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11章 夏の海ではしゃいじゃお
460.アイドル活動もがんばるよ
ライトで照らされた砂浜は、海遊びに興じる人でいっぱいだ。
最高に夏を満喫してる気がするね。他の海は今モンスターの襲来で大変だから、こんな感じで遊べる場所は貴重だ。
僕はラッタンたちと砂遊び中。
海で泳ぐのも楽しいけど、砂遊びも童心に返った感じがしていいよね。
「お城作ったよ~」
「らぴゅ(ラッたんもペシペシして固めたんだよぉ)」
大作が完成!
いろんな道具を使って大まかな形を作って、ラッタンと一緒にペシペシと叩いて固めた後、細かいところを慎重に削ったんだよ。
「西洋風のお城じゃなくて、日本の天守閣を作る意外性、さすがモモさんすぎる……!」
タマモがくふっと笑いを堪えながら褒めてくれた。ついでに、スクショをパシャパシャと撮ってる。
西洋のお城は綺麗だけど、日本の天守閣もカッコよくて大好きだから作ってみたんだ♪
「日本の城なら周りにお堀を作ろうぜ」
ルトが楽しそうに城の周りを掘り始める。
こういう遊びは子どもっぽいって嫌がるかと思ってたし、確かに最初はちょっと離れたところから見てるだけだったんだけど、今はすっごくノリノリだ。
そんなルトを見てナディアがフッと笑う。
「男っていくつになっても子どもよね」
「そういうナディアだって、砂遊びしてるくせに」
リコが冷静にツッコミを入れた。ナディアは僕たちの近くでリコを砂に埋めて遊んでるんだよ。
それを最初に見た時は、正直『これイジメ?』って思ったんだけど、二人曰く「砂むし温泉ごっこ」らしい。
地熱がないから、砂に埋まったところで全然温かくならないと思うんだけどな? 不思議な遊びだ。
「モモ、スラリンとペタが変な遊びしてるよ」
「変な遊び?」
リリが指す方を見ると、波打ち際でスラリンが海水を吸収してはペタに放ち、それをペタが水噴射で撃ち返しているのが見えた。
確かに変な遊びだ。
「──水の掛け合いをする遊びの進化系かな」
水鉄砲で遊ぶのと似た感じだと思う。たぶん。スラリンとペタが楽しそうだから、そういうことにしておこう。
僕は絶対に混ざりたくないけどね。結構激しい攻防なんだもん。絶対僕が負けてずぶ濡れになるよ。
僕がスラリンたちを眺めてのんびりしていると、タマモにツンツンと肩をつつかれた。
「モモさん、ミュージックビデオ用の撮影していいですか?」
「待って、そもそもミュージックビデオって何?」
初耳です。
目を瞬かせる僕に、タマモは「あれ、言ってませんでしたっけ?」と首を傾げる。
「モモさんのライブ映像を動画配信サイトに流す予定なのは、以前お伝えしましたよね?」
「うーん、聞いたような、聞いてないような……まあ、いいけど」
「ありがとうございます。それで、歌をライブ映像とは別バージョンでも配信したくて。ミュージックビデオを作ろうと思ってるんです」
「そうなんだ? 凝ってるね。撮影は好きにしてどうぞー」
よくわかんないけど、僕のアイドル活動がより世界に広められるらしい。
楽しそうだから、僕ができることがあるならがんばるよー。
「ありがとうございます! それと、改めて歌をレコーディングしたいのですが。この島に、レコーディングスタジオを作ったので、ぜひそこで」
「いつの間に!?」
僕はポカンと口を開けた。
もふもふ愛ランドが進化を続けてることは予想してたけど、レコーディングスタジオは完全に想定外だったよ。
「モモさんの歌をより素晴らしい形で広げるためなのですから、手は抜きませんよ……!」
タマモがキリッとした表情で言う。
なんか敏腕マネージャーって感じの雰囲気だ。すごいねぇ。
「じゃあ、今度レコーディングするね」
「よろしくお願いします!」
話がまとまったところで、タマモに撮影をされながら、遊びを再開する。
砂遊びはルトが作ったお堀に水を流し込んで、リリが草花で庭を飾ってくれたことで一段落した。
次は手持ち花火で遊ぼうかな。
いつかみんなで遊びたいなって思って、準備しておいたんだよ!
