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12章 美味しいもの大好き!
512.講習!(?)
モンちゃんの講習は、モンスターとテイマーの連携力を高めるには【主従連携】スキルを覚えるのが手っ取り早い、というまとめで終わった。
連携力を高めると、攻撃の際に【コンボ】が発生して、連続して攻撃が成功する毎に、与えるダメージ量が増加していくことがあるんだって。
バトルの時に凄い便利じゃん! スキル覚えたい!
こういう情報は、もっと早く教えてほしかったなぁ。
でも、そんな文句を言ったら、モンちゃんに「だったら、さっさと講習を受ければよかっただろ」って言われるだろうから我慢。
主従連携スキルは、スキルリストやスキル屋で習得できるし、特別なミッションをクリアすることで覚えられる可能性もあるらしい。
特別なミッションっていうのは、第四の街に住む森のエルフから出されるものなんだって。
……早く第四の街に行ってみたくなったよ。
街開放ミッションには全然取り組んでないから、まだまだ先のことになりそうだけど。
主従連携スキルを覚えるのは、スキル屋のシェルさんに聞いたり、残してるスキルリストを使ったりする方が楽かもなぁ。
スキルリスト、もったいなくて全然使えないんだよね……入手機会が限られてるレアアイテムだから。
今回思い切って使うかなー、どうしようかなー、と悩んでいたら、アナウンスが聞こえてきた。
〈職業【テイマー】がレベル4になりました。保有可能なモンスター数は十二体です〉
おー! テイマーの職業レベルアップだ。やったね。
テイム枠の空きが二つできたから、いつでも新しい仲間をゲットできるぞ~。
〈スキル【毛繕い】がスキル【グルーミング】に進化しました〉
——————
スキル【グルーミング】
モンスターの毛を整え、健康と清潔さを保つ
成功すると、特別なアイテムをもらえる
テイムモンスターに使うと、ステータスの一つが短時間アップする
——————
「え、毛繕いスキルの進化なんてあるんだ!?」
続けて聞こえてきたアナウンスに、思わず叫んだ。
ずっと使ってた毛繕いスキルが進化することがあるなんて、考えもしなかったよ。
スキル効果は、テイムモンスターのステータスアップが追加された感じかな? テイマーとして嬉しい限りです~。
「講習終わった早々、何を騒いでるんだ。つーか、お前、講習中も延々と周りにいるモンスターを構ってただろ……」
いつの間にかモンちゃんが僕の近くまで来てた。
ジト目で見下されたから、「てへっ」と可愛く笑ってみる。怒らないでくださーい。
モンちゃんの講習はちゃんと聞いてたんだよ。ただ、周りにいるもふもふちゃん(くん?)たちが気になって仕方なくて、ひたすら毛繕いしてただけで。
さすがテイマー講習。
見たことないモンスターがいっぱいで、目と心が幸せで満たされます。
現在、僕の周りには多種多様なモンスターたちが、心地よさそうに寛いでる。
主人のテイマーさんは、ちょっぴり苦笑気味。でも、僕が毛繕いして回るのを止めなかったんだから、問題ないってことだよね。
「みんながふわさらツヤとなって満足です!」
「……まあ、確かにみんな、幸せそうな顔をしてるな」
僕の周りで寝そべってるモンスターたちを見て、モンちゃんがこめかみを押さえて唸る。
怒りたくても怒れない、って感じかな。
モンちゃんはモンスターに甘々だからねー。幸せそうならいっかー、ってなるんだろうね。
「──だからって、講習中にやるな!」
「ふあーっ、やぁえぇてぇ!」
油断してたら、モンちゃんにほっぺたを掴まれて、みょーんと伸ばされた。
痛くないけど、喋りにくいからやめてほしい。
それに、絶対顔がブサイクになっちゃってるでしょ! 僕がブサイクなんて許されぬー!
「その軽い頭に刻み込め! 講習は集中して聞く、ってな!」
「はぁい、ごべんなさぁい」
ほっぺたを伸ばされたと思ったら、むぎゅっと押しつぶされた。僕の顔が半分になっちゃうー。
ひたすら伸ばしては押しつぶしてるモンちゃんは、パン職人さんに転職するつもりかな? うどん職人でもよし。
なかなか手際がいいと思うよ。僕のほっぺたで実践しないでほしいけどね!
