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12章 美味しいもの大好き!
483.楽しく建築!
作業スペースに到着。
外観は大きなログハウスみたいな感じだ。中に入ると、たくさんの机が並んでいて、壁際には各生産作業で使える道具が置いてある。
無料でいろんな生産作業に挑戦できるようにしてるみたいだ。
広いけど、ゾロゾロとたくさんの人がついてきたから、ちょっと作業しにくく感じるなぁ。
「お待たせしました! って、多っ!?」
バーンッと勢いよく扉を開いて入ってきたタマモが、人の群れを見てギョッとしてる。九本の尻尾がブワッと広がってて、ちょっとおもしろい。
「もふらーさん、やっほー」
「動画編集終わった?」
「早くアップロードしてねー」
「これから屋台作りでしょ? 手伝えることがあったら言って」
みんなが一斉にタマモに声を掛ける。
タマモは「うるさいですー!」とプンプンしてた。確かに、ちょっと騒がしいね。
「生産作業をしない人は、今すぐ退出! はりーあっぷ!」
ビシッと扉を指してタマモが指示を出す。
みんなは「えー」と言いながらも仕方なさそうに出ていったり、「あ、じゃあ、裁縫しよう」とか「料理作って、お疲れのモモさんに差し入れしちゃおう」と言って作業台に向かったり、いろいろだ。
でも、タマモのおかげで人口密度が下がっていい感じ。
差し入れは遠慮なく受け取るから、美味しいものを作ってほしいなー。
「モモさん、騒がしくてすみません」
「いいよー。ここまで引き連れてきたのは僕だし」
むしろ僕が注意しておけばよかったなー、と思いながらタマモと一緒に作業台に向かった。
マルは苦笑しながらついてきてる。
「──それで、屋台を作るのって、何から始めたらいいの? というか、スキルが必要なんじゃ……?」
確か、タマモは建築スキルを持っているはずだ。
大工仕事にはそのスキルが必須だった気がする。
「そうなんですけど……じゃじゃーん!」
ニコニコと笑ったタマモが、手のひらくらいの大きさの紙を取り出した。そこには『スキルチケット:建築』と書かれている。
「それ何?」
「スキルを一瞬で覚えられるアイテムです。宗教クラン内のシステムで、一部スキルチケットを購入できるんですよ」
「え、そうなんだ?」
どうやら、宗教組織に限らず、クランのシステム内ではクラン用ミッションを達成するごとにできることが増えていくらしい。
スキルチケットなどのアイテム購入機能はその一つ。
現在もふもふ教クランで購入できるスキルチケットは、各種生産作業に使える初期スキルだけのようだ。
「ということで、これをどうぞ」
恭しく差し出されたスキルチケットを受け取る。
「これ、いくら?」
「お金なんていらないですよ!」
「いやいや、そういうわけにはいかないでしょ?」
きっとタマモが買ってくれたんだろうなー、と思って聞いてみたけど、全然金額を教えてくれない。
それなら十万リョウを押しつけちゃうよ? これだけあれば、足りないってことはないでしょ。
「あ、私も購入しました。一万リョウでしたよ」
「りょうかい、マル。ということで、タマモはこれを受け取れー」
システムメニューからクラン内機能を使って購入したマルに教えてもらって、タマモの手をタッチしてお金を押しつける。
タマモが「せっかくの貢ぐ機会がぁ……」と嘆いてるけど気にしない。
嘆きながらも僕のもふもふな手をにぎにぎと握って堪能してるのは、さすがタマモだなぁ。
「スキルチケットを選択して、使用、っと」
アイテムボックス内に収納されたアイテムを使用した途端、アナウンスが聞こえてきた。
〈スキルチケットを使用して、スキル【建築】を習得しました〉
——————
スキル【建築】
様々な建物や道具を作ることができる
このスキルを使用するには、建築用アイテム【建築タブレット】【建築シート】が必要
——————
見たことないアイテムが必要って表示されてる。
これも買わないといけないのかな?
