド聖神国、ナサスティア王国、ザガントリア王国、そしてスペニシア王国です」
各国の王は「おぉー」と、声を上げる。
「それでは次に、各国の王、ダダグッド聖神国では代表は大統領ですが、順に動画でご紹介しましょう」
二郎は、集まった王たちに、自分の知り得た情報を伝えるのであった。
そして、一通り説明が終わったところで、
「しかし、航路が無いんじゃ結局、行けないだろ?それなら有ったって無くったって一緒じゃ無いか」
ザッテリーニ連邦国大統領が、そんなことを言い出す。すると二郎が、
「その点に関しましては、確かに船での行き来はまだ確立されていませんが、エミールと、私、妻のミランダが、ゲートの魔法で一度彼の地を踏んでおります。ゲートの魔法は、あちらのバーハーグト大陸では一般的かどうかはまだ分かりませんが、我々は、西方諸国連合魔道士団を中心に、使える者が多いです。ここで見なかったことにするも良し、ゲートを使って交流を持つも良し、今の段階ではこちらが交わるかどうかの鍵を握っている次第です」
「ふむ、そういうことですか」
一同黙って考え出す。
そして、
「先ほどの地図を写させてもらえますかな?それからそれなりの責任のある文官と魔道士をペアであの大陸に、それぞれの国が別々のところに派遣して、交易を持つにふさわしい土地か調べさせ、その結果を持ってまた集まるというのはどうですかな?」
「それはいいのぉ」
「うむ。他にいい案は無いじゃろ」
そこで二郎が、
「この案に賛成の方は挙手願います」
この案に決まったので、大都市を中心に、各々の国がどこを担当するか、話し合いがもたれるのであった。
それから2週間ほど経った。
派遣した調査部隊はまだ現地におり帰っていない。
しかし、王たちは再び集まるのであった。
「…うちの息子、エミールが、バーハーグト大陸の一国、ザガントリア王国の王の一人娘に恋をされ、結婚し、ザガントリア王国の王太子になることが決定致しました」
二郎は苦虫を噛み潰した様な顔をしながらそう、集まった王の前で告白するのであった。
「私の孫が、知らぬ国の王太子になるのかね?」
「ジロウ君、どういうことかね?」
二郎は、エミールが神託を受けだしたという話しから、こちらの魔術とはまた違う魔術を練習しだしたこと、バーハーグト大陸の巫女が神託を受け、あちらでは『御使い様』と崇められていること等々、エミールについて話し出した。
「そして、そのマームダラ教の宣教師たち、12人が、この大陸で布教を始めました」
そう、締めくくった。
黙る王たち。
沈黙が場を支配する。
「う、うちの孫が他所の国の王になるだけでなく、我々全員を代表する、その、『星の王』というのになるのかね?」
「スキカ様の話では、神界ではその様に動いているとの話しです」
「話しは分かった。一旦持ち帰らせてくれ」
「分かりました」
そして、この会は、その日は一旦解散となり、その夜、
王たちは空を飛んでいた。
「我はスキカ、神の一柱である」
見ればニムテズ大陸の王が勢揃いしている。
「皆もジロウ・アソウに話は聞いていよう。我が同じ事をなぞるわけではないが、細かい説明が必要であろう。その話をする故、皆、心して聞く様に」
そして、スキカによる細部の説明が初まり、
「以上じゃ。それでは質問を受け付けるぞ」
そして各国から質問が始まった。
そして、相互理解と成すべき目標を指し示された国王たちは、
「いざ進め、国を任された王たちよ!」
スキカの扇動を受け、動き出すのであった。
そして、
「ニムテズ大陸各国、バーハーグト大陸各国、それぞれの国王全員と、マームダラ教代表による、第1回目の会議を行ないたいと思います」
ニムテズ大陸と、バーハーグト大陸の代表が一堂に集まる第1回目の会議が開催されるのであった。
司会は二郎、補佐に薫、参加者には各国国王・大統領の他に、エミールとヘクディーの姿があった。
2人は4才には見えず、もう10才くらいの大きさになっていた。
そして話される、ニムテズ大陸と、バーハーグト大陸、各国交流の話し、マームダラ教、マダラーウ教の今後、スキカ他、神の話し、他の大陸が発見されたとき、どう動くか、そして、
「我々議会の議長をエミール・ザガントリア君、副議長をヘクディー・ザガントリア君にし、緊急時にはこの2名が各国の王・大統領に成り代わり、判断し、国を動かすことができるものとしたいと思いますが、異議のある者は居ますか?」
「「「「「「異議なし!」」」」」」
「異議無しと判断します。よって、全会一致でこの両大陸代表会議は、議長をエミール・ザガントリア君、副議長をヘクディー・ザガントリア君に、そして緊急時には各国の王・大統領と同じ権限を与えるものと決定致しました」
こうして、まずはニムテズ大陸とバーハーグト大陸にて代表になることが決まるのであった。
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