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番外7.眠り姫は聖夜の癒し手になる 2(西島視点)
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第一営業部は、三課6グループで構成されている。
クリスマス会の出し物は、各グループで1つづつ、と決められているので、全部で6つ。
披露する順番は、グループを統括する主任が、事前にくじ引きしているのですでに決定していた。
西島所属の二課第一グループは、2番手。
最終滑走はやはり、外さず三課第二グループがかっさらっていった。
さすが眠り姫。
くじ運も強い。
けれど、トリでこけると後々まで語り継がれてしまうので、正直避けたいというのが西島の本音であった。
「6」と書かれた紙きれを手に持った瀬川は、自信満々でそれをグループに持ち帰り、全員とハイタッチをしていたので、おそらく出し物には相当気合が入っているのだろう。
負けられない!と西島は念入りに準備をし、頭の中で手順を繰り返す。
しかし結果は……
思った以上の、惨敗。
西島の体が分断され、内臓が飛び散った、というあたりで女子からの激しいブーイングが起こり、出し物は失敗に終わった。
グループメンバーは誰も、西島を責めなかった。責めなかったけれど、それなりにせつない。
みのりだけがこっそりやってきて、西島の頭を撫でて「すごく良かったよ、気持ち悪かったけど」と慰めてくれた。
やはり俺の彼女は最高だ。
その後も今イチ振るわず……というかそうでも思わねばやりきれず、ビール片手に若干斜めに構えながら、他のグループ渾身の出し物を見る。
今流行りのバブリーダンスも出てきた。
一課の江口主任のワンレンボディコンが気持ち悪すぎる。あれじゃ妖怪だ。
ダメだ。失敗が尾を引き、冷静に出し物を楽しむことができない、と西島は深くため息をつく。
そういえば、みのりはもうスタンバイしているのだろうか。
大きな紙袋を持って、控室になっている隣の小会議室に入って行ったようだったが。
次に出てきたのは、吉本新〇劇のパロディだった。
うん、俺、す〇こくらいしかわかんないけど、面白いかも、とニヤニヤと笑っていると、マジックショーの相方だった先輩の米津が「お疲れ」と声をかけてきた。
「俺らは外したけどさ、まあ、楽しかったよな?」
まさかブーイングが出るとはなぁ、と、大柄な体をゆすって豪快に笑う。
大学時代はラガーマンだったという立派な体躯を持ち、繊細な仕事が向いていなさそう、という理由で「失敗することが大前提」のマジシャン役に選ばれた米津は、それなりに責任を感じているようだ。
西島がスプラッタにリアリティーを追求し過ぎたせいでドン引きされたわけであって、不評だったのは、決して米津のせいではない。
それなのにこうやってフォローにまわってくれる先輩のやさしさにきゅんときて、思わず恋に落ちそうになる。
いや、落ちませんけどね。
「次、おまえの彼女の出番か?気合はいってそうだよなぁ、あそこ」
イエース。すごく気合はいってましたよ!と意気込んで報告すると、「瀬川主任のお手並み拝見といくかな」と米津先輩が男らしく笑った。
うーん、体育会系男子のさわやか笑顔、かっこいいです。
思わずタックルしたくなるようなその背中に背負う男気が素敵!
「お、始まるみたいだぞ」
米津と話しているうちにいつのまにか偽す〇こは退場しており、会議室の照明がギリギリまでしぼられた。
「Ladies and Genlemen!Welcome to the dance show!」
山口の流暢な英語の後、新人小沢の「えー、本日は皆様お集まりいただきまして誠にありがとうございます」というノリの悪い通訳が入る。
「It's Show Time!」
「とりあえず、踊ります」
小沢の一本調子の説明に、「通訳いらねーよ!」の猛烈なブーイングが起こった直後、一気に照明が暗くなり、いつの間に用意したのか、やけに本格的なスポットライトが簡易舞台を照らし出す。
ミラーボールが光を反射して、カラオケボックスのようなまばゆさを室内にまき散らすと同時に、よく聞く定番のクリスマスソングが流れ出した。
マライ〇キャリーの「All I Want …… Christmas Is ……」だ。
あまりに有名なナンバーすぎて、これ外したら最悪だろ!というチョイスに違いない。
I don't …… a lot for ……~♪
There …… just one thing ……~♪
スローテンポのイントロからリズムが変わった瞬間飛び出して来たのは、真っ赤なミニスカサンタの衣装を着た美女3人。
って、美女、3人?!
