眠り姫はエリート王子に恋をする

一二三

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39.眠り姫は命を狙われる

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 眠り足りなかったせいなのか、今日は絶えず頭に靄がかかっているような状態だった。
 このままでは仕事で大きなミスを犯しそうだ、と、何事も慎重に、気を張って進めるようにはしている。
 にもかかわらず、先程から書類棚付近を伊藤が行ったり来たりしているのに、声をかけるでもなくぼんやりとそれを眺めてしまっていた。
 彼女が困っている事に気付いたのは、しばらく経ってから。
 手招きするとほっとしたような顔で嬉しそうに近づいてきた伊藤を見て、ようやく手に負えない何かがあったのだと気づいた。
 こんなことではいけない、と、冬夜は両頬をぱしぱしと叩いて自分に喝をいれる。

「瀬川主任、ちょっと来てもらっていいですかぁ?」
 見て欲しいものがあるんです……と袖を引かれ、ひっぱられるままついて行くと、先日倒れた際に藤堂に運び込まれた書類棚の一番奥で、伊藤が立ち止まった。
「これって、もしかしなくても危なくないですかぁ?」
 伊藤が指さしたのは、棚を固定している器具のボルト部分だ。
 実のところただのスチールラックである書類棚は、地震などで倒れることのないように、専用の器具で壁や床に固定されている。
 一番奥の書類棚は、壁と床の両方にしっかりと固定されているはずだが、どういうわけか今はその全てのボルトが抜き去られていた。

 先日清掃業者が入ったと聞いているが、その際に棚を動かして、そのまま固定し忘れてしまったのだろうか。
 いずれにしても倒れてきたら危険なので、伊藤には近づかないように指示する。
「総務に連絡して、直してもらうことにするよ。伊藤さんは、みんなにここに入らないようにって言っておいてくれる?」
 冬夜の指示に、伊藤は「わかりましたぁ」と元気に返事をして、部内のメンバーに棚の危険性を伝えに行ってくれた。
 自席に戻り、総務に電話をかけようと受話器を上げて内線ボタンを押したところで、藤堂が外出先から戻って来たのが見えた。
「おかえり」
 声をかけると、藤堂がふっと微笑む。
 書類棚には近づかないようにと藤堂にも伝えようとしたところで、総務部に電話がつながる。
 ちょっと待ってて、と目で制して、電話口の女性に用件を告げた。
 
 清掃を手配した担当者によれば、棚を動かしたという報告はなく、固定したボルト類も特に総務に届いたりはしていないという。
 それならば、ボルトだけどこかに置いてあるのかもしれないな、と冬夜は一旦電話を切り、再び書類棚に近づこうとしたところで、藤堂につかまった。

「何かあったんですか?」
 外出から戻ったばかりで、少し冷たい空気を纏った藤堂に暖を分けるように側に寄ると、冬夜の意図を察したのか、ふんわり口元が緩む。
「書類棚の固定器具が外されてるんだ。ボルトがないか、探してこようと思って」
 冬夜が歩いていくのに、藤堂も後ろからついて来る。
 外された固定器具を指さすと、藤堂が眉間に皴を寄せた。
「ぐらついてるじゃないですか。危ないな。ボルトなんかいくらでもあるでしょう?わざわざ探さなくてもいいですよ。とりあえず、総務に行って工具一式借りてきますから」
 危ないから、瀬川さんは近づかないで!と念を押され、強引に席に戻される。
 本当に心配性な男だ、と苦笑して仕事に戻ると、部内の他のメンバーに書類棚の危険性を訴え終わったらしい伊藤が、ニコニコとこちらに近づいてきた。
 頑張ったのでいっぱい褒めてくれ、とその顔に書いてある。
「伊藤さん、お疲れ様。みんなに知らせてくれてありがとう」
 礼を言い、藤堂が工具を取りに総務に行ったことと、ボルトが見当たらない事を告げると、「あぁ、そういえば……」と伊藤が何か思い出したようにピン、と人差し指を立てる。
「ボルト、ありましたよぅ。最初に資料探しに棚に入ったところで、何個か大きなネジを見かけましたぁ!なんだろう?と思ってたけど、あそこのネジだったんだぁ!」
 どうやら、伊藤はボルトのありかを知っているらしい。
 それならば話は早い。工具を持った藤堂にボルトを渡せば、あの男のことだからあっという間に直してしまうだろう。
 