「くふっ……モンちゃん師匠たち、仲良しですね?」
「ぁあ!?」
モンちゃんがドスのきいた声で返すと、僕の隣にいたテイマーさんが「怖っ」と言って笑った。
メンタル強いね。モンちゃんの一睨みは、僕ならヒェッとなっちゃうよ。
モンちゃんは牛じゃなくてヤクザだったかな? 牛さんになったり、パン職人(うどん職人でも可)になったり、モンちゃんって大忙しだねー。
「ダラス、お前、特訓追加な」
「えっ、それは酷くないですか!?」
「砂狐のスナと一緒に、朱石を取ってこい」
「それ、テイマー特訓じゃなくて、ただ師匠がそのアイテムが欲しいだけでしょう!?」
「フンッ」
テイマーのお兄さんはダラスさんって名前らしい。ルトよりちょっと年上かなー。
モンちゃんにめちゃくちゃ抗議してるけど、聞き流されちゃってる。ドンマイ。
アイテム納品依頼、がんばれー。
ダラスさんにモンちゃんの意識が逸れたから、僕はやっとほっぺたモミモミ攻撃から解放されて、ホッとしたよ。
「君は砂狐のスナっていうんだね~。賢そうなお顔で可愛いね」
ダラスさんのテイムモンスターである、フェネックみたいな子に話しかけながら撫でる。
この子からは毛繕いスキルでたっぷり【砂毛】をもらった。何に使えるのか、調べるのが楽しみだなー。
「キャウ」
「うんうん、僕も可愛いでしょー」
「いや、君、ふっくらしてて柔らかそうなお肉だね、って言われてるよ」
「なんですと!?」
ダラスさんがスナの言葉を通訳してくれて、衝撃を受けた。
まさか、僕は食べ物扱いされてた……?
たくさん毛繕いして仲良くなったと思ったのにショック。
「あー、いや、こいつ、たいていのものを食い物みたいに表現するだけで、食いたいと思ってるわけじゃないんだよ……たぶん。俺も『食えるところ少なそうだね』って言われるけど、食いたいとは思われてないはずだし……たぶん」
「めちゃくちゃ信用性ない発言に聞こえるよ?」
たぶん、を連発するのはよくないと思います。自信なさすぎでしょ。
あと、テイムモンスターに食べ物扱いされてるのは、ダラスさんがシンプルに可哀想。確かに痩せててお肉はあんまりついてなさそうだけどさ。
今回の講習では、テイマーとテイムモンスターの関係性って、いろんな形があるんだなー、という学びを得ました。
僕は食べ物扱いされないように気をつけたいと思います。
……あれ? 今回の講習ってそんな話をしてたっけ?
連携力を高めると、攻撃の際に【コンボ】が発生して、連続して攻撃が成功する毎に、与えるダメージ量が増加していくことがあるんだって。
バトルの時に凄い便利じゃん! スキル覚えたい!
こういう情報は、もっと早く教えてほしかったなぁ。
でも、そんな文句を言ったら、モンちゃんに「だったら、さっさと講習を受ければよかっただろ」って言われるだろうから我慢。
主従連携スキルは、スキルリストやスキル屋で習得できるし、特別なミッションをクリアすることで覚えられる可能性もあるらしい。
特別なミッションっていうのは、第四の街に住む森のエルフから出されるものなんだって。
……早く第四の街に行ってみたくなったよ。
街開放ミッションには全然取り組んでないから、まだまだ先のことになりそうだけど。
主従連携スキルを覚えるのは、スキル屋のシェルさんに聞いたり、残してるスキルリストを使ったりする方が楽かもなぁ。
スキルリスト、もったいなくて全然使えないんだよね……入手機会が限られてるレアアイテムだから。
今回思い切って使うかなー、どうしようかなー、と悩んでいたら、アナウンスが聞こえてきた。
〈職業【テイマー】がレベル4になりました。保有可能なモンスター数は十二体です〉
おー! テイマーの職業レベルアップだ。やったね。
テイム枠の空きが二つできたから、いつでも新しい仲間をゲットできるぞ~。
〈スキル【毛繕い】がスキル【グルーミング】に進化しました〉
——————
スキル【グルーミング】
モンスターの毛を整え、健康と清潔さを保つ
成功すると、特別なアイテムをもらえる
テイムモンスターに使うと、ステータスの一つが短時間アップする
——————
「え、毛繕いスキルの進化なんてあるんだ!?」
続けて聞こえてきたアナウンスに、思わず叫んだ。
ずっと使ってた毛繕いスキルが進化することがあるなんて、考えもしなかったよ。
スキル効果は、テイムモンスターのステータスアップが追加された感じかな? テイマーとして嬉しい限りです~。
