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13章 ワクワク冒険がいっぱいだ!
553.アイテムって色々だよね
依頼を確認した後は、ドルジアさんとお話してみた。仲良くなりたいもん。
「ねえ、メープルシロップを採れるとこってどこかなー」
「あ? 店で買えば……って、今はほとんど売ってねぇな。第四の街の特産品なんだが……」
「えっ、そうなの!?」
アリアの好物を入手しようと聞いてみたら、意外な情報をゲットした。
第四の街未開放の影響がこんなところにも……むむ、街開放を目指す新たな理由ができたなぁ。
「ああ。第四の街中で栽培されている【糖楓】から採れる【極甘樹糖】が有名だな」
「ほうほう……めっちゃ美味しそうだね!」
ニコニコしてたら、頭の上に僅かな重みとぬくもりを感じた。アリアだ。
「ピルル(食べたい!)」
「そうだよね~。がんばって、街開放しなきゃ」
アリアに答えていると、周囲がザワザワし始めた。
新しいテイムモンスターを連れていることに気づかれたようだ。
「えっ、小鳥ちゃん、かわよ!」
「きゃあ、可愛いー! シマエナガっぽいねー」
「鳥ちゃんをひっくり返して、ちいちゃいお腹に鼻を埋めたい……」
──なんかヤバいタイプもいる。猫吸いならぬ、小鳥吸いをしたいのかな?
……ちょっぴり僕も心惹かれたけど、アリアが嫌がりそうだからやめておこう。
「モモの周囲は随分と騒がしいな……」
呆れた顔をしているドルジアさんに、僕は軽く肩をすくめた。
「それは否定しないけど、そういうのも楽しいよー。ニコニコ楽しそうな顔を見るのって、幸せな気分になるし」
「……なるほど。まあ、その気持ちはわからないでもない」
「ほんと? じゃあ、一緒にコンサートする!?」
「なんでだよ。しねぇわ!」
ドルジアさんをコンサート出演者側に誘ってみたら、全力で拒否された。引き攣った顔をしてる。
コンサートでパフォーマンスしたら、みんなの幸せそうな顔をたくさん見られるのにぃ。
「──用が終わったんなら、さっさと帰れ!」
「ひどーい。そんなドルジアさんには、僕が作ったお菓子あげないよー?」
「別に欲しくないんだが?」
シッシッと手を振って追い払われそうになって、ジト目で脅しをかけてみたものの、相手にされなかった。
僕が作ったお菓子、すごく美味しいのに。
……いや、そのことをドルジアさんが知らないから、脅しの効果がなかったのかも。
それなら出会いの記念に、僕の自慢のスイーツをあげちゃおう!
「これを食べてー」
「あげない、って言ってなかったか?」
アイテムボックスから取り出した【神のエクレア】を、ドルジアさんの口元に突き出した。ほらほら、お食べよー。
奇妙なものを見る目をされたけど、スルーです。
神のエクレアは、もちろん神級カスタードを使って神級品質になったエクレアだよ。
チョコレートも、ショコラのために最高品質をたくさんゲットしたんだー。チョコレート単品で神級品質にするのは、もうちょっとがんばらないと。
キラキラと物理的に輝いてる見た目はちょっと怪しげだけど、神のエクレアの味は間違いなし! ぶっ飛ぶ(比喩)美味しさを、ぜひご賞味あれ!
これを食べたら、また欲しくなって、僕と仲良くなりたくなるはずー、むふふ。
……洗脳ではないよ? たぶん。毒でもありません!
「その怪しい笑みが怖すぎ、っ、ぐふっ」
眉間に皺を寄せたドルジアさんが口を開いた隙を狙って、エクレアを突っ込んだ。
口に入れた食べ物を吐き出すなんてマナー違反はしないでね。
「──は、うま……え、なんだこれ、甘……とろける、ふわふわ、しっとり……なんだ、ここが天国か……?」
ドルジアさんが咀嚼しながら呆然と呟いた。
神級品質の効果がバッチリと出てるね。我ながら恐ろしいものを作っちゃったよ……。
作ったからには、有効活用するけどー。
「美味しいでしょ? 次に来たときに、またあげるね!」
「……うま……ダースで欲しい……」
「ダース? 作るの結構大変だから、一回一個だよ」
「……ギルドに来られる時は絶対連絡しろ」
フレンドカードを渡された。
お友だちになれたね~。なかば強制した気がしなくもないけど……もらったもの勝ちです!