「どこにあった?」
「こっちですよぅ」
 近づくなと藤堂には言われたが、ボルトはゲットしておきたい。
 だいたい、そう頻繁に地震があるわけでもないだろうし、ボルトを探すことぐらい危険はないだろう。
 そう思い、伊藤に着いていく。
 固定器具が外されている棚の対面側の棚に、資料の間に挟まるようにして数個のボルトが置かれているのを見つけた冬夜は、大きさからして外されたものに間違いないだろうとそれを手に取った。

 念のため、と、手にしたボルトを外れている固定器具の所へ近づけてサイズを測ってみたが、やはりここから取り外されたもので間違いないようだ。
「よかった、やっぱりここのボルトだよ」
「一体誰が外したんでしょうねぇ。暇な人がいますねぇ」
 ふふふ、と伊藤と顔を見合わせて笑い合っていると、棚の向こうにふっと人影がよぎった気がした。
 先程伊藤がいくつかのファイルを抜いていたので、資料棚には隙間が出来ている。
 その隙間から見える向こう側に、誰かが立っている気がしたのだけれど……。
 危ないから資料棚には近づくなと伝えてもらったはずなのに、と声をかけようとすると、藤堂が棚の向こうからひょい、と顔を覗かせた。
 なんだ、藤堂だったんだ、と顔をほころばせ、「ボルト、あったよ」と伝えようとした瞬間、藤堂の顔が驚愕に強張るのが見えた。
 
 ぐらり、と目の前にある棚が、上部にあるファイルを次々と落としながら冬夜と伊藤に迫ってきている。
 事故にあう瞬間は、色々な物がスローモーションで見える、と聞いたことがある。
 まさかリアルにそれを経験することになるとは……と思いながら、コマ送りで倒れてくるスチールラックを前に、冬夜は咄嗟に、隣にいた伊藤を腕の中に囲い込んで覆いかぶさった。

「冬夜……っ!!!」

 藤堂が叫ぶ声が聞こえる。
 あ、今俺の名前呼び捨てにしただろ!と思った瞬間、がつんと衝撃が来て、どこかに体を打ち付けたことがわかった。
 ああ死んだかも、と思ったのに意識はあり、体を強く打った痛みで呼吸が苦しくなる。
 それでも、死ぬほどは痛くない。
 一瞬息が詰まったけれど、あとはズキズキするぐらいだ。
 腕の中にいるやわらかい感触は、おそらく伊藤のものだろうと思う。
 ちゃんと守れただろうかとそっと覗き込んでみれば、普段はにこにこと愛らしい伊藤の顔は、恐怖で引き攣っていた。
 無事でよかった、と腕を緩めてみて初めて、冬夜自身も誰かの腕の中に囲い込まれていることに気付く。
 伊藤を冬夜が、冬夜を誰かが。
 マトリョーシカの様に団子になっている真ん中の自分の状況を知ろうと、きょろり、と周りに視線を泳がせると、目の前に今朝見たばかりのサックスストライプのワイシャツと、ネイビーレジメンタルのネクタイが見えた。
 ……藤堂だ。

 ヒヤリ、と体を嫌なものが駆け抜ける。
 冬夜と伊藤が無事だったのは、藤堂が身を挺して二人をかばったからではないのか。
 藤堂が怪我をしているのではないか、そう思うと目を向けることが怖かったが、もし何かあったのなら、すぐに対処しなければならない。
 意を決して顔を上げれば、怒りを顕わにした鬼の形相の藤堂と目が合った。
 
「このっ……バカ!!!危ないって言っただろうがっ!!!」
 
 藤堂に怒鳴られたことで、冬夜はひっと体をすくませ、伊藤は硬直したあと、へにょ、と顔をゆがませて泣き出してしまった。
 恐怖に叱られたショックが上塗りされて、限界を超えたのだろう。
 見上げてみれば、伊藤と冬夜は倒れてきた棚からほんの数センチの所で、藤堂に引き倒されるように柱にもたれて座り込んでいた。
 藤堂がかばってくれなければ、おそらく棚と壁の間に挟まれて怪我をしていたに違いなかった。
 下手したら頭がつぶれて死んでいたかも、と思い、ぞっとする。
 うえええ、と声を上げて泣く伊藤の頭を「怖かったな」とよしよし撫でる冬夜の手も、今さら沸いて出た恐怖に震える。
「……二人とも、無事でよかった」
 ほぅ、と藤堂が息を吐き、伊藤と冬夜をまとめてぎゅっと抱き締めた。
 