派手に光が出る花火はルト好みだったようで、嬉々とした感じでリリと一緒に遊んでる。
僕は線香花火が好きだから、ラッタンと一緒にじぃっと動きを止めて構えた。あ、パチパチってなってきた。彼岸花みたいで綺麗だねぇ。
「らぴゅ(モモ、今度お歌を歌うのぉ?)」
「歌うよー。僕はよくみんなの前で歌ってるんだ。スラリンたちもパフォーマーとして協力してくれてるんだよ」
ラッタンはまだ経験したことがないから、僕の歌に興味津々な感じでいろいろと聞いてくる。線香花火より歌の話に意識が集中してるね。
あ、線香花火の玉が落ちちゃった。
新たな線香花火に火をつけながら、ラッタンに歌を教えてみることにした。
最初に教えるのはやっぱり、僕の代表曲と言ってもいい『もふもふプリティ』かな。
「♪淡いも・もいーろー、うーさーぎさーん。ねぇ知ぃっていーる? もふもーふ・プリッティ」
アカペラでのんびりと歌っているからか、いつもより優しい響きの歌になってる気がする。
こういう感じで歌うのもいいね~。ほのぼのするよ。
「♪ふわふーわだ、かわいーいねー。……当ーたーりー前♡」
「らぴゅ(ラッたんもふわふわだから、可愛いのぉ?)」
「ラッタンは存在そのものが可愛い」
「らぴゅ(えへへぇ、ありがとぉ)」
パチパチと音と光を優しく放つ線香花火を楽しみ、のんびりとしたラッタンとの会話を挟みながら歌を続ける。
「♪あーがーめてよー、かーみーじゃないけどー」
「らぴゅ(モモは神さまじゃないのぉ?)」
ラッタンの純真な眼差しで見つめられた。
……え、これ、どう答えたらいい? ノリで神さまやってます、って正直に言っていいの?
「モモさんはもふもふ神さまですから、その歌詞は正式に変えたいですねぇ」
タマモが動画を撮りながら、考え込んでる。
その言葉でラッタンは『モモ=もふもふ神』と理解したようだ。
「らぴゅ(モモは神さまぁ、すごいねぇ)」
「ありがとう?」
微妙な感じで答えてから、僕は歌を続けた。
タマモが撮影してるし、撮れ高があるように、歌の一番くらいは歌い切ろう。
「♪もふもーふ・うさーぎー、とーうーとーいよ」
「♪らぴゅらっぴゅ、らぴゅっぴゅ~、ら~ぴゅ~ら~ぴゅぴゅ~」
ラッタンが僕の歌を真似して歌った。しっかり音程がとれてるし、上手いね!
タマモが「はぅ、尊い……!」と胸を押さえて膝をつく。
その状態でも僕たちを凝視しながら撮影を続けてるんだから、タマモはモフラーの鑑だ。
「♪ねぇ、知ぃっていーる? ぼくマーイーペース」
「♪らぴゅ、ら~ぴゅらぴゅ~ぴゅ~。らぴゅ、ら~ぴゅ~らぴゅぴゅっ」
いい感じのハーモニーが生まれた。
ラッタンはパフォーマーだけじゃなくて、コーラスとして参加してもらってもいいかも!
「ラッタン、一緒にレコーディングする?」
「らぴゅ(するぅ!)」
誘ってみたら、ノリ気な答えが返ってきた。
それなら一緒に歌ったバージョンもレコーディングしようね。
目指せ、もふもふ界のデュオアイドルだよ!
最高に夏を満喫してる気がするね。他の海は今モンスターの襲来で大変だから、こんな感じで遊べる場所は貴重だ。
僕はラッタンたちと砂遊び中。
海で泳ぐのも楽しいけど、砂遊びも童心に返った感じがしていいよね。
「お城作ったよ~」
「らぴゅ(ラッたんもペシペシして固めたんだよぉ)」
大作が完成!
いろんな道具を使って大まかな形を作って、ラッタンと一緒にペシペシと叩いて固めた後、細かいところを慎重に削ったんだよ。
「西洋風のお城じゃなくて、日本の天守閣を作る意外性、さすがモモさんすぎる……!」
タマモがくふっと笑いを堪えながら褒めてくれた。ついでに、スクショをパシャパシャと撮ってる。
西洋のお城は綺麗だけど、日本の天守閣もカッコよくて大好きだから作ってみたんだ♪
「日本の城なら周りにお堀を作ろうぜ」
ルトが楽しそうに城の周りを掘り始める。
こういう遊びは子どもっぽいって嫌がるかと思ってたし、確かに最初はちょっと離れたところから見てるだけだったんだけど、今はすっごくノリノリだ。
そんなルトを見てナディアがフッと笑う。
「男っていくつになっても子どもよね」
「そういうナディアだって、砂遊びしてるくせに」
リコが冷静にツッコミを入れた。ナディアは僕たちの近くでリコを砂に埋めて遊んでるんだよ。
それを最初に見た時は、正直『これイジメ?』って思ったんだけど、二人曰く「砂むし温泉ごっこ」らしい。
地熱がないから、砂に埋まったところで全然温かくならないと思うんだけどな? 不思議な遊びだ。
「モモ、スラリンとペタが変な遊びしてるよ」
「変な遊び?」
リリが指す方を見ると、波打ち際でスラリンが海水を吸収してはペタに放ち、それをペタが水噴射で撃ち返しているのが見えた。
確かに変な遊びだ。
「──水の掛け合いをする遊びの進化系かな」
水鉄砲で遊ぶのと似た感じだと思う。たぶん。スラリンとペタが楽しそうだから、そういうことにしておこう。
