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国の学校と宇宙の学校
エミール、シンドーフ大陸の国王たちに会う
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遅くなってすみません。
iPadで書いていたら途中で全部消えてしまい、再度パソコンで打ち直すはめになりました(; ;)。
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「こうやって会談を開くのは初めてだな。私はテンジャオ王国の国王、マム・シンだ」
「私はハンローシン王国のシー・ワン国王だ」
「私はスーロージャオ王国のハン・ドゥオ国王だ」
数日経ち、シンドーフ大陸の国王たちとの会談の日がやって来た。
「私はザガントリア王国の王太子、エミール・ザガントリアです。よろしくお願いします。そして、こちらが妻のヘクディー」
「第1夫人のヘクディーですわ」
「同じく妻のアボシー」
「第2夫人のアボシーです」
「同じく妻のカルラ」
「第3夫人のカルラです」
エミールは、ヘクティー、アボシーそしてカルラを伴って会談に臨んだ。
ここはテンジャオ王国の首都、ナムシロンにある王城の中の会議室。
自己紹介も終わり、一同席に着いた。
そして、メイドによりお茶が振る舞われた。
「さて、サフィンザー宮殿の船ですが、3人で話し合った結果、運航を許可することに決まりました」
「そうですか。ありがとうございます。それでは船の準備は済んでおりますので、戻り次第こちらのシンドーフ大陸に向けて50隻、出港することに致します」
「ありがとうございます」
インダスニカル大陸産の船は、サフィンザー宮殿の名前で運航することになっているのであった。
「それで、事前にニムテズ大陸の各国からも許可が下りておりますので、ニムテズ大陸―シンドーフ大陸間、インダスニカル大陸―シンドーフ大陸間の船の往来ができそうですね」
「それは素晴らしい。それで、バーハーグト大陸はどうなっていますか?」
「バーハーグト大陸では、一部の国では運航許可が下りているのですが、まだ許可を渋っている国がありまして、運航の目処は立っていません」
「交易のチャンスだというのに頭の固いことだ」
「全く何が問題で許可を渋っておるのやら」
「バーハーグト大陸の国々は機を逃しそうですな」
そして、船の運航の話しが一段落して、テンジャオ王国のマム国王が、
「それはそうと、ナムシロン大神殿のミリナシア・ムクテディス教区長に聞いたのですが、エミール殿は『御使い様』なのですか?」
「はい。そして、このヘクディーもスキカ神から『御使い』を名乗っても良いとお許しをもらっております」
「「「おぉー」」」
「では、エミール殿とヘクディー殿が『御使い様』ということですな」
「はい。そうです」
「そうですわ」
テンジャオ王国のマム国王、ハンローシン王国のシー国王、そしてスーロージャオ王国のハン国王が互いに見合い、うなずき合って、
「我々それぞれの国から『御使い様』に渡すものがあります」
すると、エミールが、
「大陸の王の宝玉ですか?」
「ご存じでしたか」
「ええ。インダスニカル大陸でいただきまして、説明もそちらで」
「それではどちらにお渡ししましょう?」
「それでは私が代表していただきましょう」
そして、エミールは、テンジャオ王国のマム国王、ハンローシン王国のシー国王、そしてスーロージャオ王国からシンドーフ大陸の支配者の宝玉の欠片をそれぞれもらった。
エミールがその欠片を合わせると、玉が光りだし、
「「「おぉー」」」
そして光が収まると、欠けのない真円球の玉になるのであった。
「どうやらエミール様がこの宝玉の持ち主ということが証明されましたな」
「そうですな」
「持ち主でなければ元の球体にはできませんからな」
そして、エミールはその宝玉を胸に押し当てると、スーッと胸に入り込んでいき、玉は体に完全に取り込まれたのだった。
「エミール様、ヘクディー様、あなた方がこのシンドーフ大陸の支配者と認めますぞ」
「同じく認めます」
「私も同じく。大きな物事を決める際には相談に乗ってもらいますぞ」
これで、スキカから言われた全大陸の王の宝玉を集めるのに一歩前進したことに、ほっと胸をなで下ろすのであった。
その後、3人の王からシンドーフ大陸のことを聞き、それから意見交換をして、
「そういえば、インダスニカル大陸に、離れた場所でも会話ができる魔道具があるのですが、国に居ながらにして会議ができますのでお3方にお配りしましょうか?」
この、離れた場所でも会話ができる魔道具は、電話ではなくテレビ電話である。複数人と繋ぐことができるため、全部の国に配れば全ての国が出席の首脳会議が国に居ながらにして実現できるのである。
「おぉ。そんな魔道具があるのですか」
「それでは是非いただきたいものですな」
「便利そうですな。私も是非いただきたい」
3国の国王から色よい返事をいただけた。
「どうしても会わなければならないときには私が伺うか、使いの者を送りますので、魔法でサフィンザー宮殿に集まってもらうことになると思います」
「分かりました」
「了解した」
「分かりました」
まだ他に話し合っておかねばならないことがあるか聞いてみたところ、特に無いということだったので、
「それではこの会談をお開きにしましょうか」
「お3方に会えて良かったです」
そうエミールは言い、3人と握手を交わすと、
「それではそれぞれ国に戻られた頃合いで、魔道具をお持ちすることにします。本日はありがとうございました」
「こちらこそありがとうございました」
「この大陸の王が貴殿で良かった」
「また会える日を楽しみにしております」