左端に位置するのは、うちの彼女で間違いない。
ひと際小柄な体に、ミニミニフレアスカートとⅤ字に胸元の開いた衣装、サンタの三角帽子が愛くるしい。
動くたびに、ボタンになっているらしい白のポンポンがフワフワ揺れ、男たちの目を惹く。
右端は、Kカンパニー第一営業部が誇るナンバーワン美女アシスタント、鎌田だろう。
みのりとおそろいの衣装のはずなのに、彼女が着るとなんだかとてもセクシーで艶めかしい。
では、真ん中の、ロングヘアーの美女は一体誰?!
彼女たちがキレっキレのダンスを披露し始めると、観客からどよめきがおこる。
ミニのフレアスカートが激しい動きにめくれ上がるたび、中にショートパンツを着用していることはわかっているはずなのに、男たちの視線がそこに吸い寄せられる。
なんてったって、網タイツ。網タイツなんだ。
ひらめくミニスカートからすんなり伸びた足の美しいことと言ったら……
中を見たいという欲望が抑えきれない男たち。実にむなしい生き物だ。
そんな彼女たちをサポートするように、こちらはややぎこちない動きの男たちが登場する。
みのりには小沢が、鎌田に山口が並び、藤堂が真ん中の美女の隣に立ったところで、そうではないかと思っていた部内全員が、ロングヘアの美女の正体が瀬川であることを確信した。
「って、ええええー!!!かわいいっ!!!」
「美女すぎるだろー!瀬川さんっ!!!」
サポートにはいった男たちの手を取りながら、彼女(?)たちは男の周りをくるくると魅惑的に回る。
藤堂が瀬川の後ろに回り、腰に手を当ててひょい、と高く持ち上げた瞬間、瀬川の足がぱっと見事に開脚したのを見て、その場が激しくどよめいた。
難なく着地し、そのまま小沢の元へ渡る瀬川の代わりに、今度は鎌田が藤堂の前へ。
同じように開脚してみせたあと、空中でくるりと向きをかえて藤堂にもたれ掛かり、腰を支えられて背中を反らせたポーズをとる。
なんでこんなセクシーポーズ?!
3人のセクシーサンタさんたち見たさに、部内の男たちが、舞台へにじり寄っていく。
鎌田が小沢の所へ、瀬川が山口の所へ移動すると、今度はみのりがやってきて、向かい合った状態で藤堂に持ち上げられる。
小柄な彼女は高く持ち上げられて開脚を見せたあと、胴を支えられて着地すると、くるくる回って藤堂にしなだれかかり、ポーズを決めてウィンクする。
「かわいいっ!子リスちゃん!」
の声があがり、西島はムッとする。
実は舞台上の男三人はほとんど踊っておらず、藤堂が代わる代わる彼女たちを抱き上げたり持ち上げたりする以外は、彼女たちの手を取ってそこで突っ立っているだけ。
にもかかわらず、ミニスカサンタさんたちのダンスにキレがありすぎて、観客の誰もが男たちには目を向けていなかった。
すごすぎるだろ、このダンス。
西島が圧倒されて見入っているうちに、フィニッシュとばかりに男三人が飛び込んできた美女三人を横抱きに抱き上げ、ダンスは終了した。
会場大熱狂。
だったのはいうまでもない。
そして、踊り終わった瀬川のもとに、野郎が大量に押し寄せたことも。
「本当に瀬川主任ですか?!あ!瀬川さんだ!」
「うわー、かわいいっ!俺の彼女になってもらえませんか?!」
出し物が無事終わり、テンションがもとに戻ったらしい瀬川が、ダンスの時に見せていた弾けちゃった感はどこへ捨てちゃったの?というぐらい恥じらいまくって顔を赤らめている。
ミニスカートと網タイツが恥ずかしいのか、裾をおさえてモジモジしているところがまた萌える。
俯いた際、はらり、と顔にかかるロングヘアをそっとかきあげるそのしぐさを見た男たちの目が、完全にハート型になっていたのを、西島はしっかり確認した。
「写真一緒に撮ってください!」
「なんであんなに踊れるんですか?!」
「髪、ウィッグですよね?似合ってます!」
「スカートの下はどうなってますか?」
次から次へと襲い掛かる質問と、激しい撮影依頼に、さすがの瀬川もたじたじになっている。
部長までもがスマホを抱え、瀬川を中心にしてミニスカサンタさんたちと写真を撮ろうと待ち構えている。
こうなると、あの男が黙っちゃいないだろう、と西島がちらりと視線をめぐらせると……
仁王立ちになり、不機嫌にあたりを睨みつけるプリンスの姿が、そこにあった。
