仲良し家族、まとめて突然!異世界ライフ

ぷい16

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勉強とこの世界の把握

二郎の動揺と、進む話し

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次回から正月モードの毎日更新を終え、通常の週2回更新に戻ります。

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 時はエミールが、初めてヘクディーに会いにいった頃くらいまでさかのぼる。

 エミールが新大陸を発見した。

 しかし航路はまだい。

 この情報を、二郎がニムテズ大陸各国王族に知らせ、各国の王は、集まって話し合うことになった。


「ジロウ君、君の息子のエミール君が、新大陸を見つけたという情報からみな、集まったのだが、それは本当かね?」

「それではみな様集まりましたので、順を追ってご説明させていただきます」


 二郎は、もう何回も使っている投影の魔法で、動画付きで説明を始めた。


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「これがその大陸の地図です。面積はこの大陸と同じくらい、この大陸との距離は、近いところでおよそ4千km、この大陸には4つの国があり、その国の名は、ダダグッド聖神国、ナサスティア王国、ザガントリア王国、そしてスペニシア王国です」


 各国の王は「おぉー」と、声を上げる。


「それでは次に、各国の王、ダダグッド聖神国では代表は大統領ですが、順に動画でご紹介しましょう」


 二郎は、集まった王たちに、自分の知り得た情報を伝えるのであった。

 そして、一通り説明が終わったところで、


「しかし、航路がいんじゃ結局、行けないだろ?それなら有ったってくったって一緒じゃ無いか」


 ザッテリーニ連邦国大統領が、そんなことを言い出す。すると二郎が、


「その点に関しましては、確かに船での行き来はまだ確立されていませんが、エミールと、私、妻のミランダが、ゲートの魔法で一度の地を踏んでおります。ゲートの魔法は、あちらのバーハーグト大陸では一般的かどうかはまだ分かりませんが、我々は、西方諸国連合魔道士団を中心に、使える者が多いです。ここで見なかったことにするも良し、ゲートを使って交流を持つも良し、今の段階ではこちらが交わるかどうかの鍵を握っている次第です」

「ふむ、そういうことですか」


 一同黙って考え出す。

 そして、


「先ほどの地図を写させてもらえますかな?それからそれなりの責任のある文官と魔道士をペアであの大陸に、それぞれの国が別々のところに派遣して、交易を持つにふさわしい土地か調べさせ、その結果を持ってまた集まるというのはどうですかな?」

「それはいいのぉ」

「うむ。他にいい案はいじゃろ」


 そこで二郎が、


「この案に賛成の方は挙手願います」


 この案に決まったので、大都市を中心に、各々の国がどこを担当するか、話し合いがもたれるのであった。



 それから2週間ほどった。

 派遣した調査部隊はまだ現地におり帰っていない。

 しかし、王たちは再び集まるのであった。


「…うちの息子、エミールが、バーハーグト大陸の一国、ザガントリア王国の王の一人娘に恋をされ、結婚し、ザガントリア王国の王太子になることが決定致しました」


 二郎は苦虫をみ潰した様な顔をしながらそう、集まった王の前で告白するのであった。


「私の孫が、知らぬ国の王太子になるのかね?」

「ジロウ君、どういうことかね?」


 二郎は、エミールが神託を受けだしたという話しから、こちらの魔術とはまた違う魔術を練習しだしたこと、バーハーグト大陸の巫女が神託を受け、あちらでは『御使い様』とあがめられていること等々、エミールについて話し出した。


「そして、そのマームダラ教の宣教師たち、12人が、この大陸で布教を始めました」


 そう、締めくくった。

 だまる王たち。

 沈黙が場を支配する。


「う、うちの孫が他所の国の王になるだけでなく、我々全員を代表する、その、『星の王』というのになるのかね?」

「スキカ様の話では、神界ではそのように動いているとの話しです」

「話しは分かった。一旦持ち帰らせてくれ」

「分かりました」


 そして、この会は、その日は一旦解散となり、その夜、


 王たちは空を飛んでいた。


「我はスキカ、神の一柱である」


 見ればニムテズ大陸の王が勢揃せいぞろいしている。


みなもジロウ・アソウに話は聞いていよう。我が同じ事をなぞるわけではないが、細かい説明が必要であろう。その話をするゆえみな、心して聞くように」


 そして、スキカによる細部の説明が初まり、


「以上じゃ。それでは質問を受け付けるぞ」


 そして各国から質問が始まった。

 そして、相互理解と成すべき目標を指し示された国王たちは、


「いざ進め、国を任された王たちよ!」


 スキカの扇動せんどうを受け、動き出すのであった。



 そして、


「ニムテズ大陸各国、バーハーグト大陸各国、それぞれの国王全員と、マームダラ教代表による、第1回目の会議を行ないたいと思います」


 ニムテズ大陸と、バーハーグト大陸の代表が一堂に集まる第1回目の会議が開催されるのであった。

 司会は二郎、補佐にかおる、参加者には各国国王・大統領の他に、エミールとヘクディーの姿があった。

 2人は4才には見えず、もう10才くらいの大きさになっていた。

 そして話される、ニムテズ大陸と、バーハーグト大陸、各国交流の話し、マームダラ教、マダラーウ教の今後、スキカ他、神の話し、他の大陸が発見されたとき、どう動くか、そして、


「我々議会の議長をエミール・ザガントリア君、副議長をヘクディー・ザガントリア君にし、緊急時にはこの2名が各国の王・大統領に成り代わり、判断し、国を動かすことができるものとしたいと思いますが、異議のある者はますか?」

「「「「「「異議なし!」」」」」」

「異議しと判断します。よって、全会一致でこの両大陸代表会議は、議長をエミール・ザガントリア君、副議長をヘクディー・ザガントリア君に、そして緊急時には各国の王・大統領と同じ権限を与えるものと決定致しました」


 こうして、まずはニムテズ大陸とバーハーグト大陸にて代表になることが決まるのであった。
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