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12章 美味しいもの大好き!
533.さあ食べるがいい〜
前回メニューが完成したから、今日はそれをラナンさんに試食してもらいに行くぞ!
ということで、お城に来たよー。
案内役の騎士さんはつかなくなった。
門衛の人に「もふもふ神さまが変なことをするとは思わないので」って輝くような笑みで言われたんだよ。
これは信頼されたってことでいいのかな。でも、変なことって何……?
なんとなく思い当たるものはいくつかあるけど、どう考えても僕がそれをすることはないからスルーです。
偉い人関連の厄介事なんてシラナイヨー。
ラナンさんに試食してもらった後にも予定が詰まってるから、面倒事を拾わないように調理場に直行!
警戒すべきはフラフラ歩いてる王様だよ。あと、ちょっぴり怖そうなダーロンさん。
無事に調理場の入り口に到着して「ふいー」と一息入れる。
バトルフィールドよりも謎の緊張感がありました。
暇してる時はお城内でフラグを探すのもやぶさかではないんだけど、今日は見つけても即座に蹴り折る所存です。
そのために、珍しくフラグ可視化スキルをオンにしてるよ。
へへん、蹴り折られてもよければ現れたまえよ、フラグくん!
なんて、フラグくんに喧嘩を売ってたら、その気配に気づいたわけでもないだろうに、調理場の奥にいたラナンさんが顔を上げて僕を見た。あ、目が輝いてる。
僕、とっても歓迎されてるねー。もふもふぱわーは偉大なり。
「こんちゃー」
猪突猛進のごとく、最短距離を突っ走って寄ってきたラナンさんに挨拶。
調理場で作業中のみんなは、慣れた様子でラナンさんを避けて、作業を続行してた。調理道具を落とされても、余裕でキャッチしてる。愉快な職場だね。
「きゃわいいお弟子ちゃん、いらっしゃい! チョコレート食べる?」
「食べるー」
反射的に答えてた。
ハッと気づいた時には、もう口の中にチョコレートが入ってる。
ナッツ風味のあるトリュフチョコだ。舌触り滑らかで甘さがちょうどいい。うまうま。
「カフェオレ飲む?」
「飲むー」
ウサギのイラストが描かれたおしゃれなカップには、程よい甘さのカフェオレがたっぷり入ってた。
チョコレートとの相性バッチリだよ。うまうま。
それはそうと、このカップ、もしかして僕のためにわざわざ用意してくれたの? さり気なく『MOMO』って飾り文字が書かれてるよ。
……そうだったら嬉しい。僕、愛されてるー。
「チョコポテチもあるよ。食べる?」
「食べ──るけど、僕は用があって来たの!」
流されかけて、慌てて主張する。
食べるのはやめないけど。だって、ラナンさんがくれるものは全部美味しいんだもん。
「チッ……懐柔失敗か……」
「聞こえてるからね?」
チョコのかかったポテチを食べながら、ジトッとラナンさんを見上げる。
ラナンさんのキャラが、会う度に微妙に変化してる気がする。もふもふ愛強めなところは変わらないけど。
なんでこんなに食べ物で釣ろうとしてるのかな? なんか頼みごとでもある?
ラナンさんは僕の師匠なんだから、美味しいものをくれなくたって、頼まれたらできる限りやってみるつもりだよ?
「むぅ……リカエラから、テイムのコツは美味しいものをあげることって聞いて実践したのに、上手くいかないわねー」
「テイムを狙われてた、だと……!?」
僕がぎょっとしながら固まると、ラナンさんは「うふふ、内緒」と微笑んだ。
すでにバッチリ言ってるよね?
僕はモンスターの見た目だけど、テイム対象じゃないから、諦めてください。
それはそれとして、美味しいものはありがたく受け取ります。
チョコポテチうまー。
塩味と甘味の合体なんて、神の食べ物だよね。いくらでも飽きずに食べられちゃう。
リアルだったら太っちゃうから、神というよりも悪魔の食べ物。くぅ、なんて恐ろしい……。
イマジナリー・ルトに「不審者にお菓子で釣られちゃダメなのは、今時ガキでもわかってることだぞ?」と言われてる気がしたけどスルー。
ラナンさんは挙動が不審でも、知ってる人だから問題ない……はず。
「ハッ……そんなことよりも、課題の報告!」
またうっかり忘れかけてたぞー、と慌てながら、ラナンさんをビシッと指した。
これ以上話を逸らすのはダメッ!