クリスマス会の出し物は、各グループで1つづつ、と決められているので、全部で6つ。
披露する順番は、グループを統括する主任が、事前にくじ引きしているのですでに決定していた。
西島所属の二課第一グループは、2番手。
最終滑走はやはり、外さず三課第二グループがかっさらっていった。
さすが眠り姫。
くじ運も強い。
けれど、トリでこけると後々まで語り継がれてしまうので、正直避けたいというのが西島の本音であった。
「6」と書かれた紙きれを手に持った瀬川は、自信満々でそれをグループに持ち帰り、全員とハイタッチをしていたので、おそらく出し物には相当気合が入っているのだろう。
負けられない!と西島は念入りに準備をし、頭の中で手順を繰り返す。
しかし結果は……
思った以上の、惨敗。
西島の体が分断され、内臓が飛び散った、というあたりで女子からの激しいブーイングが起こり、出し物は失敗に終わった。
グループメンバーは誰も、西島を責めなかった。責めなかったけれど、それなりにせつない。
みのりだけがこっそりやってきて、西島の頭を撫でて「すごく良かったよ、気持ち悪かったけど」と慰めてくれた。
やはり俺の彼女は最高だ。
その後も今イチ振るわず……というかそうでも思わねばやりきれず、ビール片手に若干斜めに構えながら、他のグループ渾身の出し物を見る。
今流行りのバブリーダンスも出てきた。
一課の江口主任のワンレンボディコンが気持ち悪すぎる。あれじゃ妖怪だ。
ダメだ。失敗が尾を引き、冷静に出し物を楽しむことができない、と西島は深くため息をつく。
そういえば、みのりはもうスタンバイしているのだろうか。
大きな紙袋を持って、控室になっている隣の小会議室に入って行ったようだったが。
次に出てきたのは、吉本新〇劇のパロディだった。
うん、俺、す〇こくらいしかわかんないけど、面白いかも、とニヤニヤと笑っていると、マジックショーの相方だった先輩の米津が「お疲れ」と声をかけてきた。
「俺らは外したけどさ、まあ、楽しかったよな?」
まさかブーイングが出るとはなぁ、と、大柄な体をゆすって豪快に笑う。
大学時代はラガーマンだったという立派な体躯を持ち、繊細な仕事が向いていなさそう、という理由で「失敗することが大前提」のマジシャン役に選ばれた米津は、それなりに責任を感じているようだ。
西島がスプラッタにリアリティーを追求し過ぎたせいでドン引きされたわけであって、不評だったのは、決して米津のせいではない。
それなのにこうやってフォローにまわってくれる先輩のやさしさにきゅんときて、思わず恋に落ちそうになる。
いや、落ちませんけどね。
「次、おまえの彼女の出番か?気合はいってそうだよなぁ、あそこ」
イエース。すごく気合はいってましたよ!と意気込んで報告すると、「瀬川主任のお手並み拝見といくかな」と米津先輩が男らしく笑った。
うーん、体育会系男子のさわやか笑顔、かっこいいです。
思わずタックルしたくなるようなその背中に背負う男気が素敵!
「お、始まるみたいだぞ」
米津と話しているうちにいつのまにか偽す〇こは退場しており、会議室の照明がギリギリまでしぼられた。
「Ladies and Genlemen!Welcome to the dance show!」
山口の流暢な英語の後、新人小沢の「えー、本日は皆様お集まりいただきまして誠にありがとうございます」というノリの悪い通訳が入る。
「It's Show Time!」
「とりあえず、踊ります」
小沢の一本調子の説明に、「通訳いらねーよ!」の猛烈なブーイングが起こった直後、一気に照明が暗くなり、いつの間に用意したのか、やけに本格的なスポットライトが簡易舞台を照らし出す。
ミラーボールが光を反射して、カラオケボックスのようなまばゆさを室内にまき散らすと同時に、よく聞く定番のクリスマスソングが流れ出した。
マライ〇キャリーの「All I Want …… Christmas Is ……」だ。
あまりに有名なナンバーすぎて、これ外したら最悪だろ!というチョイスに違いない。
I don't …… a lot for ……~♪
There …… just one thing ……~♪
スローテンポのイントロからリズムが変わった瞬間飛び出して来たのは、真っ赤なミニスカサンタの衣装を着た美女3人。
って、美女、3人?!
