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勉強とこの世界の把握
ヘクディーの初出産
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お金、育児にかかる手間、どう育てるか、などなど。悩みが無く子作り、子育てできる環境があるのがどれだけ幸せなことか。
まぁ、ファンタジーだということで…
----+----+----+----+
「あぁ、エミール様!」
城の使用人たちが慌てている。
「ヘクディー様のお産が始まりました」
「何だって?」
エミールは手を綺麗に洗って清潔な服に着替えて、部屋の前で待っているアボシーとカルラの前を通り過ぎ、ヘクディーの部屋へ。
ヘクディーは額に汗をかきながら、息がやや上がっている。
エミールは女医に問いかける。
「本陣痛は?」
「先ほど1回ありました」
「それでは次に術をかけます」
「分かりました」
エミールはヘクディーの体のある部分を注視しながら待つ。
数分待って、
「ふんぐぅぅぅ」
「エミール様!今です!」
緊張が走る。
「%%?*?*」
エミールが呪文を唱えた。
するっ
女医が赤ちゃんを受け止め、口の中身を吸い出す。
「おぎゃぁ!おぎゃぁ!」
女医が、その後の処理をし、赤ちゃんの体を拭い、
「お父さん、お母さん、元気な男の子ですよ」
エミールが顔を覗き、続いてヘクディーが顔を見る。
ヘクディーは、横になったままでぐったりした顔をしながら、にこやかだ。
エミールは、ヘクディーの手を握り、
「よく頑張ったな」
「はい。エミール様」
エミールは外に出され、女医と看護師が後処理をし、ヘクディーの隣にベビーベッドを置いてそこに赤ちゃんを寝かせた。
「どうなってますか?」
アボシーが声をかけてきた。
「無事生まれた。母子共に元気。男の子だ」
「「よかったぁーーー」」
アボシーとカルラは、大きなお腹を抱えて自室に戻っていった。そして、エミールはやらなければならないことがある。
そう、『名付け』だ。
うーん、うーんとエミールは悩んだ。
「お父さん、もう入っても大丈夫ですよ」
看護師に声をかけられる。
「そうだ。『エアハルト』にしよう!」
ヘクディーと相談し、両親間では『エアハルト』に決定。
オーマーダム国王の下へ。
「おぉ。無事、生まれたか」
オーマーダム国王はビーリヒム王妃と一緒に居た。
「名を、『エアハルト』にしようと思っているのですがいかがでしょう?」
オーマーダム国王とビーリヒム王妃は相談をして、
「2人が納得しているならその名にしよう」
そうして、エミールとヘクディーの第1子の名は、『エアハルト』に決まるのであった。
「あとで顔を見に行ってやって下さい」
「ああ、そうさせてもらうよ」
「分かりました。後ほどね」
そして、エミールはヘクディーの部屋に。
母子共に、すやすやと眠っていた。
エミールは赤ちゃんの顔を見て、にんまりとし、いつまでも眺めているのであった。
と、思ったら、
「おぎゃぁ!おぎゃぁ!おぎゃぁ!」
「お母さん、母乳をあげて下さい」
やら、
「おぎゃぁ!おぎゃぁ!おぎゃぁ!」
「おむつが濡れてますね。取り替えますね」
やら、穏やかだなーと思っていたら、いきなり赤ちゃんに起こされるのである。
「お父さん」
「はい」
女医に声をかけられる。
「やはりお子さん、成長が異常に早いですね。母乳やおむつ替えの間隔が極端に短いです」
「そ、そうなんですか?」
うーむ、
「お母さんが負担でしたら母乳ではなく、ミルクを与えることもできますが」
「ヘクディーは何と?」
「一緒に居られる時間は母乳で育てたいと」
「それではヘクディーに負担がかかりすぎるようでしたらミルクでお願いします」
「分かりました」
そして、結局ヘクディーは母乳を飲み尽くされ出なくなり、夜にはミルクに切り替え、ベビーベッドも赤ちゃんも他の部屋に移し、ヘクディーをぐっすりと寝かせるのであった。
次の日。
エミールは目覚めたら、すぐに上半身を起こし、悩み始めた。
「うーん」
ヘクディーの部屋に行くか、赤ちゃんの部屋に行くか、それが問題だ。
「よし!最初ヘクディー、次に赤ちゃんにしよう!」