無事、会談を終えたエミールたち4人は、ザガントリアシティの王城へ戻るのであった。
iPadで書いていたら途中で全部消えてしまい、再度パソコンで打ち直すはめになりました(; ;)。
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「こうやって会談を開くのは初めてだな。私はテンジャオ王国の国王、マム・シンだ」
「私はハンローシン王国のシー・ワン国王だ」
「私はスーロージャオ王国のハン・ドゥオ国王だ」
数日経ち、シンドーフ大陸の国王たちとの会談の日がやって来た。
「私はザガントリア王国の王太子、エミール・ザガントリアです。よろしくお願いします。そして、こちらが妻のヘクディー」
「第1夫人のヘクディーですわ」
「同じく妻のアボシー」
「第2夫人のアボシーです」
「同じく妻のカルラ」
「第3夫人のカルラです」
エミールは、ヘクティー、アボシーそしてカルラを伴って会談に臨んだ。
ここはテンジャオ王国の首都、ナムシロンにある王城の中の会議室。
自己紹介も終わり、一同席に着いた。
そして、メイドによりお茶が振る舞われた。
「さて、サフィンザー宮殿の船ですが、3人で話し合った結果、運航を許可することに決まりました」
「そうですか。ありがとうございます。それでは船の準備は済んでおりますので、戻り次第こちらのシンドーフ大陸に向けて50隻、出港することに致します」
「ありがとうございます」
インダスニカル大陸産の船は、サフィンザー宮殿の名前で運航することになっているのであった。
「それで、事前にニムテズ大陸の各国からも許可が下りておりますので、ニムテズ大陸―シンドーフ大陸間、インダスニカル大陸―シンドーフ大陸間の船の往来ができそうですね」
「それは素晴らしい。それで、バーハーグト大陸はどうなっていますか?」
「バーハーグト大陸では、一部の国では運航許可が下りているのですが、まだ許可を渋っている国がありまして、運航の目処は立っていません」
「交易のチャンスだというのに頭の固いことだ」
「全く何が問題で許可を渋っておるのやら」
「バーハーグト大陸の国々は機を逃しそうですな」
そして、船の運航の話しが一段落して、テンジャオ王国のマム国王が、
「それはそうと、ナムシロン大神殿のミリナシア・ムクテディス教区長に聞いたのですが、エミール殿は『御使い様』なのですか?」
「はい。そして、このヘクディーもスキカ神から『御使い』を名乗っても良いとお許しをもらっております」
「「「おぉー」」」
「では、エミール殿とヘクディー殿が『御使い様』ということですな」
「はい。そうです」
「そうですわ」
テンジャオ王国のマム国王、ハンローシン王国のシー国王、そしてスーロージャオ王国のハン国王が互いに見合い、うなずき合って、
「我々それぞれの国から『御使い様』に渡すものがあります」
すると、エミールが、
「大陸の王の宝玉ですか?」
「ご存じでしたか」
「ええ。インダスニカル大陸でいただきまして、説明もそちらで」
「それではどちらにお渡ししましょう?」
「それでは私が代表していただきましょう」
そして、エミールは、テンジャオ王国のマム国王、ハンローシン王国のシー国王、そしてスーロージャオ王国からシンドーフ大陸の支配者の宝玉の欠片をそれぞれもらった。
エミールがその欠片を合わせると、玉が光りだし、
「「「おぉー」」」
そして光が収まると、欠けのない真円球の玉になるのであった。
「どうやらエミール様がこの宝玉の持ち主ということが証明されましたな」
「そうですな」
「持ち主でなければ元の球体にはできませんからな」
そして、エミールはその宝玉を胸に押し当てると、スーッと胸に入り込んでいき、玉は体に完全に取り込まれたのだった。
「エミール様、ヘクディー様、あなた方がこのシンドーフ大陸の支配者と認めますぞ」
「同じく認めます」
「私も同じく。大きな物事を決める際には相談に乗ってもらいますぞ」
これで、スキカから言われた全大陸の王の宝玉を集めるのに一歩前進したことに、ほっと胸をなで下ろすのであった。
その後、3人の王からシンドーフ大陸のことを聞き、それから意見交換をして、
「そういえば、インダスニカル大陸に、離れた場所でも会話ができる魔道具があるのですが、国に居ながらにして会議ができますのでお3方にお配りしましょうか?」
この、離れた場所でも会話ができる魔道具は、電話ではなくテレビ電話である。複数人と繋ぐことができるため、全部の国に配れば全ての国が出席の首脳会議が国に居ながらにして実現できるのである。
「おぉ。そんな魔道具があるのですか」
「それでは是非いただきたいものですな」
「便利そうですな。私も是非いただきたい」
3国の国王から色よい返事をいただけた。
「どうしても会わなければならないときには私が伺うか、使いの者を送りますので、魔法でサフィンザー宮殿に集まってもらうことになると思います」
「分かりました」
「了解した」
「分かりました」
まだ他に話し合っておかねばならないことがあるか聞いてみたところ、特に無いということだったので、
「それではこの会談をお開きにしましょうか」
「お3方に会えて良かったです」
そうエミールは言い、3人と握手を交わすと、
「それではそれぞれ国に戻られた頃合いで、魔道具をお持ちすることにします。本日はありがとうございました」
「こちらこそありがとうございました」
「この大陸の王が貴殿で良かった」
「また会える日を楽しみにしております」
無事、会談を終えたエミールたち4人は、ザガントリアシティの王城へ戻るのであった。
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