モンスターと同じ感じで、異世界の住人との友好度も高められるなんて、食の力ってすごい。
「うん! 連絡してから来るよー。またね」
「……またな」
まだちょっと余韻に浸ってる表情のドルジアさんに手を振って、「ばいばーい」と別れる。
周りの人が「神級食べ物、恐ろしい……」「もふもふ神さまの神力による好感度爆上げ術、ハンパねえ……」と呟いてるのをスルーして、ギルドの外へ向かう。
早速、依頼に取り掛かろうとしたところで、ポンッと通知音が聞こえた。ルトからのフレンドチャットだ。
——————
ルト:
おっす。冒険者ギルドで依頼受けてるらしいな?
モモもボスの情報ゲットしたと思うんだけど、今のところ弱点がデバフってことしかわかってなくてさ
俺とリリはあんまりデバフをかけられるスキルを持ってないし、できたらモモにアイテムを作ってもらいたいんだけど、できるか?
もちろん、対価は支払うからな! 必要なら材料も集めるし
デバフの中でも【毒】【麻痺】【凍結】【睡眠】【火傷】は効果が大きいから、優先で作って欲しいんだ
時間ある時でいいから、頼む!
——————
およ?
ルトからアイテム作製依頼が来るのは久々だなー。普段ルトは僕のお店に並んでるのを買ってるらしいし。
わざわざ連絡してきたってことは、店売りしてるものより効果がいいアイテムが欲しいのかも。
いろいろお世話になってるし、がんばって作ってあげよう!
僕もボスと戦う時に使うだろうしね。
……それにしても、ボスには毒も効果あるのかぁ。
毒といえば、料理の師匠であるラナンさんの得意分野だね。頼めば毒料理スキルを教えてくれるって言ってたし。
あまり毒アイテムは錬金レシピに載ってないし、この機会にラナンさんに教えてもらおうかな~。
見えないはずのフラグさんが、元気いっぱいにヘッド(?)バンキングしてる気がする。
……蹴り折ってもいーい?
「ねえ、メープルシロップを採れるとこってどこかなー」
「あ? 店で買えば……って、今はほとんど売ってねぇな。第四の街の特産品なんだが……」
「えっ、そうなの!?」
アリアの好物を入手しようと聞いてみたら、意外な情報をゲットした。
第四の街未開放の影響がこんなところにも……むむ、街開放を目指す新たな理由ができたなぁ。
「ああ。第四の街中で栽培されている【糖楓】から採れる【極甘樹糖】が有名だな」
「ほうほう……めっちゃ美味しそうだね!」
ニコニコしてたら、頭の上に僅かな重みとぬくもりを感じた。アリアだ。
「ピルル(食べたい!)」
「そうだよね~。がんばって、街開放しなきゃ」
アリアに答えていると、周囲がザワザワし始めた。
新しいテイムモンスターを連れていることに気づかれたようだ。
「えっ、小鳥ちゃん、かわよ!」
「きゃあ、可愛いー! シマエナガっぽいねー」
「鳥ちゃんをひっくり返して、ちいちゃいお腹に鼻を埋めたい……」
──なんかヤバいタイプもいる。猫吸いならぬ、小鳥吸いをしたいのかな?
……ちょっぴり僕も心惹かれたけど、アリアが嫌がりそうだからやめておこう。
「モモの周囲は随分と騒がしいな……」
呆れた顔をしているドルジアさんに、僕は軽く肩をすくめた。
「それは否定しないけど、そういうのも楽しいよー。ニコニコ楽しそうな顔を見るのって、幸せな気分になるし」
「……なるほど。まあ、その気持ちはわからないでもない」
「ほんと? じゃあ、一緒にコンサートする!?」
「なんでだよ。しねぇわ!」
ドルジアさんをコンサート出演者側に誘ってみたら、全力で拒否された。引き攣った顔をしてる。
コンサートでパフォーマンスしたら、みんなの幸せそうな顔をたくさん見られるのにぃ。
「──用が終わったんなら、さっさと帰れ!」
「ひどーい。そんなドルジアさんには、僕が作ったお菓子あげないよー?」
「別に欲しくないんだが?」
シッシッと手を振って追い払われそうになって、ジト目で脅しをかけてみたものの、相手にされなかった。
僕が作ったお菓子、すごく美味しいのに。
……いや、そのことをドルジアさんが知らないから、脅しの効果がなかったのかも。
それなら出会いの記念に、僕の自慢のスイーツをあげちゃおう!