エミールは身支度を済ませ、ヘクディーの部屋に。
「あれ?居ない」
次に赤ちゃんの部屋へ。
「あ。2人共居た」
赤ちゃんはもう座っており、ヘクディーが赤ちゃんに離乳食を与えていた。
「やはりこの子、成長が早いわ。こんなに早くに座って離乳食だなんて、無茶苦茶だもの」
「そうだね。僕たちの成長促進が子供に移っちゃったかな?」
………
……
…
「「それだ!」」
「ばぁぶ!」
離乳食を食べ終わった頃、アボシーとカルラが覗きに来た。
「あぁーーー♡ やっぱりかわいぃーー♪」
「あはぁ♡」
2人共赤ちゃんを見つめてアボシーは顔をとろんとさせ、カルラはだらしない顔で笑っていた。
「もうすぐ私たちにも!」
「です。かわいい赤ちゃんが!」
2人共、赤ちゃんを見つめたまま、段々と顔がだらしなくなっていくのであった。
赤ちゃんがすやすやと眠り、2人がいつ、目を離すかなぁーと眺めていたが、一向に埒が明かず、気にせず話し出した。
「3人共来てくれ」
「はい」「「ふぁい」」
「僕とヘクディーの子供は、あり得ないくらい成長が早い。アボシーやカルラのお腹の大きくなり具合もヘクディー程ではないが、それでもやっぱりあり得ないくらい成長が早い。そうは思わないか?」
「さっき2人でしてた話しの続きね」
「そうですね。私のお腹、明らかに成長が早いです」
「私もです」
エミールはうんと頷いて、
「で、僕とヘクディーには成長促進の術がかかっていて、4才なのにもう大人の体だ。もう目標まで成長したので効果はないと思っていた」
「はい」
「それで安心していたんだが、赤ちゃんたちを見ていたら、僕たちの成長促進が赤ちゃんに移っちゃったんじゃないかと思えてきてね」
「「おぉー」」
エミールは3人を見回し、
「ヘクディーの赤ちゃんには僕とヘクディーの2人分、アボシーとカルラの赤ちゃんたちには僕の1人分の成長促進がかかっていたとしたら?」
「妊娠したのが1日2日違いなのに、このスピードの差に繋がっていると」
「なるほど」
3人はうんうんと頷いている。
「まぁ、でも誤差だよね。今のうちだけだよね。僕たちも4才から20才になるのに1ヶ月かからなかったし」
「「1ヶ月!」」
そうして相互理解が深まっていくのでした。
まぁ、ファンタジーだということで…
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「あぁ、エミール様!」
城の使用人たちが慌てている。
「ヘクディー様のお産が始まりました」
「何だって?」
エミールは手を綺麗に洗って清潔な服に着替えて、部屋の前で待っているアボシーとカルラの前を通り過ぎ、ヘクディーの部屋へ。
ヘクディーは額に汗をかきながら、息がやや上がっている。
エミールは女医に問いかける。
「本陣痛は?」
「先ほど1回ありました」
「それでは次に術をかけます」
「分かりました」
エミールはヘクディーの体のある部分を注視しながら待つ。
数分待って、
「ふんぐぅぅぅ」
「エミール様!今です!」
緊張が走る。
「%%?*?*」
エミールが呪文を唱えた。
するっ
女医が赤ちゃんを受け止め、口の中身を吸い出す。
「おぎゃぁ!おぎゃぁ!」
女医が、その後の処理をし、赤ちゃんの体を拭い、
「お父さん、お母さん、元気な男の子ですよ」
エミールが顔を覗き、続いてヘクディーが顔を見る。
ヘクディーは、横になったままでぐったりした顔をしながら、にこやかだ。
エミールは、ヘクディーの手を握り、
「よく頑張ったな」
「はい。エミール様」
エミールは外に出され、女医と看護師が後処理をし、ヘクディーの隣にベビーベッドを置いてそこに赤ちゃんを寝かせた。
「どうなってますか?」
アボシーが声をかけてきた。
「無事生まれた。母子共に元気。男の子だ」
「「よかったぁーーー」」
アボシーとカルラは、大きなお腹を抱えて自室に戻っていった。そして、エミールはやらなければならないことがある。
そう、『名付け』だ。
うーん、うーんとエミールは悩んだ。
「お父さん、もう入っても大丈夫ですよ」
看護師に声をかけられる。
「そうだ。『エアハルト』にしよう!」
ヘクディーと相談し、両親間では『エアハルト』に決定。
オーマーダム国王の下へ。