「あら、もうできたの?」
ラナンさんが驚いた様子で目を丸くした後、ニコニコと頬を緩ませた。
「──優秀なきゃわいいお弟子ちゃんにはご褒美のチョコレートケーキを……」
「餌付けは一旦お休み! まず、僕が作ってきたのを食べて!」
チョコレートケーキは後でもらいます。
制止してから、近くのテーブルに作ってきた料理を載せる。
ラナンさんからの課題は、料理スキル【混ぜる】【成形】【伸ばす】を使って、『果物を使ったスイーツ』『肉を使ったパーティーメニュー』を作ること。
宝果パフェはもちろん『果物を使ったスイーツ』になるでしょ。色々載せてるスイーツで、必要なスキルは全部使ったし。
大人のお子様ランチは、パーティーメニューとすると微妙かもしれないけどアリだよね。
一つ一つはパーティーで出てもおかしくないし、立食パーティーなら、ちょっとずつたくさん盛って食べることもあるだろうし。ビュッフェみたいなものだよ。
「……なんだかとんでもないものを出された気がするわ」
僕が出した料理を見て、ラナンさんが真顔になった。さっきまでのユルユル笑顔との差がすごい。
さすが一流の料理人だなぁ。一目見ただけで、使った食材の特殊さがわかるんだね。
近くで作業してる人が、僕が作った料理を二度見してた。ポカーンとしながら「なんか光を放ってる……?」と呟いてる。
そうだよー。神級食材も惜しげもなく使ってるから、物理的に輝いてる料理になってます!
体に害はないよ。しばらく普通の料理に満足できなくなる副作用があるだけで。
「ちょっと食べるのが怖いわね……」
「そう言わずに食べてよ」
ニコッと笑って勧めてみる。
食べても悪いことなんて起きないよ。
……でも、神級&幻の食材の魅力に囚われちゃうかもね? にっこり。
ということで、お城に来たよー。
案内役の騎士さんはつかなくなった。
門衛の人に「もふもふ神さまが変なことをするとは思わないので」って輝くような笑みで言われたんだよ。
これは信頼されたってことでいいのかな。でも、変なことって何……?
なんとなく思い当たるものはいくつかあるけど、どう考えても僕がそれをすることはないからスルーです。
偉い人関連の厄介事なんてシラナイヨー。
ラナンさんに試食してもらった後にも予定が詰まってるから、面倒事を拾わないように調理場に直行!
警戒すべきはフラフラ歩いてる王様だよ。あと、ちょっぴり怖そうなダーロンさん。
無事に調理場の入り口に到着して「ふいー」と一息入れる。
バトルフィールドよりも謎の緊張感がありました。
暇してる時はお城内でフラグを探すのもやぶさかではないんだけど、今日は見つけても即座に蹴り折る所存です。
そのために、珍しくフラグ可視化スキルをオンにしてるよ。
へへん、蹴り折られてもよければ現れたまえよ、フラグくん!
