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11章 夏の海ではしゃいじゃお
425.僕すごーい♪
まずは武器『天兎の天杖』に付属した光属性スキルを使っちゃおう。
「僕の光で清めちゃうぞ~──【天兎の光】!」
超プリティな杖から放たれた光が宿借蛸に直撃した。宿借蛸が如実に嫌がってる。
もしかして、光属性が苦手? 耐性が下がってるからかもしれないけど、風属性攻撃と同じくらいダメージを与えられた気がする。
「お、デバフもかかってる。モモ、ナイス!」
リリとユキマルから回復スキルを受けて体力を取り戻していたルトが、宿借蛸の様子を見て嬉しそうに僕を褒めてくれた。
天兎の光は30%の確率で目くらましのデバフをかけられるんだよねー。
僕は幸運値が高いからか、このデバフが発生しやすいのです。えっへん。
「いえーい、僕すごーい」
「ふふっ、モモすごーい」
胸を張って自画自賛した僕に、リリが微笑みながら合わせてくれた。ルトは呆れた顔をしてる。
僕はいつだって自己肯定感を高めていく主義だよ。ルトはそろそろ慣れて。
「さすがモモ!」
「おー、これが噂のウサギの光爆発かぁ」
ユウシャが全力で称えてくれて、僕の肯定感は高まるばかり……と思ったら、クレイさんがなんか変なこと言ってる。
ウサギの光爆発ってなに?
「確かにウサギが光を放ってる。輝いてる」
「僕自身が光ってるわけじゃないよ?」
ユウシャとクレイさん以外が納得した感じで頷いてるから、思わずツッコミを入れちゃった。
光属性のスキルを使ったのは間違いないんだけどさぁ。
その言い方だと、僕がピッカピカに輝いてるみたいじゃない? 想像すると、ちょっと間抜けな気がして受け入れづらい。
「お前ら、攻撃の手を緩めるなよ!」
ルトが宿借蛸の元へと泳いで攻撃を繰り出しながら叫ぶ。
シャボリンが割られちゃってるから、戦うのが大変そう。一応呼吸を補助するようなアイテムは用意していたみたいだけど、明らかに素早さが下がってる。
僕がフォローしなくっちゃ!
「はーい! もう一発、光属性攻撃しちゃうよー」
武器を聖杖に変えて、付属スキル【聖光】を使う。
溢れた光が貝殻ごと宿借蛸を包み、周囲をも照らしてパッと消えた。
ルトたちの「眩しっ!?」という声が聞こえてくる。
ダメージは負わなくても、光の眩しさはルトたちにとっても障害になったらしい。なんかごめんね?
「……ダメージは結構与えられたね!」
「事前に光注意って言ってほしかったなー」
リリに緩く叱られた。
僕がコツンと頭を叩いて「ごめんちょ?」と言ってみると、ニッコリ笑って「許す!」と返ってくる。リリは優しい!
「おい……」
「あ、そっちに触腕向かってるぞー!」
「……りょ」
僕とリリに文句を言いたげにしていたルトが、ユウシャからの注意を受けて、今は戦闘に集中しようと判断したのか、攻撃を回避しながら宿借蛸に向き直った。
この調子で文句を忘れてくれたら嬉しいな。
「もう一回だけ、光の攻撃するね? 眩しいかもしれないから注意してね」
今度はちゃんと事前に注意したよ。
それぞれから「りょーかい」と返事がくるのを聞きながら、アクセサリー【月の雫】を装備する。このアクセサリーにも付属スキルがあるんだ。
「──月光!」
先ほどの攻撃より柔らかな光が宿借蛸へと降り注いだ。
宿借蛸が「デビィリアアアッ」と悲鳴を上げた。想像以上に苦しんでるように見える。
「うん? もしかして……浄化に弱い?」
ちょっと考えた末に、ふと思い至る。
僕が使った光属性攻撃って、どれも攻撃するだけじゃなくて浄化作用もあるんだよね。これがいい具合に宿借蛸に効果を示してる気がする。
「浄化? また穢れがどうとか、って感じなの?」
リリが「ちょっと休憩させてー」と僕のシャボリンに乗り込んできたかと思うと、僕の呟きを拾って首を傾げた。
好きなだけ休憩してください。たまに走ってシャボリンを動かさないといけないけど。宿借蛸の攻撃を避けるの、結構大変!