「講習終わった早々、何を騒いでるんだ。つーか、お前、講習中も延々と周りにいるモンスターを構ってただろ……」
いつの間にかモンちゃんが僕の近くまで来てた。
ジト目で見下されたから、「てへっ」と可愛く笑ってみる。怒らないでくださーい。
モンちゃんの講習はちゃんと聞いてたんだよ。ただ、周りにいるもふもふちゃん(くん?)たちが気になって仕方なくて、ひたすら毛繕いしてただけで。
さすがテイマー講習。
見たことないモンスターがいっぱいで、目と心が幸せで満たされます。
現在、僕の周りには多種多様なモンスターたちが、心地よさそうに寛いでる。
主人のテイマーさんは、ちょっぴり苦笑気味。でも、僕が毛繕いして回るのを止めなかったんだから、問題ないってことだよね。
「みんながふわさらツヤとなって満足です!」
「……まあ、確かにみんな、幸せそうな顔をしてるな」
僕の周りで寝そべってるモンスターたちを見て、モンちゃんがこめかみを押さえて唸る。
怒りたくても怒れない、って感じかな。
モンちゃんはモンスターに甘々だからねー。幸せそうならいっかー、ってなるんだろうね。
「──だからって、講習中にやるな!」
「ふあーっ、やぁえぇてぇ!」
油断してたら、モンちゃんにほっぺたを掴まれて、みょーんと伸ばされた。
痛くないけど、喋りにくいからやめてほしい。
それに、絶対顔がブサイクになっちゃってるでしょ! 僕がブサイクなんて許されぬー!
「その軽い頭に刻み込め! 講習は集中して聞く、ってな!」
「はぁい、ごべんなさぁい」
ほっぺたを伸ばされたと思ったら、むぎゅっと押しつぶされた。僕の顔が半分になっちゃうー。
ひたすら伸ばしては押しつぶしてるモンちゃんは、パン職人さんに転職するつもりかな? うどん職人でもよし。
なかなか手際がいいと思うよ。僕のほっぺたで実践しないでほしいけどね!
「くふっ……モンちゃん師匠たち、仲良しですね?」
「ぁあ!?」
モンちゃんがドスのきいた声で返すと、僕の隣にいたテイマーさんが「怖っ」と言って笑った。
メンタル強いね。モンちゃんの一睨みは、僕ならヒェッとなっちゃうよ。
モンちゃんは牛じゃなくてヤクザだったかな? 牛さんになったり、パン職人(うどん職人でも可)になったり、モンちゃんって大忙しだねー。
「ダラス、お前、特訓追加な」
「えっ、それは酷くないですか!?」
「砂狐のスナと一緒に、朱石を取ってこい」
「それ、テイマー特訓じゃなくて、ただ師匠がそのアイテムが欲しいだけでしょう!?」
「フンッ」
テイマーのお兄さんはダラスさんって名前らしい。ルトよりちょっと年上かなー。
モンちゃんにめちゃくちゃ抗議してるけど、聞き流されちゃってる。ドンマイ。
アイテム納品依頼、がんばれー。
ダラスさんにモンちゃんの意識が逸れたから、僕はやっとほっぺたモミモミ攻撃から解放されて、ホッとしたよ。
「君は砂狐のスナっていうんだね~。賢そうなお顔で可愛いね」
ダラスさんのテイムモンスターである、フェネックみたいな子に話しかけながら撫でる。
この子からは毛繕いスキルでたっぷり【砂毛】をもらった。何に使えるのか、調べるのが楽しみだなー。
「キャウ」
「うんうん、僕も可愛いでしょー」
「いや、君、ふっくらしてて柔らかそうなお肉だね、って言われてるよ」
「なんですと!?」
ダラスさんがスナの言葉を通訳してくれて、衝撃を受けた。
まさか、僕は食べ物扱いされてた……?
たくさん毛繕いして仲良くなったと思ったのにショック。
「あー、いや、こいつ、たいていのものを食い物みたいに表現するだけで、食いたいと思ってるわけじゃないんだよ……たぶん。俺も『食えるところ少なそうだね』って言われるけど、食いたいとは思われてないはずだし……たぶん」
「めちゃくちゃ信用性ない発言に聞こえるよ?」
たぶん、を連発するのはよくないと思います。自信なさすぎでしょ。
あと、テイムモンスターに食べ物扱いされてるのは、ダラスさんがシンプルに可哀想。確かに痩せててお肉はあんまりついてなさそうだけどさ。
今回の講習では、テイマーとテイムモンスターの関係性って、いろんな形があるんだなー、という学びを得ました。
僕は食べ物扱いされないように気をつけたいと思います。
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【全10話+後日談 完結まで投稿済 最終投稿は3/27】