なんて、フラグくんに喧嘩を売ってたら、その気配に気づいたわけでもないだろうに、調理場の奥にいたラナンさんが顔を上げて僕を見た。あ、目が輝いてる。
僕、とっても歓迎されてるねー。もふもふぱわーは偉大なり。
「こんちゃー」
猪突猛進のごとく、最短距離を突っ走って寄ってきたラナンさんに挨拶。
調理場で作業中のみんなは、慣れた様子でラナンさんを避けて、作業を続行してた。調理道具を落とされても、余裕でキャッチしてる。愉快な職場だね。
「きゃわいいお弟子ちゃん、いらっしゃい! チョコレート食べる?」
「食べるー」
反射的に答えてた。
ハッと気づいた時には、もう口の中にチョコレートが入ってる。
ナッツ風味のあるトリュフチョコだ。舌触り滑らかで甘さがちょうどいい。うまうま。
「カフェオレ飲む?」
「飲むー」
ウサギのイラストが描かれたおしゃれなカップには、程よい甘さのカフェオレがたっぷり入ってた。
チョコレートとの相性バッチリだよ。うまうま。
それはそうと、このカップ、もしかして僕のためにわざわざ用意してくれたの? さり気なく『MOMO』って飾り文字が書かれてるよ。
……そうだったら嬉しい。僕、愛されてるー。
「チョコポテチもあるよ。食べる?」
「食べ──るけど、僕は用があって来たの!」
流されかけて、慌てて主張する。
食べるのはやめないけど。だって、ラナンさんがくれるものは全部美味しいんだもん。
「チッ……懐柔失敗か……」
「聞こえてるからね?」
チョコのかかったポテチを食べながら、ジトッとラナンさんを見上げる。
ラナンさんのキャラが、会う度に微妙に変化してる気がする。もふもふ愛強めなところは変わらないけど。
なんでこんなに食べ物で釣ろうとしてるのかな? なんか頼みごとでもある?
ラナンさんは僕の師匠なんだから、美味しいものをくれなくたって、頼まれたらできる限りやってみるつもりだよ?
「むぅ……リカエラから、テイムのコツは美味しいものをあげることって聞いて実践したのに、上手くいかないわねー」
「テイムを狙われてた、だと……!?」
僕がぎょっとしながら固まると、ラナンさんは「うふふ、内緒」と微笑んだ。
すでにバッチリ言ってるよね?
僕はモンスターの見た目だけど、テイム対象じゃないから、諦めてください。
それはそれとして、美味しいものはありがたく受け取ります。
チョコポテチうまー。
塩味と甘味の合体なんて、神の食べ物だよね。いくらでも飽きずに食べられちゃう。
リアルだったら太っちゃうから、神というよりも悪魔の食べ物。くぅ、なんて恐ろしい……。
イマジナリー・ルトに「不審者にお菓子で釣られちゃダメなのは、今時ガキでもわかってることだぞ?」と言われてる気がしたけどスルー。
ラナンさんは挙動が不審でも、知ってる人だから問題ない……はず。
「ハッ……そんなことよりも、課題の報告!」
またうっかり忘れかけてたぞー、と慌てながら、ラナンさんをビシッと指した。
これ以上話を逸らすのはダメッ!
「あら、もうできたの?」
ラナンさんが驚いた様子で目を丸くした後、ニコニコと頬を緩ませた。
「──優秀なきゃわいいお弟子ちゃんにはご褒美のチョコレートケーキを……」
「餌付けは一旦お休み! まず、僕が作ってきたのを食べて!」
チョコレートケーキは後でもらいます。
制止してから、近くのテーブルに作ってきた料理を載せる。
ラナンさんからの課題は、料理スキル【混ぜる】【成形】【伸ばす】を使って、『果物を使ったスイーツ』『肉を使ったパーティーメニュー』を作ること。
宝果パフェはもちろん『果物を使ったスイーツ』になるでしょ。色々載せてるスイーツで、必要なスキルは全部使ったし。
大人のお子様ランチは、パーティーメニューとすると微妙かもしれないけどアリだよね。
一つ一つはパーティーで出てもおかしくないし、立食パーティーなら、ちょっとずつたくさん盛って食べることもあるだろうし。ビュッフェみたいなものだよ。
「……なんだかとんでもないものを出された気がするわ」
僕が出した料理を見て、ラナンさんが真顔になった。さっきまでのユルユル笑顔との差がすごい。
さすが一流の料理人だなぁ。一目見ただけで、使った食材の特殊さがわかるんだね。
近くで作業してる人が、僕が作った料理を二度見してた。ポカーンとしながら「なんか光を放ってる……?」と呟いてる。
そうだよー。神級食材も惜しげもなく使ってるから、物理的に輝いてる料理になってます!
体に害はないよ。しばらく普通の料理に満足できなくなる副作用があるだけで。
「ちょっと食べるのが怖いわね……」
「そう言わずに食べてよ」
ニコッと笑って勧めてみる。
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……でも、神級&幻の食材の魅力に囚われちゃうかもね? にっこり。
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