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12章 美味しいもの大好き!
531.大枠決定!
宝果を使っていろいろ作ってみたよー。
ついでに、鞣富や秘燕、和狩実も調理してみた。もちろん、ラナンさんに教えてもらったレシピで。
「宝果で作ったのは、パイとタルト、ケーキ、アイスクリーム、シャーベット、ゼリーだよー」
「きゅぃ(全部美味しそう!)」
みんながキラキラとした目でスイーツを眺める。ヒスイはあまり甘いものに興味がないから例外で。
「それと、こっちは鞣富を使ったクリームパスタと鶏肉のソテー。秘燕を使ったスープと小籠包。和狩実を使った甘露煮と炊き込みご飯だよ」
スイーツと一緒にたくさんの料理も並べれば、まるでバイキングのようだ。
たくさん美味しそうなものがあって、見てるだけでも幸せ。
「まずは塩気があるものから食べよっか」
幻の食材の味が気になっていたから、鞣富料理に手を伸ばす。
みんなに取り分けて、いざ実食。
クリームパスタから食べるよ。
口元に近づけただけで不思議で魅力的な香りがしてくる。
クンクン……クンクン……クンクンクン──
「──ハッ、無心で匂いを嗅いでた!」
こんなに魅了するなんて、鞣富とはなんて恐ろしい食材なんだ……!
変な効果付きかと疑ったけど、鑑定してみてもそんな表示はない。逆に怖いなぁ。
店の休憩スペースの方から「ウサギちゃんのお鼻ヒクヒク、大好物ですぅうう!」と叫ぶ声が聞こえてきた。
それなりに離れてるのによく見えたね。
騒ぎをスルーし、気を引き締めてパスタをパクッと食べる。
途端に鼻に抜けるのは、キノコのような燻製のような、不思議で豊かな香り。馴染みはないけどすっごく美味しい。
クリームにその香りがしっかりと移ってて、薄味でも満足感がある。
「もぐもぐ……うまぁ!」
「ぴぅ(大地の香りがして好き)」
「ユキマルも気に入った? これ、大地の香りかぁ」
なかなかいい表現。
たぶん現実世界だとトリュフに近いんだろうな。
鶏肉のソテーの方も食べてみたけど、これは若干肉の味が鞣富に負けてた。
ドロップしたお肉って、今のところよくても高品質程度だもんなぁ。やっぱり最高品質……できれば最高品質のお肉じゃないと。
パスタの方は素材を全部最高品質で揃えたから問題ないんだけどね。
「うーん……ドロップ肉の最高品質はどうゲットしたらいいかわからないし、鞣富を肉料理に使うなら、同じ幻の食材の鳩死を使った方がいいかな」
それなら鳩死をもらいに行かなくちゃ、と考えながら次の料理の試食へ移る。
秘燕料理を食べまーす。
「……秘燕の食感、面白い! これ自体は味がしないけど、小籠包はお肉の味をたっぷり吸ってて美味しいし、スープもよく染み込んでるね」
「らぴゅ(あちちぃ、だけどうままぁ)」
ラッタンも幸せそうに食べていた。スープより小籠包の方を気に入ったみたいだ。ちょっと丸いからかな?