「タマモー、次はどうしたらいいの?」
しょぼんとしてるタマモの足をテシテシと叩いて促す。
タマモはハッと表情を引き締め、「モモさんに頼られてる! ここで役に立たなきゃ!」と気合いを入れ直した。
「建築のためには、こちらの道具を使用しますよ」
そう言いながら、タマモが壁際に並んでいるタブレット端末のようなものと、レジャーシートのようなものを持ってきた。
これは無料で使えるアイテムとしてここに用意してあるらしい。
——————
【建築タブレット】レア度☆☆☆
建築するアイテムの設計図を作成する道具
建築スキルを持っていると使用できる
【建築シート】レア度☆☆☆
建築タブレットで作成した設計図に従い、素材を使用してアイテムを作製する
建築スキルを持っていると使用できる
——————
生産作業用の道具が揃っているのは便利だね!
僕が「すごーい。準備がいいね!」と褒めると、タマモが嬉しそうに「えへへ、ありがとうございますー」と微笑んだ。尻尾をブンブン振ってる。
「じゃあ、早速作業してみましょう。このタブレットを持ってこのボタンを押したら、自動的に建築用アプリが起動しますよ」
教えられた通りに、タブレットの側面にあるボタンを押してみる。
すると、画面に白いボードが出てきた。方眼紙のように線がある。その横には、さまざまな形のブロックのようなイメージが並んでいた。
「おお? もしかしてこれって、ブロック遊びみたいな感じでブロックを組み合わせて設計図を作るの?」
「そうです。横にあるブロックをタッチして、白いボードの方に持ってきてみてください」
立方体のブロックをタッチして移動させると、白い空間にポンッとブロックが置かれた。
これを除くには二回タッチすればいいようだ。
全体的な調整は最後に行えるけど、作業しながらブロック自体のサイズや形、色を微調整することも可能。
これ、いろいろできてやり込める感じだね。面白い! 時間を忘れて熱中しちゃいそう。
「えっとー、これをここに置いてー」
屋台のイメージを思い浮かべながらブロックを置いていく。
3Dだから、画面を回転させて360度から確認することもできて、完成図をイメージしやすい。
「屋台くらいのサイズだったら、一回設計図を作れば完成できると思います。展望台くらい大きいと、何回も部分毎に作成しないといけないんですよねー」
「だから時間がかかってたんだね」
タマモとおしゃべりしながら作業を続けていく。
時々「角は削って滑らかな曲線にできますよ」とか「カウンターはあとで設定できるので、そのスペースを空けておいてください」とかアドバイスをもらった。
むふふ、いい感じの屋台ができそう!
外観は大きなログハウスみたいな感じだ。中に入ると、たくさんの机が並んでいて、壁際には各生産作業で使える道具が置いてある。
無料でいろんな生産作業に挑戦できるようにしてるみたいだ。
広いけど、ゾロゾロとたくさんの人がついてきたから、ちょっと作業しにくく感じるなぁ。
「お待たせしました! って、多っ!?」
バーンッと勢いよく扉を開いて入ってきたタマモが、人の群れを見てギョッとしてる。九本の尻尾がブワッと広がってて、ちょっとおもしろい。
「もふらーさん、やっほー」
「動画編集終わった?」
「早くアップロードしてねー」
「これから屋台作りでしょ? 手伝えることがあったら言って」
みんなが一斉にタマモに声を掛ける。
タマモは「うるさいですー!」とプンプンしてた。確かに、ちょっと騒がしいね。
「生産作業をしない人は、今すぐ退出! はりーあっぷ!」
ビシッと扉を指してタマモが指示を出す。
みんなは「えー」と言いながらも仕方なさそうに出ていったり、「あ、じゃあ、裁縫しよう」とか「料理作って、お疲れのモモさんに差し入れしちゃおう」と言って作業台に向かったり、いろいろだ。
でも、タマモのおかげで人口密度が下がっていい感じ。
差し入れは遠慮なく受け取るから、美味しいものを作ってほしいなー。
「モモさん、騒がしくてすみません」
「いいよー。ここまで引き連れてきたのは僕だし」
むしろ僕が注意しておけばよかったなー、と思いながらタマモと一緒に作業台に向かった。
マルは苦笑しながらついてきてる。
「──それで、屋台を作るのって、何から始めたらいいの? というか、スキルが必要なんじゃ……?」
確か、タマモは建築スキルを持っているはずだ。
大工仕事にはそのスキルが必須だった気がする。
「そうなんですけど……じゃじゃーん!」
