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第1章 王都編
第5話 遭難ですか?そうなんです。(女狐との出会い 前編)
しおりを挟む「ーーーーーーわらわ、参上!」
俺の手に描かれた紋章から、一人の狐耳の少女が現れる。
身体のラインが見えない和装に身を包んでいるその身体は、だがそれを持ってしても隠し切れないスタイルの良さを持ち、性別など関係無しに彼女を見る者の目を引く。
紫紺の髪は金色(こんじき)の光沢を持ち、何とも言えない艶やかな雰囲気を醸し出している。
その目は他と同様に金に染まり、その右眼にはこの世界の全てを見通すと言われる“千里眼”が、左眼には、その眼に人の魔力、引いては心を写すと言われる“心眼”を、其々宿している。
その眼を見つめていると、まるで自身の心を乗っ取られ、操られているようなーーーーそしてそれに、違和感を感じない。
そう行った感覚を抱かせるのは、恐らく彼女自身が持った淫らで蠱惑的な色気と雰囲気が有るからこそだろう。
そして何より特筆すべきなのが、頭部から生える狐耳と、尾骶骨(びていこつ)の辺りから生えたもっふもふの尻尾!
このもふもふは一度囚われると抜け出せない魅力を持つ事を身を以て知っている俺にとって、その魅惑のもふもふは、つまり底無し沼にも等しく、一度飲み込まれると、永遠に抜け出す事が出来ない。
そうと知っていても抗えないッ、、、、、、、それが男、いや人間としての“使命”ッ、、、、、
我慢が出来ずその尻尾に飛び込んだ俺は、次の瞬間には地面に叩きつけられていた。
、、、、、、また忘れてた、、、、、
「、、、、なーんて言ってみましたけど、やっぱあの姿を維持するのは難しいですね、、、、ご主人、もっと魔力下さい、、、、、」
「、、、、、、やだ。」
先程まであれ程の妖艶な雰囲気を纏っていたその身体は、今となっては見る影もない。
身長は縮み。
どことは言わないが胸元の辺りはまな板の様に平坦に。
顔付きも幼く、やんちゃなクソガキの様相を表している。
だがしかし唯一変わらない吸引力を持った魅惑のもふもふに抗う事も出来ず、吸い込まれる様にもふもふに体を埋めた。
もふもっふ!もふもっふだこれ!
「、、、、な、何ですか、これ、、、、、、、」
「、、、、あ、知らなかったのか、、、、えっと、これは妲己って言う、ここから南にある王国の辺りで一時期話題になってた、、、、」
「いや、流石に妲己は知ってるんですけど、、、わたしが聞きたいのはそうじゃ無くて、何故あなたが《千年妖狐》の二つ名を持った、『魔神(ましん)』と使い魔の契約を結んでいるのか、って事ですよ!」
「え、、、、いや、そりゃミルがなんか見せろって視線で訴えかけて来たし、俺が今見せれる中で一番目立つ物をだな、、、、」
、、、、、って、さっきからなんか視線が、、、、、
「おいなんだありゃ、、、、」
「さっきのべっぴんさんがあのガキになったのか、、、?」
「いや、つうかあいつって、、、、、」
あ、やばいまたミスった。
「、、、、、あ、とりあえずこれ引っ込めた方が良さそうだな。」
「そりゃそうですよ!目立ちまくりじゃ無いですか!」
「うむ、それはマズイ。つーわけで妲己、一旦引っ込んでくれ。」
「了解しました!取り敢えずまた眠っとくんで、用事があったら起こして下さい!」
「ん、すまんなせっかく出て来て貰ったのに。」
「きーにしないで下さい、わらわはご主人様に忠誠を誓った僕(しもべ)、この身は地の果て海の果てまで!」
そんな、本気なのか調子が良いだけなのか分からない事を言いながら、徐々に身体が薄れていく妲己。
それはやがて光となり、俺の『紋章』に吸い込まれて行った。
俺は、先程まで上半身を包んでいた幸福な感覚に僅か、いやかなり、いや凄く物凄く未練を残しつつも、なんとか立ち直ると、ミルに姿勢を正した。
、、、、、、で。
「それじゃ、取り敢えず裏行きましょう。さっきの“あれ”で、ここは人目を引いています。全く、ただでさえさっきの爆発で注目を浴びていると言うのに、どうしてあなたはこうも考え無しなのか、、、」
「ひっでえけど、どれもこれも事実だから反論も抵抗も出来ないのがな、、、、、ま、裏に行くってのは賛成。早速行こうぜ。」
それを最後に俺とミルは、クエスト受注用のカウンター裏に設置された扉に向かって歩き出した。
~カウンター裏 職員休憩室~
「…それでは、説明をして貰いましょうか。」
「ふむ、説明と言われてもな、、、、色々あって妲己を使い魔にした、これが全てだ。」
「だから、それを細かく詳しく説明しろっつってんです。はよ。」
詳しく、細かく、ねぇ……
そう言われても何を言えば良いのやら……
と、そこで妲己が、俺の脳内に直接話しかけてきた。コイツ……直接俺の脳内にッ……!