「続いて、和狩実! 炊き込みご飯、うまうま」
和狩実がホクホクしっとりで、味が濃い! ご飯もふっくら仕上がって、薄めな味付けでも、上品な感じで美味しい。
甘露煮の方も甘みに負けない栗の旨味が口いっぱいに広がって、ひと粒で大満足な美味しさだ。
羊羹とかに入れてもいいなー。高級羊羹の味になりそう。おまんじゅうもありだな。
「最後に宝果スイーツだよー」
パイはサクッとしていて、その中に閉じ込めた宝果はしっとりジューシー。
砂糖を控えめにしたけど、押し寄せるように果物自体の甘みが口いっぱいに広がる。うまうま。
タルトはパイで食べた時よりもしっかりした歯ごたえを残しつつ、噛みしめると溶けるように消えていく。
神級カスタードとの相性もバッチリ。
ケーキは、しっとりしたスポンジと甘さ控えめクリームと一緒に、コンポートした果肉を食べると、ふんわり優しい食感で幸せ。
アイスクリームはミルク感があって濃厚な味わい。シャーベットはジューシーな甘みを感じつつさっぱり食べられる。
ゼリーは果肉を細かくしてジュースを固めてるから、食べた瞬間に宝果の味がブワッと押し寄せてきて、吐息まで甘くなりそう。
でも、クドくないから、いくらでも食べられちゃう。うまうま。
ひとしきりみんなで味わって、空っぽになった皿を見下ろす。
「……試食の結果発表!」
僕がキリッとした顔を作ると、みんなも心なしか真面目な顔になった。
「──全部、美味しい!」
「きゅぃ(異議なし!)」
「ぴぅ(そうだね)」
「らぴゅ(ラッたんもぉ)」
「にゃ(まあ、ヒスイでも食べられたし美味しかったにゃ)」
「きゅーきゅい(ナッツがなくても満足感があったわね。でも、和狩実が一番のお気に入りよ)」
みんな一気にニコニコとした顔になった。
美味しいものを食べたら、難しいこと考えずに、全部美味しいって言って頬を緩めるしかないよね。幸せな気分になるもん。
「全部美味しくて、全然メニューが決まらないんだけど……これはどうしたらいいの……?」
うーむ、と悩む。
せっかくグルメ大会に出るんだから、一番美味しいものを出したい。でも、一番を決められない。
「らぴゅ(ラッたん、こうやってたくさんの料理をちょっとずつ食べるの好きぃ)」
ラッタンがほっぺたを両手で押さえながらニコニコと目を細めている。
一回の食事でいろんな味を楽しめるのは、確かに嬉しくなるよねぇ。
「……うん? それなら、お子様ランチみたいに、ワンプレートにいろいろ載せちゃうのもありでは?」
ラッタンの言葉でアイディアが閃いた。
ワンプレートご飯──大人のお子様ランチなんて、どう? みんなを幸せにできるんじゃないかな!
味のバランスを考えて、メニューはちょっとずつ変えた方がいいだろうけど、方向性はこれでいいはず。
「むふふ、ラッタンのおかげで、いいアイディアができちゃったー」
「らぴゅ(そぅ? モモが嬉しいなら、ラッたんも嬉しぃ♪)」
ラッタンに感謝のハグをしたら、スラリンたちが『僕も』と抱きついてくる。
みんなでハグハグ。ほっこりするね~。
「はわわっ、モフぷる最&高……!」
休憩スペースが死屍累々になってるのはスルーしていい?
ついでに、鞣富や秘燕、和狩実も調理してみた。もちろん、ラナンさんに教えてもらったレシピで。
「宝果で作ったのは、パイとタルト、ケーキ、アイスクリーム、シャーベット、ゼリーだよー」
「きゅぃ(全部美味しそう!)」
みんながキラキラとした目でスイーツを眺める。ヒスイはあまり甘いものに興味がないから例外で。
「それと、こっちは鞣富を使ったクリームパスタと鶏肉のソテー。秘燕を使ったスープと小籠包。和狩実を使った甘露煮と炊き込みご飯だよ」
スイーツと一緒にたくさんの料理も並べれば、まるでバイキングのようだ。
たくさん美味しそうなものがあって、見てるだけでも幸せ。
「まずは塩気があるものから食べよっか」
幻の食材の味が気になっていたから、鞣富料理に手を伸ばす。
みんなに取り分けて、いざ実食。
クリームパスタから食べるよ。
口元に近づけただけで不思議で魅力的な香りがしてくる。
クンクン……クンクン……クンクンクン──
「──ハッ、無心で匂いを嗅いでた!」
こんなに魅了するなんて、鞣富とはなんて恐ろしい食材なんだ……!
