仲良し家族、まとめて突然!異世界ライフ

ぷい16

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狙われるザッパムーン星

ムルッディたちの反応

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「あっ、エミール君たち帰って来た」


 フィリフレネシアに呼ばれていたエミール家一家は教室に戻ってきた。


「先生、何の話しだった?」


 ルイディーが、そう訪ねてくると、エミールは、


「あぁ、実は僕、ザッパムーン星の星王候補なんだけど、星王候補生向けの特別授業があるらしくてそれを受けてみないかって」

「私たちは星王候補生を補佐する人向けの特別授業ね」


 ザッパムーン星がンバディス星に狙われているのはフィリフレネシアに口止めされている。

 エミールは咄嗟とっさ出任でまかせを言い、ヘクディーは、そこにヘクディーたちが付いて行ったことに矛盾が起きないようさらに付け足した。

 ムルッディたちは驚きの表情をした。


「エミール、星王候補だなんてすごいじゃないか!」

「何で今まで黙ってたのよー」

「星王になれば他の星の渡航にも口出しできる。余った人材、キールー星に送って。よろ」


 みな、エミールが星王候補なことに驚いている。が、メロディアだけ何かおかしい。


「何かあればンバディス星を頼るといい。紛争事なら力になれるぞ」

(だから今回はンバディス星が問題を起こそうとしているんだって)


 口止めされているため口には出せないエミール家一家であった。

 そしてまた、他愛のない雑談が始まり、


「おっと次の授業が始まるな。じゃぁまた次の休み時間に」


 休み時間も終わりに近づき、ムルッディたちも、エミール家一家も自席に戻るのであった。


 そして、いつもと変わらず授業を受け、放課後、


「さあ、授業が終わったぜ」


 ムルッディは今日最後の授業が終わった途端とたん、気が抜けたのか、そんなことを言い放つ。


「今日も少しおしゃべりしてから帰ろうぜ」


 エミールは申し訳なさそうな顔をして、


「実は星王候補生向けの特別授業、今からなんだ」

「「「「えーっ!」」」」


 ムルッディたちは驚きの表情をする。


「今日言われてその日からって、そりゃまた急だな」

「そんなんじゃゆっくり話しする時間もいじゃない」


 そんなやり取りをしていると、


「エミール君たち、るかしら?」


 フィリフレネシアが現われた。

 エミールは残念そうな顔をして、


「フィリフレネシア先生が呼びに来たよ。悪いけどまた明日ね」

「我々は勉強をしに来ているんだ。ムルッディもルイディーも、それからエミールたちも、授業があるならそちらを優先すべきであろう?」


 そんな正論をアーロッティは言い放つ。アーロッティ自身は悪くないが、ンバディス星のせいだってと思うエミールであった。


 それからエミール家一家はフィリフレネシアに付いて行き、とある扉の前まで来た。


「ここから先は専門の授業が行なわれる教室や研究室が集まる区画になります。この扉はこの扉の向こうで授業を受ける者しか通れなくなっています。本来なら1年生のあなたたちはこの扉を通れませんが、私が通れるよにしておきました。エミール君、試しに入ってみなさい」


 エミールは、言われたとおりその扉を開けると普通に開いた。


「それではこの奥を案内します。みな、扉を通ってちょうだい」


 フィリフレネシアにうながされたとおり、エミール家一家はその扉をくぐるのであった。
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