「うーん、まぁ、そんな感じかも? そもそもダンジョンって、穢れた魔力の影響でできるらしいし、その入口にいる宿借蛸が穢れてても不思議じゃないよね」
「言われてみると確かに」
僕の言葉にリリは納得した様子だ。
頷いた後、ニコッと笑う。
「──じゃあ、浄化しちゃう?」
「浄化しちゃおう!」
顔を合わせて微笑み合う。リリと共同作業だね!
リリが杖を構えるのに合わせて、僕も武器を『天兎の天杖』に戻して宿借蛸に向けた。
そして、リリと声を合わせて──
「「【浄化】!」」
清廉な光が宿借蛸へと放たれる。
……あ、光注意って言い忘れた! でも、今回はリリと一緒にしたことだから、ルトも怒らないでしょ。リリに甘いもんね。
「デビィリアアアッ……!」
「効いてるねぇ」
宿借蛸が触腕と鋏をがむしゃらに振り回した。
効果はバツグンだ! なんてナレーションが頭をよぎる。
「じゃあ、私は浄化専門で攻撃しちゃおー。あ、ルト、【回復】」
「ゆるい感じでバトルすんのやめてくれねぇかなっ!」
リリののほほんとした雰囲気の声が聞こえたのか、ルトがなんとも言えない表情で叫ぶ。
まぁ、ルトはリリのこんな感じにも慣れてるから、すぐにバトルに集中し直してるけど。
「僕も浄化専門で」
「いや、モモは風魔術も使おう?」
「あ、確かに、その方がダメージ稼げそうだね」
ほどほどに浄化しつつ、風魔術も使っていくのが一番効率的か。
というわけで、風魔術を連発しつつ、そのクールタイムに浄化を飛ばした。宿借蛸の攻撃は、必死に走ってシャボリンを動かして回避する。
ルトやパーティ『輝かしき勇者と仲間たち』も泳ぎながら接近戦をしてダメージを稼いでくれてるから、この調子で宿借蛸を倒せそうだね!
「僕の光で清めちゃうぞ~──【天兎の光】!」
超プリティな杖から放たれた光が宿借蛸に直撃した。宿借蛸が如実に嫌がってる。
もしかして、光属性が苦手? 耐性が下がってるからかもしれないけど、風属性攻撃と同じくらいダメージを与えられた気がする。
「お、デバフもかかってる。モモ、ナイス!」
リリとユキマルから回復スキルを受けて体力を取り戻していたルトが、宿借蛸の様子を見て嬉しそうに僕を褒めてくれた。
天兎の光は30%の確率で目くらましのデバフをかけられるんだよねー。
僕は幸運値が高いからか、このデバフが発生しやすいのです。えっへん。
「いえーい、僕すごーい」
「ふふっ、モモすごーい」
胸を張って自画自賛した僕に、リリが微笑みながら合わせてくれた。ルトは呆れた顔をしてる。
僕はいつだって自己肯定感を高めていく主義だよ。ルトはそろそろ慣れて。
「さすがモモ!」
「おー、これが噂のウサギの光爆発かぁ」
ユウシャが全力で称えてくれて、僕の肯定感は高まるばかり……と思ったら、クレイさんがなんか変なこと言ってる。
ウサギの光爆発ってなに?
「確かにウサギが光を放ってる。輝いてる」
「僕自身が光ってるわけじゃないよ?」
ユウシャとクレイさん以外が納得した感じで頷いてるから、思わずツッコミを入れちゃった。
光属性のスキルを使ったのは間違いないんだけどさぁ。
その言い方だと、僕がピッカピカに輝いてるみたいじゃない? 想像すると、ちょっと間抜けな気がして受け入れづらい。
「お前ら、攻撃の手を緩めるなよ!」
ルトが宿借蛸の元へと泳いで攻撃を繰り出しながら叫ぶ。
シャボリンが割られちゃってるから、戦うのが大変そう。一応呼吸を補助するようなアイテムは用意していたみたいだけど、明らかに素早さが下がってる。
僕がフォローしなくっちゃ!
