もふもふで始めるのんびり寄り道生活 便利なチートフル活用でVRMMOの世界を冒険します!

ゆるり

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13章 ワクワク冒険がいっぱいだ!

547.忠告はちゃんと聞きます

 パーティメンバー数がいっぱいだから、今すぐアリアをパーティに組み込むことはできない。
 ここが生息地だから、姿が消えることはないけど。

 とりあえず、休憩を続けながら、ステータスの確認をしよう。

 システムメニューのフレンド欄のモンスタータブから、アリアを選択。

——————
名前:アリア
種族:雷精鳥サンディフェアリア(33)
属性:雷・氷
体力:212 魔力:368
物理攻撃力:25 魔力攻撃力:89
防御力:21 器用さ:35
精神力:34 素早さ:52
幸運値:15
〈スキル〉
雷撃サンダーショット氷撃アイスショット風鋏ウィングシザー雨乞レインプレ嘴突ツツキ、回避
——————

 体力と物理攻撃力、防御力が低くて、魔力と魔力攻撃力が高いから、完全に後衛タイプのステータスだね。

 素早さが高くて、回避スキルも持ってるから、攻撃を受けないように動くバトルスタイルな感じ。基本的に飛んでるから、攻撃を受けることは少なそうだ。

 スキルの詳細もチェックしよう。

——————
雷撃サンダーショット
 雷を放ち、敵三体に対して雷属性の中ダメージを与える
 デバフ『麻痺』を与える
(麻痺:器用さと素早さが低下する)

氷撃アイスショット
 氷点下の冷気を放ち、敵三体に対して氷属性の中ダメージを与える
 デバフ『氷結』を与える
(氷結:解凍されるまで行動を阻害)

風鋏ウィングシザー
 交差した風の刃で敵一体を切り、風属性の小ダメージを与える
 小型の敵に対しクリティカルになると、部位破壊が起きる可能性がある

雨乞レインプレ
 狭い範囲の天候を〈雨〉に変える
 効果はバトルが終わるまで継続する
〈天候:雨〉
 水・雷・氷属性の攻撃力が上がる
 火属性の攻撃力が下がる
 地上戦での素早さが下がる

嘴突ツツキ
 クチバシでつついて、敵一体に小ダメージを与える
——————

 ……なんか凄いね?
 雷撃サンダーショット氷撃アイスショットのスキルがあるのは納得するけど、風鋏ウィングシザー雨乞レインプレのスキルにビックリするよ。

 風鋏ウィングシザーの『部位破壊の可能性』っていう説明は初めて見たなぁ。

 普通の攻撃でも、弱点とかの特定の場所にクリティカルが発生すると部位破壊が起きる可能性がある。
 でも、この攻撃は小型モンスターならどこを攻撃しても、クリティカルが発生したら部位破壊が起きる可能性があるっぽい。

 アリアは器用さが高いし、クリティカルの発生率も高めのはず。
 つまり、部位破壊(=大ダメージ)の確率が、普通より高いってことだ。

 雨乞レインプレスキルも、天候を変えるなんて効果は初めて見たから驚いたよ。
 天候を雨にしたら、アリアにとって好条件なバトルフィールドになるみたいだね。

 僕の仲間には今のところ火属性がいないし、空中戦ができるタイプが多いから、利点が大きいだろうなぁ。

「……めちゃくちゃ頼もしい仲間ができた!」

 やったー、と両手を上げて僕が喜ぶと、アリアがちょっと首を傾げた。

「ピルル(あなたはバトルで困ってはなさそうだけど)」
「まあ、そうだね? でも、戦力はあった方がいいのは間違いないし。それに、そろそろこのエリアの奥に進んで、第四の街を目指すつもりだから、今までよりも強敵と戦わなきゃいけないと思うんだよねー」

 だから、やっぱりアリアの戦力は大歓迎! と、ニコニコ微笑んで両腕を広げる。
 歓迎のハグをしよー?

「ピル(……そう。それなら私もできる限りがんばる)」

 ハグ希望はスルーされた。ちょっぴり悲しい。
 頷いたアリアが、再びパンケーキを啄みながら、ちょっと首を傾げる。

「ぴぅ(違う味を食べたいなら、プリンがオススメだよ)」
「きゅぃ(飲み物は桃ジュースがいいよ!)」

 ユキマルとスラリンがすかさず勧めてるけど、たぶんアリアは味に飽きて次の食べ物を選んでるわけじゃないと思うよ。

「ピルル(後でもらうよ。それより、このエリアの奥を目指すなら、もっと気をつけた方がいいんじゃないかな)」
「え、どういうこと? そりゃ、強敵と戦うことは想定してるけど……」

 アリアの言葉には、僕が考えていること以上の何かが含まれている気がする。
 もしかして、特殊な情報を持ってるのかな。

「ピル(森の奥のモンスターたちが近頃変なんだよ。普段は好戦的じゃない子たちが暴れ回ってるの。変な木みたいなものもあるらしいし……)」
「にゃるほど?」

 おっと、僕の心の奥に秘めたニャンコ成分が出てきちゃった。収容。僕はウサギ、僕はウサギ……(自己暗示)。

 改めて……なるほど?
 森の奥──第四の街付近では、モンスターの異常行動が起きているみたいだね。
 第三の街のモンスター襲撃イベントの時と同じく、『狂化』的な状態になってるのかな。
 それなら、その原因は闇使徒団の可能性が高い。

 変な木っていうのは、よくわからないけど。
 それは環境的なものなのか、モンスター的なものなのか……調べてみないとね。

「ピルル(ウチの同族たちは、こっち側に逃げてきたんだ。今のあなたたちの力だと、進むのはちょっと難しいかもしれないよ)」

 真剣な眼差しで忠告されて、僕はパチパチと目を瞬かせた。
 これは攻略推奨レベルに達してないから、レベリングを促されてるっぽいな。

 噂で、異世界の住人NPCからバトルエリアの情報を入手した際に、『レベルを上げろ』とか『あのスキルを習得したらいいよ』とか、アドバイスをもらえるとは聞いてたんだ。
 モンスターからも忠告を受けられるとは知らなかったけど。

「……そっかぁ。じゃあ、もうちょっと鍛錬してから挑戦しようかな」

 せっかくのアドバイスだし、と素直に受け入れる。

 強くなるなら、王都周辺でひたすらバトルするか、街の仮想施設や鍛錬場を使うのがいいんだろうな。
 仮想施設ではスキル経験値を入手できて、鍛錬場ではバトル経験値をゲットできるもん。

 テイムモンスターとのバトルスタイルを強化するなら、王都の連携訓練所を利用すべきだね。
 連携訓練所を使ったら、テイムモンスターのレベリングやスキル取得がしやすくなったり、テイマーとの繋がりを強くしてバトルが上手くなったりするらしいから。

 気軽に第四の街を目指そうとしてたけど、ちゃんと計画を練った方がよさそうだなぁ。
 が~んば~るぞ~!

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