ニコニコと笑ったタマモが、手のひらくらいの大きさの紙を取り出した。そこには『スキルチケット:建築』と書かれている。
「それ何?」
「スキルを一瞬で覚えられるアイテムです。宗教クラン内のシステムで、一部スキルチケットを購入できるんですよ」
「え、そうなんだ?」
どうやら、宗教組織に限らず、クランのシステム内ではクラン用ミッションを達成するごとにできることが増えていくらしい。
スキルチケットなどのアイテム購入機能はその一つ。
現在もふもふ教クランで購入できるスキルチケットは、各種生産作業に使える初期スキルだけのようだ。
「ということで、これをどうぞ」
恭しく差し出されたスキルチケットを受け取る。
「これ、いくら?」
「お金なんていらないですよ!」
「いやいや、そういうわけにはいかないでしょ?」
きっとタマモが買ってくれたんだろうなー、と思って聞いてみたけど、全然金額を教えてくれない。
それなら十万リョウを押しつけちゃうよ? これだけあれば、足りないってことはないでしょ。
「あ、私も購入しました。一万リョウでしたよ」
「りょうかい、マル。ということで、タマモはこれを受け取れー」
システムメニューからクラン内機能を使って購入したマルに教えてもらって、タマモの手をタッチしてお金を押しつける。
タマモが「せっかくの貢ぐ機会がぁ……」と嘆いてるけど気にしない。
嘆きながらも僕のもふもふな手をにぎにぎと握って堪能してるのは、さすがタマモだなぁ。
「スキルチケットを選択して、使用、っと」
アイテムボックス内に収納されたアイテムを使用した途端、アナウンスが聞こえてきた。
〈スキルチケットを使用して、スキル【建築】を習得しました〉
——————
スキル【建築】
様々な建物や道具を作ることができる
このスキルを使用するには、建築用アイテム【建築タブレット】【建築シート】が必要
——————
見たことないアイテムが必要って表示されてる。
これも買わないといけないのかな?
「タマモー、次はどうしたらいいの?」
しょぼんとしてるタマモの足をテシテシと叩いて促す。
タマモはハッと表情を引き締め、「モモさんに頼られてる! ここで役に立たなきゃ!」と気合いを入れ直した。
「建築のためには、こちらの道具を使用しますよ」
そう言いながら、タマモが壁際に並んでいるタブレット端末のようなものと、レジャーシートのようなものを持ってきた。
これは無料で使えるアイテムとしてここに用意してあるらしい。
——————
【建築タブレット】レア度☆☆☆
建築するアイテムの設計図を作成する道具
建築スキルを持っていると使用できる
【建築シート】レア度☆☆☆
建築タブレットで作成した設計図に従い、素材を使用してアイテムを作製する
建築スキルを持っていると使用できる
——————
生産作業用の道具が揃っているのは便利だね!
僕が「すごーい。準備がいいね!」と褒めると、タマモが嬉しそうに「えへへ、ありがとうございますー」と微笑んだ。尻尾をブンブン振ってる。
「じゃあ、早速作業してみましょう。このタブレットを持ってこのボタンを押したら、自動的に建築用アプリが起動しますよ」
教えられた通りに、タブレットの側面にあるボタンを押してみる。
すると、画面に白いボードが出てきた。方眼紙のように線がある。その横には、さまざまな形のブロックのようなイメージが並んでいた。
「おお? もしかしてこれって、ブロック遊びみたいな感じでブロックを組み合わせて設計図を作るの?」
「そうです。横にあるブロックをタッチして、白いボードの方に持ってきてみてください」
立方体のブロックをタッチして移動させると、白い空間にポンッとブロックが置かれた。
これを除くには二回タッチすればいいようだ。
全体的な調整は最後に行えるけど、作業しながらブロック自体のサイズや形、色を微調整することも可能。
これ、いろいろできてやり込める感じだね。面白い! 時間を忘れて熱中しちゃいそう。
「えっとー、これをここに置いてー」
屋台のイメージを思い浮かべながらブロックを置いていく。
3Dだから、画面を回転させて360度から確認することもできて、完成図をイメージしやすい。
「屋台くらいのサイズだったら、一回設計図を作れば完成できると思います。展望台くらい大きいと、何回も部分毎に作成しないといけないんですよねー」
「だから時間がかかってたんだね」
タマモとおしゃべりしながら作業を続けていく。
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