もふもふで始めるのんびり寄り道生活 便利なチートフル活用でVRMMOの世界を冒険します!

ゆるり

文字の大きさ
631 / 661
13章 ワクワク冒険がいっぱいだ!

573.チョコっとおまけ

 応接間に腰を落ち着けると、早速とばかりにレアナさんが箱入りのチョコレートを渡してくれた。

「はい、どうぞ。仙桃ミルクのトリュフチョコレートよ」
「わーい! 僕が好きなやつだ!」

 天兎アンジュラパという種族が共通して好む仙桃ミルクは、元々桃好きな僕にとっても大好物。
 それを使ったチョコレートなんて、約束されし美味だよね!

 六個入りだったから、アリアとレオパパに一個ずつあげて、残り四個は僕のもの~♪

 ルンルンとしながら箱を抱えてチョコレートを食べ始めたら、モンちゃんに『お前がめついな』と言いたげな目をされた。

 独り占めしてないだけ、優しいよね? アリアたちがもっと食べたがったら、僕特製の美味しいスイーツをあげるし。

 メープルシロップ好きなアリアは、蜂蜜もそれなりに好んでいるみたいだから、蜂蜜スイーツをいっぱい作り置きしてあるんだよ。

 レオパパはメロンパン好きだから、それもたくさんある。ホイップクリームやメロンジャム、チョコチップとかが入った、スペシャルメロンパンもあるよー。

 ──なんてことを視線に込めて無言でモンちゃんに伝えてみた。
 でも、「そんな目で見なくても取らねーよ」って言われたから、伝わらなかったみたいだ。
 以心伝心までは、もうちょっと時間がかかりそうである。うむ。精進しよう。

 今はチョコレートを楽しむよ~。

「はぐ……もぐもぐ……うまうま♡」

 パクリとトリュフチョコレートを口に入れた途端、程よい甘さと滑らかな舌触り、仙桃ミルクの豊かな風味が口いっぱいに広がった。
 まるで桃とミルクの楽園……幸せいっぱいだぁ!

「ふふ、喜んでもらえて嬉しいわ」
「めちゃくちゃ喜んだよー。レアナさんへのお返しは、僕のぬいぐるみね」

 お返しを忘れてた、と慌ててアイテムボックスから取り出したぬいぐるみを、レアナさんに渡す。

 僕そっくりの天兎アンジュラパぬいぐるみは、レアナさんが片腕で抱えられるサイズ。
 首には上品な金刺繍が施された赤色のリボンが巻いてあって、半透明な小袋を括り付けてある。

 小袋の中身はマカロンだよ。五種類の味があるから、たっぷり楽しんでね。

「まあ、可愛い! マカロンも美味しそうね。ありがとう、モモ」

 レアナさんがニコニコと微笑んで、天兎アンジュラパぬいぐるみを抱きしめた。
 そんなに喜んでもらえたら、がんばって作った甲斐があったよー。

〈バレホー記念日イベントでお返しをして、友好度が5%アップしました。おまけで【幸運石ハピネース】を入手しました〉

——————
幸運石ハピネース】レア度☆☆☆☆
 使用すると、幸運値が5上がる
 効果は一時間持続する
——————

 お、イベントの説明で書いてあった『お返しをするといいことがあるかもしれない』っていうのは、友好度アップとアイテムをもらえることだったのか。

 アイテムをもらえたのは嬉しいけど、幸運値に困ったことは今のところないから、幸運石ハピネースはルトにあげようかなー。

 レアナさんにつられてニコニコしながら、レオパパとアリアにお菓子をあげていると、モンちゃんが「ん」と箱を差し出してきた。
 照れくささを隠しきれてない。モンちゃんは反抗期中の男の子だったのかな?

 面白いな~と思いながらも、これを揶揄うと嫌がられそうだと、珍しく自重した。
 僕だって、ちゃんと気を遣えるんだよ!

「モンちゃんもくれるの? ありがとー」
「……なんか微妙に馬鹿にされてないか?」
「気のせいだよー」

 反抗期の少年の照れ仕草って微笑ましいよね。実際は確実にモンちゃんの方が僕より年上なんだけど。

 ニコニコしながら、受け取った包みを開けてみる。
 中身はなんだろな~、ワクワク。

「──おお! 大福だ!」
「生チョコ大福な。仙桃ミルク味」

 ちょっぴり訂正されて「なるほど」と頷く。
 中に入っていたのは一口大の真っ白な大福が六つ。中に仙桃ミルクチョコが入ってるらしく、ほのかなピンク色が透けて見えて可愛らしい。