変な効果付きかと疑ったけど、鑑定してみてもそんな表示はない。逆に怖いなぁ。
店の休憩スペースの方から「ウサギちゃんのお鼻ヒクヒク、大好物ですぅうう!」と叫ぶ声が聞こえてきた。
それなりに離れてるのによく見えたね。
騒ぎをスルーし、気を引き締めてパスタをパクッと食べる。
途端に鼻に抜けるのは、キノコのような燻製のような、不思議で豊かな香り。馴染みはないけどすっごく美味しい。
クリームにその香りがしっかりと移ってて、薄味でも満足感がある。
「もぐもぐ……うまぁ!」
「ぴぅ(大地の香りがして好き)」
「ユキマルも気に入った? これ、大地の香りかぁ」
なかなかいい表現。
たぶん現実世界だとトリュフに近いんだろうな。
鶏肉のソテーの方も食べてみたけど、これは若干肉の味が鞣富に負けてた。
ドロップしたお肉って、今のところよくても高品質程度だもんなぁ。やっぱり最高品質……できれば最高品質のお肉じゃないと。
パスタの方は素材を全部最高品質で揃えたから問題ないんだけどね。
「うーん……ドロップ肉の最高品質はどうゲットしたらいいかわからないし、鞣富を肉料理に使うなら、同じ幻の食材の鳩死を使った方がいいかな」
それなら鳩死をもらいに行かなくちゃ、と考えながら次の料理の試食へ移る。
秘燕料理を食べまーす。
「……秘燕の食感、面白い! これ自体は味がしないけど、小籠包はお肉の味をたっぷり吸ってて美味しいし、スープもよく染み込んでるね」
「らぴゅ(あちちぃ、だけどうままぁ)」
ラッタンも幸せそうに食べていた。スープより小籠包の方を気に入ったみたいだ。ちょっと丸いからかな?
「続いて、和狩実! 炊き込みご飯、うまうま」
和狩実がホクホクしっとりで、味が濃い! ご飯もふっくら仕上がって、薄めな味付けでも、上品な感じで美味しい。
甘露煮の方も甘みに負けない栗の旨味が口いっぱいに広がって、ひと粒で大満足な美味しさだ。
羊羹とかに入れてもいいなー。高級羊羹の味になりそう。おまんじゅうもありだな。
「最後に宝果スイーツだよー」
パイはサクッとしていて、その中に閉じ込めた宝果はしっとりジューシー。
砂糖を控えめにしたけど、押し寄せるように果物自体の甘みが口いっぱいに広がる。うまうま。
タルトはパイで食べた時よりもしっかりした歯ごたえを残しつつ、噛みしめると溶けるように消えていく。
神級カスタードとの相性もバッチリ。
ケーキは、しっとりしたスポンジと甘さ控えめクリームと一緒に、コンポートした果肉を食べると、ふんわり優しい食感で幸せ。
アイスクリームはミルク感があって濃厚な味わい。シャーベットはジューシーな甘みを感じつつさっぱり食べられる。
ゼリーは果肉を細かくしてジュースを固めてるから、食べた瞬間に宝果の味がブワッと押し寄せてきて、吐息まで甘くなりそう。
でも、クドくないから、いくらでも食べられちゃう。うまうま。
ひとしきりみんなで味わって、空っぽになった皿を見下ろす。
「……試食の結果発表!」
僕がキリッとした顔を作ると、みんなも心なしか真面目な顔になった。
「──全部、美味しい!」
「きゅぃ(異議なし!)」
「ぴぅ(そうだね)」
「らぴゅ(ラッたんもぉ)」
「にゃ(まあ、ヒスイでも食べられたし美味しかったにゃ)」
「きゅーきゅい(ナッツがなくても満足感があったわね。でも、和狩実が一番のお気に入りよ)」
みんな一気にニコニコとした顔になった。
美味しいものを食べたら、難しいこと考えずに、全部美味しいって言って頬を緩めるしかないよね。幸せな気分になるもん。
「全部美味しくて、全然メニューが決まらないんだけど……これはどうしたらいいの……?」
うーむ、と悩む。
せっかくグルメ大会に出るんだから、一番美味しいものを出したい。でも、一番を決められない。
「らぴゅ(ラッたん、こうやってたくさんの料理をちょっとずつ食べるの好きぃ)」
ラッタンがほっぺたを両手で押さえながらニコニコと目を細めている。
一回の食事でいろんな味を楽しめるのは、確かに嬉しくなるよねぇ。
「……うん? それなら、お子様ランチみたいに、ワンプレートにいろいろ載せちゃうのもありでは?」
ラッタンの言葉でアイディアが閃いた。
ワンプレートご飯──大人のお子様ランチなんて、どう? みんなを幸せにできるんじゃないかな!
味のバランスを考えて、メニューはちょっとずつ変えた方がいいだろうけど、方向性はこれでいいはず。
「むふふ、ラッタンのおかげで、いいアイディアができちゃったー」
「らぴゅ(そぅ? モモが嬉しいなら、ラッたんも嬉しぃ♪)」
ラッタンに感謝のハグをしたら、スラリンたちが『僕も』と抱きついてくる。
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