もふもふで始めるのんびり寄り道生活 便利なチートフル活用でVRMMOの世界を冒険します!

ゆるり

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13章 ワクワク冒険がいっぱいだ!

574.情報くださ〜い

 モンちゃんにもらった生チョコ大福を食べて和んでいたら、バレホー記念日イベント以外にも用があったことを思い出した。

「んぐっ、もんはん」

 口をモゴモゴしながら「モンちゃん」と呼びかけたつもりなんだけど、変な名前になった。
 モンハと『~たん』をあわせた新しいあだ名として、ありな気もする。ラッタン的な。

 でも、それならモンタンの方が可愛いかなぁ。
 それに『もんはん』だと別のゲームの略称っぽくなっちゃうし。

「飲み込んでから喋れ」
「モモ、緑茶をどうぞ」

 呆れた顔のモンちゃんの横から、レアナさんがお茶を勧めてくれたから、ズズッと飲む。
 甘々になった口を、緑茶の心地よい渋みと豊かな風味が満たして最高~。ほっこりする。
 
「んくんく……お茶ありがとー」
「どういたしまして」

 ニコニコと微笑むレアナさんにお茶のお代わりをお願いしてから、改めて「モンちゃん!」と呼びかけた。

「僕、闇堕ちしちゃう呪いの解除方法を探してるんだよ。モンちゃん、何か知ってる? 浄化でいけるかな~? 」

 尋ねると、モンちゃんは「闇堕ちの呪い……?」と不思議そうな顔で首を傾げた。
 まだ第四の街近くに出没する異常モンスターの話は聞いてないのかな。

「そりゃ、人にかけられてる呪いか?」
「ううん、モンスター。第四の街近くの森にいる子たちだよ」
「……は?」

 もの凄く低いおどろおどろしい声が聞こえたのは、気のせいってことにしていい?
 メーデー、メーデー、メーデー! モンちゃんが激おこだよぉ!

 ぷるぷると震えながらレオパパに抱きつく。
 最高にもっふもふで癒やされるぅ。アリアもおいでー。

「モンちゃんが、激おこすぎて、超ぴえん」
「ふふっ、どうして急に俳句を詠んだの?」

 レアナさんはさすがモンちゃんの奥さんというべきか、激おこ状態に一切動揺してない。のほほんと微笑んだまま、淹れ直したお茶を出してくれた。
 ありがとー。僕もこれを飲んで落ち着くね。

「ズズッ……気分! ちなみに季語は『激おこ』だよ」
「どの季節の言葉かしらね~」
「今が春だから、春の季語かな」

 レアナさんとほのぼの会話を続けていたら、モンちゃんの怒りが少し鎮まったらしい。呆れた顔で「何がぴえんだよ。のほほんとしたままじゃねーか」とボヤいてる。
 それはそれ、これはこれ、というものです。

「モンちゃん、落ち着いたー?」
「……ああ、悪いな。一応言っとくけど、お前に怒ったわけじゃねーぞ」
「うん、知ってる。モンちゃんは強火モンスター担なだけ」
「強火?」
「燃え上がる火のような強い愛情を担当推しに注いでる人のことだよ」
「へえ、不思議な言葉があるんだな」

 感心した様子のモンちゃんに、「ちなみにこの世界には強火モモもふもふ神担がたくさんいるから気をつけて」と言ったら、「知ってる」と返された。
 モンちゃんにも伝わっていた、だと……!?

 半分ふざけて驚いてる僕の様子をスルーして、モンちゃんが「なるほどなぁ」と呟きながら、何かを考えている。
 強火モモもふもふ神担がたくさんいることって、そんなに気になる?

「──異常モンスターが多発してることは聞いてたけど、その原因が呪いだとは知らなかったな」

 あ、気になってたの、そっちか。
 眉を顰めてるモンちゃんを見ながら、僕は最初からわかってたよ、と言うように「ふむふむ」と頷いた。

 呆れた顔をされたから、なんとなく僕の思考は見透かされてる気がする。
 でも、ツッコミを入れられてないからセーフだよ、たぶん。

「闇堕ちとかいろいろ、呪いの種類は違うっぽいんだけどねー。僕は闇堕ち状態を解除してあげたいんだ!」
「ほー……そりゃ、モンスターのためを思うなら、呪いから解き放ってあげたくなるのは俺もわかる。けど、俺は呪いは専門外だぞ?」

 モンちゃんは残念そうに肩をすくめたけど、完全に無策ではないようで、机に置いた紙に何かを書き始めた。

「何やってるのー?」
「紹介状を書いてやってんだよ。解呪については、神殿が一番知識を持ってるだろうが、魔術学院にも専門の研究者がいるんだ。神殿はともかく、魔術学院の研究者には簡単に会えないはずだから、これを使え。前に世話してやったヤツなんだ」

 紹介状を書き終えたモンちゃんが、「ほれ」と差し出してくる。
 受け取るとアナウンスが聞こえてきた。

〈モンハから【呪術研究者ノーロウ】への紹介状を受け取りました。シークレットエリア【魔術学院の研究塔】に入れるようになりました〉

 お、久々のシークレットエリア開放だ。まだ王都にもそういうの残ってたんだね。
 マップを見ると、魔術学院のすぐ傍に【研究塔】という表示があった。

「ありがとー。使わせてもらうね! でも、神殿でも解呪について聞けるのか……」
「そりゃ、神殿は聖水を使って日々解呪作業を行ってる専門機関だからな。とはいえ、聖水は万能じゃないらしいし、神殿でモモが知りたいことがわかるかは定かじゃない」

 日々解呪作業が必要になってる状態って、怖くない? 誰がそんなに呪って呪われてるの?

 普通のように言ったモンちゃんにちょっと引いたけど、ツッコミを入れてもどうしようもないから「……そっかぁ」と頷いておく。
 神殿に行ったら、ラファイエットさんに聞いてみよう。

「おけおけ。行くだけ行ってみる。ラファイエットさんにもチョコレートをもらいたいし」
「……噂は聞いてたけど、巫女様ともそんなに仲良いのかよ」
「うん。ラファイエットさんのおかげで、もふもふ教は王都にも教会を持てたようなものだしねー」

 ニコニコと微笑みながら僕が答えたら、モンちゃんは「なんつーか、さすがモモ、だな……」と遠い目をしていた。
 僕、なんか変なこと言ったかな?

 なにはともあれ。
 闇堕ち解除法の手がかりを入手できてハッピー♪
 友だち巡りの後に、魔術学院に行こう!

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