「コロンとしてて可愛いね! 仙桃ミルクなら味も絶対美味しい!」

 わーい、と喜んで見せたら、モンちゃんが「……よかった」とホッとした感じで呟いた。

 心配しなくたって、モンちゃんからもらえるものはなんだって嬉しいよ。
 えへへ、と笑いながら、忘れない内にとお返しを渡す。

「僕からは天兎アンジュラパリュックをプレゼント~」
「……これ、子ども用じゃないか?」
「ちゃんとモンちゃんでも背負えるよ」

 天兎アンジュラパのぬいぐるみを背負うようなリュックを見て、モンちゃんが顔を引き攣らせた。

 子どもが背負ってたら絶対に可愛いやつ! オジサンの場合は……うん、好みは人それぞれだよね、って感じ。

「ん? なんか入ってるな」
「飴ちゃんをいっぱい詰めたよ」
「お、これは美味そうだ」

 リュックより、その中に詰めた飴ちゃんを喜ばれた。
 それはそうなるだろうと僕もわかってたから、「疲れてる時とか、飴ちゃんを食べてしっかり休んでねー」とニコニコしておく。
 リュックは部屋にでも飾ってください。

〈バレホー記念日イベントでお返しをして、友好度が5%アップしました。おまけで【友のリボン】を入手しました〉

——————
【友のリボン】レア度☆☆☆☆
 頭に飾るアクセサリー
 装備すると、モンスターとの友好度が上がりやすくなる
——————

 テイマーらしいおまけをもらえた!
 モンスターとの友好度で悩んだことないけど、今後役に立つかも?
 ここぞという時に使おうっと。

感想 3,053

あなたにおすすめの小説

悪役令嬢にされたので婚約破棄を受け入れたら、なぜか全員困っています

かきんとう
恋愛
 王城の大広間は、いつも以上に華やいでいた。  磨き上げられた床は燭台の光を反射し、色とりどりのドレスが揺れるたびに、まるで花畑が動いているかのように見える。貴族たちの笑い声、楽団の優雅な旋律、そして、ひそやかな噂話が、空気を満たしていた。  その中心に、私は立っていた。  ――今日、この瞬間のために。 「エレノア・フォン・リーベルト嬢」  高らかに呼ばれた私の名に、ざわめきがぴたりと止む。

『彼を解放して!』とおっしゃいましたが、何から解放されたいのですか?

シエル
恋愛
「彼を解放してください!」 友人たちと教室に戻ろうとしていると、突如、知らない令嬢に呼び止められました。 「どなたかしら?」 なぜ、先ほどから私が問いかける度に驚いているのでしょう? まるで「え!?私のこと知らないの!?」と言わんばかりですけれど、知りませんよ? どうやら、『彼』とは私の婚約者のことのようです。 「解放して」とおっしゃっいましたが、私の目には何かに囚われているようには見えないのですが? ※ 中世ヨーロッパモデルの架空の世界 ※ ご都合主義です。 ※ 誤字、脱字、文章がおかしい箇所は気付いた際に修正しております。

(完)妹の子供を養女にしたら・・・・・・

青空一夏
恋愛
私はダーシー・オークリー女伯爵。愛する夫との間に子供はいない。なんとかできるように努力はしてきたがどうやら私の身体に原因があるようだった。 「養女を迎えようと思うわ・・・・・・」 私の言葉に夫は私の妹のアイリスのお腹の子どもがいいと言う。私達はその産まれてきた子供を養女に迎えたが・・・・・・ 異世界中世ヨーロッパ風のゆるふわ設定。ざまぁ。魔獣がいる世界。

【完結】精霊に選ばれなかった私は…

まりぃべる
ファンタジー
ここダロックフェイ国では、5歳になると精霊の森へ行く。精霊に選んでもらえれば、将来有望だ。 しかし、キャロル=マフェソン辺境伯爵令嬢は、精霊に選んでもらえなかった。 選ばれた者は、王立学院で将来国の為になるべく通う。 選ばれなかった者は、教会の学校で一般教養を学ぶ。 貴族なら、より高い地位を狙うのがステータスであるが…? ☆世界観は、緩いですのでそこのところご理解のうえ、お読み下さるとありがたいです。

空港清掃員58歳、転生先の王宮でも床を磨いたら双子に懐かれ、国王に溺愛される

木風
恋愛
羽田空港で十五年、黙々と床を磨いてきた清掃員・田中幸子(58)は事故死し、没落寸前の子爵令嬢エルシアとして転生する。 婚約破棄の末に家を追われた彼女が選んだのは、王宮の清掃員――前世の技で空気まで変わるほど磨き上げていく仕事だった。 やがて母を亡くした双子王子王女に懐かれ、荒れた執務室の主である喪中の国王とも距離が縮まり……。 「泣くなら俺の胸で」――床も心も磨き直す、清掃令嬢の溺愛成り上がり。