 ざわざわと人が集まり始め、泣き続ける伊藤と二人まとめて藤堂に抱き締められているのが恥ずかしくて身じろぐと、藤堂が立ち上がり、冬夜の腕を取って立ち上がらせたあと、腰が立たないらしい伊藤をひょいと抱き上げた。
 まさに軽々。
 もしかして、自分もいつもこんな感じで抱き上げられているのだろうかと思い、顔が赤くなる。

「西島!いるか?!」
 集まっていた人だかりの中から、ニ課の西島を呼び出すと、藤堂は「持ってけ」と伊藤を西島に抱き渡す。
「怪我はしてないと思うが、パニックになってるから慰めろ。無謀な事はするなと言い聞かせておけ」
 藤堂の厳しい表情と口調にぶんぶんと首を縦に振って頷くと、冬夜とさして身長の変わらない西島は、一瞬よろけながらもしっかりと伊藤を受け取り、足早にその場を去っていく。
 野次馬をしている部内の全員が何も言わずに二人を見送り、倒れた棚をどうしようかと相談を始めたり総務に連絡をし始めると、藤堂は腕を組んで冬夜を睨み、「瀬川さんは、こっち。お説教です」と嫌がる冬夜をズルズルと引きずって、部の外へと連れ出した。

「あ、あの……伊藤さん、いいの?」
 藤堂に強引に引きずられながら、気になる先程の光景について尋ねてみる。
「何が?」
「西島に……」
 伊藤さんを預けたこと、というと、「ああ」と藤堂が頷く。
「問題ありません。あの二人、付き合ってますから」
「ああ、そうなの。……って、ええ?!そうなの?!」
 非常階段の踊り場まで連行され、壁に背を向けて立たされると、冬夜の顔の横にドン、と藤堂が手をついた。
 あ、壁ドン。これ壁ドンですよねと、にへら、と笑うと、藤堂が困ったように眉を寄せ、それから冬夜の肩に額をつけて深く息を吐いた。

「ホントにもう。あなたと一緒にいると、色々心配すぎて生きた心地がしない……」
 絞り出すようにそう言う藤堂に、さすがに申し訳なくなり、「ゴメン」と素直に謝る。
 冬夜が呼吸をしているのを確認するようにそっと胸に手を触れる藤堂に、途端に申し訳なさがこみ上げて、もう一度謝る。
「こんなことは、二度とごめんです」
「うん……いう事聞かなくて、悪かった」
 藤堂が、本当に心の底から冬夜を大切に思ってくれていることが嫌という程伝わり、せつなさと嬉しさで涙が滲む。
 助けてくれてありがとう、と、広い背中に腕を回しながらつぶやくと、黙って胸に抱き寄せてくれる。
 大きな体に抱き込まれていると、先程の恐怖感も興奮も薄れ、手の震えも次第におさまっていった。
 やっぱり藤堂は自分の安定剤だ、と改めて思う。

 しばらくそうしてから、そろそろ仕事に戻らないと、と藤堂を促すと、「もう少し、このまま……」とかすれた声が告げる。
 藤堂も怖かったのだという事にようやく思い当たり、大きな背中をポンポン、と叩くと、かすかに笑う気配がする。
「もう少し自分を大切に」とか「無謀なことはやめろ」とか「もうちょっと周りを気にして」とか色々ぼそぼそお説教されるのにいちいち「うんうん」と頷いていると、突然ピタリと藤堂が黙りこくる。

 どうしたのかと見上げれば、伸ばされた温かい手のひらが頬を包み込み、熱を孕んだ藤堂の目が冬夜をじっと見つめている。

「もっと、俺のことだけ考えて……」

 どうして職場でそういう事いうかな?!とか、ツッコミたい気持ちはあったものの、つい雰囲気に飲まれて「いつも考えてるよ」と答えた後に、顔がかぁっと赤くなる。

 なんてことを言わせるんだ!と恥ずかしさにぷぅっとむくれて睨みつけると、「瀬川さん、ほっぺ」とぎゅっと頬をつままれ、尖らせた唇の先にちゅっとキスを落とされた。 
 


 
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