(えーっと、それじゃあわらわ達がどう言った経緯で出会ったかを話せば良いんじゃないでしょうか?ほら、色々あったじゃないですか、色々。)
(あー…そういやそうだったなぁ…んじゃ、それ話すか。)
と言うわけで、ここからは俺が妲己と出会い、そしてどう言った経緯で妲己を俺の使い魔とするに至ったのか、それを語る回想となる。
「あー、そうだな……あれは、2年前の事だったか、、、」
「…あ、これ長くなる奴ですね。」
俺の椅子を用意するとか言う気遣いは無く、自分だけ椅子に座るミルを横目に、俺は、昔話を始めるのだった。
~2年前 王都北側に位置するとある辺境国~
「……あー、寒い、、、、、クソ、魔王の情報を持った国があるとか聞いたから来たのに、、、、」
ここは、《勇王皇国》リベリオンの北側の、《酷寒の大地》カルティア
常に白々(はくはく)とした吹雪が降り続け、大地の表面は全て白銀の雪に隠れた、そんな大地。
それ故に、最近までは人が住める土地ではないとされ、またそこには雪属性の魔獣のみ生息しており、人が住む土地は無いとされて来たのだがーーー
実はこの土地には、限られた魔人(まじん)、そして魔神(ましん)のみが持つとされる、『魔眼』の内一つ、世界の全てを見渡すとされる《千里眼》を持ってしても見る事の出来ない、空白のエリアが存在している。
そして、最近の調査により、そのエリアには多量の炎熱魔力(ファイアマナ)が存在していると言う事が判明したのだ。
これはつまり、そこのエリアには雪が降っておらず、そのエリアに人が住んでいる可能性がある、と言う事になる。
雪や雨と言った自然現象は、その場に存在するマナの量や流れによって起こり、ここら一帯の豪雪も、即ちこの『酷寒の大地』に大量の氷寒魔力(アイスマナ)が存在している事で起こる物、と言う訳だ。
でもって、そんな大地に熱や炎を司る、『炎熱魔力』が存在していると言う。
魔力と言う物は、他の魔力と中和させる事でその効果を失う事がある。
それは炎の魔力と氷の魔力を組み合わせる事でも起こり、つまり何が言いたいかって言うとーーーーー
「はぁ……早く『空白地帯(ブランエリア)』見つかんねえかな…そこまで辿り着けば『灯火(マッチファイア)』使えるし、暖も取れるんだが…」
そう、つまりそのエリアには炎の魔力が存在する為、炎系の魔法も使えて、暖も取れてワンチャン情報も得れて一石二鳥、って訳だ。
恐らくその一帯は炎と氷の魔力が互いを打ち消しあう事により、寒くも無く暑くもない、丁度良い気候風土になっているはずなのだ。
だからこそ、『ブランエリアには人が住んでいる』とか言う噂も流れるんだろうし、国も調査依頼を出すんだろうしな……
ま、そろそろカルティアに入って二、三時間って所だろうし、良い加減見つかるだろ。
そんな、後に甘かったと認識する考えを抱きながら、俺は、カルティアの大地(ゆき)を踏んで行くのだった。
~そして、数時間後~
俺は、未だにブランエリアの発見の兆し見えないまま、途方も無い大地で途方に暮れ、しょぼしょぼと歩き続けて居た。
いやちょっと待ておかしい、なんでここまで見つからないんだよ!
あれ!?確か国が出したブランエリアの情報って、『カルティアから真っ直ぐ50キロ程度』じゃ無かったっけ!?
もうやだ!早くおうちに帰ってふかふかのオフトゥンで眠りたい!
もう良い加減に見つかっててもおかしく無いはずなのに…何故だ、こんなことは間違っている………
そんな事を考えつつ歩いていると、遂に、視界の端に『何か』が見えた!