僕は絶対に混ざりたくないけどね。結構激しい攻防なんだもん。絶対僕が負けてずぶ濡れになるよ。
僕がスラリンたちを眺めてのんびりしていると、タマモにツンツンと肩をつつかれた。
「モモさん、ミュージックビデオ用の撮影していいですか?」
「待って、そもそもミュージックビデオって何?」
初耳です。
目を瞬かせる僕に、タマモは「あれ、言ってませんでしたっけ?」と首を傾げる。
「モモさんのライブ映像を動画配信サイトに流す予定なのは、以前お伝えしましたよね?」
「うーん、聞いたような、聞いてないような……まあ、いいけど」
「ありがとうございます。それで、歌をライブ映像とは別バージョンでも配信したくて。ミュージックビデオを作ろうと思ってるんです」
「そうなんだ? 凝ってるね。撮影は好きにしてどうぞー」
よくわかんないけど、僕のアイドル活動がより世界に広められるらしい。
楽しそうだから、僕ができることがあるならがんばるよー。
「ありがとうございます! それと、改めて歌をレコーディングしたいのですが。この島に、レコーディングスタジオを作ったので、ぜひそこで」
「いつの間に!?」
僕はポカンと口を開けた。
もふもふ愛ランドが進化を続けてることは予想してたけど、レコーディングスタジオは完全に想定外だったよ。
「モモさんの歌をより素晴らしい形で広げるためなのですから、手は抜きませんよ……!」
タマモがキリッとした表情で言う。
なんか敏腕マネージャーって感じの雰囲気だ。すごいねぇ。
「じゃあ、今度レコーディングするね」
「よろしくお願いします!」
話がまとまったところで、タマモに撮影をされながら、遊びを再開する。
砂遊びはルトが作ったお堀に水を流し込んで、リリが草花で庭を飾ってくれたことで一段落した。
次は手持ち花火で遊ぼうかな。
いつかみんなで遊びたいなって思って、準備しておいたんだよ!
派手に光が出る花火はルト好みだったようで、嬉々とした感じでリリと一緒に遊んでる。
僕は線香花火が好きだから、ラッタンと一緒にじぃっと動きを止めて構えた。あ、パチパチってなってきた。彼岸花みたいで綺麗だねぇ。
「らぴゅ(モモ、今度お歌を歌うのぉ?)」
「歌うよー。僕はよくみんなの前で歌ってるんだ。スラリンたちもパフォーマーとして協力してくれてるんだよ」
ラッタンはまだ経験したことがないから、僕の歌に興味津々な感じでいろいろと聞いてくる。線香花火より歌の話に意識が集中してるね。
あ、線香花火の玉が落ちちゃった。
新たな線香花火に火をつけながら、ラッタンに歌を教えてみることにした。
最初に教えるのはやっぱり、僕の代表曲と言ってもいい『もふもふプリティ』かな。
「♪淡いも・もいーろー、うーさーぎさーん。ねぇ知ぃっていーる? もふもーふ・プリッティ」
アカペラでのんびりと歌っているからか、いつもより優しい響きの歌になってる気がする。
こういう感じで歌うのもいいね~。ほのぼのするよ。
「♪ふわふーわだ、かわいーいねー。……当ーたーりー前♡」
「らぴゅ(ラッたんもふわふわだから、可愛いのぉ?)」
「ラッタンは存在そのものが可愛い」
「らぴゅ(えへへぇ、ありがとぉ)」
パチパチと音と光を優しく放つ線香花火を楽しみ、のんびりとしたラッタンとの会話を挟みながら歌を続ける。
「♪あーがーめてよー、かーみーじゃないけどー」
「らぴゅ(モモは神さまじゃないのぉ?)」
ラッタンの純真な眼差しで見つめられた。
……え、これ、どう答えたらいい? ノリで神さまやってます、って正直に言っていいの?
「モモさんはもふもふ神さまですから、その歌詞は正式に変えたいですねぇ」
タマモが動画を撮りながら、考え込んでる。
その言葉でラッタンは『モモ=もふもふ神』と理解したようだ。
「らぴゅ(モモは神さまぁ、すごいねぇ)」
「ありがとう?」
微妙な感じで答えてから、僕は歌を続けた。
タマモが撮影してるし、撮れ高があるように、歌の一番くらいは歌い切ろう。
「♪もふもーふ・うさーぎー、とーうーとーいよ」
「♪らぴゅらっぴゅ、らぴゅっぴゅ~、ら~ぴゅ~ら~ぴゅぴゅ~」
ラッタンが僕の歌を真似して歌った。しっかり音程がとれてるし、上手いね!
タマモが「はぅ、尊い……!」と胸を押さえて膝をつく。
その状態でも僕たちを凝視しながら撮影を続けてるんだから、タマモはモフラーの鑑だ。
「♪ねぇ、知ぃっていーる? ぼくマーイーペース」
「♪らぴゅ、ら~ぴゅらぴゅ~ぴゅ~。らぴゅ、ら~ぴゅ~らぴゅぴゅっ」
いい感じのハーモニーが生まれた。
ラッタンはパフォーマーだけじゃなくて、コーラスとして参加してもらってもいいかも!
「ラッタン、一緒にレコーディングする?」
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