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12章 美味しいもの大好き!
534.僕は凄腕料理人
ラナンさんがテーブルに突っ伏してる。
僕が作った料理を食べた後から、ずっとこうだ。
つんつん。
頭をつついてみたら、「うぅあぁ……」という呻き声が聞こえてきた。
言語脳がやられちゃってるぞ~。
「ラナンさんは りょうりにやられて ちからがでない!」
ゲームアナウンスっぽく言ってみた。効果は抜群だ、って付け足してもいい?
つんつんとつつきながら聞いてみたら、「大ダメージを負って瀕死状態よ……」という返事が聞こえた。
それは危ない。回復薬いる? 精神に効くかは知らないけど。
まあ、人間の言葉を話せるまでに回復してきてるから、放置でも大丈夫かー。
ラナンさんが出してくれてたチョコレートケーキを食べながら待ってよう。
うまうま。
しっとりスポンジとチョコムース、チョコクリーム、ちょっと苦めなチョココーティングのバランスがバッチリだね。
さっきからチョコレートのお菓子ばっかりくれてたけど、今お城で流行ってるのかな? 僕も流行に乗って作った方がいい?
あ、そういえば、ショコラに神級チョコレート作りの約束をしてたなー。
最高品質のチョコレート、どこで手に入るかなぁ。
高品質の製菓用チョコレートを、どうにかこうにか加工して、最高品質まで底上げするしかない?
それならできないこともない気がするー。
もう一つの方法は、カカオを入手して、自分で加工することだね。
がんばればできる気がする! カカオを持ってないけど、農地で育てられないかなー?
「……お弟子ちゃん」
「なぁに?」
「クッ……キュルンと無邪気なきゃわいいお顔をしよってーっ!」
ラナンさんが起き上がって呼びかけてきたかと思うと、すぐに頭を抱えて嘆き始めた。
ストレス溜まってるの? 適度に発散したほうがいいよ。もっとパフェを食べて。甘いものはストレスに効くよ。
なお、パフェがストレス源だった場合は、効果を保証しません。
「課題はクリアしたってことでいいのー? 90点以上で合格だったよね」
チョコレートケーキを食べきって、残っていたカフェオレで口の中を潤してから聞いてみる。
どこかから「やべぇくらいにマイペース……」という声が聞こえてきたけど、それって僕のこと?
しっかり自覚してますとも。マイペースと書いてモモと呼んでくれていいよ。
「……ええ、合格よ。なんなら100点を超えているし、ここへの就職をお願いしたいくらいだわ。貴方ならすぐに料理長になれるわよ。どう?」
「だが断る」
バッサリと拒否すると、ラナンさんは微笑みながら「そうよねー」と頷いた。
わかってるなら聞かないでよ。
〈ミッション【素晴らしき料理人への道】をクリアしました〉
〈称号【アマチュア料理人】が【神の料理人】に特殊進化しました〉
〈称号【神の料理人】を所持しているため、スキル【料理複製】を習得しました〉
〈生産職として【料理人】を選択可能になりました〉
〈生産職として【神級料理人】を選択可能になりました〉
——————
称号【神の料理人】
王城の料理長に、自分を超える料理人として認定された者に贈られる称号
料理スキルの習熟度が上がりやすくなる
作製した料理の品質が上がりやすくなる
スキル【料理複製】
オリジナルレシピに登録した料理を、品質の劣化なく瞬時に作製できる
オリジナルレシピと同じ品質の素材が必須
素材を保有している限り、何度でも複製可能
生産職【料理人】
料理を作るプロ!
料理を作製すると、たまにバフが付与される
生産職【神級料理人】
人もモンスターも魅了する料理を作る神レベルの料理人
料理を作るとバフが付与される
料理作製にかかる時間が通常の料理人の五分の一
——————
……なんか思いもよらないことが起きたね?
料理人を超えて、神級料理人になれるなんて想像してなかったよ!
というか、称号の特殊進化ってあり!?
「またルトに爆弾投下って言われるなぁ」
視線を遠くに投げながら、ほっぺたを押さえる。
また伸ばされちゃうかも……内緒にしようかな。でも、黙ってても、グルメ大会中にバレる気がするなぁ。
……潔くお知らせしておこう。
ポチポチとフレンドチャットにことの流れを書く。
そして「ルトがあんまりプンプンしませんよーに!」と祈りながら送った。
プンプンされたら、神級料理を口に突っ込んで誤魔化してやるー。
「お弟子ちゃん、何してるの?」
いつの間にやら平静を取り戻したラナンさんが、パクパクと大人のお子様ランチを食べながら首を傾げてる。
あ、その俵型コロッケも僕のオススメだよー。和狩実と鳩死を使ってるんだ。
「友だちに連絡ー。せっかくすごい職業になれる機会をもらったし、サブ職にしちゃおうかな」
新たな職につくためのサブリングは、前回のイベントの報酬として入手してある。
いつでも職をゲットできちゃうぞー。
「あら、そうなの。それならそこにあるのを使うといいわ」
ラナンさんが調理場の隅を指す。
そこには神棚のようなものがあった。おそらく、モンちゃんの道場みたいなところにあるものと同じく、サブ職を決定するための場所だろう。
遠慮なく使わせてもらうことにして、サブリングを神棚の前にある台に載せて、手を合わせる。
「サブ職に【神級料理人】を追加してくださーい」
お願いすると、ふわっと体が温かくなる感覚がした。これは前回と同じだ。
ステータスを確認すると、生産職のところに【神級料理人】が追加されてる。
もちろんレベル1。
これ、レベルが上がったらどうなるんだろうね? 付与されるバフの効果が上がるのかな。
色々気になることはあるけど、とりあえず今は新たな職業ゲットを喜ぼう。
祝・神級料理人!