興奮しつつ近づく。やっと見つけた雪以外の物体、見逃す訳には行かない。
そして見つけたのはーーーー
「…ってお前、何やってんだ、、、、」
ーーーーやっとの思いで見つけたのは、普段から俺をストーカーしている少女。
「うう…神はリリを見捨てては居なかった、、、」
「……」
リリア・クラスタ、その人だった。
雪に塗(まみ)れ、と言うか埋もれて青くなっているその体からは、なんとも言えない悲壮感が漂って居たーーーーー
取り敢えず、雪からその体を引きずり出し、背におぶう。
で、背中から出来るだけ熱を放出しながら、もう一度歩き出すのだった。
「はぁ…グリム様、暖かいです……」
「そりゃ、熱放出してるからな。で、お前なんであんなとこで埋れてたんだよ……粗方想像つくけど。」
まあ大概…
「よくぞ聞いてくれました!実は、ああなるまでにはそれはそれは重大な理由がですね……」
「はいはい、また俺のストーカーしてたら迷ったのな。聞かなくても良かったわ。」
「ストーカーなんかじゃ無いですよ!これはリリがグリム様に送る愛です、ストーカー呼ばわりされる様な物じゃありません!リリはグリム様に初めて出会った時から身も心もあなたの物、一生ついて行くと誓ったんです!」
「よく言うわ。つうか、それについては俺もう何十回も断ってるだろうが!お前勝手に俺について来て勝手にトラブル持ち込んでるだけだろうが!」
「酷い!」
と、その後も命を拾われた分際でうだうだ言いつづけるリリを放置しつつ、黙々と歩いて行くのだった。
ちなみに、リリは客観的に見てもかなりの美少女だし、普通に考えれば嫌がる理由はないんだろうけどな…
ここまで俺が辛辣に接するのにも、まあ理由がある。
それを語ると回想の中で回想を流す事になってしまうため、ここでは簡潔に、リリとの出会いとこうなるまでの経緯を話す事にする。
あれは、俺が勇者として冒険を初めて一ヶ月程が経過した時の事。
その時俺は、リベリオン王都を出て数キロの場所にあるとある村に立ち寄って居た。
そこで、いつも通りに村の周辺に湧いた魔獣を倒したり、村人達のトラブルを手助けしたりして居た俺は、ある日とある森の中に入って居た。
そこで、蜂型の魔獣に襲われて居たリリを助け、そのせいでリリにくっつかれる様になってしまったのだ。
で、その後もなんやかんやあって、今でもストーカーされ続けている、と言う訳だ。
あの時の俺はこうも懐かれるとは思ってなかったんだ…まさかあれで一目惚れまで行くとは…
まあ、面倒くさいし俺には心に誓った相手がいる。
そう言う訳で、こいつに見つけられる度に巻いて居たのだが…
いや、実際一度告白されたのだ。もちろん振ったけど。
それで諦めてくれればいいのに、何故か今でもついて来ている。謎だ……
しかもこいつ、何回巻いても必ず一ヶ月以内には見つけてくるし、そうなると一週間程度は巻けない。
そう言う訳で、今ではすっかり顔見知りになり、ちょこちょここいつが運んで来やがるトラブルやらを解決して居たせいか、益々愛情表現が過激になっている気もする。
で、今回も見事に例に漏れず、一ヶ月以内に俺に追いついた訳だ。
ま、今回は追いついたって言うか、俺が拾った、って感じだけどな…
しかも、今回こう言う状況になってしまった以上、取り敢えずここから抜けるまではこいつを連れて行かざるを得ない。
つまり、カルティアから抜けるまではこいつと一緒……はあ、めんどくせぇ…
沸々と沸き立つやり場のないストレスを抱えながらも、リリをおぶい続ける俺は、大概お人好しなんだろうな…
ま、別に本心からの行動でもないしな…俺としてはむしろ、偽善で救った相手にこうも懐かれると若干の罪悪感を抱くんだ。
だから、俺としては正直懐かれたくはないし、必要以上に感謝されても困る、と言うのが本音な訳だ。
……と、そんな事を考えていた矢先に。
「……あ、あれは…」
遂に。
この雪塗れの平野に、一筋の光が射し込む。
つい急ぎ足になる。当たり前だ。
数時間にも渡る辛く険しい捜索(そうなん)ののち、遂に、遂にだ!
………とうとう見つけた、『新たなる地』!
雪原の向こう、青々とした草原の広がる土地を目指し、俺は駆け出した。
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