「おぉ。無事、生まれたか」
オーマーダム国王はビーリヒム王妃と一緒に居た。
「名を、『エアハルト』にしようと思っているのですがいかがでしょう?」
オーマーダム国王とビーリヒム王妃は相談をして、
「2人が納得しているならその名にしよう」
そうして、エミールとヘクディーの第1子の名は、『エアハルト』に決まるのであった。
「あとで顔を見に行ってやって下さい」
「ああ、そうさせてもらうよ」
「分かりました。後ほどね」
そして、エミールはヘクディーの部屋に。
母子共に、すやすやと眠っていた。
エミールは赤ちゃんの顔を見て、にんまりとし、いつまでも眺めているのであった。
と、思ったら、
「おぎゃぁ!おぎゃぁ!おぎゃぁ!」
「お母さん、母乳をあげて下さい」
やら、
「おぎゃぁ!おぎゃぁ!おぎゃぁ!」
「おむつが濡れてますね。取り替えますね」
やら、穏やかだなーと思っていたら、いきなり赤ちゃんに起こされるのである。
「お父さん」
「はい」
女医に声をかけられる。
「やはりお子さん、成長が異常に早いですね。母乳やおむつ替えの間隔が極端に短いです」
「そ、そうなんですか?」
うーむ、
「お母さんが負担でしたら母乳ではなく、ミルクを与えることもできますが」
「ヘクディーは何と?」
「一緒に居られる時間は母乳で育てたいと」
「それではヘクディーに負担がかかりすぎるようでしたらミルクでお願いします」
「分かりました」
そして、結局ヘクディーは母乳を飲み尽くされ出なくなり、夜にはミルクに切り替え、ベビーベッドも赤ちゃんも他の部屋に移し、ヘクディーをぐっすりと寝かせるのであった。
次の日。
エミールは目覚めたら、すぐに上半身を起こし、悩み始めた。
「うーん」
ヘクディーの部屋に行くか、赤ちゃんの部屋に行くか、それが問題だ。
「よし!最初ヘクディー、次に赤ちゃんにしよう!」
エミールは身支度を済ませ、ヘクディーの部屋に。
「あれ?居ない」
次に赤ちゃんの部屋へ。
「あ。2人共居た」
赤ちゃんはもう座っており、ヘクディーが赤ちゃんに離乳食を与えていた。
「やはりこの子、成長が早いわ。こんなに早くに座って離乳食だなんて、無茶苦茶だもの」
「そうだね。僕たちの成長促進が子供に移っちゃったかな?」
………
……
…
「「それだ!」」
「ばぁぶ!」
離乳食を食べ終わった頃、アボシーとカルラが覗きに来た。
「あぁーーー♡ やっぱりかわいぃーー♪」
「あはぁ♡」
2人共赤ちゃんを見つめてアボシーは顔をとろんとさせ、カルラはだらしない顔で笑っていた。
「もうすぐ私たちにも!」
「です。かわいい赤ちゃんが!」
2人共、赤ちゃんを見つめたまま、段々と顔がだらしなくなっていくのであった。
赤ちゃんがすやすやと眠り、2人がいつ、目を離すかなぁーと眺めていたが、一向に埒が明かず、気にせず話し出した。
「3人共来てくれ」
「はい」「「ふぁい」」
「僕とヘクディーの子供は、あり得ないくらい成長が早い。アボシーやカルラのお腹の大きくなり具合もヘクディー程ではないが、それでもやっぱりあり得ないくらい成長が早い。そうは思わないか?」
「さっき2人でしてた話しの続きね」
「そうですね。私のお腹、明らかに成長が早いです」
「私もです」
エミールはうんと頷いて、
「で、僕とヘクディーには成長促進の術がかかっていて、4才なのにもう大人の体だ。もう目標まで成長したので効果はないと思っていた」
「はい」
「それで安心していたんだが、赤ちゃんたちを見ていたら、僕たちの成長促進が赤ちゃんに移っちゃったんじゃないかと思えてきてね」
「「おぉー」」
エミールは3人を見回し、
「ヘクディーの赤ちゃんには僕とヘクディーの2人分、アボシーとカルラの赤ちゃんたちには僕の1人分の成長促進がかかっていたとしたら?」
「妊娠したのが1日2日違いなのに、このスピードの差に繋がっていると」
「なるほど」
3人はうんうんと頷いている。
「まぁ、でも誤差だよね。今のうちだけだよね。僕たちも4才から20才になるのに1ヶ月かからなかったし」
「「1ヶ月!」」
そうして相互理解が深まっていくのでした。
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