番外編・もふもふで始めるのんびり寄り道生活

ゆるり
ファンタジー
『もふもふで始めるのんびり寄り道生活』の番外編です。 登場人物の説明などは本編をご覧くださいませ。 更新は不定期です。

畑の隣にダンジョンが生えたので、農家兼ダンチューバーになることにした件について〜隠れ最強の元エリート、今日も野菜を育てながら配信中〜

グリゴリ
ファンタジー
 木嶋蒼、35歳。表向きは田舎で農業を始めて1年目の、どこにでもいる素朴な農家だ。しかし実態は、内閣直轄の超エリート組織・ダンジョン対策庁において「特総(特別総括官)」という非公開の最高職を務める、日本最高峰の実力者である。その事実を知る者は内閣総理大臣を含む極少数のみ。家族でさえ、蒼が対策庁を早々に退庁したと信じて疑わない。  SSSランクのテイムスキルと攻撃スキル、SSランクの支援スキルと農業スキルを18歳時に鑑定され、誰もが「化け物」と称えたその実力を、蒼は今日も畑仕事に注ぎ込んでいる。農作物の品質は驚異的に高く、毎日の収穫が静かな喜びだ。少し抜けているところはあるが、それもご愛嬌——と思っていた矢先、農業開始から1年が経ったある朝、異変が起きた。  祖父母の旧宅に隣接する納屋の床に、漆黒に金の縁取りをしたゲートリングが突如出現したのだ。通常の探索者には認識すらできないそれは、蒼だけが見えるシークレットプライベートダンジョン——後に「蒼天の根」と呼ばれることになる、全100階層の特異空間だった。  恐る恐る潜ったダンジョンの第1層で、蒼は虹色に輝くベビースライム「ソル」と出会い、即座に従魔として契約。さらに探索を進める中でベビードラゴンの「ルナ」、神狼種のベビーシルバーウルフ「クロ」を仲間に加えていく。そしてダンジョン初潜入の最中、蒼の体内に「究極進化システム」が覚醒する。ダンジョン内の素材をエボリューションポイント・ショップポイント・現金へと変換し、自身や従魔、親しい者を際限なく強化・進化させるこのシステムは、ガチャ機能・ショップ機能・タスク機能まで備えた、あまりにもチートじみた代物だった。  蒼は決める。「せっかくだから配信もしよう」と。農家兼ダンチューバーという前代未聞のスタイルで探索者ライセンスを取得し、「農家のダンジョン攻略配信」を開始した彼の動画はじわじわと注目を集め始める。  そんな中、隣のダンジョンの取材にやってきたのが、C級探索者ライセンスを持つ美人記者兼ダンチューバー・藤宮詩織だった。国際探索者協会の超エリート一家に生まれながら自らの道を切り開いてきた彼女は、蒼の「農家なのになぜかとても強い」という矛盾に鋭い鑑定眼を向ける。  隠れ最強の農家配信者と、本質を見抜く美人記者。チート級の従魔たちが賑やかに囲む日常の中で、二人の距離は少しずつ縮まっていく。ダンジョン攻略・農業・配信・ガチャ・そして予期せぬ大事件——波乱と笑いと感動が交錯する、最強農家の新米配信者ライフが、今幕を開ける。

死にたくないので、今世は「悪女」の看板を下ろして「聖女」の利権を奪い尽くします

あめとおと
恋愛
「死に様なら、もう八通りも見てきたわ」 公爵令嬢レオノーラは、義妹ミアを「聖女」として引き立てるための「悪役」として、九回の人生をループしてきた。 どれほど善人に振る舞おうと、どれほど婚約者の王太子に縋ろうと、最後は常に処刑台か追放。 すべては、周囲の好感度を強制的に書き換えるミアの「偽りの奇跡」のせいだった。 十度目の十六歳。 累計八十年の人生を経験し、精神年齢も魔導知識も「枯れた」域に達したレオノーラは、ついに決意する。 「いい子を演じるのは、もう飽きたわ。今世は悪役令嬢らしく、あなたの『幸運』をすべて奪い尽くしてあげる」 ミアが手に入れるはずだった【癒やしの聖杯】を先回りして献上し、 ミアの信奉者になるはずだった【最強の騎士団長】を魔導の力で救済して味方につけ、 王太子との「思い出の場所」を物理的に整地してバラ園に変える。 「あら、殿下。ゴミ(思い出)を片付けて何が悪いのかしら?」 冷徹に、そして優雅に「ざまぁ」を完遂していくレオノーラ。 そんな彼女の前に、前世では「死神」と恐れられた隣国の皇帝ギルバートが現れる。 彼は、聖女の補正が効かない唯一の男。そして、誰よりも重すぎる独占欲を抱えた男だった――。 「君は世界を奪え。私は、そんな君を奪うとしよう」 これは、九回殺された悪役令嬢が、十回目で「真の幸福」と「最強の地位」を力ずくでもぎ取る、逆転無双の物語。 【全10話+後日談 完結まで投稿済 最終投稿は3/27】