もふもふで始めるのんびり寄り道生活 便利なチートフル活用でVRMMOの世界を冒険します!

ゆるり

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13章 ワクワク冒険がいっぱいだ!

545.ルンルン出発

 サンゾーさんとライアンさんにバイバイして別れ、転移スキルで農地に帰ってきた。

 手に入れた紅野苺スカーレットボワーズの種を農地にまいて、その他にも在庫が少なくなってる作物を育てる準備をしていく。
 仕上げに水撒きまでして、今日の農作業は終了~。

 たくさん収穫した作物を調理するのは、また今度がんばるよ。
 今日は雷精鳥サンディフェアリアのアリアと仲良くなるのだー。

 まだ本鳥に名前を了承されてない、ってツッコミはなしにして。
 僕の中ではもう、仲間になる雷精鳥サンディフェアリアの名前はアリアなのです!

「出発前にルトに連絡入れておこうっと」

 フレンドチャットの画面を開いて、ペシペシと文字を打ち込む。

 脳内操作で文字入力できるようになってるんだけど、僕はあまり得意じゃないから、仮想キーボードを出して入力することが多い。だから、ちょっと他の人より時間がかかる。

 それもあって、普段はあまりチャットとか掲示板とか使わないんだよねぇ。
 まあ、一人でほのぼのとのんびり遊んでるのが好きだから、っていう理由の方が大きいけど。

「──こんな感じでいいかなぁ……って、返信早っ!」

 送ってすぐに返ってきた連絡に、よくあることだけど驚く。
 ルトは脳内操作入力が得意だから、ログインしてて、かつバトル中じゃなければ返事が爆速だ。
 どういう脳の作りをしてるんだろうね?

——————
モモ:
 第四の街の開放の方法について、現時点でわかってることあるー?

ルト:
 お、久々にゲームのメインミッションに興味出たのか?
 モモが最初に情報くれてから、ちょっとずつ調査は進んでるぞ。

 とりあえず、王都内で『第四の街の異変』についての情報収集するのは必須だな。
 異世界の住人NPCと話す、っていう過程が重要みたいだから、得られる情報についてはここで教えなくてもいいだろ?

 キーになる異世界の住人NPCは、現時点で判明してる限りだと、『冒険者ギルド』と『魔術学院』と『神殿』にいる。
 お前なら、普通とは違うところからも情報ゲットできるかもな……王城とか。

 そのフラグを踏んでから、王都の冒険者ギルドで指定された依頼を受けろ。
 王都北で依頼をこなせば、街開放ミッションが進むぞ。

 今のところ、完遂できてる人はいないけど、もうちょっとしたら、街開放できるかも?
——————

 長い返信を読んで、「うむ……」と頷く。
 これ、やっぱり僕ががんばらなくても街開放されそう。よかったね、ライアンさん。

 とはいえ、僕もいつかは第四の街に行くわけだし、そろそろがんばってみてもいいタイミングなのも事実。
 自力での情報収集が必須みたいだし、お友だちとの交流と思ってやってみよう。

「……冒険者ギルドには知り合いがいないけどねー。というか、僕、王都の冒険者ギルドに行ったことなくない?」

 冒険者、とは?
 自分のことながら、首を傾げちゃう。依頼だってまともに受けたことないもんねぇ。

「ちょっと冒険者のお仕事もしてみよう」

 今、僕は冒険者ランクEだよ。初心者に毛が生えたレベルだよ。
 よく考えたらヤバいよね。これで冒険者を名乗るのは、本職が冒険者の人に失礼な気がする。

 ちょうどいいことに、第四の街開放ミッションを進めるには、冒険者ギルドで依頼を受ける必要があるみたいだし。いっちょランクアップも目指そう。
 一石二鳥って言葉、僕大好き!

 読み終わってから、ルトに『ありがとー。がんばってみるよ』と返信する。
 僕以外では入手しにくそうな情報をゲットできたら、お礼としてルトにちゃんと報告しよう。

 僕が言うのもなんだけど、僕って変な引きがいいし、何かしら面白い情報をゲットできる気がするんだよね。
 これはステータスの幸運値の影響なのかな?

 わりとリアルでも運がいいし、ステータスの影響力がよくわからん。
 リアルでトラブルにあうこともあるけど、最終的には僕にとっていい感じにまとまるんだよ。不思議~。

 ……まあ、そのせいで、『不思議生命体』ってあだ名(?)をつけられたこともあるけど──生命体ってなに!? リアルではちゃんと人間だよ!

 微妙にモヤモヤしちゃった気分を切り替えて、これからの冒険を期待する顔で僕を見上げているスラリンたちに、ニコッと微笑む。

「ここでの用は済んだし、王都北に行こっか!」
「きゅぃ(お友だちを迎えに行くんだね!)」
「うん。早く仲良くなりたいもんねー」

 ようやく今日の目標に取り掛かるよ。
 パーティメンバーはこのままで、王都北に転移してから再度召喚。
 スラリン、ユキマル、オギン、ペタ、ラッタン、一緒にがんばろう!

 王都北エリアは、鞣富ナメプ秘燕ピエンゲットのために何度も通ったから、今ではちょっぴり危険なお庭感覚の場所だ。あまり奥の方には行ったことないけど。

 攻略推奨レベル的には王都近くのエリアでも、結構ギリギリなんだけど、称号効果とか特殊なスキルとか、仲間たちのおかげもあってなんとかなる感じ。

 マップを開いて『小鳥』のマークの場所を確認する。
 アリアがまた会えるようにって、居場所を共有してくれてるんだよね。

 今アリアは、王都北エリアの中でもプレイヤーがよく探索してる場所から、ちょっと離れたところにいるらしい。
 ここから直線距離で向かうならそんなに遠くないな。

「敵さんを倒してレベリングしながら、アリアと会うのを目指すよー」
「らぴゅ(はーぃ。たくさん倒すぅ)」

 やる気(殺る気?)いっぱいのラッタンに微笑んで、ルンルンと足取り軽く森を進む。
 お友だちが増えるの、楽しみだね~。

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