「はーい! もう一発、光属性攻撃しちゃうよー」
武器を聖杖に変えて、付属スキル【聖光】を使う。
溢れた光が貝殻ごと宿借蛸を包み、周囲をも照らしてパッと消えた。
ルトたちの「眩しっ!?」という声が聞こえてくる。
ダメージは負わなくても、光の眩しさはルトたちにとっても障害になったらしい。なんかごめんね?
「……ダメージは結構与えられたね!」
「事前に光注意って言ってほしかったなー」
リリに緩く叱られた。
僕がコツンと頭を叩いて「ごめんちょ?」と言ってみると、ニッコリ笑って「許す!」と返ってくる。リリは優しい!
「おい……」
「あ、そっちに触腕向かってるぞー!」
「……りょ」
僕とリリに文句を言いたげにしていたルトが、ユウシャからの注意を受けて、今は戦闘に集中しようと判断したのか、攻撃を回避しながら宿借蛸に向き直った。
この調子で文句を忘れてくれたら嬉しいな。
「もう一回だけ、光の攻撃するね? 眩しいかもしれないから注意してね」
今度はちゃんと事前に注意したよ。
それぞれから「りょーかい」と返事がくるのを聞きながら、アクセサリー【月の雫】を装備する。このアクセサリーにも付属スキルがあるんだ。
「──月光!」
先ほどの攻撃より柔らかな光が宿借蛸へと降り注いだ。
宿借蛸が「デビィリアアアッ」と悲鳴を上げた。想像以上に苦しんでるように見える。
「うん? もしかして……浄化に弱い?」
ちょっと考えた末に、ふと思い至る。
僕が使った光属性攻撃って、どれも攻撃するだけじゃなくて浄化作用もあるんだよね。これがいい具合に宿借蛸に効果を示してる気がする。
「浄化? また穢れがどうとか、って感じなの?」
リリが「ちょっと休憩させてー」と僕のシャボリンに乗り込んできたかと思うと、僕の呟きを拾って首を傾げた。
好きなだけ休憩してください。たまに走ってシャボリンを動かさないといけないけど。宿借蛸の攻撃を避けるの、結構大変!
「うーん、まぁ、そんな感じかも? そもそもダンジョンって、穢れた魔力の影響でできるらしいし、その入口にいる宿借蛸が穢れてても不思議じゃないよね」
「言われてみると確かに」
僕の言葉にリリは納得した様子だ。
頷いた後、ニコッと笑う。
「──じゃあ、浄化しちゃう?」
「浄化しちゃおう!」
顔を合わせて微笑み合う。リリと共同作業だね!
リリが杖を構えるのに合わせて、僕も武器を『天兎の天杖』に戻して宿借蛸に向けた。
そして、リリと声を合わせて──
「「【浄化】!」」
清廉な光が宿借蛸へと放たれる。
……あ、光注意って言い忘れた! でも、今回はリリと一緒にしたことだから、ルトも怒らないでしょ。リリに甘いもんね。
「デビィリアアアッ……!」
「効いてるねぇ」
宿借蛸が触腕と鋏をがむしゃらに振り回した。
効果はバツグンだ! なんてナレーションが頭をよぎる。
「じゃあ、私は浄化専門で攻撃しちゃおー。あ、ルト、【回復】」
「ゆるい感じでバトルすんのやめてくれねぇかなっ!」
リリののほほんとした雰囲気の声が聞こえたのか、ルトがなんとも言えない表情で叫ぶ。
まぁ、ルトはリリのこんな感じにも慣れてるから、すぐにバトルに集中し直してるけど。
「僕も浄化専門で」
「いや、モモは風魔術も使おう?」
「あ、確かに、その方がダメージ稼げそうだね」
ほどほどに浄化しつつ、風魔術も使っていくのが一番効率的か。
というわけで、風魔術を連発しつつ、そのクールタイムに浄化を飛ばした。宿借蛸の攻撃は、必死に走ってシャボリンを動かして回避する。
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