左端に位置するのは、うちの彼女で間違いない。
ひと際小柄な体に、ミニミニフレアスカートとⅤ字に胸元の開いた衣装、サンタの三角帽子が愛くるしい。
動くたびに、ボタンになっているらしい白のポンポンがフワフワ揺れ、男たちの目を惹く。
右端は、Kカンパニー第一営業部が誇るナンバーワン美女アシスタント、鎌田だろう。
みのりとおそろいの衣装のはずなのに、彼女が着るとなんだかとてもセクシーで艶めかしい。
では、真ん中の、ロングヘアーの美女は一体誰?!
彼女たちがキレっキレのダンスを披露し始めると、観客からどよめきがおこる。
ミニのフレアスカートが激しい動きにめくれ上がるたび、中にショートパンツを着用していることはわかっているはずなのに、男たちの視線がそこに吸い寄せられる。
なんてったって、網タイツ。網タイツなんだ。
ひらめくミニスカートからすんなり伸びた足の美しいことと言ったら……
中を見たいという欲望が抑えきれない男たち。実にむなしい生き物だ。
そんな彼女たちをサポートするように、こちらはややぎこちない動きの男たちが登場する。
みのりには小沢が、鎌田に山口が並び、藤堂が真ん中の美女の隣に立ったところで、そうではないかと思っていた部内全員が、ロングヘアの美女の正体が瀬川であることを確信した。
「って、ええええー!!!かわいいっ!!!」
「美女すぎるだろー!瀬川さんっ!!!」
サポートにはいった男たちの手を取りながら、彼女(?)たちは男の周りをくるくると魅惑的に回る。
藤堂が瀬川の後ろに回り、腰に手を当ててひょい、と高く持ち上げた瞬間、瀬川の足がぱっと見事に開脚したのを見て、その場が激しくどよめいた。
難なく着地し、そのまま小沢の元へ渡る瀬川の代わりに、今度は鎌田が藤堂の前へ。
同じように開脚してみせたあと、空中でくるりと向きをかえて藤堂にもたれ掛かり、腰を支えられて背中を反らせたポーズをとる。
なんでこんなセクシーポーズ?!
3人のセクシーサンタさんたち見たさに、部内の男たちが、舞台へにじり寄っていく。
鎌田が小沢の所へ、瀬川が山口の所へ移動すると、今度はみのりがやってきて、向かい合った状態で藤堂に持ち上げられる。
小柄な彼女は高く持ち上げられて開脚を見せたあと、胴を支えられて着地すると、くるくる回って藤堂にしなだれかかり、ポーズを決めてウィンクする。
「かわいいっ!子リスちゃん!」
の声があがり、西島はムッとする。
実は舞台上の男三人はほとんど踊っておらず、藤堂が代わる代わる彼女たちを抱き上げたり持ち上げたりする以外は、彼女たちの手を取ってそこで突っ立っているだけ。
にもかかわらず、ミニスカサンタさんたちのダンスにキレがありすぎて、観客の誰もが男たちには目を向けていなかった。
すごすぎるだろ、このダンス。
西島が圧倒されて見入っているうちに、フィニッシュとばかりに男三人が飛び込んできた美女三人を横抱きに抱き上げ、ダンスは終了した。
会場大熱狂。
だったのはいうまでもない。
そして、踊り終わった瀬川のもとに、野郎が大量に押し寄せたことも。
「本当に瀬川主任ですか?!あ!瀬川さんだ!」
「うわー、かわいいっ!俺の彼女になってもらえませんか?!」
出し物が無事終わり、テンションがもとに戻ったらしい瀬川が、ダンスの時に見せていた弾けちゃった感はどこへ捨てちゃったの?というぐらい恥じらいまくって顔を赤らめている。
ミニスカートと網タイツが恥ずかしいのか、裾をおさえてモジモジしているところがまた萌える。
俯いた際、はらり、と顔にかかるロングヘアをそっとかきあげるそのしぐさを見た男たちの目が、完全にハート型になっていたのを、西島はしっかり確認した。
「写真一緒に撮ってください!」
「なんであんなに踊れるんですか?!」
「髪、ウィッグですよね?似合ってます!」
「スカートの下はどうなってますか?」
次から次へと襲い掛かる質問と、激しい撮影依頼に、さすがの瀬川もたじたじになっている。
部長までもがスマホを抱え、瀬川を中心にしてミニスカサンタさんたちと写真を撮ろうと待ち構えている。
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