これからも美味しくて楽しい料理を作れるようにがんばるよ~♪
僕が作った料理を食べた後から、ずっとこうだ。
つんつん。
頭をつついてみたら、「うぅあぁ……」という呻き声が聞こえてきた。
言語脳がやられちゃってるぞ~。
「ラナンさんは りょうりにやられて ちからがでない!」
ゲームアナウンスっぽく言ってみた。効果は抜群だ、って付け足してもいい?
つんつんとつつきながら聞いてみたら、「大ダメージを負って瀕死状態よ……」という返事が聞こえた。
それは危ない。回復薬いる? 精神に効くかは知らないけど。
まあ、人間の言葉を話せるまでに回復してきてるから、放置でも大丈夫かー。
ラナンさんが出してくれてたチョコレートケーキを食べながら待ってよう。
うまうま。
しっとりスポンジとチョコムース、チョコクリーム、ちょっと苦めなチョココーティングのバランスがバッチリだね。
さっきからチョコレートのお菓子ばっかりくれてたけど、今お城で流行ってるのかな? 僕も流行に乗って作った方がいい?
あ、そういえば、ショコラに神級チョコレート作りの約束をしてたなー。
最高品質のチョコレート、どこで手に入るかなぁ。
高品質の製菓用チョコレートを、どうにかこうにか加工して、最高品質まで底上げするしかない?
それならできないこともない気がするー。
もう一つの方法は、カカオを入手して、自分で加工することだね。
がんばればできる気がする! カカオを持ってないけど、農地で育てられないかなー?
「……お弟子ちゃん」
「なぁに?」
「クッ……キュルンと無邪気なきゃわいいお顔をしよってーっ!」
ラナンさんが起き上がって呼びかけてきたかと思うと、すぐに頭を抱えて嘆き始めた。
ストレス溜まってるの? 適度に発散したほうがいいよ。もっとパフェを食べて。甘いものはストレスに効くよ。
なお、パフェがストレス源だった場合は、効果を保証しません。
「課題はクリアしたってことでいいのー? 90点以上で合格だったよね」
チョコレートケーキを食べきって、残っていたカフェオレで口の中を潤してから聞いてみる。
どこかから「やべぇくらいにマイペース……」という声が聞こえてきたけど、それって僕のこと?
しっかり自覚してますとも。マイペースと書いてモモと呼んでくれていいよ。
「……ええ、合格よ。なんなら100点を超えているし、ここへの就職をお願いしたいくらいだわ。貴方ならすぐに料理長になれるわよ。どう?」
「だが断る」
バッサリと拒否すると、ラナンさんは微笑みながら「そうよねー」と頷いた。
わかってるなら聞かないでよ。
〈ミッション【素晴らしき料理人への道】をクリアしました〉
〈称号【アマチュア料理人】が【神の料理人】に特殊進化しました〉
〈称号【神の料理人】を所持しているため、スキル【料理複製】を習得しました〉
〈生産職として【料理人】を選択可能になりました〉
〈生産職として【神級料理人】を選択可能になりました〉
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称号【神の料理人】
王城の料理長に、自分を超える料理人として認定された者に贈られる称号
料理スキルの習熟度が上がりやすくなる
作製した料理の品質が上がりやすくなる
スキル【料理複製】
オリジナルレシピに登録した料理を、品質の劣化なく瞬時に作製できる
オリジナルレシピと同じ品質の素材が必須
素材を保有している限り、何度でも複製可能
生産職【料理人】
料理を作るプロ!
料理を作製すると、たまにバフが付与される
生産職【神級料理人】
人もモンスターも魅了する料理を作る神レベルの料理人
料理を作るとバフが付与される
料理作製にかかる時間が通常の料理人の五分の一
——————
……なんか思いもよらないことが起きたね?
料理人を超えて、神級料理人になれるなんて想像してなかったよ!
というか、称号の特殊進化ってあり!?
「またルトに爆弾投下って言われるなぁ」
視線を遠くに投げながら、ほっぺたを押さえる。
また伸ばされちゃうかも……内緒にしようかな。でも、黙ってても、グルメ大会中にバレる気がするなぁ。
……潔くお知らせしておこう。
ポチポチとフレンドチャットにことの流れを書く。
そして「ルトがあんまりプンプンしませんよーに!」と祈りながら送った。
プンプンされたら、神級料理を口に突っ込んで誤魔化してやるー。
「お弟子ちゃん、何してるの?」
いつの間にやら平静を取り戻したラナンさんが、パクパクと大人のお子様ランチを食べながら首を傾げてる。
あ、その俵型コロッケも僕のオススメだよー。和狩実と鳩死を使ってるんだ。
「友だちに連絡ー。せっかくすごい職業になれる機会をもらったし、サブ職にしちゃおうかな」
新たな職につくためのサブリングは、前回のイベントの報酬として入手してある。
いつでも職をゲットできちゃうぞー。
「あら、そうなの。それならそこにあるのを使うといいわ」
ラナンさんが調理場の隅を指す。
そこには神棚のようなものがあった。おそらく、モンちゃんの道場みたいなところにあるものと同じく、サブ職を決定するための場所だろう。
遠慮なく使わせてもらうことにして、サブリングを神棚の前にある台に載せて、手を合わせる。
「サブ職に【神級料理人】を追加してくださーい」
お願いすると、ふわっと体が温かくなる感覚がした。これは前回と同じだ。
ステータスを確認すると、生産職のところに【神級料理人】が追加されてる。
もちろんレベル1。
これ、レベルが上がったらどうなるんだろうね? 付与されるバフの効果が上がるのかな。
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