「これを食べてー」
「あげない、って言ってなかったか?」
アイテムボックスから取り出した【神のエクレア】を、ドルジアさんの口元に突き出した。ほらほら、お食べよー。
奇妙なものを見る目をされたけど、スルーです。
神のエクレアは、もちろん神級カスタードを使って神級品質になったエクレアだよ。
チョコレートも、ショコラのために最高品質をたくさんゲットしたんだー。チョコレート単品で神級品質にするのは、もうちょっとがんばらないと。
キラキラと物理的に輝いてる見た目はちょっと怪しげだけど、神のエクレアの味は間違いなし! ぶっ飛ぶ(比喩)美味しさを、ぜひご賞味あれ!
これを食べたら、また欲しくなって、僕と仲良くなりたくなるはずー、むふふ。
……洗脳ではないよ? たぶん。毒でもありません!
「その怪しい笑みが怖すぎ、っ、ぐふっ」
眉間に皺を寄せたドルジアさんが口を開いた隙を狙って、エクレアを突っ込んだ。
口に入れた食べ物を吐き出すなんてマナー違反はしないでね。
「──は、うま……え、なんだこれ、甘……とろける、ふわふわ、しっとり……なんだ、ここが天国か……?」
ドルジアさんが咀嚼しながら呆然と呟いた。
神級品質の効果がバッチリと出てるね。我ながら恐ろしいものを作っちゃったよ……。
作ったからには、有効活用するけどー。
「美味しいでしょ? 次に来たときに、またあげるね!」
「……うま……ダースで欲しい……」
「ダース? 作るの結構大変だから、一回一個だよ」
「……ギルドに来られる時は絶対連絡しろ」
フレンドカードを渡された。
お友だちになれたね~。なかば強制した気がしなくもないけど……もらったもの勝ちです!
モンスターと同じ感じで、異世界の住人との友好度も高められるなんて、食の力ってすごい。
「うん! 連絡してから来るよー。またね」
「……またな」
まだちょっと余韻に浸ってる表情のドルジアさんに手を振って、「ばいばーい」と別れる。
周りの人が「神級食べ物、恐ろしい……」「もふもふ神さまの神力による好感度爆上げ術、ハンパねえ……」と呟いてるのをスルーして、ギルドの外へ向かう。
早速、依頼に取り掛かろうとしたところで、ポンッと通知音が聞こえた。ルトからのフレンドチャットだ。
——————
ルト:
おっす。冒険者ギルドで依頼受けてるらしいな?
モモもボスの情報ゲットしたと思うんだけど、今のところ弱点がデバフってことしかわかってなくてさ
俺とリリはあんまりデバフをかけられるスキルを持ってないし、できたらモモにアイテムを作ってもらいたいんだけど、できるか?
もちろん、対価は支払うからな! 必要なら材料も集めるし
デバフの中でも【毒】【麻痺】【凍結】【睡眠】【火傷】は効果が大きいから、優先で作って欲しいんだ
時間ある時でいいから、頼む!
——————
およ?
ルトからアイテム作製依頼が来るのは久々だなー。普段ルトは僕のお店に並んでるのを買ってるらしいし。
わざわざ連絡してきたってことは、店売りしてるものより効果がいいアイテムが欲しいのかも。
いろいろお世話になってるし、がんばって作ってあげよう!
僕もボスと戦う時に使うだろうしね。
……それにしても、ボスには毒も効果あるのかぁ。
毒といえば、料理の師匠であるラナンさんの得意分野だね。頼めば毒料理スキルを教えてくれるって言ってたし。
あまり毒アイテムは錬金レシピに載ってないし、この機会にラナンさんに教えてもらおうかな~。
見えないはずのフラグさんが、元気いっぱいにヘッド(?)バンキングしてる気がする。
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